2017/02/15 - 2017/02/21
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willyさん
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ちょっと高いなあと思いつつもヴェネツィア行のチケットをぽちっとしたのは2016年6月でした。
きっかけはたわいもないことながらダン・ブラウンの「インフェルノ」を読んで。
フィレンツェ、ヴェネツィア、イスタンブールと移り変わる舞台でいったことないのはヴェネツィア。沈む前に、そしてドクトルの仮面をみたい。
Day1 2月16日
核心のドーハでの55分の乗り継ぎ。羽田でなんとかアシストがないかと尋ねましたが、何もないと言われ、とにかくアピールしていただくしか・・とのお答え。
出発が30分早くなって楽勝とおもっていたら結局当初の定刻より遅いくらいの到着で、タクシーも長くバスが来なくて待たされた結果、トランジットセキュリティの列にたどりついたのが定刻30分前。ドキドキしたけど着席したら意外にも15分前でした。たった15分で乗り継ぎできたなんてわれながらびっくり。
もちろん、度々利用して様子もわかっているうえに、叫びまくり走りまくりった結果ですが、意外となんとかなるもんだと思いました。
でも次はもっとゆっくりしたのにしよう・・・。
2月15日
23:40 羽田発 QR805
06:00 ドーハ着
07:00 ドーハ発 QR125
11:25 マルコ・ポーロ着
滞在:Pension Accademia Villa Maravage(4泊)
2月20日
16:40 マルコ・ポーロ発 QR126
23:50 ドーハ着
2月22日
03:30 ドーハ発 QR 806
20:35 成田着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
冒頭記述の通り、核心のドーハ乗り継ぎ55分を無事クリアして長旅の末、やっとマルコポーロ空港に到着。出口すぐの窓口でかねて予約の混載水上タクシーの受付をすませ、言われた通りに波止場へ。7番ピアの15番ボートはすぐにみつかった。
想像とちがって近代的なピア。2月16日、到着したのはお昼過ぎ。暖かくて、厚手のウールコートは邪魔ですー。 -
そしてお約束通りの風景が迎えてくれました。ほんとにきたんだなぁ~と感慨深し。
このために奮発したのですから、海から入るヴェネツィアをしっかり記憶にとどめます。 -
快適な水上タクシー、乗り合わせは私を含め4組でしたがストレスなし。
30分ほどで宿至近のアカデミア橋停留所で下してもらいました。
4泊する我が宿は、Pension Accademia Villa Maravege
地図もくれたけど、そりゃ当然迷います。うろうろすること30分?でも楽しみながら、最終的には通り番地を実際と見比べながらみつけたのですが、最初にいた場所のすぐ目と鼻の先でした。
とても感じのいいレセプションでチェックインを済ませ、かなり狭いけれど清潔で快適なお部屋に荷物をおいてさっそく出かけます。
レセプションでは大変親切なイケメン君が地図をくれて、あれこれ指南してくれました。さっそく地図を片手にGO! -
繰り出した狭い路地はうわさどおり。手を伸ばして広げられないほどの通りもたくさん。そしていきなりどこもかしこも絵になる風景ばかり。溜息と感嘆の連続にへたな写真のシャッターを切りまくってしまいます。
この街ではヘタクソでも写真家になった気分になれますねえ。
各国観光客の胸にはNIKON,CANONの立派なカメラがぶらさがっております。 -
土地の人は平気でひょいひょい曲がっていきます。しかもとても速足。
わたしも知ってる顔して曲がってみますが、結局行きどまったり同じところにもどったり。
こんな通りをアルヴィーゼも歩いたのだろうか・・ -
こんなバルコニーに、栄華を極めたころのヴェネツィア人がたっていたのでしょうか。今でもこんな建物に住めるなんていいいなあ。住んでる人には不便もあるのでしょうが、つい無責任なことを考えてしまいます。
-
