世知原・伊万里・波佐見の旅

2016/07/24 - 2016/07/25

別の会合で２３-２４日の土日を長崎で過ごし、せっかくだから、と１泊延泊しました。しかし、このところ忙しかったし、土日のスケジュールもけっこうハードだったので、何かをがんばって見よう、とは考えず、まずは山の中の温泉でゆっくりして、周辺で気になるモノをちょっと…　といった気軽な旅行になりました。結局、世知原（今は佐世保市）郊外の山の温泉に泊まり、世知原の町と、伊万里・波佐見の焼き物をちょっと見て、長崎空港近くのスパで一風呂浴びて、という旅になりました。

エリア 佐世保(長崎)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• ショッピング: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ ソラシド エア
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: じゃらん

出発は長崎、夕方、レンタカーを借りて、佐世保郊外の世知原に向かいました。これは長崎の路面電車。

長崎電気軌道/長崎の路面電車 乗り物

世知原温泉くにみの湯、山暖簾（ヤマノレン）に泊まりました。世知原（セチバル）については、その町にかつて炭鉱があったこと、そしてそのために世知原線というローカル線が走っていた、くらいしか調べず、とにかく山の中の温泉を目当てに言ってみました。

天空の宿　山暖簾 宿・ホテル

露天風呂からの風景。ところがこの温泉が思った以上に大当たり。温泉よし、料理よし、サービスよし、でゆっくりできました。これは、露天風呂からの風景、世知原の町からも奥に入ったこの温泉は、周りを山林と棚田の風景に囲まれています。

天空の宿　山暖簾 宿・ホテル

山暖簾会席料理、豪華ではなかったけれど、地の野菜、長崎牛などを使って心づくしの料理で、すべて完食。

天空の宿　山暖簾 宿・ホテル

部屋にあったメモ、こういうのも嬉しいですね。

天空の宿　山暖簾 宿・ホテル

誕生日が近かったので「誕生日コース」にしてみたら、食後にこんなケーキもつきました。ろうそくは本数が多すぎるので遠慮しました。

天空の宿　山暖簾 宿・ホテル

世知原炭鉱資料館　元の松浦炭鉱事務所の建物が、資料館になっています。炭鉱は、１９７０年に閉山。人口も激減したのだとか。

世知原炭鉱資料館(旧松浦炭鉱事務所) 美術館・博物館

石炭を掘り出す最新式（当時）の自走枠（これを採炭現場＝キリハ　に並べて石炭を掘り出していた）や、それ以前の坑内の写真などもここに展示されていました。

世知原炭鉱資料館(旧松浦炭鉱事務所) 美術館・博物館

世知原線、世知原駅の跡が公園になっていました。こちらは１９７５年に廃止されました。

炭鉱資料館から川を渡った大藤スポーツ公園の崖には古い坑道の跡が残っていました。

世知原の町は、「古い石橋のある町」をうたっていて、山暖簾でもらった安案内図を元にそのいくつかを訪ねてみました。これは、現役の倉渕橋、表紙の写真も倉渕橋、遊歩道が整備されていて、いろんな方向から橋を見ることができます。

世知原 吉井石橋群 名所・史跡

山暖簾に一番近い高観寺橋、大水で半分が崩落し、今は使われていません。

世知原のかつての商店街、炭鉱華やかなりしころはここにたくさんの店が並び、とりわけ炭鉱の給料日は大変な賑わいだったとか。その当時から残る真弓精肉店でおじさんからそんなお話を聞き、「世知原のＳ級グルメ　揚げサンド」もそのお店で買って食べました。サラダを入れたサンドイッチにパン粉をつけて揚げたモノ。これ、けっこうおいしい。しかも揚げてあるから腹持ちもよかったです。

真弓精肉店 グルメ・レストラン

前回、有田・波佐見は行ったので、伊万里、大川内山に行ってみることにしました。とにかく町を走っていると、標識に出てくる地名が「有田・波佐見・伊万里・三河内」よ焼き物の名産地ばかり、それにいざなわれるようにして。

大川内鍋島窯跡 名所・史跡

石畳の道に、鍋島焼の釜元が並びます。鍋島焼は、佐賀鍋島藩の藩御用釜で、使うため、売るため、よりも、幕府や諸藩の大名への献上品として質のよい磁器染付や鍋島青磁（磁器）を焼いていました。したがって、多くの店に飾られているモノは、モノはいいけれど、ちょっと手が出ない高級品が多い。もちろん、店先に「お値打ち品」というコーナーを作っている店もありますが。でも、釜元を訪ね、お話を聞き、作品を見るだけでも楽しめます。

大川内鍋島窯跡 名所・史跡

大川内山の一番上に、喫茶伊万里があります。ここは、釜元ではなく、販売店で、店の奥が喫茶店になっていて、コーヒーだけでなく、うどんやピラフといった軽食も食べられます。コーヒーカップは、「色鍋島」でした。ただ、店の人の話では、ここでは鍋島（伊万里）も、有田も波佐見も打っているとのこと。となると、いろいろあって、また選べなくなります。記念に、大好きな「蛸唐草文」のぐい飲みだけ買いました。

大川内鍋島窯跡 名所・史跡

川をはさんだ山が鍋島藩窯公園になっており、そのふもとには登り窯も復元されています。

大川内鍋島窯跡 名所・史跡

まだ時間は十分あるので、空港への帰り道にもなる波佐見に行くことにしました。前回は、古くからの皿山、中尾山を訪ねたので、今回は町中に近いやきもの公園・陶芸の館を訪ねました。

陶芸の館 美術館・博物館

２階は展示コーナー

陶芸の館 美術館・博物館

波佐見焼の製造工程もていねいに展示されています。

陶芸の館 美術館・博物館

波佐見焼が昔から日常使いの庶民用の磁器を焼いてきたことがよく分かる展示です。

陶芸の館 美術館・博物館

1階は販売店になっていて、波佐見焼の皿、茶碗、小鉢などを買うことができます。とりわけ、ここのものは、波佐見らしく、日常使いの大きな製陶所で焼かれたモノも多く、お値段もぐっとお手頃。鍋島とは値段が1桁違うと行った感じです。となるとまたいろいろ迷ってしまい、結局ここでも記念に「青海波文」の小鉢だけを買いました。

陶芸の館 美術館・博物館

外の丘の上は、やきもの公園になっていて、登り窯も見えました。

やきもの公園 公園・植物園

この日の帰りは、長崎発20:30の羽田行きＪＡＬ便。そこで、夕方レンタカーを返して、サンスパおおむら天然温泉、ゆの華によって、ここで一風呂浴びて汗を流し、生ビールを楽しむこともできました。ここは、空港まで無料送迎してくれることも嬉しいところ。おかげで、いろいろ見たけれど、ゆったり優雅に旅の最後をしめくくることができました。

サンスパおおむら 天然温泉大村ゆの華 温泉

旅の最後は長崎空港で福佐屋のカステラをお土産に。

長崎空港 空港