2007/10/03 - 2007/12/12
6位(同エリア154件中)
ほいみさん
砂漠のマンハッタン・シバーム!
雑誌でこの写真を見た時には「なんじゃこりゃ・・・!?」
意味が分からなかった・・・・ミニチュアライズ?
過去に旅行で撮った写真が、PC内でそのままになっているので、身辺整理を兼ねてアップしようと思ってます。古い写真ですがお付きあい下さい。
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少人数の秘境ツアーが好きなのだが、時々「なんちゃってバックパッカー」もやる。例年は11月にまとまった休みが取れるのだが、この年は10月にちょっと間が出来た。お~しイエメンだ! と思ったが手頃なツアーが無かったので、航空券と初日のホテルだけ予約してイエメンに向かった。
イエメンで8泊しか出来ないので、行くべき場所は3か所に絞った。砂漠のマンハッタンがあるシバーム・首都のサナア・トレッキングが出来るマナハだ。
10月6日ー8日のサナア→シバーム→サナアの航空券も買ったので、コースはほぼ決まったも同然だが、気が変わりそうなのでホテルは初日しか予約しなかった。 -
この旅はスタートが良くなかった。
チケットは出発の10日ほど前に入手したのだが、直前になって暫く入院していた友人が会いたいとのメール。
羽田を深夜の便なので、先に埼玉の某病院に見舞いに行った。
重篤な状態にショックを受けた。
といって、イエメン行きを止めることもない・・・だろう。
などと、涙を抑えながらドバイ行きのエミレーツに乗った。
し、しまった! 羽田でドルに両替するの忘れた!!
マイナーなところの一人旅には「ドルキャッシュ」が最強!と信じてる時代遅れな私は、短期間ならカードも持たない。
その私が十数枚の1万円札だけを持ってのイエメン旅となった。 -
当時のドバイ空港って、やたら寝てたよね。
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ドバイ空港
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イエメン上空・・・サナアまで10分くらいのところ。
乾いてるなぁ。 -
イエメン時間、朝8時半ころサナア空港着。
壊れた飛行機、片づけないんだね。 -
10時頃ホテルに着いて、そのままチェックイン。
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現地通貨もドルも無いので、ホテルのスタッフを連れて1万円札を両替してくれそうな両替屋へ。足元を見られて、レートはかなり悪い。
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とりあえずは歩いて市内を散歩してみよう。
旅行中は日記もメモ程度にしか書かないし、デジタル写真になってからは帰国後もアナログアルバムも作らなくなってしまったので、時間や金額などが正確ではないので明記はしません。地球の歩き方「イエメン編」も行方不明なので、地名もあやふやです。 -
イエメンの首都サナアは、人類の一番古い都市・・・という記述を見たことがあるが、それがどういう基準でなのかは知らない。
それはともかく、私の中では「一番美しい都市」である。
サナアを歩くと、そんな古い時代にこんなに美しい都市を造れた人類がその後、醜い都市を造り続けた・・続けている? ことが不思議だ。 -
この辺りがサナア旧市街の中心地、バーバルマヤン。
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イエメン建築は独自で美しい。
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余りにもエキゾチックな街並みと、男はほぼ全員がイエメン服?にジャンビーアという小刀をベルトに差しているという、まさしく異国。
カメラへの反応はどうかな?
いきなり怒られちゃうとヤダから、まずは子供の瞬間スナップから・・・ -
大丈夫っぽい。
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子供は可愛いね
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なんの粉だったけっかなぁ。
聞いて納得したのに忘れてしまった。
そんなこともあって、少しでも記憶が残っているうちに過去の旅をアップしようってわけだ。4トラにアップするっていう目的があるから、過去の膨大な写真を整理する気になる。 -
ちょっと年齢層を上げてみよう。
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オヤジも大丈夫そう。
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写真撮って・・って起立する男も。
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な~んだ・・・もしかしてみんな写真好き?
こりゃ面白い旅になりそうだ。 -
街中を散歩してると、普通の雑居ビルの下階にラクダの姿が見える。
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こういうところの写真も全然OKだった。
ラクダが動力の石臼かな。
家畜が動力の石臼は他の国でもよく見掛けるが、建物の中・全天候型っていうのは初めてかも。 -
歩いているだけで楽しいサナア、あっという間に夕方になってスローシャッター。
今ならタイムラプス動画だけどね。
今回の「思いつきイエメン」の旅、ここでふたつ目の失敗が発覚。
陽が落ちたら、レストランがやたらイエメン人家族で盛り上がってるのだ。元々お食事処が少ないので、一人旅のオヤジが入れる雰囲気ではない。
それにしても、この盛り上がり方、尋常じゃないな・・・。
「もしかして、ラマダン月?」・・・ピンポン!!
