秋ノ宮温泉 新五郎湯のクチコミ(6件)
一覧を見る開業316年の秋田県秋の宮温泉郷「新五郎湯」は ”スゴイ” 超老舗宿だった
3.0 旅行時期:2018/03(約6年前)
秋の宮温泉郷は、秋田県の最南端の温泉郷です。
温泉宿が十軒程度の、ひっそりとした佇まいの、のんびりとした、のどかな温泉郷です。 ここは、湯量が豊富なことと県内でも一番古い温泉地として知られています。
地形的には、活火山の栗駒山が東方にある栗駒山系の温泉郷です。 そして秋の宮温泉郷は、「栗駒国定公園」の一部にかかっています。 栗駒山あたりが秋田県と岩手県と宮城県を分ける県境となっています。
「栗駒国定公園」の内外には、色々な温泉郷があっちこっちに散らばって存在しています。 温泉好きには、たまらないところです。
また、秋の宮温泉郷からちょいと南に行けば隣の宮城県の鳴子温泉郷に行き着きます。 秋田県の「秋の宮温泉郷」の名は、「秋」田県と「宮」城県の県境に位置しているところから名付けられたといいます。 実に分かりやすい。
この温泉郷は、1978年に国民保養温泉地に指定され、また、日本紅葉の名所100選にも選ばれ、自然環境が良い大変素晴らしいところです。
周辺には、特に温泉街といえるほどお店はありませんが、そんな中で近くで目についた施設は、
お寺が一つ「祥雲寺」、仙秋サンライン108号沿い。
酒屋が一つ「菅仁酒店」、仙秋サンライン108号沿い。「祥雲寺」の前あたりです。やっているかどうかなーという感じの店構えで心配しましたが、” きちんと ” お酒が買えました。
郵便局が一つ「湯ノ岱簡易郵便局」。
目立たない感じの飲食店「食堂まこ」。
温泉宿があっちこっち遠くに散らばりながら10軒ほど。
大変に、のどかな感がいっぱいのいいところです。
秋の宮温泉郷は、東に活火山の栗駒山があるように、この山系一帯の地下深くにはマグマの大きな塊があり、その上の水分が温泉の源泉になっているようです。
そんなわけで、数メートル掘れば立派な温泉があっちこっちから湧き出てくるという構造になっている、といいます。どこを掘っても温泉という。” ドコモ温泉 ” という感じだそうです。 そして、一般家庭に引かれるほどで湯量豊富な温泉地です。
特に、近くの河原では、すぐ地下まで温泉が来ています。 そこに、” 野天風呂 ” があります。 ただし、河原を掘って自分で温泉を作ります。 「河原の湯っこ」の砂利をスコップで ” ホリホリ ” すれば高温の温泉が湧き出します。 湯加減は、川の水で調整すれば ” マイオンセン ” となります。
そんなわけで自然環境は、抜群に良いところです。 ” ざわざわ ” した温泉街がありません。 静かなのところが最高です。 近所にスーパーもコンビニも無いという ” 不便さ ” が気に入っています。 ここには、日本の良き田舎の原風景が残っています。
そんな一角にひっそりとした佇まいの「新五郎湯」があります。
周囲の山に囲まれた豊かな自然の中で、林の間からこぼれてくる、やわらかい陽ざしと清流の音を身体いっぱい感じ、四季の移り変わりを肌でうけとめながら日頃の雑多な疲れを癒すには、この温泉地が一番です。
「新五郎湯」は、開業元禄15年(1702年)と古く、昔ながらの湯治宿です。 「延命泉」として地元の方々に人気があり、当然、源泉掛け流しで、そして打たせ湯もあります。
秋の宮温泉郷は、郷内にある約10ばかり温泉の源泉がすべて違う、と言います。
温泉は、
源泉名 延命泉 新五郎湯
開業 元禄15年(1702年)
泉質 塩化ナトリウム物泉
今回利用したプランは、
「 プラン名 : 湯治パックプラン
部屋タイプ : 和室
プラン内容 : 長期滞在向けの1泊3食付きの連泊プランです。2泊以上からご利用になれます。
食事 : 朝あり 夕あり
(1泊につき) 7,344円(大人)(税込・サービス料込)
昼食は、別途注文 」
宿は、旅館というより大きな民宿という感じです。 古くからの宿なので設備は、十分ではありませんが落ち着ける宿です。 この季節、三月の春といえども、まだ寒いです。 また、冬の寒さ対策として部屋の窓の外側にはビニールみたいなシートで覆われていました。 もうそろそろ、そのシートを外す時期だそうです。 また、部屋は、温泉熱を利用した温泉スチームが引かれていて部屋は暖かくて快適でした。
夏は、クーラーがないので夏は、窓あけの ” 天然クーラー ” となります。
でも、扇風機があり、また、窓を開ければ爽やかな風が涼しいといいます。
客室のテレビは、コインを入れての有料です。 朝夕食は、別に用意された六畳の個室でいただきます。この食事処の部屋のテレビは無料。 また、週二回の訪問スーパーで何でも買えるといいます。
また、ここは、湯治宿なので、共同の炊事場があり自炊する人も多いようです。
冷蔵庫や調理スペースは、自由に使えます。
東日本大震災の時、この辺りは、あまり揺れがひどくなかったといいます。 特に、新五郎湯は、あまり揺れず、ちょっと北側の、橋の向こうが結構な揺れたとか。 この辺りは、地質的にも頑丈なところのようです。
地熱発電の関係者と思われる人も泊まっていました。
最近、再生エネルギーがボチボチ話題に上がってきていますので、ここいらの温泉でも始まったのかなあー、と思っていたところでした。 そうしたら、次の年の秋、ニュースが飛び込んできました。
(秋田魁新報 2019年10月13日 15時31分 掲載)
「山葵沢地熱発電所の竣工式、完成祝う 国内4番目の規模」
・秋田県湯沢市の山葵沢(わさびざわ)地熱発電所の竣工(しゅんこう)式が10月13日、同市の雄勝スポーツセンターで行われた。出力で国内4番目の規模(4万6199キロワット)を誇る大型地熱発電所の完成を祝った。
・運営は、湯沢地熱(大樂良二社長)。
・山葵沢地熱発電所は、電源開発(東京)などの出資で設立された湯沢地熱が、湯沢市高松、秋ノ宮にまたがる山間部に建設した。
・・・とありました。
そんなわけで、
話ぶりから、近くの地熱発電の仕事に携わっているようでしたが、やはり、そうでした。 秋の宮温泉から小安峡温泉に入る道筋の山間部の「わさび沢」に建設した山葵沢地熱発電所の関係者のようでした。
しかし、東北地方は、歴史的な、いい温泉が実に沢山あり、かつ、お値段もリーズナブルな宿が多く、魅力的な地方です。 また、自然環境がよく、古き良き時代が残っている点が魅力です。
そして、” 地震王国 ” の日本ですが、今、東北地方が安心です。
東日本大震災が過ぎ去り、あと数百年は、巨大地震は来ないでしょう。 そういう意味で、今、日本で一番安全なところは、東北地方ではないでしょうか。
これから、もっと、東北地方の温泉を勉強したいと思っているところです。
クチコミ投稿日:2019/11/02
- 利用目的:観光
- 同行者:一人旅
- 1名1泊予算:7,500円未満
- 部屋タイプ:和室
- アクセス
- 2.5
- コストパフォーマンス
- 4.0
- 客室
- 3.0
- 接客対応
- 4.0
- 風呂
- 4.0
- 食事・ドリンク
- 4.0
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