ペンション・トムテルム 急遽予定変更で再びの美瑛

2016/08/27 - 2016/08/31

連日の雨で、すっかり雨漏りし放題のツリーハウス。
オーナーに頼み込んで、最後の1泊をキャンセルさせてもらった我々は、再び美瑛へ向かいます。
向かったのは、「ペンション・トムテルム」。直前でもなんとか空き部屋が見つかったので、急いで予約したのです。

予約困難なツリーハウスを、直前でキャンセルするのは非常に申し訳ない気持ちでしたが、後から振り返ると、この選択は正しかったようです。
この30日の夜、十勝や新得では非常に強い雨が降り、河川が氾濫。南富良野を中心に大きな被害をもたらしたのです。
途中通ってきた新得では、2本の橋が流されたというし、もしあのまま、三部牧場にとどまっていたらと思うと、ゾッとします。

そんなわけで、再び訪れた美瑛。
行きに寄った時は、ザワザワ村に閉じこもってしまいましたが、今度は少し周辺のスポットにも寄ってみました。

エリア 美瑛（びえい）(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

雨の新得を抜け、勝狩峠を越えたあたりから天気がよくなってきました。
富良野に到着した時には、こんなにいい天気に。
ちょうどお昼時という事で、「ファームレストラン あぜ道 より道」へやってきました。

あたり一面、畑に囲まれた、いい雰囲気のレストランです。

ファームレストラン あぜ道 より道 グルメ・レストラン

2階席からは、大きな窓から畑の風景が一望できます。

ファームレストランという名前の通り、大きく新鮮な野菜がたっぷり入ったメニューが印象的。
メニューの種類は少なめなので、事前に調べて食べたいものがあるかどうか見ておくといいかも。カレーとポトフか、という感じです。

美瑛に行く前に、ホテル「ふらのラテール」に寄り道。
大浴場で温泉を楽しむためにやってきました。

スパ&ホテルリゾート ふらのラテール 宿・ホテル

この時なぜか、子供たちが温泉にハマっていて、毎日温泉に行きたがったのです。
広くて清潔で、景色も良く、さらに空いていて快適な温泉でした。

温泉から出て、南側の空を見ると、うわっ!雨雲が追いかけてくる!

反対側の空は雲一つない快晴です。
あの雨雲から逃げてきたんだなぁ…。

美瑛に着いた頃、空に虹が!
しかも2重!

ちょうど向かっていた場所から、きれいに見えそうだったので、行ってみました。
「美瑛放牧酪農場」です。
入り口まで来た時に、今日は休みだとわかりましたが、中まで入れそうだったので、入っちゃいました。

美瑛放牧酪農場 グルメ・レストラン

これまで散々雨に降られた後だから、この虹には感動しました。
周りの風景もいい感じだしね。
ここのソフトクリームはおいしいらしいから、明日また来てみようか。

その後少し車を走らせ、トムテルムに到着。

トムテ ルム 宿・ホテル

道からは宿の看板が見えなくて、ほんとにここかな?としばらくウロウロしてしまいました。

トムテルムは、北欧輸入住宅を利用したペンションです。
こうやって見ると、山小屋のようにも見えますが、そういう風合いの建物なんですね。

裏庭からは、美瑛の丘を眺める事ができます。
椅子が2つ並んで置いてありますね。

薪がたくさん。
ダイニングにある薪ストーブで使うようです。
今の季節は使わないのかな。

ここがエントランスですね。
白樺の木がいい感じです。

ここにはいつも、看板犬のピッピが寝ています。
すごくおとなしい犬で、長男君がなでても、話しかけても、ほとんど反応しません。

2階建て、5室のみの小さな宿です。

中に入ると、宿のおかみさんが暖かい笑顔で迎えてくれます。
家族経営の宿ですから、一家のお母さんですね。
同じ建物の中に、オーナー家族も住んでいるようで、時々娘さんの姿を見かけました。