「海の都の物語」で感心したヴェネツィアの水事情対策。今は本土から引いているとかでふんだんに使用できる様子で、Villaのシャワーもたっぷりでしたが、雨水しか頼るものがなかった近世までの暮しでは井戸は必須。その井戸をぜひ見たいとおもっていましたが、いたるところにございました。
こうして一部低くなって、雨水を集められるようになっていますね。地下には砂の濾過装置があって、濾過された水が汲みだされるようになっているそうです。
今でも使われているのかどうか確かめるのを忘れました。 -
ザッテレにでたようです。いいお天気であたたかく、みなさんのんびり日向ぼっこが楽しそう。わんこも幸せ。
そうそう、こんなに狭そうな街なのに大型のわんこの多いことにびっくりしました。道バタの消火栓の根元にお土産の小袋がおく人が多いようです。 -
実はぶらぶらしながらサンマルコ広場に行こうとしていたわたくし。適当に歩くのを楽しもうとおもっていたのですが、宿のあるのはアカデミア橋をはさんでサンマルコ広場と対岸の地区。
方向感覚にはわりあい自信があるのですが、そんなものは瞬時に吹き飛ぶ複雑怪奇な路地でした。想像を超える道のつくりで、同じところに戻ったり、いきなり行き止まりになったり、すぐそこなのに渡れない、を繰り返して、アカデミア地区をでるのに1時間ほどかかってしまいました。楽しかったからよかったけど。
やっとアカデミア橋を渡るときに観たゴンドラ待ちの行列。大人気です。 -
途中はちいさなお店が、どんな路地にもあって、お菓子も極彩色。おいしそうだけど、カロリーもお値段も高そう。
-
実は最初からサンマルコ広場にいこうとしていたのですが、だいぶ時間がかかりました。レセプションのイケメンさんが教えてくれた通り、普通に迷わずにいけば15分の距離なのですが。
まずはサンマルコ寺院。イケメンさんは「行列になってるけど恐れずにはいりなさい。そんなに待たないから」と言いましたけれど、行列はありませんでした。カーニヴァル時期でどのくらい混んでいるか心配していたのですが、杞憂でございました。
コンスタンティノープルと深い関わりを持ち続けたヴェネツィア。昨年同時期に訪れたイスタンブール旅の時、同じく塩野さんの「コンスタンティノープルの陥落」を何度もよみましたので、感慨もひとしお。
これがかっぱらった馬か~、とか、モザイクがまた違うな~とか、とても手ごたえがあって1時間以上も堪能しました。
モザイクタイルはヴェネツィアガラスに金を入れたという手法と、本家にはなかった大理石の床のモザイクが見ごたえあり。こんな地盤の弱いところになぜにこんなにも大量の大理石を使うのか、不思議です。それはどこに行っても思いましたが。 -
完成度の高いモザイクは2階のバルコニーにあるもの。中は撮影禁止ですが、ここは大丈夫そうでした。これが夕陽に輝くのを絶対にみるぞ、とおもいながら、午後の暖かい海風に吹かれました。
このバルコニーは映画「インフェルノ」でトムハンクスと相方が走るところですね。
暖かい風。これが吹くとアクアアルタがやってくるとか。でも結局滞在中は遭遇しませんでした。 -
同じくバルコニーから時計塔。かの青銅の馬(レプリカ)が広場を見下ろしています。
馬が有名ですが、わたしにとって面白かったのは寺院内にある4賢帝像でした。運ぶ時にぶつけて、おひとり足がかけてしまったまま。その足はイスタンブールにあるそうです。知ってればみたのになあ。
それをいうならエンリコ・ダンドロの墓も、アヤソフィアでしっかりみるんだった。
時計塔の、マリア像よりもサンマルコの獅子が上にあるところがミソだそうですな。 -
なにしろ海洋国家としてその存在を確立し栄華を極めたヴェネツィア、潮や季節の風を知ることは必須ということで、月の満ち欠けから星座まで完璧に表現しているこれは、完成渡も芸術度も高いと思います。デザインもすっきりして美しく、ほれぼれします。
-
お決まりのショットですがとりあえず。
イスラム建築がとても好きですので、コンスタンティノープルの影響をうけたヴェネツィア建築は見たかったものの一つです。 -
しかしうまいことやったなあと思います。
