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界 川治のクチコミ(72件)
一覧を見る界 川治 に浸る、オモテナシよし味よし紅葉よし、そして街角に男根「おなで石」が
5.0 旅行時期:2020/11(約5年前)
栃木県の川治温泉郷に行ってきました。
” 星野ワールド ” ならぬ星野リゾートの「界 川治」に ” ひたる ” 。
オモテナシよし、味よし、紅葉よし、で大満足でした。
【川治温泉郷】
山あいに広がる美しい渓谷と閑静な環境の中にあり、素朴でのどかな温泉情緒を残しているところが気に入りました。江戸時代の享保年間、男鹿川が氾濫した時に発見されたといいます。鬼怒川温泉郷から車で約30分ほどの距離ですが、鬼怒川と男鹿川が合流する渓谷に広がる静かな温泉地です。
【宿泊プラン】
宿名:星野リゾート 界 川治
宿泊日数:3泊
部屋タイプ:和室(定員2名/50㎡)
プラン名:ひとり旅プラン
■お日にち・部屋タイプ限定でお得なご褒美温泉旅
1泊2食付
プラン内容:
通常料金より約10%割引でお泊まりいただけるプランです。
※表示価格は割引適用後の料金です。
水車がお出迎えする館内は里山ならではの温かい風情が漂います。
四季折々に表情を変える自然の景色を望む客室にはベッドとソファを完備。
季節の会席料理や檜風呂の内湯と岩風呂の露天風呂、足湯やライブラリー
などのサービスも充実しています。
心がほっとするひと時をお過ごしいただけます。
■お食事■
ご夕食:栃木の里山を感じさせる会席料理をご用意しております。
この地域ならではの素材を使った遊び心あふれる会席をお楽しみください。
※お時間は17:30~または19:30~の2部制です(時期により多少前後いたし
ます)。
ご宿泊予約完了後に公式サイトのご予約確認ページよりご予約いただけます。
ご朝食:地域に伝わる説話にちなみ、餅やニンジン、ゴボウなどの野菜が入
った具だくさん鍋「鬼子蔵汁(きしぞうじる)」がメインの和食膳をご用意
します。
■温泉■
檜造りの湯船がある内風呂は開放感がありゆったりとした空間。
そこから続く露天風呂は男性用は野趣溢れる岩風呂と滑らかな肌触りが特徴の「みかげ
石」で作られた湯殿、女性用には岩風呂の他、
暖かな質感が特徴の「檜風呂」が。
渓流のせせらぎの音を聞きながら、贅沢なひと時を味わう湯浴みをお楽しみ
いただけます。
■マッサージのご案内■
界では、高い施術レベルの国家資格者によるマッサージをご用意しています。
温泉後に受けることで血行が促進され、体がほぐれやすくなります。
また 、ご夕食前なら消化の助けにもなります。
ぜひ公式サイトからの事前予約をご利用ください。
食事:朝あり
夕あり
料金:1 泊につき 35,145円(税込・サービス料込)一人旅
なお、館内の昼食サービスなし、食事のルームサービスなし(ホームページより)
となっていました。
街での食事処は数が少ないですが、いくつかあります。
徒歩圏内です。散歩がてらに街を散策するついでに立ち寄るのに、ちょうど良いでしょう。
【星野リゾート「界」】
全国に展開する温泉旅館ブランドですが、ホームページによると、
界の約束
その1 界は、現代に合った快適性を追求した和の空間です。
その2 界は、その地域や季節ならではのおもてなしをご用意しています。
その3 界は、星野リゾートの精鋭スタッフそろえています。
その4 界は、温泉の本質を伝え、湯治文化を現代に受け継ぎます。
ということ、ですが、
「界」のキーワードは、「和」「おもてなし」「精鋭スタッフ」「湯治文化」
ということのようです。わかりやすい。
「界 川治」のイメージは、
全体としては、「京風」「若さピチピチ」「おもてなし」「ひょうたん」「色はシックな黒」という感じです。
【京風】
食事処へのアプローチは、通路の両サイドに「犬矢来」(いぬやらい)をあしらった空間を通って行く。
京都の町家でよく見かける、あの「犬矢来」の竹垣風で演出。しかも、中から明るい光を放っている。窓には館内の影がうっすらと映っていて通路の明るさがいっそう引き立ちます。
京風の趣で夕食へいざなう演出に料理への期待が高まります。
さすが、これぞ星野ワールドだ、と感心する。
