2018チュニジア＆エジプト　その２　ドゥッガ、バルドー博物館

2018/04/29 - 2018/04/29

2018年のGWは2年前に行きかけて断念したエジプトと、あともう一か国
ってことでモロッコ同様見どころ満載のチュニジアに行ってきました。
いつもは安宿しか泊まらないけどエジプトは5つ星ホテルもかなり割安に
泊まれるので、今回は割と高級なホテル泊も取り混ぜてみました。
ホテルステイも楽しむためエジプトの旅程はゆっくりめです。
どちらも危険は全く感じることはなかったし、色々面倒なこともあったけどやっぱり心に残る旅となりました。
1日目　チュニス　チュニスメディナ、カルタゴ、シディブサイド
2日目　ドゥッガ、バルドー美術館★今ココ
3日目　ケロアン、スース、エルジェム
4日目　チュニス→ルクソール
5日目　ルクソール　西岸・東岸
6日目　ルクソール→アスワン　
7日目　アブシンベル神殿、アスワン観光
8日目　アスワン→カイロ
９日目　カイロ　ギザのピラミッド、エジプト考古学博物館
10日目　カイロ　オールドカイロ、イスラム地区

エリア ドゥッガ(チュニジア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩

今日はドゥッガとバルドー博物館に行きます。
ドゥッガ手前の街テブルスーク行きはバスかルアージュがあるけど、ルアージュは集まるのに時間がかかるというのを複数見たので、時間が決まってるバスに。

6時発のに乗るため、5時20分頃ホテルを出てタクシーを探す。チョコチョコ走ってるけどみんなすでに乗ってる。他にも探してる人いて、私が止めたのに取られたり。やばい、間に合わない？と思い始めたやっと頃捕まってレッツゴー。

テブルスーク行きは北バスステーション（バブ・サドゥーン）で、タクシーで15分くらい。2.4デイナール（100円ちょっと）で激安。今回のタクシーの運ちゃんもすごいいい人だった。バスステーションでチケット買ったおじさんも朝からノリノリ。

バスは新しくはないがボロくもない。最初は余裕あったけど途中で満席に。gps見ながら自分の降りるところを見計らっていたけど、街に入ってから複数箇所停まるので、隣のおばちゃんに聞いてみた。その人も同じところで降りるみたいでまだよまだよ～って教えてくれ助かった。2時間で到着。

テブルスークについたら、タクシーかルアージュ探して遺跡まで行ってもらう。
往復で20というのが前情報で、ルアージュのおじさんがその通りを言ってきたんで乗る。ルアージュと言ってもタクシー的に乗るので、貸切。
今8時過ぎ、11:50に迎えに来てもらうことに。12:30のバスで帰るつもりでいたんで。ドゥッガはかなり敷地が広くて見どころいっぱいなのでできれば4時間欲しいって情報を見たので、割と長めに時間を見といた。

思ったより長い距離を乗って、着いたら8:25でオープン5分前。オープンと言ってもチケット売りの人が来るだけだから今でも遺跡には入れる。
ルアージュのおじさんが片道の10を今くれというので、帰り絶対来てよ？プロミスよ！と念を押して渡す。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

てかここどこ？地球の歩き方の地図を見てもなんか違う・・
入り口の近くにはシアター（劇場）があるはずなんだが。
自分の位置おかしくない？ここほんとにドゥッガ？

・・と思ったらメインの入り口じゃなくて、南の入り口に連れてこられてたのでした。。そんな入り口知らんわ。。道理で随分長い間走ると思った。なぜだ。こっちからだと丘の下に並ぶ小さい遺跡からメイン処を回ることになるので、時間の配分が難しいではないか。（実際前半は規模感がつかめなかった）

8:30になってもチケット売り場に誰も現れず、、近くにいたおじさんは今、くるよ～と言うが。。誰も駐車場には現れず。。時間もったいないからチケット買わずに見始めるか、と思ったら遺跡の方から降りてくる人が見えた。そっちかよ！と突っ込みをいれつつ待つ。8:45頃にようやくチケット買えた。

遺跡の周りには羊たちが放牧されててのどか～オリーブ畑に囲まれてて眺めがいい。
今日は天気もよくて遺跡探索日和です。

ちなみにGWころのチュニジアはそれほど暑くもなく、雨も降らずで
非常に過ごしやすかったです。

ドゥッガは２～3世紀に繁栄したローマ時代の遺跡です。
アフリカでは最大規模のローマ遺跡で保存状態も非常に良いってことで短い日程の中にねじ込みました。以前行ったモロッコのヴォルビリスが気に入ったので、今回も絶対好きなはず！

