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花巻市大迫町は、神楽の里。早池峰神楽という国の重要無形民俗文化財に指定された神楽があって、毎月第2日曜日を「神楽の日」として、花巻市大迫交流活性化センターで公演を行っています。<br />ちなみに、早池峰神楽は大償(おおつぐない)と岳(たけ)の2つの神楽座の総称で、その初源は南北朝時代にまで遡り、500年以上の伝統をもつ非常に古い神楽であるといわれています。<br /><br />公演は、岳神楽、大償神楽、八木巻神楽が月交代。この日は、八木巻神楽でしたが、鳥舞とか、大きな耳の付いたような真っ赤な被り物をして、石見神楽や高千穂の神楽では見たことのないような鮮やかないでたち。身のこなしもその衣装の特徴を強調して、見事なことこのうえなし。こういう踊りや衣装を見ると古代の日本人の美的センスも侮れないし、時代を超えて、今に伝えた先人たちの努力にも思いを致さざるをえない。かけがえのない珠玉の時間が過ぎて行くようでした。<br /><br /><br />以下は、パンフレットにあった八木巻神楽の説明です。<br />享禄4年(1531年)、村内の人々が諸霊地を巡拝しておりましたが、紀の国熊野三所大権現より御分霊をいただき、同年に帰郷されてから神社が建立されました。それから30年ほど経過した永禄7年(1564年)が、八木巻神楽の始まりと伝えられています。<br />神楽を招いた家には、疫病が入らないという言い伝えにより、大いに招待されましたが、寛永19年(1642年)に大飢饉となりました。以後、127年間も途絶えてしまいました。その後、2度の飢饉に遭って中断しておりましたが、昭和7年(1932年)に熊野大権現を八雲神社と改め、旭の又神楽からご支援を受けて復活しました。<br />大迫地域には、山伏神楽の源流と言われる早池峰神楽があります。勇壮で5拍子の舞いを特徴とする岳神楽流と、優雅で7拍子の舞いを特徴とする大償神楽流です。八木巻神楽は、7拍子で大償神楽流に近い神楽と言われています。<br />

チャグチャグ馬っこから早池峰「神楽の日」へ(二日目・完)~神楽の里、大迫地区は施設も充実。根強いファンに支えられた伝統芸能の殿堂です~

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2015/06/14 - 2015/06/14

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たびたび

たびたびさん

花巻市大迫町は、神楽の里。早池峰神楽という国の重要無形民俗文化財に指定された神楽があって、毎月第2日曜日を「神楽の日」として、花巻市大迫交流活性化センターで公演を行っています。
ちなみに、早池峰神楽は大償(おおつぐない)と岳(たけ)の2つの神楽座の総称で、その初源は南北朝時代にまで遡り、500年以上の伝統をもつ非常に古い神楽であるといわれています。

公演は、岳神楽、大償神楽、八木巻神楽が月交代。この日は、八木巻神楽でしたが、鳥舞とか、大きな耳の付いたような真っ赤な被り物をして、石見神楽や高千穂の神楽では見たことのないような鮮やかないでたち。身のこなしもその衣装の特徴を強調して、見事なことこのうえなし。こういう踊りや衣装を見ると古代の日本人の美的センスも侮れないし、時代を超えて、今に伝えた先人たちの努力にも思いを致さざるをえない。かけがえのない珠玉の時間が過ぎて行くようでした。


以下は、パンフレットにあった八木巻神楽の説明です。
享禄4年(1531年)、村内の人々が諸霊地を巡拝しておりましたが、紀の国熊野三所大権現より御分霊をいただき、同年に帰郷されてから神社が建立されました。それから30年ほど経過した永禄7年(1564年)が、八木巻神楽の始まりと伝えられています。
神楽を招いた家には、疫病が入らないという言い伝えにより、大いに招待されましたが、寛永19年(1642年)に大飢饉となりました。以後、127年間も途絶えてしまいました。その後、2度の飢饉に遭って中断しておりましたが、昭和7年(1932年)に熊野大権現を八雲神社と改め、旭の又神楽からご支援を受けて復活しました。
大迫地域には、山伏神楽の源流と言われる早池峰神楽があります。勇壮で5拍子の舞いを特徴とする岳神楽流と、優雅で7拍子の舞いを特徴とする大償神楽流です。八木巻神楽は、7拍子で大償神楽流に近い神楽と言われています。