夕食は、会席料理で、いろいろと京風の ” 香り ” を感じさせるもので、きれいに仕上がっていて美味しかった。
味付けは、薄味ながら食べやすく、どんどんイケマス。
次々と運ばれてくる、洗練されたモダンな逸品のお味に大満足でした。
それぞれの料理の分量は、程よく、お腹いっぱいです。
ご飯は、土鍋風のつくりの大鍋で焚かれたものが用意されています。
食欲旺盛の人で足りない分は、大鍋で焚かれたご飯を詰め込めば大満足でしょう。
また、大鍋の底には、” オコゲ ” もついていて、それがまた美味しい。
この世の中に、これほど美味しい夕食があったとは・・・
スタッフは、「丁寧なおもてなし」と「若さ」いっぱいで感じは良かった。
また、若い女性スタッフらの対応の良さ、とベテラン高齢者の連携プレーでうまく回っていました。
親切丁寧で行き届いた教育が伺えました。
【ひょうたん】
館内のロビーの照明は、天井から「ひょうたんランタン」がたくさんぶら下がっていて、斬新なデザインの照明で、色とりどりが華やかでした。いい雰囲気を醸し出していました。
お土産でも、ひょうたん型のコースターがあって、購入しました。
その、ひょうたん型は、左右対称ではなく、わずかばかり首が傾いていて、その非対称性がいい。
家で、お茶受け用、コーヒーカップ用として使っていますが、毎日使っても飽きないデザインです。大変すぐれものです。コースターの色は、火にあぶしたような、いい色に仕上がっている。その色具合と非対称の微妙な形のズレ具合が心憎い。気に入っています。
部屋の窓際の照明も大きなひょうたん型ランタンで、奇抜な印象です。
【温泉】
泉質、単純温泉
効能、神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労、冷え性、痔疾など
泉質、単純温泉_弱アルカリ性低調性高温泉_45.9℃_pH8.1_塩素消毒・循環ろ過・加温。
【おなで石( ”リンガ・ヨーニ” 民間信仰)】
川治温泉郷の温泉街を散策しているとき、「おなで石」(写真参照)を見つけました。
小さな祠(ほこら)に男根(リンガ)と女陰(ヨーニ)の形をした石の御神体が祀られていました。
古代からの民間信仰としての生殖器崇拝(性器崇拝)なのですが、それが現代まで引き継がれていることを知り、何か新鮮なものを感じました。
かなりリアル感があり、新ためて ” 感激 ” したわけですが、現代の世に生きているものにとって、どう受け取って良いものか、” ハタ ” と考えました。
この民間信仰は、縄文の昔から連綿と続いてきました。それは真面目なものです。
そして、この石の御神体は、石を神とする考え方が石器時代・縄文時代からあり、それが現代にも 伝えられていることから、なるほどと、納得します。
”リンガ・ヨーニ” 信仰は、
「神聖なもの」として、力の源、創造力、生命力の象徴として崇拝するものです。
「神聖なもの」として、多産、豊穣、創造、魔除けなどを祈願するものです。
そういえば、川治温泉郷のほかに、
同じ栃木県の奥日光の湯元あたりにも、似たようなものがありました。
栃木県と群馬県の県境に金精山があります。日光湯元の湯ノ湖からその山を望むことができます。
その金精山のやや下った登山道の鞍部あたりに金精峠があり、そこに金精神社があります。
その神社に、男根をかたどった石造の金精神が祀られています。立派な御神体です。
子孫永続、一族繁栄の守護神として祀られてきました。
この金精峠は、
日光湯元から沼田に抜ける県境の峠ですが、大昔は、歩いて峠越えしていましたので旅人は、金精神にお参りができました。
その後、金精トンネルが出来て車で日光湯元から沼田に抜けられるようになり、便利になりました。その代わり簡単に金精神社へ立ち寄ってお参りできくなりました。
そんなわけで、金精峠を超えてやや沼田寄りに白根魚苑(しらねぎょえん)がありますが、その小高い所に精明神社(金精神社と同じ)が建てられ、男根の御神体の一つを遷座しました。
それで、今では容易に御神体を拝むことができるようになりました。
なお、金精峠にある元祖の金精神社の御本尊には、元々の本来の男根の御神体が今も祀られています。かなり古いものですが、やや黒ずんだ姿かたちの石造りの御神体は、その貫禄は十分です。