遺跡全部見るつもりで来たので、張り切って回るよ！見た順番に関係なく乗せてきますね～ここの地図に載ってる建物は、犬に阻まれて行けなかった場所（ローマ人の墳墓）を除くとだいたい行きましたね。

シアター（劇場）

メインの入り口から入った場合、このシアターが最初に現れます！すごい綺麗な状態なのですが、修復されているのは2割だけとか？

キャピトル

一番目立つ建物、キャピトル。
コリント様式の柱は8mでよく残ったと思う。屋根のレリーフも綺麗。南側にある奴隷市場の門から、キャピトルを撮ると額に入ってるみたいな写真が撮れる。人がどかなくて時間が掛かっちゃったけど。

フォルム

キャピタルの横にある公共広場（フォルム）にあった石碑と彫刻。フォルムには32本の柱が立っていたそうだが今はほとんど何も残ってない。

リキニア浴場

ここは温浴と冷浴ができて、サウナもできたそうです。床にここの遺跡で一番きれいなモザイクが残ってた。

南の住居跡にある浴場と、公衆トイレ。
手洗い場みたいなのが対面にある。ここの浴場から、隣の売春宿まで直結してたそう。どこがその道なのかたどろうとしたがよくわからず。

南にある貯水場
トリフォリウムの家
リビコ・プュニック廟

トリフォリウムというのは四葉のクローバーという意味で売春宿です。上の写真のトイレがある建物（浴場）の隣にある。どこかのサイトでここにあるらしきぺ○○の彫刻を見たので血眼になって探したが、なかったｗ（バルドー博物館にあるらしい）

サターン神殿
原始キリスト教教会

これらはシアターの北にあって、一旦チケットブース外に出る必要がある。教会の地下にずらっと並んだ石棺。右は洗礼に使われた台？？これも棺かな。サターン神殿は柱が並んでるだけ、だけど高いところにあるので景色がイイ。

アレクサンデル・セヴェルスの凱旋門
カエレスティス神殿
南の浴場にあったモザイク
凱旋門奥にある貯水場

凱旋門のあたりまで来る人はほとんどいないでしょうね。。ローカルの家族がピクニックをしていて、私が入っていくとえ？なんで？みたいな顔をされたｗ

3時間ちょっと、ガッツリ見て回りました。
この時間で十分見れたかというと、NO。見どころはたぶんぜんぶ見て回ったけど、時間があれば各見どころにある案内板をちゃんと読みながら回りたかった。あと犬に阻まれて入れなかった場所に、立ち向かっていきたかった。

朝イチから行くなら絶対メインの入り口から入るべき。まず誰もが見に行く遺跡は丘の上に固まってるので朝は人少なくて写真が撮りやすい。それと丘の上にある大きな遺跡から、細かい住居跡を見ていく形になるので、遺跡全体の規模感が把握しやすく時間配分に苦労しない。私は丘の下から見ていったから苦労した。

でも予想通り楽しかった！本当に保存状態が良くて、ほぼ当時そのままの姿の古代都市を自由に探検できるなんてね。

約束の11:50の3分前くらいに南の駐車場に行くと、ドライバーのおっちゃんがちゃんと来ててくれていた！ドア開けると、おばちゃんが2名座ってるｗ
ルアージュだけどタクシー的使い方をしている私のおまけみたいな感じで乗せているんだろう。どのくらい待っていたんだろうか。

12時過ぎにテブルスークのルアージュステーションに着く。ここから12時半のバスに乗ろうとしていたんだけど、ルアージュが12:15に出るらしい。やった！乗り込む。時間になるとどこからともなく人が集まって、満席とはならなかったけど出発。
これで博物館で使える時間が増える！バスだと14時半にチュニス着で博物館には15時頃になると想定してたからラッキー。

1時間ちょっとで、バルドー近くの道で降りたほかの客がいたんで、私もついでに降ろしてもらう。歩くにはちょっと遠かったのでタクシーを！簡単につかまる。しかも60円くらい！こんな短距離では絶対ほかの国では乗らないけど、チュニジアは乗っちゃうよ！
1時半にバルドー美術館着。3時間半時間が取れることになる。やったー！。

バルドー美術館、チュニジアの誇る、世界一のモザイク画の宝庫。
私はここの存在を知らなかったけど、2015年に日本人を含む犠牲者を出したテロがここで起きたそうです。

