2016/03/20 - 2016/03/21
17位(同エリア647件中)
旅猫さん
旅の三日目は、もう何度も訪れている登別温泉へ。
今回は、道央からの帰り道、直接戻るには距離があったので、この辺りに一泊するしかなかったのだ。
他の温泉に行きたいところだが、駅から近く、翌日の帰りの列車の都合もあり、しかもお安く泊まれるということで仕方が無く。
とは言え、温泉自体は悪くは無いので文句は無し。
宿泊だけの予定だったが、せっかくなので、地獄谷だけ歩いて来た。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- JTB
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-
美瑛駅で何とか乗ることができた列車を終点の旭川駅で下車。
ここで、11:55発の特急『スーパーカムイ20号』に乗り換え札幌駅へ。特急カムイ 特急ライラック 乗り物
-
旭川駅を出てすぐ、旭川駅構内で購入してきた駅弁でお昼を。
買ってきたのは『ざんぎ弁当』。
開けてみると、大きなざんぎがゴロッと入っていて、何とも美味しそう。
ただ、ご飯がチャーハンだったので、ちょっと脂濃かったのが玉に瑕。
でも、ざんぎは肉もジューシーでなかなかなお味だった。 -
札幌駅には1時間半足らずで到着。
13:51発の特急『すずらん4号』に乗り換え、宿のある登別駅へと向かう。特急 すずらん 乗り物
-
登別駅からは、路線バスで登別温泉へ向かうのだが、バスは30分近く無かった。
空に青空が出ているのだが、冷たい風が吹いていて、バス停で待つには寒すぎた。
しばらく駅舎内で待った後、10分ほど前になってバス停へ。
ありがたいことに、15:30分発のバスは、少し前にやってきた。 -
15分ほどバスに揺られて登別温泉バスターミナルに到着。
今宵の宿は、そのターミナルの前にある登別万世閣。
以前にも一度泊まったことがある宿で、安いのが魅力だ。
今回も、一泊二食付きで7,700円と、温泉宿としては格安。
とは言え、眺望無しのシングルルームなので、寛げないのだが。登別万世閣 宿・ホテル
-
登別万世閣に部屋数あれど、泊まった部屋は15室のみの格安部屋。
しかも、ロの字の建物で、その内側を向いているから驚きだ。
ビジネスホテルでも滅多にない造りじゃないかな。
まあ、寝るだけなのだから、問題は無いのだが。 -
登別の湯は後にして、明るいうちに地獄谷を散策することに。
宿を出て温泉街を地獄谷の方へと歩いて行くと、まず目に留まったのは『さぎり湯』。
この『さぎり湯』は、登別の外湯で、お気に入りの湯。
でも、今回は時間も無いので通り過ぎることにした。さぎり湯 温泉
-
その『さぎり湯』の隣に前には無かったものが。
『湯かけ鬼蔵』というものらしいが、手湯のような感じかなと。
注がれている湯も、登別らしい白濁した硫黄泉だった。 -
その先、地獄谷への入口にある泉源公園へ。
前に訪れた時は、まだ工事中だったが、轟音は聴こえていた。
初めて目にした泉源公園は、思ったよりも迫力が無く、ちょっとがっかり。
洞窟のようになっているので、轟音のように聞こえるだけだった。泉源公園 公園・植物園
-
そのあと、近くの湯澤神社に立ち寄り、お邪魔するご挨拶を。
ここ登別はアイヌモシリのうち。
神社にお詣りしたが、心はアイヌの神々へ。
いつもの大事なお願い、聞いてくれることを祈って。 -
お詣りの後、いよいよ地獄谷へ。
そして目の前に現れてきたのはこの景色。
もう何度も観ているのだが、やはりこの景色は凄いと思う。
国内にいくつかある地獄の中では大人しいほうだが。地獄谷 自然・景勝地
-
観光客で賑わう遊歩道を歩いて行く。
やはり多いのはアジア系の方々。
以前は、気にならないくらいだったのに、今は日本人より多い感じだな(^^;
登別は、9種類もの泉質があり、地獄谷からも複数の泉質の温泉が湧いている。
色の違う温泉の川が合流する様も。 -
遊歩道の最奥にある鉄泉池に辿り着いた。
ここは、地獄谷の真ん中あたりで、小さな間欠泉となっている。
数分おきに沸き上がるので、少し待てば必ず見ることができる。 -
今回はほとんど待たずに、ブクブクと湧いて来た。