なんとインパクトのある象徴でしょうか。サンマルコの遺骸というそれ以上に、この翼のある獅子のシンボル(サンマルコの)は、商標登録としてこれ以上のものはないではないですか。
マルコは福音書記者なので聖遺物としては格別のステイタスの上、他の3記者(ヨハネ=鷲、ルカ=牡牛、マタイ=人(天使))と比べると、一番かっこよく見栄えのする獅子ですもの。これが緋色地に金糸で縫い取りがしてある旗をはためかせて海をゆく、往時のヴェネツィア商船や軍船が、どれほどかっこよかったか想像に余りあります。 -
カーニヴァル期間ですが、まだこの日は本格的ではないらしく、数組みかけただけでした。あったかいから仮装の御衣裳でそぞろ歩くのも楽しそうですね。
-
次はこれもみなければいけないパラッツィオ・ドゥカーレへ。
イスタンブールでは美術館・博物館の共通券を買わずにほぞをかんだので、今回は、と事前にMUSEUM PASSを購入しました。こちらもそれで通過。
わくわくしますね。この長い廊下を、緋色のマントのドージェが歩いたんですね。
ちなみにMUSEUM PASSの使用感はどうだったかというと・・・
まあ、あってもなくてもよかったかな程度です。なぜかというと、一番みたかった海洋史博物館は改装中で使用不可。そしてヴェネツィアの美術館・博物館は正直どれも内容は少なく、見ごたえのあるところは3ヶ所でした。これなら数を絞ってそれぞれチケット買ってもトントンだったかなというかんじですが、まあ、いってみたから言える感想ではあります。 -
中庭。静かでした。とても。
-
黄金の階段。ここから見学が始まります。
各国からおとずれた使者や貴賓がヴェネツィアの富と権力の象徴に圧倒されたのだそうです。そうでしょうなぁ。。 -
これがみたかった。黒く塗りつぶされたマリーノ・ファリエロ像。ほんとにそうなんだーと、馬鹿みたいにつぶやいてしまいました。
-
そして「海の都の物語」で何度もでてきたから、親しみを感じていたアンドレア・グリッティ像。見つけたときには思わずご挨拶をしてしまいました。
肝心のエンリコ・ダンドロ像はボケボケで使えませんでした。
残念。 -
溜息の橋から。
シークレットツアーも申し込んでみようかと思いましたが、興味がある反面、陰惨なんだろうなと思うと、ちょっと躊躇してしまいました。
結局、何週間も前に申し込まないとだめだよと、イケメンさんにいわれて、滞在中にトライすることはあきらめました。 -
橋は狭くて暗くて、パラッツィオ・ドゥカーレであまり嬉しくなかったのはここと、恐ろしいほどの数の武器の展示でした。
-
カモメもおのれの被写体価値を知っているかのようです。
なんというか、街全体が装っているというか、演じているというか、到着直後にそれを感じてしまいました。 -
これこれ。このかたたちにお目にかかりたかったんですねー。
これで一つ目的達成という感じ。 -
そして夕陽が赤く落ち始め、サンマルコ寺院が輝きを増していきます。
期待通り、いやそれ以上の壮麗さです。 -
なんというか。
華やかです。かつエキゾティックな要素をはらんでいて、本当に独特の魅力ですね。 -
これがカトリックの寺院ですから・・
法王にも頭を下げないヴェネツィアの象徴です。中世の当時、ありえないほど政教分離を徹底し、あくまでも自国の利益と存続に全力をつくした指導者やヴェネツィア人の執念と根性にはすさまじいものを感じます。
それもそのはず、というのが滞在を通してしみじみ思われます。
こんなところによくぞこれだけの都市を作って住み続けたと、1000年も不可侵の国をよくぞ維持したと、まったくもって感心するのみです。 -
どのくらい古いドアなんでしょう。
観光客に見せているのは表の顔。本当のヴェネツィアはきっとこの扉の奥にかくれているような。 -
サンジョルジョの鐘楼も夕陽に染まってきました。
-
日も暮れたのでそろそろ宿に戻ろうとすると、また迷子です~。
来た通りに歩こうと思うのですが、なにしろどんな小さい通りも魅力的で、あらがえない力につい引き込まれて、ふらふらと入って行ってしまう。
ここは通ってないな~と思いながら歩いていると、フェニーチェ劇場にぶつかりました。
よかったー。ここもみたかったので。
本日の出し物はボエームかな?