入場券10TDN＋撮影1TDN。
バックパックは預ける。入り口からわくわく。

１階→２階→３階と見ていきました。
１階には、割と小規模な作品が並んでいて、割とシンプルなものが多い。
これは秘宝の一つで洗礼水盤。お風呂みたい。

一階の作品の一部。ここらへんはまだ稚拙な感じの作品が多いかも。
いやそれにしてもすごい広いです。
部屋数が沢山あって、でも順路が無いから、自分の現在位置が良く分からなくなるし、効率的に回るとか絶対無理。

それがですよ。２階、３階と進んでいくともう、想像を絶するスケールのモザイク画たちがこれでもか、と現れる！！頭は常に興奮状態。

天井の高い壁一面、床一面を使って巨大なモザイク画が並んでます！
もう口あんぐり状態。

2，3階はテーマに分かれた展示になっていて、色々なモザイクを集めてみました。まずは貴族の間、だったかな？

こんな遠目でみると絵画のような美しさの巨大モザイク画あちこちにありました！左下のはアップです。影のグラデーションが超細かい。モザイク画アーティストの技術凄し。

海の間、だったかな。
海にかかわるものはこのほかにもたくさーーんありました。
上は秘宝、ユリシーズとセイレーン。今日行ったドゥッガから発掘されたもの。右下は今回の旅でたくさんお見かけした海の神。おひげが左右から引っ張られているのが特徴。きりっとした顔のや、困った顔のおじさんぽいのがいる。

猟の間だったか？
動物どうしの戦いや狩猟の様子を描いたものもたくさん。
動物の姿は、今も昔も変わってないんだなぁ。。

今回私が気に入ったものをご紹介。
これです。床一面に広がったこのモザイク。
アポロンと９人のミューズというギリシャ神話モチーフの作品ですが
なんか、それぞれの人物がちょい昔のRPGのキャラのドット画みたいで。。

３階から２階部分を見下ろした図。
本当にこんな感じのモザイクで埋まった部屋が何十とあるのです！

さぞやここまで持ってくるのに苦労したことでしょう、、
運搬方法の解説などもしてあるのですが時間が無くてよく見れなくて残念。

こういう美しいイスラムの装飾がされたお部屋もある。
モザイク優先でささっと見です。

博物館の真ん中にあたる吹き抜けのエリア。
建物自体も宮殿として使われていたものらしく、美しい。。

ラスト近くに現れた、秘宝「ヴェルギリウス肖像」。

いやーーー
ここのすごさは写真では伝わらない。
チュニジア行ったら絶対！行ってください。モザイク画に対する概念打ち破られます。

３時間、閉館の５時までいました。もっと時間があればじっくり見れたのに。。ここは十分時間をとることをおすすめします！

ホテルまではメトロを使って帰るか、ってことでメトロ駅まで歩き、４番線を待つ。全然来ないみたいで人がすごい集まってる。１５分くらい待ってやっと来た。ホテルもよりのHabib Thameur駅で降りようとしたら、無常にも通過、、、なんだよお！仕方なく次のバルセロナ駅で降りる。

メトロの駅、ホテルの最寄りはHabib ThameurとIbn Raqhiqでどっちも一方通行（黒色部分）なんだけど、どっちも止まらず通過した。
（昨日シディブサイドから帰る際、メトロを利用したがIbn Raqhiqには止まらなかった）
時間帯で止まる運用なのか何なのかわからないけど、メトロ二回乗って二回裏切られた。バルドー美術館からだったらタクシー使うべき。２００円もせずに来れると思うし。

それならなぜチュニジアのローカルはそれでもメトロを使うかというと、もう事実上みんな無賃電車してるからでしょうね。タクシーがいくら安くても０円と比べたら０円を取りますわね。私は毎回真面目に払っていたけど、客の数に対しチケットブースは一つで誰もいない（しかも離れたところにある）から、誰も払ってないのは見え見え。ちゃんと徴収して、止まるべき駅にはちゃんと止めてほしいぞ。

まともに食事してなかったので、適当なレストランに入る。
カイロ通りにあるNepuneという店。
肉とか魚のセットが４００円もしなくて安い！

となりのおじちゃんが食べてた魚に惹かれながらも、サラダ２種注文ｗ
体が野菜を欲していたので。。
ちょっと味が薄かったけど塩で調味して美味しくなりました。

さて、明日も朝早いから早めに寝ます。

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