ちょうど、賑やかな中国系の団体さんたちが帰った後だったので、静かに鑑賞。 -
派手さは無いけど、ごぼごぼと沸き上がる様は温泉らしくてちょっと感動。
小さくて可愛い地球の息吹だ。
ちなみに、常時噴出している泉源では、やはり玉川温泉の大噴が最高。
あの迫力は見応えある。 -
鉄泉池で遊歩道はお仕舞なので、来た道を引き返す。
地獄谷の向こうに見えているのは、温泉街に建つ有名な旅館。
泉源に近いので、登別の湯は新鮮だなと。 -
登別温泉にはいくつかの遊歩道があり、地獄谷から分岐するものもある。
そのひとつ、大湯沼へ至る道を少し登ると地獄谷が良く見える。
先ほど歩いた鉄泉池への道も眼下に。 -
目を右へ向ければ、地獄谷を流れ落ちる温泉の川も。
三途の川と名付けられているらしいが、温泉だから極楽かも(笑)
でも、結構熱いらしい。 -
地獄谷の入口に戻ってきた。
近くの石垣に「地熱注意」の文字が。
実は、この石垣の隙間から噴気のようなものが出ているのだ。
学生の頃、友人たちと訪れた時、この隙間に触れて火傷しそうになったことがある。
その頃は、まだ写真のようなパイプや注意書きは無かった。 -
宿へ戻り、早速温泉へ。
硫化水素臭のある白濁した湯が大きな湯船に溢れ、いい感じだ。
一軒宿の小さな温泉宿が好きだが、たまには大きな湯船もいいものだ。
夕食は巨大な食事処でバイキング。
品揃えは多そうだが、質は大したことが無い感じ。 -
やはり、『北こぶし』のバイキングを経験してしまうと貧弱に見えてしまう。
それに、以前来た時には、もっと趣のある食事処で、半個室みたいになっていたし。
料理ももっとオープングリルみたいなものがたくさんあって、食べきれなかったぐらい。
ちょっと残念だなこれは。 -
変わったところでは、ジンギスカンがあったこと。
小さなジンギスカンセットがあって、席で焼いて食べられるというところが面白い。
でも、面倒なので止めておいた。 -
結局、こんなところ。
お酒は、北海道と言うことでサッポロクラシック生を。
でも、なんだか寂しいなぁ。 -
寂しいので、ビーフカレーと餡かけ焼きそばを追加。
ビーフカレーは、肉が大きくて結構美味しかった。
餡かけ焼きそばは大外れ。。。
がっかりな夕食の後、部屋でまったり。
夜更けにもう一度温泉に浸かり、この日はお仕舞。 -
最終日、天気は雪だった。
8:15発のバスに乗る予定だったが、バス手に行くと、その前の8:04発が来たので乗ってしまうことに。
乗客は、地元の初老のご婦人だけだった。
写真は、バスターミナルから見た登別万世閣。
巨大なホテルで、宿泊客はアジア系ばかり(^^;
今度来ることがあったら、静かなカルルス温泉に泊まることにしよう。 -
登別駅前に着くと、牡丹雪が舞う天候に。
早目に着いてしまったので、時間潰しに駅前を散策。登別駅 駅
-
すると、何やら黒い影が。。。
真っ黒で長く艶のある毛があり、無心に何かを食べているようだ。
まさか子熊では。
しばらくすると、気配に気づき、ヌッと顔を上げた。
すると。。。 -
大きな猫さんだった(^^;
日本の猫さんらしくないので飼い猫が逃げたものか。
こちらを睨む目に野生を感じたが。 -
同胞と知って警戒心を解いたのか、悠然と去って行った。
よく見れば、思ったよりも普通サイズだったりする。
尾が太くて短く、後ろ足も短いので、ちょっと不格好だなぁ
でも、登別駅前は任せたぞと。 -
時間になったので、ホームで列車を待つ。
大雪の中を、8:43発の特急『北斗4号』がやってきた。北斗 (特急北斗) 乗り物
-
列車は、
内浦湾をぐるっと回り道南へ。
駒ヶ岳は雲に隠れて見えなかったが、大沼公園近くの小沼を過ぎるころには青空が。小沼湖 自然・景勝地
-
グッと高度を下げて行くと、右手にこの週末に開業する北海道新幹線の新函館北斗駅が見えてきた。
新幹線は速くて便利だけど、旅情が無いのが玉に瑕。
しかも、開通すれば夜行列車の廃止などがあり、旅人とすれば大歓迎と言う訳にもいかず。。。
はっきり言えば、無くてもいいのだが。新函館北斗駅 駅
-
終着の函館駅では、6分の待ち合わせで、11:19発の特急『白鳥22号』に乗り換え、青函トンネルを通って新青森駅へ。
