2015/04/10 - 2015/04/24
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motogenさん
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『地球の歩き方』等のガイドブックを見ると、フィリピンのほとんどはマニラばかりで、パナイ島に関する紹介はわずか数ページ。
イロイロの町については形ばかりです。
それでも目を凝らしてイロイロを調べれば、見どころは教会とイロイロ博物館。
ものは試しで、紹介されている博物館に出かけてみます。
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町の中を歩けば教会だらけ。
教会といえば、鐘を鳴らす高い塔のイメージですが、町中で見る教会は高い塔のないものが多く、さまざまな形をしていて、色もさまざま。
教会にはチャーチとチャペルの2種類があって、チャーチは神父さんが常駐し、チャペルは牧師さんはいるが神父さんは常駐していないとのこと。
ここはどっちだろう? -
ホテルの近くにも教会があります。
遠くから眺めていましたが、他にすることもないので入ってみることにしました。 -
入り口付近に大勢の信者たち。
入らずに列を作って待っています。
礼拝堂の中ではシスターたちが儀式の準備。 -
信者の数がぞくぞくと増えてきました。
みんな静かにして待っています。
さすが教会、敬虔の信者たち。 -
しばらくすると準備が整って、信者たちは席につきました。
信者でない私もそっと立ち入ってみます。
礼拝堂の中は賛美歌が響き渡っています。
身が引き締まります。 -
お祈りが始まりました。
選ばれた人たちが神父さんの前にひざまずき、聖水をかけてもらっています。
聖歌隊が出てきて、それに合わせて全員が歌います。
それを見届けて、私は足音をたてないように退場しました。 -
ここも教会かな・・・・?
隣に背の高いビルが建っていて、その陰になってしまっています。 -
中ではセレモニーが行われていました。
結婚式です。
ドラマや雑誌に憧れて、信者でもないのに教会で式をあげる日本人カップルがいますが、目の前の結婚式は本物中の本物。 -
どんなお嫁さんかな?
婿さんはどんなかな?
振り向いて欲しいのに、なかなかこちらに顔を向けてくれません。
じれて退出してしまいました。 -
イロイロ博物館に到着しました。
白い塔のロータリーから北に500mほど歩くと、すぐに見つかります。イロイロ博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
受付には親切そうなおばさんがいて、50ペソ(115円)払うと、日本人かと聞いてきました。
日本人だと答えると喜んで、館内を案内してくれることになりました。
スローテンポな英語を話してくれるので、私にも少しは意味が分かります。 -
博物館の職員は、おばさんとこの少女の2人。
博物館は公的な施設ですが、2人の職員は私服姿で、公務員という感じはなく、市場で買物するお客みたいです。 -
有史以前の人骨の化石。
この島に最初にやって来た祖先の骨で、その人々をイロンゴと呼ぶのだそうです。
話す言葉もイロンゴです。
イロンゴは外洋を小舟で駆け巡る勇敢な海洋民族で、豊かな漁場のあるこの近辺の島々に定住しました。
イロイロの町の名前の由来は、イロンゴ? -
この島に定住することになったイロンゴは、猟や木の実などの採集生活もするようになって生活が安定し、人口も増えてきました。
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イロンゴ先祖たちが使っていた道具です。
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機織もするようになりました。
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展示品は雑多に並べられていて、秩序立てて整理されていません。
おばさんの説明がなければ、何だか分からずに素通りしてしまうでしょう。 -
素朴なイロンゴたちは、華やかな文化を築かない間に、西洋人に征服されてしまいます。
スペインに統治されていた時代のものが展示されています。 -
スペインの人形ですが、保存状態が悪くて服はぼろぼろです。
その後、フィリピンはオランダやイギリスもにねらわれますが、支配権はアメリカに移ります。
そして太平洋戦争勃発です。 -
日本兵の銃がありました。
遺骨収集は完全でなく、この島には日本兵の骨がまだ埋まっているようです。
管理人のおばさんが案内してくれたのは、この日本兵の遺品があるからなのかも知れません。 -
当時の日本の紙幣や国債の束がありました。
今は紙切れ同然で、これらを買った人は大損したはずです。
たくさんのフィリピン人も死んだ太平洋戦争、それを招いた日本人を、フィリピン人はどう考えているのでしょう? -
たいした期待もせずに入った博物館でしたが、パナイ島をはじめとするピサヤ諸島の人々のルーツ、そして歴史の一端を目にして、訪ねて良かったと思いました。
勇猛果敢にこの島に渡ってきた、海賊にも似た海洋民族・・・・
その誇りある姿を想像するだけで、胸がときめくものがありました。
東南アジア諸国の歴史は、教科書にも歴史書にも、ほとんど載っていません。
西欧やアメリカは近いのに、東南アジアは遥か遠い国となっていることに気づきました。
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