波上宮(なみのうえぐう)は那覇港を見下ろす高台に位置しており、隣接する護国寺の創建に合わせて建てられたのではないかと言われ...
続きを読むています。琉球国新一宮として認定されています。古くから琉球王国の総鎮守府としての記述がされており、御祭神から熊野信仰の流れを組んでいることがわかります。
歴史ある建物であるからこそなのですが、70年前の沖縄戦に於いて、御神体は宮司によって避難したものの、境内は鳥居を残してすべて灰燼と化しました。その後寄進によって少しずつ再建が進み、沖縄の本土復帰、平成の御造営を経て現在に至っています。
境内には明治天皇像が置かれており、戦時中はこの場所で必勝祈願をされていたそうです。もしかするとこの明治天皇像が残っていることが、思想的に気に入らないと思われることがあるのかも知れません。それがあっているとか間違っているという論戦の前に、その時代を垣間見れる場所としての大切さを考えなければいけないのではないでしょうか。ビジュアルで見る限り考えさせられることが多い場所に位置しているのは間違いありませんが、なんでもかんでも否定することが解決論にはなるとは思えません。
閉じる
投稿日:2016/01/04