２０１９年４月早春のチュニジア一人旅　７．ルアージュとタクシーに乗ってドゥッガ遺跡へ

2019/04/12 - 2019/04/15

４月１２日（金）スースから列車でチュニスに向かう。到着後、ホテルにチェックインして、休憩してから夕食。
　　１３日（土）ホテルで朝食後、メトロでバブ・サアドゥーン駅に行く。北バスステーションからルアージュでテブルスークに向かう。ここからタクシーでドゥッガ遺跡に行く散策。テブルスークに行き、バスでチュニスに戻る。北バスステーション近くの水道橋を見学。メディナに行ってパエルディン宮殿を見学。
　　１４日（日）ホテルで朝食後、時計塔を見学、土産物探しに中央市場などに行く。ホテルへ戻った後、タクシーでチュニス・カルタゴ国際空港に行きエミレーツ航空でドバイへ。
　　１５日（月）ドバイから日本へ帰る。

エリア ドゥッガ(チュニジア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: エミレーツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

４月１２日（金）スース駅の売店でブリックを買って昼食。午後１時４８分発の列車でチュニスへ。料金は１等車でチュニジアン・ディナールD１０．４０（約３９５円）だった。２等車が混んでいたの１等車で良かった。

チュニス鉄道駅に午後３時４０分に到着。フランス通りにあるエル・ハナ・インターナショナルにチェックイン。

宿泊しているホテルの近くにあるレストラン・ロリエントで夕食。

店内はアーチ型の扉やチュニジアを感じさせる調度品で飾られている。

チュニジアワインのselianの白ワインを注文。

まず、トマトとオリーブの実などのサラダが運ばれてきた。

エビのガルグレットを注文。料金はD４４だった。

４月１３日（金）ホテルのレストランで朝食。

El Hana International ホテル

ホテルからリパブリック駅に行き、メトロでバブ・サアドゥーン駅に行く。そこから歩いて北バスステーションを探している間にバスは出てしまっていたので、早く出そうなルアージュを見つけて、何とか午前８時１０分に出発できた。料金はD７。

ルアージュは午前９時３０分ぐらいにテブルスークの手前の道路で停車。待機しているタクシーと値段交渉してドゥッガ遺跡に向かう。タクシーの運転手とは迎えに来てもらう時間を決めて乗車。料金はD２０だった。山道を登って行くと途中で羊の群れに遭遇。遺跡は標高６００ｍの丘の上にある。

ドゥッガはチュニスの南西約１００㎞の位置にあり、午前９時４０分にドゥッガ遺跡に着く。入場料はD8だった。入口には世界遺産の碑が置かれている。１９９７年に世界遺産に登録された。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

紀元前４世紀にヌミディア王国が築いた街で、丘の上を意味する「トゥッガ」と呼ばれた。紀元前３世紀にはカルタゴ支配下に入るが、第２次ポエニ戦争でカルタゴが敗北すると再びヌミディア王国が支配。その後、ローマ帝国の支配下に入り、２～４世紀に繁栄した。ビザンチン帝国時代には要塞化され、ローマ・ビザンチン複合遺跡となっている。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

遺跡に入ってすぐに見えるのが半円形の劇場。マルクス・クアドルトゥスによって１６８年に建てられ、保存状態の良い遺跡。丘の斜面を利用した１９段の観覧席を有し、最後部は１５ｍの高さになり、３５００人を収容できた。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

劇場から石畳の道を１５０ｍほど歩くと風の広場にで出る。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

風の広場の北側にはキャピトルと並ぶ形で１８０～１９０年に建てられたマーキュリー神殿がある。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

遺跡の中心部にキャピトルがあり、神殿にはジュピター、ジュノー、ミネルヴァの三神が祀られていた。神殿は砂岩で出来た高さは８ｍの６本の柱で支えられている。縦溝のついたコリント様式の柱は見事。マルクス・アウレリウスとルキウス・ヴェルスの両皇帝に捧げられたもの。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

神殿内部には３つの聖室である壁龕が見える。かっては、ここに三神の像が祀られていて、中央には６ｍのジュピター像があった。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

キャピトルの西側には公共広場であるフォルムがある。フォルムは３５本の円柱で囲まれていたが、現在は柱頭の部分しか残っていない。フォルムは５４０年にビザンチン勢力によって要塞化され、その時の壁も残されている。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

フォルムに残された彫刻。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

フォルムから坂を下りて行くと奴隷市場の入口に立つ門に出る。ここからキャピトルが良く見える。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

門をくぐって広場に入ると、中央に石畳の通路があり、芝生が植えられた４か所の四角い区画がある。奴隷が入れられた檻がここに置かれていたらしい。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

