2016/05/03 - 2016/05/03
23位(同エリア75件中)
ショコラさん
内子のゲストハウスをチェックアウトして、南に車で30分ほどのところにある卯之町へ向かいました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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レンタカーの写真を撮っていなかったことを思い出し、出発前にゲストハウスの駐車場でパチリ。
今回の旅の友。
移動距離の少ない旅だったので、コンパクトカーで十分でした。中芳我邸ゲストハウス 宿・ホテル
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卯之町に向かう途中で、1か所立ち寄り。
JR伊予石城(いよいわき)駅。無人駅で、特別なものはなさそうな雰囲気ですが、実はこの駅の周辺にレンゲ畑が広がっているそうなのです。伊予石城駅 駅
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数日前にここで「宇和れんげまつり」も開催されていたそうですが、駅の前にはレンゲは見当たらず……。
田んぼの中をトラクターが走っていて、何かを刈り取っているみたい――えっ、レンゲを刈り取ってるの!?
せっかく来たのに、遅かったか……とがっくりしていたら、右手にうっすら紫色ものが見えました―― -
レンゲ~~♪
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このあたりはまだ刈り取られてなくて、一面レンゲの絨毯。
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なんと、タイミングよく電車もやってきた~♪
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レンゲ畑を見たのは何年ぶりだろう。
日本の原風景って感じです。
よく見ると、向こうに積みわらのようなものがあります。
実は、このレンゲ畑には、あの積みわら(「わらぐろ」というものだとあとで判明)のほかに、びっくりするものがありました。
それは―― -
このわらマンモスの親子!!
どれだけでっかいかは、足元にいる人と比べるとわかるでしょうか。
どうやら「宇和れんげまつり」のときに展示されていたもののようです。
お祭りの日には合わせられなかったけれど、このマンモスが見られてラッキーです♪ -
マンモスとわらぐろ
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イチオシ
このわらぐろが妙に気に入りました。
モネの絵に描かれている「積みわら」に似ています。
この「わらぐろ」は、田んぼで稲を刈り取って脱穀し、藁を円錐状に積み上げたものだそう。 -
これを翌年の春まで田んぼに安置して、藁細工や牛のエサなどに使用していたそうですが、動力脱穀機が普及してから、次第に見られなくなってしまったとのこと。
けれど、わらぐろ文化の保存・継承活動により、現在は、宇和町石城地区を中心に再びわらぐろが見られるようになってきたそうです。
秋から春にかけての宇和の風物詩「わらぐろ」――見られてよかった。 -
レンゲ畑でしばらく過ごしたあと、卯之町へ。
宇和島藩の宿場町として栄え、米どころとしても知られる卯之町。
江戸時代から昭和初期にかけて建てられた商家や町屋が今も見られます。
車は宇和先哲記念館の無料駐車場が利用でき、町歩きにも便利。 -
イチオシ
卯之町の名所のひとつ、重要伝統的建造物群保存地区。
宿場の面影が残る町並み。いい感じだ~♪
写真の右手は平入り町屋、左手は妻入り町屋。卯之町の町並み 名所・史跡
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こういう古い町並みを見るのがとても好き。
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こんなレトロな雰囲気に惹かれます。
祝日だったので国旗を掲げている家も。 -
こちらの立派な門構えの建物は、江戸時代創業の「松屋旅館」。
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著名人もたくさん宿泊したことがあるそう。
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門の横に宿に宿泊した人々の名前が記されています。
後藤新平、犬養毅、新渡戸稲造など、わたしも知っている人のお名前がありました。 -
保存地区には、平格子や出格子など、さまざまなタイプのものが見られます。
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★末光家住宅
江戸時代(1770年築)の町屋で、建てられた当時は造り酒屋だったとのこと。 -
軒下に施されたひじ(持送り)。
町屋ごとにさまざまな意匠が施されています。
末光家住宅は、毎月第1日曜日とイベント開催時は、中に入って見学することができます。 -
この日は何かイベントが行われていたのか、戸が開いていました。
ちょっとのぞいてみればよかったな。 -
保存地区の通りを折れて、卯之町の名所「開明学校」へ。
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坂の上から見た様子。
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坂道を登り、階段を上がったところにある、この建物が開明学校。
町民の寄付によって明治15年に建設された、国内最古級の小学校。伝統的な日本建築に洋風要素を取り入れた校舎は、国の重要文化財に指定されています。開明学校 名所・史跡
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校舎の右手にあるこの建物は、開明学校の前身の私塾「申義堂」。
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申義堂の内部
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校舎を見学させてもらいます。
2階のアーチ型の窓にはめこまれたガラスはドイツ製だそう。 -
校舎の2階
当時の教室風景が見られます。 -
明治にタイムスリップしたみたい。
椅子にもちょっと座らせてもらいました。 -
校訓
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明治・大正の通学着
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掃除の様子? それとも罰で立たされているところ?