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  • 盛岡から、まずは花巻駅に到着。<br />はこざき民藝は、花巻駅の真ん前。花巻駅の近所には何もないので、ちょっと寄ってみるとなるとここしかありません。

    盛岡から、まずは花巻駅に到着。
    はこざき民藝は、花巻駅の真ん前。花巻駅の近所には何もないので、ちょっと寄ってみるとなるとここしかありません。

  • よく揚げた薄手のかりんとう生地に黒蜜がまばらにかかっている「ヨタカの星」というお菓子を買いました。

    よく揚げた薄手のかりんとう生地に黒蜜がまばらにかかっている「ヨタカの星」というお菓子を買いました。

  • この辺りでは人気ナンバーワンの商品ということですが、薄手なのでサクサクっと食べやすいし、まばらな黒蜜のお蔭で味に変化が出て、これも面白い。例によって、これも朝飯代わりとなりました。

    この辺りでは人気ナンバーワンの商品ということですが、薄手なのでサクサクっと食べやすいし、まばらな黒蜜のお蔭で味に変化が出て、これも面白い。例によって、これも朝飯代わりとなりました。

  • 花巻観光案内所は花巻駅をいったん出ますが、同じビルに入ってます。念のため、入って早池峰の神楽の日の情報をもらいました。<br />すると、早池峰には相乗りタクシーがあるのだそう。路線バスで行く予定にしていたのですが、これは非常に助かります。事前にネットでいろいろ調べていたつもりだったのですが、この情報はキャッチできていませんでした。やっぱり、地元で情報を取ることを怠ってはいけませんね。<br />これで、また時間に余裕ができたので、近くの市街を散策しましょう。

    花巻観光案内所は花巻駅をいったん出ますが、同じビルに入ってます。念のため、入って早池峰の神楽の日の情報をもらいました。
    すると、早池峰には相乗りタクシーがあるのだそう。路線バスで行く予定にしていたのですが、これは非常に助かります。事前にネットでいろいろ調べていたつもりだったのですが、この情報はキャッチできていませんでした。やっぱり、地元で情報を取ることを怠ってはいけませんね。
    これで、また時間に余裕ができたので、近くの市街を散策しましょう。

  • 照井菓子店は、花巻駅から市街中心部に向かう途中。

    照井菓子店は、花巻駅から市街中心部に向かう途中。

  • お茶もちという面白い名前のお餅をいただきました。

    お茶もちという面白い名前のお餅をいただきました。

  • 串に刺した団子を平べったく延ばして、クルミ醤油を付けたもの。甘い味を想像していたのですが、甘さはほとんどなくて逆に意外な感じ。クルミと甘いのは合うんだと思うのですが、醤油と合わせましたか。素朴で新感覚の味わいです。

    イチオシ

    串に刺した団子を平べったく延ばして、クルミ醤油を付けたもの。甘い味を想像していたのですが、甘さはほとんどなくて逆に意外な感じ。クルミと甘いのは合うんだと思うのですが、醤油と合わせましたか。素朴で新感覚の味わいです。

  • 市街に入ってきて、これはまちなかビジターセンター。かつての旧家の蔵を利用したような施設です。地元の特産品やお土産物を売って、観光案内もするといった感じなんですが、ここは花巻駅からも遠いし、条件はあんまりよくないので、どうなんでしょうねえ。係の人は明るかったのですが。。

    市街に入ってきて、これはまちなかビジターセンター。かつての旧家の蔵を利用したような施設です。地元の特産品やお土産物を売って、観光案内もするといった感じなんですが、ここは花巻駅からも遠いし、条件はあんまりよくないので、どうなんでしょうねえ。係の人は明るかったのですが。。

