2015/09/19 - 2015/09/19
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panthere ☆ ノートル パリさん
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毎年、ヨーロッパ文化遺産の日には、フランスでも日頃見学が出来ない特別な場所も一般公開される。フランスから始まり、今では、ヨーロッパ50カ国が参加し、フランス文化遺産だけでなく、ヨーロッパ文化遺産の日となっている。他国でも同じように、特別な場所が一般公開されるそうだ。
このヨーロッパ文化遺産の日は、今年で32回目。もう、32年になるんだね。私は、昨年から行き始めた。
2015年の今年は、9月19日と20日が、文化遺産の日となっている。昨年は、大統領官邸 エリゼ宮に、朝9時から17時まで並んで、入って、へとへとだった。
2015年4月に、フランス国会議事堂 ASSAMBLEE NATIONAL見学を申し込んだが、テロ事件等があったせいか?国会議事堂の都合により、急に、キャンセルになってしまったので、今年の見学は、国会議事堂を選んだ。
欲張らず、毎年1個ずつ見学していければ、、、と、思っている。
パリの国会議事堂は、ブルボン宮殿とも呼ばれている。思った以上に素晴らしかったので、3時間ほどゆっくりと見学し、写真は、550枚以上撮ってしまった!
その中からセレクトして、ここに記載したいと思う。
今回は、30−40分並んだだけで、中に入れた。
ちなみに、この国会議事堂の横に、フランスの外務省があり、そこも素晴らしい内装と聞いている。来年、行ってみたいが、他にも海軍とか、行きたい所は、結構ある。苦笑
フランス国会議事堂は、正確には、国民議会(下院)=ASSEMBLEE NATIONAL(DEPUTE=日本の衆議院)と呼び、もう1つのリュクサンブール宮殿の方に、2つ目の元老院(上院)=SENAT(日本の参議院)がある。
国民議会(外院)は、総定数は577人。任期5年。もう1つの元老院(上院)の方の任期は、6年で、そちらの総定数は、348人。
2012年6月から、クロード・バルトローヌ氏が、議長。ちなみに、その年に、社会党=PCのオランド大統領が政権を取ったので、議長も社会党。
2007年から2012年までの議長は、シラク大統領やサルコジ大統領で知られる国民運動連合=UMPだった。
議長クロード・バルトローヌ氏の両親は、当時情勢の悪いイタリア半島のシチリアからチュニジアに移り住んだ。そこで生まれたのが、クロード バルトローヌ氏。1960年に、家族5人は、フランスに移り住んだ。という事で、フランス国籍は取得しているが、外人という異色な経歴を持つ。
議会は、火、水、木曜日の15時から20時、21時半から夜中1時まで。火曜日のみ、朝9時半から13時までの午前中にも行われる。
ブルボン宮殿は、素晴らしかった☆
- 旅行の満足度
- 5.0
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表紙にしている建物が、国会議事堂で、セーヌ川やコンコルド広場から見える。
この写真は、裏にある、もう1つの入り口。報道員や関係者達は、こちらから出入りするようである。 -
この写真は、表紙につかっている写真の柱の上の彫刻!
建物の上の方は、なかなか見られないのだが、たまたま、この写真が、展示してあった。素晴らしい彫刻に、息を飲む! -
このブルボン宮は、結構大きい!
これが、地図。見学出来る部屋数も多く、嬉しい♪ -
ブルボン宮の中庭から、この建物に入っていく。
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最初の部屋は、<スコッタの部屋>。 壁が、スコッタ装飾によって、トロンプルイユ(だまし絵)の大理石(イエロー部分)が描かれている。本物の大理石とトロンプルイユをうまく使っている。
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次のお部屋は、ここ、会議室。毎週火曜日に、議長と一緒に会議。
このお部屋の名前は、<子供の遊戯>。
お部屋の名前は、ヴェルサイユ宮殿と同じように、壁や天井に描かれている絵画によって、つけられている!! -
子供の遊戯と名づけられる元になっている素敵な子供達の絵がたくさんあった。
全部の絵を公開すると、きっと、すごい量の写真になるだろうと思い、我慢して、この程度の写真に、留めた。。。 -
<季節のお部屋>
名前のごとく、四季を意識させる、素晴らしい絵が描かれていた。
春と冬だけご紹介! -
春らしく、花や小鳥や果実が☆
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冬。 一目瞭然。
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<四季のお部屋>の白い大理石の暖炉の上の調度品も素晴らしい!