劇場前のカフェもとても魅力的でしたが、なにしろどこもそうであるようになかなかいいお値段で、入るのがためらわれます。それにわたくしはどうも一人で食事ができないタチで・・。 -
夜のヴェネツィアは滞在してのみ経験できるお宝。
-
アカデミア橋の上から。
いまにもマントに羽根飾り帽子の人が歩いてきそうです。
まあ、実際仮装の人がいたりするんですけど。
到着日はこうして暮れました。
とりあえず半日、探検してまずは見るべきものをみて、ちょうどいい時間でした。 -
ということで帰ってきました。我が宿。
次の回に載せる予定ですが、朝ごはんがとってもおいしくて充実していて、レセプションも本当に親切で、場所もいいのにお安くて(比較的)このお宿はめっけもんでした。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- mistralさん 2017/05/03 11:33:33
- 嬉しい一致。
- willyさん
初めまして。
mistralと申します。
今羽田におります。
ベルリンへ向かいますが、一泊だけライプツィヒに行く
予定です。
旅行記を探していてwillyさんの旅行記に出会いました。
そしてなんと、今年ヴェネツィアのカーニバルの時期に
いらっしゃったことを発見しました。
遡れば コンスタンチノープルの陥落 をたどられた
ご様子。
多くの共通点を発見して
嬉しくてコメントさせていただきました。
まずは帰国後、他の旅行記を拝読させていただきます。
mistral
- willyさん からの返信 2017/05/03 12:49:50
- RE: 嬉しい一致。
- mistralさん
初めまして。
嬉しいメッセージありがとうございます。
もう離陸なさったことでしょう。いい季節のヨーロッパ、羨ましい限りです。
あの日あの時、同じ空気を共有していたのですね。見つけてくださってありがとうございます。
早速mistralさんのページに参りまして旅行記のタイトルだけざっと拝見しましたが、ひとつにはとても素敵な写真、2つにはターゲットの場所の好みの共通点を感じました。
旅の嗜好が同じ方に出会うのは本当にうれしいですね。
そして写真がダメダメなのを何とかしないとなあといつも思うのですが…
とはいえわたしにはとても及ばない数々の旅をなさっておられるようで、これから旅行記拝見するのがたのしみです、
今回の旅のテーマは何でしょうか?ご帰国後のアップも楽しみにお待ちしております!
willy
-
- らびたんさん 2017/03/09 19:20:35
- 待ってました\(^o^)/
- willyさん、こんばんは^^
ベネチア晴れてますね☆
いやーうらやましいです・・・気が付けばこちら出発まで2か月もありませんが、
willyさんの旅行記でしっかり予習させてもらいますよ〜♪
ハマドはほんと誘導なんてないんですよね。。
55分とはギリギリな感じですが、余裕で?乗れましたね^^
よかったです。
日暮れから夜のベネチアってあまりPRに使われていない気がしますが、
やっぱりすんんごい美しいですね。
幸い私も宿泊しますので、昼だけでなく夜もうろうろしてみようと思います。
気の向くままに散歩、疲れない靴で出かけます!
では続きも楽しみにしていますね(^^♪
らびたん
- willyさん からの返信 2017/03/09 22:18:05
- RE: 待ってました\(^o^)/
- らびたんさん
こんばんはー
実は旅から帰って息つく間も無く、その週末は引っ越し騒ぎで、当分旅行記は無理かと思ってましたが、がんばりました。いや、頑張ってますww
到着日翌日はお天気も悪くて寒かったですが、そのほかは晴天で陽気も良く、散策日和でした。お天気は重要ですよね。
わたしはいつになくちょっと小洒落た感じの宿だったのでバックパックスタイルはやめて、年相応のマダムスタイルとしたのです。なぜなら靴。アクアアルタが多い季節というので、防水のブーツとなると低めのヒールのものしかなかったので、それに合わせると自然とそうなりました。寒さ対策も考えてでしたが、本当にさむかったのは2日目だけでした。あとはコートは部屋に置いたまま。
でも、たぶんスニーカーでも歩き続けとなるのは必定なので疲れることは保証します(笑)
そしてこの後にも書くつもりですが、なにしろ物価がたかくて、カフェに入る気がしないんです。
それで結局毎日朝から晩まで歩き詰め。休むのはヴァポレットに乗ってる時と教会などで座る時というハードな日々でした。夜はシャワー浴びたらバタンキューでした!
2年前のイランからこっち、ベトナム以外旅はは全部ハマドトランジットなので、勝手知ったるではありましたが、汗だくになりましたよ。
らびたんさんもイランの時は短かったですよね。
それと今回叫びまくって、30分しかないんだよー!どこにならぶのよー!と目につく係員に聞きまくったら、各人違うことを言われて右往左往となりました。係員は全然わかってないということが判明しました。
さらには親切な中東人があっちだよと教えてくれたけど、これも大間違いだったというおまけ付きでした!
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