まぁ、レストランに入って行けば歓迎されるはずなんだけど、イエメン初日にしてはちょっと慎重にならざるを得ない。
さて困ったぞ。
ホテルなら大丈夫だと思うが、ホテルで食事は好きじゃないし。
と、そんな事情を見透かしてか、イエメン青年が声を掛けて来た。
一般的にこのシチュエーションはけっこう危ないが、半日サナアを歩いてみて感じたのは、ここまでで逢ったイエメン人は「親切・正直・かっこいい!」。もともとイスラム教徒は旅人には優しく・・・という教えが浸透してるというし、過去の経験からもそれは感じる。
青年は分かり難い英語で
「ラマダン中は陽が沈んだら、みんなでご馳走を食べるのさ。俺の家に来て一緒に食事をしないか?」
という意外な提案をしてきた。
「夜のサナアを案内するぜ」って言って来るのかと思っていた私は、不意を突かれた。 -
私は海外旅行(国内でもだが)
「家に来いよ・・・」と誘われて断ったことが無い。
で、食事にありついた。 -
イエメン家庭料理・・・かな?
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お父さんと弟。
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家族みんなでご飯を食べるんじゃなかったのか?
ここで私は分析した。
この24歳のノール君は「なんちゃってガイド」で、バーバルマヤン辺りで網を張っていて、「私の様な」手頃な観光客がいたら声を掛けて、市内ガイドをして料金をもらったり、客を大手?のエージェントに紹介して手数料を稼ぐ「仕事」をしてるのだろう。
インドやエジプトじゃ主要産業のひとつだ。
で、今回はラマダン中なので期間限定「家で一緒に食事しませんか」作戦を発動したってこと。
ノール君に「・・・だろ」って聞いたら、その通り。
そうなれば話は早い。
自宅に呼んで、親兄弟や姪っ子を紹介してくれるのだから、そんな悪い奴じゃない。
明日はサナア停滞なので、半日市内観光に付き合ってくれ。
6日にサユーンに飛んで、8日の10時にはサナアに戻るから、そのまま1泊2日でマナハのトレッキングに出られる様に手配しておいてね。
な~んだ、イエメン観光、一瞬で勝負あった!じゃん。 -
https://youtu.be/pmVhU4phEcw
イエメン最初のご飯。 -
ジャンビアー付きベルトは壁に飾ったりしている。
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こういうの面倒だからイヤなんだけど、まぁお付き合いで。
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ホテルの部屋に戻って・・・
そうか~‥ラマダン中だったのか。
雰囲気からいって、酒も本格的御法度っぽいし。
装備品を緊急チェック。
羽田空港で興味本位に買った、ラーメン缶とおでん缶が虚しい。
菊水じゃなくてウィスキーにしとけば良かった。
機内食のパンは非常食にしよう。 -
寝る前・・・部屋の窓から。
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サナア
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翌日はのんびり起きた。
ラマダン中は夜明け前に朝ご飯を食べなきゃいけないのだが、まぁ観光客ということで、ホテルでは普通に朝食を食べられた。たっぷり食べておいて夕飯まで我慢しよう。観光客はホテルで食べられるけど、面倒臭いしね。
散歩に出る。 -
サナア市内にはこんな不思議な道路が走る。
雨季に市内が水浸しになって、この道路が運河になるんだ・・・って説明されたが、ほんと?? 砂漠の国だったんじゃないの?? -
旧市街の安ホテルを偵察した。
場所は良かったが、土間の部屋に木のベッドが置いてあるだけ。
ベランダ?もあって魅力的だったが、引っ越しは止めた。 -
とりあえずは旧市街の中心のバーバルマヤンに向かう。
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サナア滞在中の半分以上の時間をここで過ごしたかも。
まだ10時前なので開店準備中。 -
何屋?
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弾の跡・・・だよね。
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幸せになれるのかなぁ
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何を持ってるのかな?
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男だぜ~!