在来線で北海道を離れるのは、これで最後だと思うと感慨深い。
思えば、何の心構えも無いまま、行先変更で突然トンネルを潜って渡道した時から、何十回と往復したこの道。
やはり、一抹の寂しさがある。 -
北海道へ来るとき、そして離れる時、海越しに見える函館山。
見慣れたこの景色も、もう拝むことはほとんどないだろう。
最後に観ることができて良かった。 -
新青森駅には13:27に到着。
乗り換えの『はやぶさ22号』の発車時刻までは25分もあるので、駅構内にあった立ち食い蕎麦『そば処ブナの森』でお昼を食べることにした。
注文したのはちくわ天そば。
新得そばとは違った素朴さがあって、これもまた美味しかったな。そば処 ブナの森 グルメ・レストラン
-
さて、あとは新幹線でひとっ飛び。
新幹線は、旅の最後に使うのがベストだな(笑)
冬らしくない、でも一部冬らしかった北の大地を旅した今回。
久しぶりの然別湖では綺麗なアイスバーで酔い痴れ、初めての白金温泉では白ひげの滝に三顧の礼を。
そして、馴染みの登別温泉では、硫化水素臭に囲まれて。
急でドタバタしたけど、『はまなす』にもお別れができたし。
結構、いい旅になったかなって。
次は5月。
今度は、北海道新幹線で初渡道の旅だ。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- rupannさん 2016/05/30 23:20:00
- 地獄谷
- と三途の川...鬼たちがたむろってそうですねぇ
旅猫さん、こんばんわ〜
鉄泉池〜なんだか柿田川の湧き水を思い出しちゃいました〜
バイキングが残念だと悲しいですねぇ
そして梅雨がやってきますねぇ凹む〜
by rupann♪
- 旅猫さん からの返信 2016/06/01 22:54:36
- RE: 地獄谷
- rupannさん、こんばんは。
いつもありがとうございます!
登別の地獄谷は、地獄と言うにはあまりにも開放的です。
温泉の三途の川が流れていて、どちらかというと天国が極楽か(笑)
鉄泉池から柿田川の湧水ですか。
それは、面白い感性ですねぇ
豪華な夕食はいらないのですが、寂しいのや嫌ですよね(^^;
旅猫
-
- hot chocolateさん 2016/05/11 21:37:50
- 地獄!
- 旅猫さま
こんばんは〜
「登別の湯」の旅行記にお邪魔しています。
草木も生えない荒涼とした地に吹き上げる水蒸気、地獄とはまさにこのような所なのでしょうか。
熱い湯がぶくぶくと湧き上がる様はやはり地獄ですね。
小熊が無心に何か食べている・・・
と思ったら、なんと不敵な面構えの長毛の黒い猫さん!
私の好みの猫さんでもある♪
雪降る北海道での野良暮らしは、何か気の毒な気もする。
「はまなす」にもお別れが出来て、いい旅でしたね。
hot choco
- 旅猫さん からの返信 2016/05/14 10:04:06
- RE: 地獄!
- hot chocoさん、こんにちは〜
いつもありがとうございます。
登別の地獄谷は、結構おとなし目の地獄ですけど、迫力ありますね。
東北には、いくつも地獄地帯があって、なかなか楽しいですよ。
温泉も豊富ですしね(^^)
あの猫さんは、大雪の中、遠目に観たらまさに子熊でした(^^;
でも、よく見たら猫さんで。
hot chocoさんは、こんな感じがお好みでしたか。
私は、日本の三毛、たま的なほんわか猫さんが好みです(^^)
旅猫
-
- ガブリエラさん 2016/05/06 21:56:36
- ふてぶてしさが可愛い猫♪
- 旅猫さん☆
こんばんは♪
地獄谷って名前が、すごいですよね!
でも、湯気がたってる光景は、本当に地獄を想像させますよね(*^_^*)
「何見てるんだよ〜!」って言わんばかりの、ふてぶてしさあふれる黒ネコちゃん、可愛いですヽ(^o^)丿
最初、ワンコかと思っていたら、猫ちゃんだったのですね♪
北海道新幹線が通って、函館に行かれる方が増えた、とTVで言ってました。
私も、夜行の方が絶対好きなので、ちょっと寂しいですが、便利にはなりますね。
旅猫さんも、今月は北海道新幹線に乗られるのですね♪
レポ、楽しみにしています(^O^)
お友達がよくなられますように、私も祈ってますね!
