2015/04/20 - 2015/05/10
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Weiwojingさん
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次に訪ねた San Augustin Museum ( サン・オウガスチン博物館 )は世界遺産に登録されている同名の教会の付属博物館である。
当初見学にはそんなに時間はかからないものとみていたが、ところがいざ見学を始めると、かなり展示場が広く、しかも内容が充実していたために想像以上の時間がかかってしまった。思わぬ誤算であったが、しかし、それはうれしい誤算であった。
博物館は教会付属の元修道院のあったところで、建物はそのまま利用していて、その頃の重厚な雰囲気を有し、なかなか興味深く見ることが出来た。マニラの街の喧騒が信じられないほど、ここでは静寂さと静謐さに満ち溢れ、しばし安らぎの時を持つことが出来た。
- 旅行の満足度
- 4.5
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サン・オガスチン教会はフイリピンで最も古い教会の一つで、Hippo の司教 San Augustin にちなんで名づけられた教会ある。16世紀に起源があり、何度か建て替えられてきた。
太平洋戦争中には日本軍が教会を接収し、連合軍の捕虜を収容した場所として使われたこともあり、またアメリカ軍の攻撃でかなり崩壊した部分もあった。その後、修復されている。 -
ここはサン・オウガスチン教会の入り口で、木造の重厚な扉が開いていている。中に入ってみた。
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教会の中に入ると、その荘厳な造りと雰囲気に圧倒された。この教会にはこれまでにもう2度ほど訪れている。
今回は教会内部の見学ではなく、博物館の見学がメインなので、少し見学した後すぐ博物館入り口の方へ移動した。 -
教会の脇に博物館入り口がある。ここはかって修道院入り口であったところである。
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博物館の建物はかって修道院であった建物で、入り口にこのような石版が掲示されている。
“Convento de San Augustin” という修道院が1587年から1606年までの19年間存在した。 -
博物館に入って驚いたのは狛犬(?)のような彫像が置かれていたことである。
教会の入り口左右にも2体づつ置かれてある。教会に狛犬があるとは一体どういうことかと思ったが、それは多くの中国人技術者が教会建設に携わったので、彼らが残したもののようである。 -
中世の修道院を彷彿させる建物が続き、かってはスペィン人修道僧が瞑想しながらこの廊下を歩いていたものと想像する。
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格子の木枠に障子のようなものが見えるが、これは紙ではなくカビスという貝 ( 日本では「マドガイ」と言う )を薄く延ばして、はり付けたもので、障子とよく似ている。
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人気のない薄暗い通路を歩いていると、数百年前の昔に戻ったような錯覚に陥ってしまった。
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やがて周囲が建物に囲まれた、大きな中庭に出た。
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説明によると、”Transverration of St. Augustine: the heart of Augustine with the dart of love.”とあるが、小生には少々分かりにくいテーマである。
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壁にたくさんの小さな飾りがあるのかと思い近づいてよく見ると、これらは墓であった。
亡くなられた方を埋葬したのであろう。この部屋にはこのような40センチ四方の墓が部屋中の壁面にあり、およそ1000以上はあるものと思われる。 -
聖母子像。顔をよく見ると、フィリピン風というよりは西欧風の面立ちをしている。
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説明によると、“Blessed Stephen of Bellesini, Patront of Augutinan Schools ( 1774〜1840)teaching to little children“とある。
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“The Augustin Family”と説明があるが、系図というものだろうか。元々はセブ市のサン・ニーノ修道院に置かれていたものの複製である。、
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祭壇画の一部であるが、どこの教会の、誰がいつ描いたか等については分からない。
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博物館の増築された建物で、ここには近代的な装備を備えた大きな展示場がいくつもある。
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博物館内の階段ホールで、ここから2階に上がった。
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2階に上がると、このような大きな展示所があり、絵画が数多く展示されている。
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サン・オウガスチン教会の責任者の部屋を再現したもので、Prior's Room と呼ばれている。
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18世紀のあるオウガスチン派の教会にあった祭壇の浮彫で、幼児キリストがハ―トの上に座している姿を表しているが、これは ”King of Love” または”King of Hearts” を表現している。
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上の浮彫を大きく拡大してみた。
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この絵をよく見ると、着物を着た身分の高い日本人の姿が見えるが、恐らくこれは日本でのキリシタン弾圧時のカトリック教会のパードレが処刑される場面を描いたものと思われる。フィリピンから日本へ行った宣教師がいたと書かれた本を読んだことがあるが、恐らくその人物を題材にしたものかもしれない。
この絵を見ていると、徳川幕府に追放されてマニラにやって来たキリシタン大名の高山右近のことが思い出されるが、彼は到着後しばらくして、病を得て亡くなった。 -
“Our Mother of Good Counsel” と題した作品で、2014年の Rene Robles による制作。
サン・オウガスチン博物館は、キリスト教美術の宝庫とも言うことが出来そうなフイリピンにおける最大の博物館で、大いに見学する価値がある。ただキリスト教の知識がないと分かりにくいことがたくさんあるので聖書なりキリスト教の歴史の一端でもを知っていると理解するのに助かる。
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