アルプス越えの旅　独墺伊５　フィレンツエ～ボローニャ～アルプス

2011/09/17 - 2011/09/17

フィレンツエからオーストリアへの移動。途中、古都ボローニャに立ち寄り、そしてアルプスを越えてオーストリアのザルツブルグへの鉄道旅。

還暦夫婦でドイツ、オーストリア、イタリアの鉄道旅をしました。このような旅は初めてなのでどうなることと不安が大きかったのですが、楽しく旅できました。この旅に味をしめてこれ以降ヨーロッパの鉄道旅にはまりました。

エリア ボローニャ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

フィレンツエサンタマリア駅、古都なのに駅は近代的。

これからボローニャを目指します。そこで始発の列車でアルプスを越えてオーストリアに行きます。

４０分でボローニャ中央駅着。始発電車まで時間がありますので、ボローニャBolognaの街歩き。
ポルティコ様式の建物が特徴です。

ポルティコは新潟などで見られる雁木のように通行人に開放している通路を含めた様式。通路の上に建物を造り部屋を確保したということなのかも知れません。

マッジョーレ広場のサンペトローニオ聖堂。何でも未完成の建物なんだそうです。

この辺りにかのボローニャ大学があるようですが、どこか大部探しました。結局、商店街の一角に入り口を発見。聖堂の隣の建物全体がArchiginnasio宮という旧ボローニャ大学なんだそうです。今では商店街のようになっています。

ボローニャ大学は１１世紀にできた大学。ヨーロッパ最古の大学だそうです。

中の通廊は伝統そのもの。

寄付したり学んだ学生の家の紋章なのでしょうか。

解剖学大階段教室。解剖が行われたのは自由都市ならでは。

ボローニャの斜塔。ピサの斜塔のように傾いています。ピサに限らず地盤の不均質なところの構造物は時として傾いてしまいます。

ウーゴバッシ市場。常設市場で食の街ボローニャならではの食材が集まっているそうです。

サラミソーセージなどを買いました。

ボローニャ中央駅に戻ってきました。

これからアルプス越えの国際列車に乗ります。

11時40分発のミュンヘン行き。

ボローニャ始発。オーストリアのインスブルックで乗り換える予定です。

１等車の車両は２席＋１席の構成で、ドイツ鉄道の車両

イタリア１のの平野、ポー平野を列車は進みます。広い農地が広がります。この平野では水田もあるようです。

ベローナ駅でオリエント急行とすれ違いました。ロンドンからベニスまでの豪華列車です。

いよいよアルプスの山岳地帯の谷に入って来ました。このあたりはドロミテの西延長にあたるところでしょうか。

ブドウ畑の向こうには石灰岩の山並み。

列車には食堂車がありました。

車窓のアルプスを見ながらのビールは格別。

アルプスの中心部に入っていきます。標高が高くなるにつれブドウではなくリンゴ畑が多くなってきました。

これは石灰岩ではなく、砂岩などの堆積岩と判断しました。

層状の構造ではなく塊状の地層。もしかしたら火成岩、あるいは変成岩なのかも知れません。アルプスの中心部の一部を見ているのかも知れません。
これ以後山塊が路線に迫りうまく写真記録は残せませんでした。しかし、結晶片岩などの露頭はしっかり車窓から見ることはできました。
このルートは私の好きな地質学を満足できるものではあり、また、景観的にもすばらしい地象を見ることができます。

ブレンナー駅につきました。ここは国境の町。峠になっています。イタリア語とオーストリア語（実はドイツ語）で表示してありました。
ここで機関車を取り替えます。ここまで強力に牽引していた機関車は下りの機関車に替えるようでした。

向かって右（南）がイタリア、左（北）がオーストリア。
これからオーストリアに下っていきます。