  • 花巻は宮沢賢治のおひざ元だし、紹介されたこの賢治の広場もその流れで作っただけの施設だろうくらいに思っていましたが、

    花巻は宮沢賢治のおひざ元だし、紹介されたこの賢治の広場もその流れで作っただけの施設だろうくらいに思っていましたが、

  • 中に入ってみると

    中に入ってみると

  • 絵入りのうちわなどで地元の祭りを紹介したり、

    絵入りのうちわなどで地元の祭りを紹介したり、

  • 紙芝居でも見るような感じで賢治の世界を表現したり。

    紙芝居でも見るような感じで賢治の世界を表現したり。

  • ちょっとした見せ方なんですが、暖かな気持ちが伝わってくる。メジャーな施設とはレベルが違いますが、それでもちょっといい感じの施設でした。

    イチオシ

    ちょっとした見せ方なんですが、暖かな気持ちが伝わってくる。メジャーな施設とはレベルが違いますが、それでもちょっといい感じの施設でした。

  • 再び、花巻駅の方に戻ってきて。林風舎は、花巻駅のほど近く。宮沢賢治の弟の孫という人物が経営しているお店です。

    再び、花巻駅の方に戻ってきて。林風舎は、花巻駅のほど近く。宮沢賢治の弟の孫という人物が経営しているお店です。

  • 賢治にちなんだ商品をおしゃれに展示して、このお店自体が賢治ワールドとなっています。

    賢治にちなんだ商品をおしゃれに展示して、このお店自体が賢治ワールドとなっています。

  • 特に二階の喫茶コーナーは素晴らしい。レトロで落ち着いた雰囲気は、一見の価値があると思います。

    イチオシ

    特に二階の喫茶コーナーは素晴らしい。レトロで落ち着いた雰囲気は、一見の価値があると思います。

  • 花巻駅前広場の端に建つのは、なはんプラザ。この建物の脇にカラクリ時計があって、時間になると近所の家族連れとかがそれを見にやって来ます。普段は地味な時計なので、まったくそんな風には見えなかったのですが、賢治の街だけにひと工夫あるようです。

    花巻駅前広場の端に建つのは、なはんプラザ。この建物の脇にカラクリ時計があって、時間になると近所の家族連れとかがそれを見にやって来ます。普段は地味な時計なので、まったくそんな風には見えなかったのですが、賢治の街だけにひと工夫あるようです。

  • さて、乗り合いタクシーで30分ちょっと。神楽の日の会場である大迫交流活性化センターにやって来ました。

    さて、乗り合いタクシーで30分ちょっと。神楽の日の会場である大迫交流活性化センターにやって来ました。

  • なかなか立派な建物ですよ〜。もう、神楽のファンが大勢来ています。

    なかなか立派な建物ですよ〜。もう、神楽のファンが大勢来ています。

  • 入口で、入場の手続きをして入ります。<br />ここから、演目に入るのですが、中では一切撮影禁止。写真がないと臨場感がお伝えできないのですが、パンフレットにあった舞の説明で、それなりにご想像いただきたいと思います。

    入口で、入場の手続きをして入ります。
    ここから、演目に入るのですが、中では一切撮影禁止。写真がないと臨場感がお伝えできないのですが、パンフレットにあった舞の説明で、それなりにご想像いただきたいと思います。

  • 鶏舞 とりまい<br /><br />鶏舞の裏舞となっており、素面・着物姿の四人の舞手が登場して演じます。この四神は伊弊諾命(いざなぎのみこと)・伊弊再命(いざなみのみこと)の二神とその御子である素菱鳴命(すさのおのみこと)、そして后である稲田姫命(いなだひめのみこと)、櫛名田比売命(くしなだひめのみこと))と言われています。夫婦和合、子孫繁栄、家内安全の舞です。<br />八木巻神楽では、裏舞の四人鶏舞も鶏舞といいます。<br /><br />裏三番叟舞 うらさんばそうまい<br /><br />「式舞」の中で三番目の舞いです。<br />翁舞の後、滑稽に名乗り上げたり、面白おかしい語りが入ります。舞いは早いテンポで動きが大きく、足拍子の美しい舞いです。<br />黒面を着けた舞いの登場者は、伊耶那命(いざなみのみこと)、伊耶那美命(いざなみのみこと)の最初の子供である蛭子命(ひるこのみこと)と言われ、一生の人生に起こりうる喜怒哀楽の様子を舞い、人々の招福を願う舞いと言われています。<br /><br />小山の神舞 こやまのかみまい<br /><br />小山の神は、山の神舞を道化たものとも言います。表舞の山の神は厳しく威厳のある神を演じますが、小山の神では白色の風変わりな道化面をつけます。この神は、大山祇命(おおやまっみのみこと)の子・国狭槌命(く)と言われています。前半の厳格そうな舞から、後半は太刀がなかなか抜けなかったりして、道化に転じる変化に面白みがある舞です。<br /><br />稲田姫舞 いなだひめまい<br /><br />数々の乱暴狼籍をはたらき、高天原を追放された素桑鳴命(すさのおのみこと)は、出雲の国、斐の川の上流に降ります。そこで足名槌命(あしなつちのみこと)・手名槌命(てなつちのみニと)の夫婦が、八岐大蛇に食べられることになった娘の稲田姫命を囲んで嘆き悲しんでいたのです。この舞は、素莞鳴命(すさのおのみこと)が八岐大蛇を退治するまでの様子を舞い納めたものです。<br />岳神楽では鳥舞の裏舞として、大償神楽では岩戸開の裏舞として舞われることがあります。<br />