ガブ(^_^)v
- 旅猫さん からの返信 2016/05/08 21:25:21
- RE: ふてぶてしさが可愛い猫♪
- ガブさん、こんばんは〜
いつもありがとうございます。
登別の地獄谷は、規模は大きいのですが、迫力はありません。
三途の川なんていう名前が付いていたりもしますが。
あの黒猫さんは、初め遠目で見たら、子熊に見えましたよ(^^;
顔を上げた時には、一瞬怖さも感じました。
でも、普通サイズの猫さんでしたけどね(笑)
今月末に、初北海道新幹線です。
どんな旅になるのか、今から楽しみです。
夜行列車が無くなり、かなり寂しくなりましたが。
友人の方は、かなり落ち着いたようです。
気に掛けていただき、ありがとうございます。
旅猫
-
- 白い華さん 2016/05/04 15:11:27
- 「大沼公園」辺り・・・を サイクリング。 「特急 北斗」を 見たんだろうか ?
- 今日は。
今頃、 「5月・・・の 北海道」を 旅されている 旅猫さん!でしょうか ?
それとも、 大混雑・・・の GW。は、 外す、ご予定 ?
いずれにしても、 「渋好み!の 旅猫さん」なので、 「『 北の大地 』 が、 似合うなぁ〜」が、 感想です。
先日、 初!北海道・・・でした、 私。( 夫は、 何度・・・も 行っていますが )。
一泊は、「函館大沼 プリンスホテル」でした。ので、 夕方から、 夫婦で、「新潟から フェリーで 18時間。 マイカーに、 入れて、
東京から、持ち込んだ! 自転車 2台・・・での、 サイクリング」を 楽しみました。
「大沼」は、 一周・・・が、 14km。 ホテルまで、往復だと、 約 20km。
「キタキツネ。 水芭蕉の群生。 そして、 夕陽・・・の 大沼 & 小沼」と、 北海道らしい! 大自然を 味わいました。
途中に、「踏切り」では、 函館本線・・・でしょうか ?
「大沼公園 駅」側!では、「特急列車」が 通過する。のを 見て、
旅猫さんの 乗られた 『 特急 北斗 』 な〜んて、 思ったりした。のですが、 どうなんでしょうか ?
そうそう、 大沼で、 サイクリング中に、「旅猫さんに、 聞いたら、わかるなぁ〜」と 思ってて、 今日、 お尋ね!させてもらいました。
そしたら、 まさに・・・「ピッタリ!の 時期。に、 場所」に、 ビックリです。
私も、「函館から 松前へ・・・の ドライブ」で、 遠く・・・の 函館山が お写真と 同じく、 見えました。
そうそう、 こ〜んな 函館山が 望める! 小さな 海辺の町。「横綱だった・・・千代の富士 の 故郷! 福島町だったか・・・では、 我が家!の 旦那様は、 スピード・オーバーで つかまり、 罰金・・・。」の エピソード!も あったりしました。
「北海道は、 広い!し、 人口が 少ない」ので、 交通量・・・も 少なくて、 ついつい、 スピードが 出てしまいますね〜。 (涙)
これからもよろしくお願いします。
- 旅猫さん からの返信 2016/05/04 16:53:41
- RE: 「大沼公園」辺り・・・を サイクリング。 「特急 北斗」を 見たんだろうか ?
- 白い華さん、こんにちは。
北海道の旅を読んでいただきありがとうございます。
5月の北海道は、今週末です。
GWは、家でのんびりしています。
白い華さんが、北海道初とは意外でした!
大沼でサイクリングとはいいですね〜
私も大沼で自転車に乗りましたが、サイクリングと言った感じではなかったです(^^;
持ち込みとは羨ましいです。
水芭蕉の群落と夕陽を堪能されたようですね!
以前、水芭蕉を見に行ったことを思い出しました。
>今日、 お尋ね!させてもらいました。
あれ?
旅行記を検索して前の旅行記を参考にしていただいたのでしょうか?
あの海越しの函館山、なんだかいいですよね。
結構好きなんです。
あー、確かに北海道は道がまっすぐだったりして、ついスピードが出そうですね。
旅先で捕まるのは、ちょっと悲しいですけど、それも思い出ですかね。
こちらこそ、よろしくお願いします。
旅猫
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