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こんな小さな内庭もある。
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内庭に出る為の出口。
ここは、<音楽の間>から出る事が出来る。 -
<音楽の間>
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<音楽の間>の絵画は、全部、こんな感じに、音楽に関係した絵画でまとめられていた。
きっと、当時は、ここに、チェンバロやハープがあったのであろう、、、と、当時に想いをめぐらせる。
個人的にも、これらの楽器が、大好き♪ -
<食堂> ここに、今日は、テーブルが置いていなかった。
係りの人に聞くと、大勢訪れる特別日だから、テーブルを他の部屋に移動したとの事。ここの部屋では、いつも35人までが座れるテーブルがあって、議長達の食堂との事。 -
2つの壁には、対になったこのタペストリーが飾られていた。
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ため息が出るほど、素晴らしい天井の芸術品の数々!
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天使達が描かれている天井。
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大理石の床の廊下。ここから、お料理を運んでくるんだろうなあ〜。
この何気ない小さな廊下でさえ、私好み☆ -
素敵なランプ! ぶどうが、ゴールドのドレスの下からのぞいていて、かわいい☆
ぶどうって、素敵なフォルムをしてるので、大好き。 -
<要素の間> う〜ん? と、疑問に思い、係員に聞いたら、自然4大要素の事だそうだ。大地、水、火、風。
そういえば、それらしき絵画が、、、全部は、無理なので、次に、一部ご紹介。 -
水。 これは、分かり易い。
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大地かな?
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<出発の間> ここには、デスクがあり、面会室のような感じ。
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<出発の間>の片隅には、ちょっとしたグループ面談が出来るようなコーナーもあった。
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この<出発の間>の名前の由来のタピストリーであろうか?
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ズームで撮ると、こんな感じ。出発する人が2人描かれていた。
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このランプも素敵☆
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ありました〜!
これが、出発のドアにゴールドでレリーフ デコレーションされている<勝利>。 らくださんとぞうさんのモチーフ !
ドアまでお洒落で、ため息〜! -
<出発の間>には、他にも絵画がある。
これは、祖国に! 政治! と記載され、手に天秤。そして、アダムとイブのイブにりんごを勧めたヘビが!
その他、瞑想と記載された絵画等がある。 -
<出発の間>を越えると、今度は、<パーテイーの間>
ここでは、大勢のお客を迎えられるようになっている。 -
生演奏をしていたので、きっと、いつもこんな感じで、演奏しているに違いない。
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ここが、宮殿というのが、こういう柱を見ると、思い出す。
実に素晴らしいゴールドの柱!
さらには、天井の絵画も素晴らしい!! -
ここには、5つのシャンデリアが飾られている。
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食堂にあった35人用のテーブルをこちらに運んできて、<パーテイーの間>に相応しいテーブルコーデイネートがされていた。
多分、ここの<パーテイーの間>を使う場合には、大人数なので、ビュッフェ&立食と思われる。 -
このテーブルコーデイネートも素晴らしい!
パン皿が、クリスタルのグラス(サン ルイかな〜?)とお揃いのクリスタル皿がおいてあった。
さらに、デザート用のフォーク&ナイフは、ゴールド。
モナコのホテル ド パリに中のレストラン ルイ15世で、その昔、お食事した時に、フォーク&ナイフが、全てゴールドだった事を思い出してしまった。シルバーのフォーク&ナイフには慣れているが、ゴールドという事で、あの時には、驚いてしまった。 -
ズームしてみた。
フォークは、昔式に、紋章が見えるように、伏せてある。
最近では、こんな感じのセッテイングは、少なくなってきている。 -
このロウソクたてのクリスタルも素敵☆
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フラワーレンジメントも素敵☆
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お隣の廊下は、<タピストリーの間>
フラゴナール風のタピストリーが、いくつもあった。
ここに、突然、議長が登場!
