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消失したと思っていたが見つかった古い写真のシリーズ。3年分の海外旅行の写真が消失したと思っていたのだが、壊れたパソコンのハードディスクに残されていた。<br /><br />このイタリア旅行は家内とツアーに参加したものだ。実はツアーでヨーロッパに行ったのはこれが最初だった。退職するまでの欧米の旅はすべて出張など、個人旅行だったのだが、この時、初めてツアーの便利さと不便さを理解した。我慢すべきことが多すぎるのだが、ただ、移動が多い時には本当に便利だ。バス中心の移動は道路事情がいいので、まったく便利だし楽だ。それに田舎などにも簡単に行けるのがありがたい。ただし、食事には不満がでることが多いが、オプションのツアーの時間は自由になるので、そういう日が多い設定は大変嬉しい!移動は一緒でちっとも構わない。いやになるのが、土産物店に長時間滞在させられる時だ。<br /><br />ところで、このイタリアへのツアーは、数か所を除いては、私は訪問済みの場所が多かったが、ミラノは通過しただけで見物していなかったので、嬉しい訪問だった。お決まりの観光コースをさっと歩くだけなのだが、そういうときこそ、ツアーはありがたい。美術界ではもっとも尊敬しているミケランジェロのピエタが見れたのが、ミラノ訪問の最大の喜びだった。<br /><br />この作品は未完成でミケランジェロが89歳で死ぬまで、晩年の10年以上にわたり、大理石と格闘を続けていたもので、未完成のままだ。フィレンツェの大聖堂にあったピエタは、もっとも私の好きな作品のひとつだが、あれも、細部は未完成であったが75歳ころのもので、集中度が高い。こちらの「ロンダニーニのピエタ」と呼ばれる未完成作は、16世紀半ばに見られるマニエリスム的なアンバランスさが感じられる不思議な彫刻だ。あまりこれ以上仕上げる意思はなかったかのようにも見える。<br /><br />(追加情報:ミケランジェロに関しては、解説や写真など、kindle版で、簡単に読めるのでお勧めしたい。日本語版もあるが、内容が本格的なのはDelphi Classics Michelangeloの英国版のほうだ。わずか355円で作品リストと解説が読める。このピエタもデルフィ版だともっと表情も細かく見える。パソコンよりタブレットで見ると鑑賞が楽だ。こういうシリーズをダウンロードすると、わざわざ自分で写真を撮らなくても、プロの写真が簡単に見れる時代になった。昔の高価なカラー印刷の美術本時代は遠くになった。)

ミラノ初訪問(2011年)情報追加版

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2011/01/18 - 2011/01/18

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tad

tadさん

消失したと思っていたが見つかった古い写真のシリーズ。3年分の海外旅行の写真が消失したと思っていたのだが、壊れたパソコンのハードディスクに残されていた。

このイタリア旅行は家内とツアーに参加したものだ。実はツアーでヨーロッパに行ったのはこれが最初だった。退職するまでの欧米の旅はすべて出張など、個人旅行だったのだが、この時、初めてツアーの便利さと不便さを理解した。我慢すべきことが多すぎるのだが、ただ、移動が多い時には本当に便利だ。バス中心の移動は道路事情がいいので、まったく便利だし楽だ。それに田舎などにも簡単に行けるのがありがたい。ただし、食事には不満がでることが多いが、オプションのツアーの時間は自由になるので、そういう日が多い設定は大変嬉しい!移動は一緒でちっとも構わない。いやになるのが、土産物店に長時間滞在させられる時だ。

ところで、このイタリアへのツアーは、数か所を除いては、私は訪問済みの場所が多かったが、ミラノは通過しただけで見物していなかったので、嬉しい訪問だった。お決まりの観光コースをさっと歩くだけなのだが、そういうときこそ、ツアーはありがたい。美術界ではもっとも尊敬しているミケランジェロのピエタが見れたのが、ミラノ訪問の最大の喜びだった。

この作品は未完成でミケランジェロが89歳で死ぬまで、晩年の10年以上にわたり、大理石と格闘を続けていたもので、未完成のままだ。フィレンツェの大聖堂にあったピエタは、もっとも私の好きな作品のひとつだが、あれも、細部は未完成であったが75歳ころのもので、集中度が高い。こちらの「ロンダニーニのピエタ」と呼ばれる未完成作は、16世紀半ばに見られるマニエリスム的なアンバランスさが感じられる不思議な彫刻だ。あまりこれ以上仕上げる意思はなかったかのようにも見える。

(追加情報:ミケランジェロに関しては、解説や写真など、kindle版で、簡単に読めるのでお勧めしたい。日本語版もあるが、内容が本格的なのはDelphi Classics Michelangeloの英国版のほうだ。わずか355円で作品リストと解説が読める。このピエタもデルフィ版だともっと表情も細かく見える。パソコンよりタブレットで見ると鑑賞が楽だ。こういうシリーズをダウンロードすると、わざわざ自分で写真を撮らなくても、プロの写真が簡単に見れる時代になった。昔の高価なカラー印刷の美術本時代は遠くになった。)

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