長岡の花火と醸造の町摂田屋を歩く

2016/08/02 - 2016/08/03

友人に誘われて長岡の花火大会を見に行きました。友人の知り合いが長岡の人で、ちゃんと信濃川右岸フェニックス席を確保してもらい、そこで２日夜に長岡花火大会を堪能しました。とにかく大玉の連発、また打ち上げる場所も広がっていて、本当に迫力がありました。とりわけ「フェニックス」は、ワイドに空一面に花火が広がりただただ圧倒されました。正直言って、夏の花火大会は、遠くから「きれいだね」くらいに見れば…　と思っていたのが「こういう見方をすると全く違う、美しさ、迫力」も感じられるんだ、と思い直させられました。翌日は、その知り合いの方の地元ということもあり、在来線で一駅離れた宮内駅周辺の旧三国街道に沿った、醸造の町　摂田屋の町並みを歩きました。ここは、観光化されていない分「穴場」的な町歩きのできるところ。紹介せずに「私だけの…」で、とっておいても、と思いましたが、その知り合いの方も、町歩きを「町おこし」につなげようとしているので、紹介します

エリア 長岡・寺泊(新潟)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 新幹線 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

越後湯沢駅 駅

信濃川河川敷のフェニックス席。このシートの上でだいたい一人2000円。まだ暗くならないうちに人がどんどん集まってきます。そしてみんな弁当、つまみ、ビール、お酒で準備万端、７時過ぎの花火大会を待ちます。

夕闇が迫ってきました。さていよいよ…

始まりました。

とにかく連発・連発

いよいよフェニックスが始まります。ワイドに夜空いっぱいに花火が広がって、他にはない大迫力。でも、これはまだスタート場面。

すごいすごい。

よく見れば、色も大きさも、光かたもいろいろです。

青い色、赤い色

翌日は、旧三国街道が信濃川の支流、太田川を渡る「醸造の町　摂田屋」の町歩きです。「摂田屋マップ」を見ると、まず太田川の太田川改修記念碑があるというので、水路ファンとしてはまずは行ってみないと…。この記念碑は大正４年のもの。とにかく信濃川流域の治水はたいだったらしい。

その近く「これは是非見てほしい」と案内されたのが、この水門。水門から水がわき出てくるようです。

同じような水門がちょっと向こうに見えますが、これ、福島江という用水路が、太田川と交差する場所に設けられた水門。２つの水門の間を太田川が流れているのです。もちろん、福島江（用水路）は、周辺の田んぼに水を入れようとするのですから、太田川より高い水位を保たねばなりません。そこで、ここでは「底碑」（用水がトンネルで自然河川の下をくぐって、また上に出てくるという逆サイフォン構造）の技術が利用されています。福島江は、１７世紀につくられた用水路と言われますが、その後、信濃川自体の治水がさまざまに行われ、この形になったのは最近かもしれませんが、そのあたりの歴史に興味はつきません。とにかくここは、用水路が川を越えるというめずらしい場所。

当然、福島江（用水路）の周りには、水田が広がっています。

さて、いよいよ摂田屋町歩きを始めましょう。さすが雪国、道には消雪パイプが埋まっています。

醸造の町、ということで「町おこし」のために作ったという摂田屋公園の桶のトイレ。いいような、そうでもないような。

長谷川醸造　清酒雪紅梅　を作っています。

長谷川酒造 専門店

星野本店　ここは醤油、味噌の醸造。創業は、弘化３(1846)年。

星野本店 専門店

星野本店の醸造藏の並ぶ道

星野本店 専門店

光福寺　戊申戦争（北越戦争）時　河井継之助がここを本陣として全軍を指揮したというお寺。

光福寺 (長岡市) 寺・神社・教会

越のむらさき　ここも醤油と味噌の醸造所　創業天保２(1831)年。星野本店でもここでも、こだわりの醤油、みそを直接買うことができます。

越のむらさき 専門店

辻地蔵　この、越のむらさき　のお店の前を通る道が旧三国街道。ここを参勤行列で、殿様が江戸に向け、通ったのでしょう。

越のむらさき 専門店

こんどは、清酒吉乃川の藏元へ。ここは、その吉乃川の酒造資料館　瓢（ひさご）亭　さまざまな吉乃川の清酒が試飲でき、もちろん買うこともできます。一口ごとにミネラルウォーターで、味覚、嗅覚をリセットさせてくれるところがうれしい。私は、特別でないいわゆる「二級酒」の辛口が一番うまいと感じました。

吉乃川酒蔵資料館瓢亭 美術館・博物館

瓢亭の内部

吉乃川酒蔵資料館瓢亭 美術館・博物館

機那サフラン酒本舗

旧機那サフラン酒製造本舗「鏝絵蔵」「主屋」「離れ座敷」 名所・史跡

サフラン酒造の道具藏　なまこ壁に、大正期、河上伊吉による鏝（コテ）絵が施され、異彩をはなっています。国の有形文化財に指定。　

旧機那サフラン酒製造本舗「鏝絵蔵」「主屋」「離れ座敷」 名所・史跡

藏の扉に描かれた極彩色の鏝絵

旧機那サフラン酒製造本舗「鏝絵蔵」「主屋」「離れ座敷」 名所・史跡

味噌星六 専門店