ご挨拶をしたが、今日は、土曜日。 特別出勤なんですね。 -
壁は、左右共に、タピストリーでいっぱい。
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タピストリー。ブランコの絵。
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<ピエール アレキンスキーの間>
1927年ブリュッセル生まれの画家、Pierre Alechinskyが、壁一面に描いた絵にちなんで、この名がつけられた。 -
<ロトンダ=円形の部屋>
そこには、エレベーターがあった。 -
19世紀の風刺版画を主流に描いていたオノレ ドーミエの彫刻。
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<第三共和制を失くさない部屋>という名前が付けられている。
同時に、<平和の間>と、呼ばれている。
1875年憲法は、第三共和制に、基礎となる二院制を制定した。
*上院(共和国元老院)ASSEMBLEE NATIONAL
*下院(代議院)SENAT
この部屋の天井の絵画が素晴らしいのでアップしてみる。 -
天井に描かれた絵:フランスの画家、オラース・ヴェルネが描いた平和のシンボルの中の中央の絵で、<平和の恩恵を配布>
この左右には、<海における煙霧の天才>と<大地における煙霧の天才>がある。 -
<大地における煙霧の天才>
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<海における煙霧の天才>
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一度に見るとこんな感じの天井。
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<愛の報復>
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<ラーオコオーン> ギリシア神話に登場する、イーリオスの神官。
神話によれば、アポローン神殿の神官ラーオコオーンは、トロイア戦争の際、トロイアの木馬をイーリオス市内に運び込もうとする市民たちをいさめたが、この行為はアテーナーの怒りを買ったとか、、
ギリシア神話のトロイアの神官ラオコーンとその2人の息子が海蛇に巻き付かれている情景を彫刻にした作品である。
これは、、バチカン美術館のピオ・クレメンティーノ美術館に所蔵されている大理石製の古代ギリシア彫像と同じ物で、こちらは、ブロンズ製。 -
<ミネルウァ>
詩・医学・知恵・商業・製織・工芸・魔術を司るローマ神話の女神!
芸術作品などでは、彼女の聖なる動物であり知恵の象徴でもあるフクロウと共に描かれることが多い。音楽の発明者でもある。 -
<4つの柱の間>
確かに、4つの柱がある。 -
同じ<4つの柱の間>
反対側にも2本の柱がある。 -
1939〜1945年に亡くなった代議士達へのオマージュ。
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この<4つの柱の間>は、この写真のように、ジャーナリスト達に占領される事が多い。
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これが、<4つの柱の間>の中庭。
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中庭から見た、ブルボン宮=ホテル LASSAY(パリのLASSAYシャトー)
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中庭のモンテスキューの彫刻。
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ブルボン宮=HOTEL DE LASSAY(ラッセイ シャトー)
<4つの柱の間>から中庭に出た所。建物の入り口にも4つの柱がある! -
<ドラクロアの間>
ドラクロアの絵画で覆われている。
縦横9mの正方形の部屋。
隣の部屋は、半円形の国会議事堂。 -
天井フレスコ画 ドラクロアの<戦争>
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いよいよ、<半円形の間>と呼ばれる、議事堂に入る。
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議長の椅子!
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<半円形の間> 議事堂は、こんな感じ!
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<半円形の間>の下部分の席
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議長のデスク
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議長の背の壁
だれの絵画かな? -
議長のデスクの下部分
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天秤のシンボル
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議事堂の本来の姿の写真があった。
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2012年から、議長を務めるクロード バルトローヌ氏
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過去の議長達
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毎週火曜日に、<子供達の遊戯の間>にて、会議を行っている写真があった。
議長は、左のテーブル中央。 -
<議演及び会議の間>
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<議演及び会議の間>
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1870年フランス第三共和政の時の写真。
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1847年に設置された、<ピアノ>と呼ばれるメーッセージボックス。
確かに、昔のピアノを思い出させる足もある。 -
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天井の絵画。 コード ナポレオン。
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天井の絵画 コード ナポレン
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素晴らしい<図書室>!!