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みんなカッコいいよね
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猫って世界中でこんな感じ・・・。
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昼頃、ノール君と会って、簡単市内観光。
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旧市街の古い建物の屋上に上がった。
一人旅だと普通の建物には入れないけど、自称ガイドがいると知り合いの高層建築の屋上に行けたりする。 -
個性的
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これが人間が造った一番古い都市だ。
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ノール君。
ノール君と歩くと、さすがに心強い。
https://youtu.be/ZdlTM6-pgpw
石臼勤労ラクダも動画で撮れた。 -
ジャンビーア借りた。
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高いところからのぞき見。
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お菓子みたい?
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山羊かな?
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ノール君の案内で、道路の真ん中を歩く・・・ガイドの勉強してないな。
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夕食後、ノール君に頼んで再び建物の上に連れて行って貰った。
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私の初イエメンは、「このままいくとは思えないほど」妙に順調な滑り出しだった。
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この旅行記へのコメント (10)
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- kiyoさん 2017/07/20 20:14:49
- イエメン
- ほいみさん、こんばんわ。
イエメンに旅行に行かれたことがあるとは!
昔、私の職場のおばさまもツアーでイエメンに行ってきたという話を
してくださったことがあります。
アラブの国の中でも特に古きよき時代の空気が残っていると聞いて、
私もいつか行きたいと憧れているうちに、治安が悪化。
結局、行けずじまいです。
ほいみさんのお写真に乗っている建物も、
内戦でかなり破壊されてしまったのではないでしょうか。
きっと今となっては、すべてが貴重な記録ですね。
私はアラブの国々が大好きなのですが、
ほいみさんのお写真を見ながら、
懐かしい雰囲気に浸らせていただきました。
ありがとうございます。
kiyo
- ほいみさん からの返信 2017/07/20 21:07:11
- RE: イエメン
- こんばんは・・・コメントをありがとうございます。
イエメン、首都のサナアから出ると、何かと面倒臭いですが面白かったです。イエメンに限らず、アラブ諸国は人々が親切だと思います。インド人ほどしつこくないし。でも女性が少ない?ので、町が寂しいですね。バザールなど男どもがうじゃうじゃと押し寄せていますが、同じ数だけの女性が何処かにいるのかと思うと不思議になります。
サナアはともかく、地方の町に行くと「あれ、この建物なんで壊れてるの?」っていう物件が多かったです。内戦のせいかもしれませんね。機関銃を据え付けたトラックがけっこう走ってました。
アルカイダが砂漠が好きなので、砂漠系の国々には行き難くなってますね。私は運よく、この前後にリビア・アルジェリア・マリにも行きました。
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- olive kenjiさん 2017/07/03 04:21:09
- 皆さん見て下さい、最高傑作旅行記ですよ
- ほいみさん こんばんわ、というか、おはようというか。
深夜何気なしにパソコン覗いたら、この旅行記に。
おっさんは、アラビアの世界に魅了され、中々やるのと唸るのでありました。
いい所へ行きましたね〜10年前でしょうが、あの当時でも危険地帯ではなかったのでしょうか。女性邦人ツアーも行っているところ見ると、平和で安全だったのでしょうね。
それにしても素晴らしすぎる。アラビアンナイトの世界です。
人物写真の撮り方順が面白すぎる。子供→青年→爺→おっさんら もう、ほいみさんには負けた。
ノール君の自宅お呼ばれ記は、もう最高。ノール君の裏を読んでちゃっかりお楽しみするとは流石、旅人大将。
私も大昔トルコでお呼ばれしたことありますが、現地の生の生活を垣間見られていいですよね。
次の旅行記の子供たちの動画も最高。私はほいみさんを知って良かったと思うばかりです。
美しい街、自然、知らない風習を見せて頂いたこの旅行記ではありますが、とにかく人間愛に満ち満ちた最高傑作旅行記であります。
もっと他の旅行記も読みたいのですが、実は明日、英国へ行くために上京しなくてはならず準備も出来ておらず、読むのは帰国してからにします。
自分の旅行先の勉強もしていないのに、ほいみさんの旅行記に夢中になる今でした。
アラビア数字といっても読めるもんじゃないんだ olive kenji
- ほいみさん からの返信 2017/07/03 11:13:18
- RE: 皆さん見て下さい、最高傑作旅行記ですよ
- olive kenji様 こんにちは。
幾らなんでも褒め過ぎ!的なコメントをありがとうございます。
イエメンは2010年ころまでは普通に行けたかも。そのあと内戦やらで無理になっちゃいましたね。首都周辺は今後、治安が回復する可能性はあるけど、地方は難しいでしょうね。
ノール君はあくまでお仕事で遊んでくれてるわけですが、お陰でずいぶん楽に旅が出来ました。物価が安い国では、タクシーをチャーターしちゃうことが多いです。交通費を節約することは、観光時間?を減らすことになるので、結果的にはタクシー使った方が安上がりかも・・・と思ってます。
今日からイギリスですか! 羨ましいです。
最近は途上国ばかり旅してるので、先進国が苦手になってしまいました。数年に1度は東京に行くのですか、田舎者丸出しです。
イギリスの旅、楽しんで来て下さ。
ほいみ
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- 猫大好きさん 2017/06/29 18:53:45
- 断れないほいみさん!