しかし、その元祖の金精神社に行くには、金精トンネルの脇からすぐ急登する険しい登山道を登って峠に出なければなりません。ご利益にあやかりたいと願うには、ひと汗かかなければなりません。でも、それなりの価値はあるでしょう。
ところで、金精神社の由来は、
千余年前の、垂仁天皇(第11代天皇)の第九皇子である勝道上人(735年~817年)にまで遡ります。
勝道上人は、日光山の開祖です。少年期から山林修行を行っていました。
日光山の開基に際し、その最高峰の山を男体山と名づけました。その山頂に日光二荒山神社奥宮を置きました。
また、隣の山も開き、女峰山としました。
そして、男体山の山頂から湯ノ湖を眺めると、さらに向こうに金精山が見えますが、
勝道上人は、この金精山の中腹の金精峠に金精神社を造営し金精神を祭り安置したといいます。
この ” リンガ・ヨーニ ” 信仰は、本来、男根と女陰が対になって御神体とします。
ならば、日光山では、女陰はどこにあるのでしょうか。
一般的に、湖とか温泉が ” ヨーニ ” の象徴として崇められます。そんなわけで、明確ではありませんが、私は、それは、湯ノ湖ではないかと思っています。しかも、そこには、奥日光湯元温泉もありますし。
また、日光湯元の湯ノ湖からも金精山の頭頂部を望むことができますし。
その金精山の鞍部の金精峠に金精神社が祀られていることなどから、日光湯元の湯ノ湖と金精神とが対になっているのではないかと思っています。
また、男体山 → 湯ノ湖 → 金精山と結ぶその延長線をたどると朝鮮半島にいきつきます。
山林修行者の勝道上人は、元々は皇族なので、その祖先は、朝鮮半島からの海を渡ってきたという話があります。
そんなわけで、男体山の山頂(日光二荒山神社奥宮)→ 湯ノ湖(女陰)→ 金精神社(男根)の並びが
” ふるさと ” 朝鮮半島に向かっている、というのには意味があると思っています。
そんなわけで、湯ノ湖が女陰の象徴とされているのではないかと想像します。
さらに、”リンガ・ヨーニ”信仰は、さらに、古代、インドまで遡ることは、よく知られています。
生殖器崇拝の歴史は古い。
古代インドではヒンドゥー教の神であるシヴァ神まで遡る。
インドの最強のシヴァ神の象徴は、男根です。リンガです。シヴァ神妃の象徴は、女陰です。ヨーニです。
シヴァ神は、生命を生み出し、そして破壊する。シヴァ神は「破壊と創造の神」。
一般的に、男根と女陰が対になって、その象徴が祀られていることは、知る人ぞ知るインドのヒンドゥー教の ” リンガ・ヨーニ ” 信仰です。
これは、生命力 = ” 性命力 ” 信仰と私は捉えました。
その信仰の願いは、多産_豊穣_創造_魔除、また、力の源_創造力_生命力とするものです。
日本では、その影響と思われる民間信仰の流れが現在まで続いている。
また、一方では、日本では、縄文時代から ” リンガ・ヨーニ ” 信仰があった、という話もあります。
その流れが現在に続いていることは、数千年に渡ってそれが続いていることは、驚異的なことで、また信じられないお驚きです。
なお、
シヴァ神(ヒンドゥー教)とシバの女王(旧約聖書)とは無関係です。
まとめ
・川治温泉郷は、新緑の渓流沿いに細長く広がる、空気が美味しいところでした。
・宿の「丁寧なおもてなし」と「若さ」がいっぱい溢れているいい宿でした。
・おもてなし良し、味よし、紅葉よし、で満足でした。
・川治温泉郷の民間信仰「おなで石」「 ” なでて ” 子宝恵まれる」に出会い、元気をもらいました。
その意味するところは、深かった。
・一方、日光湯元の「湯ノ湖」は、実は ” 女陰 ” だった。
クチコミ投稿日:2021/03/07
- 利用目的:観光
- 同行者:一人旅
- 1名1泊予算:30,000円以上
- 部屋タイプ:和室、50㎡。
- アクセス
- 4.0
- 駅から歩いてすぐです。
- コストパフォーマンス
- 3.5
- 客室
- 5.0
- 広くてよし、景色はよし。
- 接客対応
- 5.0
- 若い女子スタッフが元気です
- 風呂
- 4.0
- 食事・ドリンク
- 5.0
- 京風の薄味で、量もちょうどよし。
いいね:1票
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