カエレスティス神殿は２２２年に建てられ、女神を祀った。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

リビコ・プュニック廟はチュニジアにおけるローマ時代以前の建築物のなかで残ったもののひとつ。カルタゴ語とベルベル語で書かれた碑文が発見され、紀元前３世紀のヌミディアの指導者の息子である王子の墓。高さ２１ｍの３階建ての塔の姿をしている。１８４２年に大英博物館へ持ち出す際に崩壊し、フランス政府が現在の姿に再建した。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

入口に２本の柱が残るトリフォリウムの家。トリフォリウムというのは四葉のクローバーという意味で、中庭を囲んだ小部屋のひとつの名前だった。建物の本来の目的を隠すための名前で、実は公営の売春宿だった。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

写真はキクロプスの浴場の入口。小さな浴場が集まっていて、ここからメインストリートに出ることなくトリフォリウムの家に入ることのできる構造になっている。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

公衆トイレはＵの字形に連なっている便座に１２人ほどが一斉に座って用を足すことができるものだった。午前１１時４０分にタクシーで迎えに来てもらうことになっていたが、もう少し遅い方が良かった。タクシーで１０分ほどでテブルスークに着く。午後１２時１６分発のバスでチュニスに向かう。

ドゥッガ遺跡 史跡・遺跡

チュニスの北バスターミナルには午後１時４５分に到着。

帰るバスの中から水道橋が見えたので、北バスステーションから歩いてフナヤの水道橋を見学した。チュニスとザグアンを結ぶローマ時代の水道橋。チュニスの街の中にこんな大きく立派な水道橋があるのに驚いた。メトロでバルセロナ駅に行く。

バルセロナ駅から歩いて、１６世紀末の政治家、オスマン・ディの館であるダール・オスマンに行ったが、残念ながら閉館していた。

ホテルに戻って少し休んでから、昼食が少なかったのでホテルの前のフランス通りにあるル・パルナッセのオープンエアーの席で少し腹ごしらえ。

ル・パルナッセでパンを買ってカプティーノ注文。料金はD18とチュニジアの物価からいうとボッタくり。

メディナに行ってパエルディン宮殿へ行く。１９世紀にケレディン大臣によって建てられた宮殿。後には裁判所として使用され、一時期はイスラム教徒とユダヤ教徒の学校として使われていた。

１９９０年代の初めに、チュニス市博物館としてチュニジアと外国人アーティストの作品が展示されている。

次に、メディナの宮殿のひとつであるダール・ラスラムに行たが、閉館していた。

ダル ラスラム 史跡・遺跡

宿泊しているホテルの近くにあるレストラン・ラ・カタージュで夕食。

ビールを注文するとドイツビールのベックスが出てきた。

写真のような突き出しが運ばれた。

ラムのグリルを注文。料金はD２６だった。

４月１４日（日）ホテルの朝食。

El Hana International ホテル

朝食後、出発まで市内を散策。写真は宿泊したホテル・ハナ・インターナショナル。

El Hana International ホテル

チュニスでは有名なランドマークのアベニュー・ハビブ・ブルギバのオベリスク時計記念碑。アラブの春のデモはこの近くで行われた。

フランスから独立後、チュニジア王国の首相となり、君主制を廃止し共和制を宣言し大統領となって近代化に貢献したハビブ・ブルギバの像がある。

１９０２年にオープンしたチュニス劇場。

フランス門近くにある中央市場はチュニス最大の市場。

市場の中に入ると、いろいろな種類の魚介類、肉、野菜、果物、パン、オリーブ、香辛料、スパイス、乾物などが並べて売られている。この後、土産物を買うためにカルフール、少し離れているがチャンピオンというスーパーマーケットに行ってアル・ジャジーラのエキストラバージンオリーブオイルを購入。スプレー式で押すとオイルを噴射できる。

ホテルに戻って、タクシーでチュニス・カルタゴ国際空港に行く。料金はD５．３０と安く、便利だ。午後１２時１０分に空港に到着。チュニジア・ディナールは空港で換金しなければならないが、交換レートは非常に悪い。飛行機は出発ゲートが変更され、２時間以上遅れて午後４時２０分にやっと出発した。

チュニス カルタゴ国際空港 (TUN) 空港

４月１５日（月）午前０時３０にドバイに到着。午前３時４５分発の飛行機で大阪に向けて出発。午後５時３５分に関西国際空港に到着。

ドバイ国際空港 (DXB) 空港

この旅行記へのコメント （1）

• bloom3476さん 2023/03/14 13:32:33

  とても参考になりました。

  知的好奇心満載で歩かれる行動力に敬服しながら、旅行記　拝読しました。次期プランの参考にいたします。