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2階の窓から。
向こうに見えるオレンジ屋根の建物は卯之町キリスト教会。大正15年築だそうです。 -
1階には膨大な数の教育資料が展示されています。
せっかくなのでこちらも見学。
生徒は150名近くいたんですね。 -
この箱の中に教育勅語が収められているようです。
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小学校で使用した、時報や鐘、ベル。
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二宮金次郎像
この像は町内の小学校に寄贈されたもので、戦前の金次郎像が残っているのは珍しいそうです。
銅像ではなく、焼き物だったため、武器の原料としての供出を免れたとのこと。
このような金次郎像は全国の小学校に建てられたのだそう。 -
左から、カスタネット、弁当箱、石版。
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このオルガンは平成25年まで使われていたそうです。すごい~。
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紙芝居も展示されていました。
これは『ガリバー旅行記』。海外の作品がすでに紙芝居として授業で使われていたんですね。ちょっとびっくり。 -
開明学校の向かいには「宇和民具館」があります(写真の左の建物)。
開明学校の入館チケットと共通券になっていて、チケット売り場のスタッフの方に見学を勧められていたので、こちらにも立ち寄っていくことに。宇和民具館 美術館・博物館
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今では見られなくなった、江戸時代からの生活道具が6,000点も展示されています。
これは牛鬼の頭。宇和民具館 美術館・博物館
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秋祭りでこんなふうに使うらしい。
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五つ鹿
こちらも氏神祭礼の出し物の中で欠かせないものだそう。 -
この装束を身につけて、五つ鹿踊りを行うようです。
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宇和の暮らしの道具
桶だけでもこんなに種類が。 -
台所道具
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アイロン
現在のスチームアイロンと比べると、その進化がうかがわれます。 -
昔の芝居小屋を再現したミニチュア。
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通りの様子を再現したこんなミニチュアも、いくつもありました。
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昭和20年代の端午の節句
終戦間もない頃ですが、こんなに豪華だったんだなぁ。 -
民具館の展示も見ごたえがありました。
ランチの時間になったので、予約していたお店へ向かいます。 -
お店はこの通り沿いにある、
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こちらの「池田屋」というカフェ。
築200年以上の建物をリノベーションしたそうです。
★ギャラリー&喫茶「池田屋」
http://www.uwaikedaya.com/池田屋 グルメ・レストラン
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店内の様子。
和の雰囲気がいい感じです。 -
予約した理由は、1日20食限定の「三里膳」をいただきたかったから。
これは、宇和の食材を「三里四方(約12㎞)」の範囲で集めた日替わり家庭料理(要事前予約)。 -
揚げたてのきびなご。サクサク~♪
米どころだけあって、お米もとてもおいしいです。 -
お味噌汁
地産地消の、優しい味わいのおいしい家庭料理でした。 -
食後のコーヒーもおいしかった♪
ごちそうさまでした。 -
卯之町にはちょっとユニークな名所がもうひとつ。
それがこの「宇和米博物館」。保存地区からは少し離れた場所にあり、徒歩だと15分くらいです。
昭和3年築の旧宇和町小学校の校舎を移築したもので、米に関する資料が展示されています。
なぜユニークかというと――宇和米博物館 美術館・博物館
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この、とんでもなく長い木造廊下!!