入ってすぐ奥のダイニングでチェックイン手続きをします。
木のぬくもりがいい感じですね。
うん、確かに北欧っぽい。

一番奥のスペースには、薪ストーブがあります。

さっきの薪は、ここで使うのかな。

ここは居心地の良いソファもあって、本や輸入もののゲームなんかが置いてあります。
お茶やコーヒーも頂けるから、ちょっとした交流スペースになりそうですね。

ダイニングからは、丘の景色がよく見えます。
美瑛らしくて良いですね。

小麦。

客室は2階です。
一度ダイニングを出て、すぐそこの階段を上ります。

階段。
すれ違うのはちょっときついくらいの狭さ。
廊下は基本的にちょっと狭いですね。この宿は。

階段を上り切ったすぐそこ、右側のドアが我々の部屋です。

ここも本棚とソファがあって、くつろげるスペースになっています。

ここからテラスに出られます。
でもここは喫煙可みたいなので、あまり近づきたくありません。

我々の部屋は、トリプルのタイプ。
あまり広いとはいえない部屋に、ベッドを3つ詰め込んでいるので、荷物を置く場所に困るほど狭いです。
まぁ、直前であまり選択肢がない中で選んだので、仕方ないかな。
それに、家族4人だから、ベッドが3つあるのはやはり嬉しいですね。

なんだかんだ言って、この清潔で、パリっと乾いたシーツに寝転がった時、なんとも言えない幸せを感じました。
三部牧場では、室内がずっとじめじめしていたから、久しぶりになんだかサッパリした気分。
山登りの後何日かぶりに温泉に入った時のような、スッキリ爽やかな感じです。

窓から一面緑が見えるのも気分が良いです。
虫が多いらしいので、網戸は閉めたままですが、全ての窓を開けて風を通しました。
は～、気持ちいい。

この宿は、水回りは共同です。
トイレは客室を出たすぐそこに。

女性用と、男女兼用の2つだったかな?
そのほか、1階にもトイレがあります。

洗面所も共同。
トイレのすぐ隣です。

風呂は1階です。
貸し切りで利用できる浴室が2つ。
1階は特に廊下が狭い。

脱衣所と

浴室。
我々は2人ずつ入りました。
2人なら広々、という感じでした。

今回は2食付きで予約。
ほとんどの人が夕食をつけているようでした。

丁寧な仕事ぶりがうかがえる、素朴な料理が多かったです。

食事で供されるパンは、お隣のパン屋のもの。
「小麦畑」

小さな店で、品数は少ないですが、素朴系のパンがおいしかったです。

急遽飛び込んだにしては、なかなか良い宿でした。
隅々まで清潔で、色んな仕事が丁寧で、オーナー夫妻の人柄がにじみ出てくるような。

こういう北欧風のインテリアが好きな人にもいいでしょう。

さて、朝食を食べ終わったら、チェックアウト時間まで粘ってから出かけます。
今日はこの旅行の最終日。
予約した昼過ぎの便まで少し時間があります。

まず向かったのは、すぐ近くのbible。
昼ごはんにするパンを買いに来ました。

廃校の小学校を再利用したオーベルジュです。
校舎だった建物は、「北瑛小麦の丘」という交流施設。料理教室や各種イベント等で使われているようです。
レストランと、客室は新しく建てたのかな?

これが客室棟です。
ツインの客室が5個並んでいます。

当初この旅では、1泊目はザワザワ村ではなく、ここに泊まろうと思っていましたが、問い合わせたところ、「1室4人はダメ。そもそも未就学児はダメ。」と断られました。
そんなわけで、ちょっと見に来てみたというわけ。

このデザイン。

でも、ザワザワ村がすごくよかったから、こっちを断られてよかったのかもしれません。

客室の窓からは…

一面の小麦畑…
あ、収穫後ですね。
やっぱりザワザワ村でよかった。
季節によっては、一面の緑だったり、小麦色だったりするんでしょうね。

客室棟の奥にレストランがあります。
この中にパン屋もあるはず。
パン屋ではなく、ブーランジェリーと言わなければいけないみたいですが。

中に入ってみます。
洗練された雰囲気なので、やはり子供NGの方が良さそうですね、ここは。

入り口のレジのあたりがパン屋になっていました。
種類は少なめですが、町のパン屋で売っているような、おかずパンみたいなものはほとんどなく、レストランのコースで出てくるような、シンプルなパンはむしろ種類が多いです。

私はおかずパン系よりは、シンプルなパンが好きなので、このラインナップは好きです。
特にハード系のパンがそろっているのがいいですね。
固いパンを噛みしめている間に、小麦の味がじわ～っと染みてくる感じ。そんなのが好みです。
ここのパンはそんな私の理想通りでしたね。

うん、ここはやはり一度滞在してみたいな。レストランでは焼きたてのパンが出てくるみたいだし。
子供たちが旅行についてきてくれなくなってから、だけどね。

まだ少し時間があるので、もう1箇所寄ってから帰りましょう。

昨日も寄った、美瑛放牧酪農場。
今日はオープンしています!