- 我が家に来るのも勇気要りましたか?
ボディガードドッグ付きなので、大丈夫でしたよね
つい最近も オットと「そう言えば あの犬に朝ごはん取られたわ!」
と話題になっていましたよ〜
イエメンのサヌア 初めて知りました
砂漠の中に 美しい街があるのですね〜〜
まだまだこの世界の中には 興味惹かれる場所がいっぱいです
やっぱり 行ける時に 行けるところへ行かなくちゃ!
続編も楽しみです♪
- ほいみさん からの返信 2017/06/30 13:39:50
- RE: 断れないほいみさん!
- 猫さんところは、最初から全く心配してませんでしたよ。
大型犬連れオヤジを招待してくれるのは、恐れを知らないお人よし??
シフォンはよ他人の家では比較的良い子にしてるのに、あの時は油断しました。旦那さんの鮭、ひと口で食っちゃいましたからね。
イエメンは素晴らしいところです。トレッキングコースもこれから整備されそうな雰囲気だったし、不思議の島ソコトラも期待してたのに。あのままの治安が続いていれば、当然再訪してたと思います。
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- gontaraさん 2017/06/28 22:44:19
- アラビアンナイトも
- ナイショでアルコール呑んでたんですね。
今じゃ行けなくなっちゃったイエメン?
実際のところ、どうなんだろう?
家に来いよと誘われて、断ったことが無いって!
どうも、その勇気って言うか・・・
それができれば旅は楽しいぞ、って事になるんでしょうね。
- ほいみさん からの返信 2017/06/29 08:24:12
- RE: アラビアンナイトも
- 敬虔なる回教国ということなので、万が一?に備えて多少のアルコールは用意していきました。イエメン、今はヤバいでしょうね。最近でもソコトラ島は大丈夫と言われてましたが、どうなんでしょ。ここに来てコレラが流行っている様ですし。コレラ自体より、それが一気に拡大感染してしまう環境が恐いです。
偶然の出会い系で自分の家においでよ・・・は、そんなに危険はないと思います。
店に来い・飲みに行こう・・・は日本でも危険かな。
自己責任でお願いしますね。
-
- らびたんさん 2017/06/27 19:48:44
- 家においでよ
- ほいみさん、こんばんは^^
サナア待ってました\(^o^)/
憧れてやまないイエメン、10年前に行っとけばよかった・・・
私は一応女性ということで、俺んちに来いよという誘いは一度も乗ったことがありません。
お腹が弱いということもありますが、やっぱり性的なのが怖くて。
奥深くまで入りこむからこそ見えるものってありますし、
そこまで行きたいのですがなかなか。
シバーム編も楽しみにしています♪
らびたん
- ほいみさん からの返信 2017/06/27 22:19:07
- RE: 家においでよ
- らびたんさん、こんにちは。
イエメン、行けなくなってみると、ますます「良い国」度が高くなっちゃいますね。現在は国の都合でボコボコにやられてるし、コレラも猛威を振るっているとか。平和になることを心から祈ってしまうイエメンです。
良い思い出だけが残っているのか、イエメンではやなヤツにひとりも逢わなかった様な。でもこの旅では思わぬ伏兵にやられて、後半はけっこう辛かったです。
そんなことで、学位時代、ヨーロッパでは何回も現地の方の家に泊めてもらったこともあります。らびたんさんは「俺んちに来いよ」に着いて行ってはイケません。
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