向こうが見えないくらい長いんです~~。その長さは、109メートル! -
歩いても歩いても、なかなか向こうまでたどりつかない。。。
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教室には昔の農耕具や資料が展示されていますが、昔の教室風景が見られる部屋も。
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イチオシ
ここでは、この長い廊下を使って「Z-1グランプリ」という雑巾がけレースが催され、県内外から参加者が集まる名物イベントになっているそうです。
いやー、ほんと気が遠くなりそうなくらい長い。。。
たくさんの人に磨かれて、廊下はツルツル。 -
テレビでも取り上げられたことがあるそうで、教室の端に貼られた認定証には、国分太一(2分9秒)、矢部浩之(1分41秒)、長瀬智也(2分57秒)、明石家さんま(1分18秒)などの名前がありました。
この4人の中で一番年長のさんまさんが、一番速かったのか。 -
ちなみに、イベント日でなくても雑巾がけ体験ができます。参加費は200円。
スタッフがタイムを計ってくれるようです。
教室に参加者のタイム記録が貼られていたので、参加するとそこに記録が加わるのでしょう。 -
スタッフの方に「されますか?」と聞かれましたが、丁重にお断りました(笑)
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廊下の棚で見つけた「わらぐろ」のオブジェ。
実は、その名前はここのスタッフの方に教えていただいのでした。
スタッフのみなさんはいろいろ親切にお話くださり、無料で入館しているのが申し訳なくなったほど。 -
わらぐろの横には、雑巾がけしている男の子の人形が♪
卯之町もいいところでした。
「《かんきつ王国愛媛》3泊4日春の旅(6)」につづく。。。
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この旅行記へのコメント (2)
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- nasunoさん 2017/03/16 22:17:07
- 開明学校
- ショコラさん 今晩は
昨年秋の歩き遍路で初めて卯之町に泊まりました。予定していた「松屋旅館」が当日満室で断られ別の旅館になりました。
翌朝、開明学校に行ったのですが残念ながら中の見学は出来ませんでした。今回ショコラさんの旅行記で様子を知る事が出来有難うございます。
また、軒下の「ひじ」と言う言葉も初めて知りました。
私は南予の出身で、中学生になると牛鬼を自分達で作り、お祭りの時に家々を廻りご祝儀を戴き、お小遣いになりました。(多分厄除けかと)
私の家は農家で、子供の頃は父親が作る「わらぐろ」に稲束を運んだりして手伝いました。
家内は卯之町に行った事が無いので、帰省した際は開明学校、また昔ズームインTVで紹介された雑巾がけに挑戦?してみたいと思っています。
nasuno
- ショコラさん からの返信 2017/03/17 22:26:56
- RE: 開明学校
- nasunoさん、こんにちは。
旅行記をご覧くださり、コメントまでしてくださってありがとうございます。
歩き遍路で卯之町にお泊りになったのですか。
卯之町の夕暮れや朝の雰囲気もよかったでしょうね。
旅行記の開明学校の様子がお役に立ったのでしたらうれしいです。
ところで、nasunoさんは南予のご出身なのですね!
牛鬼とわらぐろのお話をお聞かせくださってありがとうございます。
南予ご出身の方から体験談をうかがえて、とてもうれしいです。
子どもたちで牛鬼を手作りして家々を廻るお話、とても興味深いです。日本版ハロウィンのようですね。
あのわらぐろ作りも手伝っていらっしゃったのですか。わらぐろがちょこんとちょこんと立っている風景、とても心和みました。作られるのはたいへんなのでしょうけれど。
愛媛を訪れたのはこれが初めてでしたが、とてもいいところですね。
自然や古いものが大切にされていて、食べ物はおいしくて、人々は温かくて。いつかまたぜひ訪れたいと思っています。
先ほどnasunoさんのところへお邪魔して知りましたが、今月でサラリーマン生活をご卒業とのこと。長い間、お疲れさまでした。
そして間もなくネパールへご出発なのですね。
素晴らしい旅をなさってきてください♪ どうぞお気をつけて。
ご出発前のお忙しいときに、コメントをありがとうございました。
ショコラ
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