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ここの本棚の1つが、ドアとなっていて、秘密の地下に行く階段がある。
しかし、、、、
どこの本棚なのか? -
これが、噂の秘密の地下階段!
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これが、15世紀のジャンヌ ダルクの裁判の時の書類!
こんな600年も前の物が残っている!! -
16世紀のアーミラリ天球儀!!
アーミラリ天球儀という名前は、ラテン語で円またはブレスレットを意味する armilla という語に由来する。これは、天球儀が極で接続された金属の輪で作られ、輪によって赤道、黄道、子午線、緯線などを表現しているからである。通常、中心に球が置かれるが、これは初期は地球、その後は太陽を表している。天球儀は、地球の周りの星の動きを説明するのに使われている。 -
丸い5つのクーポールから成り立っている天井。
天井の絵画は、ドラクロワで、神学説の絵画。 -
ドラクロワ
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ドラクロワ
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とても古い本がならんでいる。
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ジャンジャック ルソーの<新エロイーズ> オリジナル本。
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<マリアンヌの間>
ここには、マリアンヌの胸像がある。 -
マリアンヌ=フランス共和国を象徴する女性像=自由の女神の元になった女性と言われている。
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マリアンヌ
フランス革命の際のサン・キュロットの象徴とされたフリジア帽と呼ばれる帽子をかぶっている -
これもマリアンヌ
共和制及び自由の象徴として国民に親しまれている。 -
2014年のJONONEによる自由、博愛、平等の絵画というかコラージュというのか、、、
これが切手になっており、ご本人も来ていて、サイン会が行われていた! -
切手!
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<プジョールの間>
天井のプジョールによるレリーフから、この名がついた。 -
サリカ法典のレリーフ。
これは、フランク人サリー支族が建てたフランク王国の法典。 -
サリカ法典のレリーフ。
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サリカ法典のレリーフ。
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サリカ法典のレリーフ。
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シャルル フロッケ:19世紀の議長
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<カシミール ペリエの間>
カシミール ペリエは、19世紀のフランス銀行の頭取及び政治家 -
この人が、カシミール ペリエ
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ここの天井の彫り物が素晴らしい!
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アップにすると、こういうモチーフ。
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19世紀のJules Dalou(ダルー)によるブロンズの彫刻。
フランス革命。 -
JONONEのサイン会の看板
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見学場所の地図
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この建物から外に出た所。
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建物を出た所の向かって左の彫刻
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建物を出た所の向かって右の彫刻。
フランス第二帝政の大理石の彫刻。現在では、<普通選挙>と呼ばれている。 -
中庭には、<人間の権利 地球儀>があって、回りのブロンズ板に、人間と市民の権利が、第一条から記載されている。
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人間と市民の権利の宣言
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国会議事堂を後にする
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裏の出口を中庭から見た所
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国会議事堂の裏の出入り口の建物を外から見た所
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外に出ると、広場になっていて、そこにもマリアンヌの銅像が!
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マリアンヌをアップぬする、こんな顔
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国会議事堂のお隣には、国会議事堂のショップがある。
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トリコロールのお土産は、ここのショップで買えます。
<完>
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この旅行記へのコメント (2)
-
- norio2boさん 2021/12/24 14:05:21
- 旅行記拝見
- panthere ☆ ノートル パリさん
旅行記拝見しました。
楽しませて頂きました。
しばらく旅行記投稿がありませんが
お元気ですか?
落ちつたら
パリに行けるようになったら
文化遺産の日をからめてと思っています。
パリで
訪問先候補ありましたら
教えてください
- panthere ☆ ノートル パリさん からの返信 2021/12/24 22:13:13
- RE: 旅行記拝見
- ご連絡ありがとうございます。
ブログを他に引っ越しました。
宜しければ、ノートルパリで検索して頂けます。
そちらもご覧ください。
ノートルパリ
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