美瑛放牧酪農場 グルメ・レストラン

緑に包まれたような、この道がいい感じ。

昨日よりも天気がいいから、気持ちいいですね。

牛たちの姿も見えました。
昨日はいなかったような気がします。

ここは、牛たちになるべくストレスを与えず、牛本来の行動ができるような飼い方をしているとのこと。
三部牧場とは全然雰囲気が違いますね。

ここにソフトクリームがあると知っている子供たち。
車を停めるとすぐに走り出します。

ソフトクリームとヨーグルトがあったかな?

牛乳の味濃いめ。
子供より大人が好みそうな味です。

少し回りを歩いてみましょう。

牛たちが放牧されている牧草地は、小高い丘になっていて、上まで登る事ができます。

でも、上に登っても牛は1頭もいませんでした。
みんな木陰で休んでますね(笑)

この丘の風景、すごく気に入りました。
ソフトクリーム目当てでなくても、ここはおすすめです。

そろそろ行かないと。
牛たちに見送られながら、空港へ向かいます。

今回の旅は、大雨のおかげでかなり予定が狂ってしまいました。
予約していたアクティビティは中止になり、せっかくのツリーハウスも魅力半減。
残念ではありましたが、美瑛では天気に恵まれ、楽しい滞在となりました。
何より、ザワザワ村という素晴らしい宿に滞在できた事は嬉しい思い出になりました。
こんな事なら、最初からザワザワ村にずっと滞在していればよかった…、というのは結果論に過ぎますね(笑)

この旅行記へのコメント （2）

• おみヴぉ333さん 2017/07/14 12:35:24

  ナイス判断力！(^^)b

  suzuqさん
  
  こんにちは！
  
  北海道旅行の続編、楽しく拝見させていただきました〜(^^)
  
  ツリーハウスの雨はほんと残念でしたね。。
  頭の中では「晴れ」の場面のイメージしかしないですものね。
  あんなこともこんなこともしたかったのに・・というがっかりなお気持ち分かります。
  
  でも涙を飲んでの１泊キャンセルで、それで災難も免れて結果オーライだったのですから、すべてにおいてラッキーでしたよね。見事な正しいご判断、さすがです！見倣いたい！
  
  ところで！
  すみません、↓のあいぼんさんとのやりとりを拝見してしまったのですが、この夏はダナンへ行かれるのですね！
  じつは私もひそかに、来年あたりベトナムデビューしようかなあと思ってたところなんです。ほんのちょっと先を越されますね（笑）。でもダナンではAirbnbであんまりいい宿が見つからなかったので、ダナンに限っては民泊じゃなく普通のホテルにしようかなと思ってるところです。
  
  それと、シックスセンシズコンダオ、私もなにげに最近チェックしていました。あのビーチフロントプールはすごいですよね！でもコンダオ島まで遠いのがネック。。
  その前に、今年中にもし行けたらマカオに行きたいと思ってるところですが、これは現時点で未定。ひとまずは、乾季のバリを楽しんできます！suzuqさんの次回旅行記は宮古島フェリス？たのしみにしてます〜♪(^o^)/
  
  おみヴぉ333

  suzuqさん からの返信 2017/07/15 11:52:15

  RE: ナイス判断力！(^^)b

  おみヴぉさん、こんにちは〜
  
  ほんとに、雨ですべて予定が狂ってしまった感じです。
  災害を予測できたわけではないですけど、結果的にうまく回避できたのは、確かにラッキーでした。
  
  ダナン、行きますよ〜
  実はダナンから車で一時間くらい離れたランコーというところなのですが、ダナン空港を使うので「行ってきます」はダナンにしちゃいました。
  実はダナンよりフエの方が近いという…
  おみヴぉさんはベトナムでもAirbnbなんですね〜
  ダナンは確かに民泊のいい宿はなさそう。ホテルはよりどりみどりって感じですけどね〜
  
  コンダオは確かに遠いですが、ベトナム自体が割と近いので、問題なしかも。
  東南アジアのシックスセンシズは全部制覇したいので、私はいつか行く気でいます。
  
  次回旅行記は、おっしゃる通りの宮古島です。
  やっと正月の旅行について書くという…
  でも、去年の夏の北海道を書き終えたので、「一年経ってしまう」というプレッシャーからは解放されましたw
  もっと早く旅行記書かなきゃですね。