    鶏舞 とりまい

    鶏舞の裏舞となっており、素面・着物姿の四人の舞手が登場して演じます。この四神は伊弊諾命(いざなぎのみこと)・伊弊再命(いざなみのみこと)の二神とその御子である素菱鳴命(すさのおのみこと)、そして后である稲田姫命(いなだひめのみこと)、櫛名田比売命(くしなだひめのみこと))と言われています。夫婦和合、子孫繁栄、家内安全の舞です。
    八木巻神楽では、裏舞の四人鶏舞も鶏舞といいます。

    裏三番叟舞 うらさんばそうまい

    「式舞」の中で三番目の舞いです。
    翁舞の後、滑稽に名乗り上げたり、面白おかしい語りが入ります。舞いは早いテンポで動きが大きく、足拍子の美しい舞いです。
    黒面を着けた舞いの登場者は、伊耶那命(いざなみのみこと)、伊耶那美命(いざなみのみこと)の最初の子供である蛭子命(ひるこのみこと)と言われ、一生の人生に起こりうる喜怒哀楽の様子を舞い、人々の招福を願う舞いと言われています。

    小山の神舞 こやまのかみまい

    小山の神は、山の神舞を道化たものとも言います。表舞の山の神は厳しく威厳のある神を演じますが、小山の神では白色の風変わりな道化面をつけます。この神は、大山祇命(おおやまっみのみこと)の子・国狭槌命(く)と言われています。前半の厳格そうな舞から、後半は太刀がなかなか抜けなかったりして、道化に転じる変化に面白みがある舞です。

    稲田姫舞 いなだひめまい

    数々の乱暴狼籍をはたらき、高天原を追放された素桑鳴命(すさのおのみこと)は、出雲の国、斐の川の上流に降ります。そこで足名槌命(あしなつちのみこと)・手名槌命(てなつちのみニと)の夫婦が、八岐大蛇に食べられることになった娘の稲田姫命を囲んで嘆き悲しんでいたのです。この舞は、素莞鳴命(すさのおのみこと)が八岐大蛇を退治するまでの様子を舞い納めたものです。
    岳神楽では鳥舞の裏舞として、大償神楽では岩戸開の裏舞として舞われることがあります。

  • 鞍矯舞 くらままい<br /><br />京都の鞍馬寺で、日本の天狗たちから剣術の手ほどきを受けた牛若丸(のちの源義経)のところへ、唐の天狗の首領善界坊(甚海坊)が兵法比べにやって来ます。<br />善界坊は大きな鉄棒をびゅんびゅんと振り回し、牛若丸に打ちかかりますが、牛若丸は「差合」「浮船」「白波」「飛竜」「臥竜」などの秘術をつくして戦い、ついに善界坊は降参して唐へ逃げ帰るという舞です。<br /><br />根子切り舞 ねっこきりまい<br /><br />富士の麓に、年老いた両親と美しい娘がいました。娘は両親の願いで、蕨を採りに川を渡って南の山へ向かましたが、帰りに風雨で川が増水し、渡ることができなくなりました。娘は老船頭に、願い事は何でも叶えますと嘘を言い、無事に川を渡ります。一日一夜の暇.をもらい娘は家に帰りますが、待てど暮らせど娘はもどらず、老船頭は悔しさのあまり、蛇身となって人間を襲うようになるのです。<br /><br />笹割り舞 ささわりまい<br /><br />荒舞の一つで、非常に動きの速い、激しい舞です。<br />山伏の修験の法に「湯立て」と言う神事があります。大釜に湯を煮えたぎらせ、その中に笹の葉を浸し、振って神かがりして託宣を述べ、湯しぶきを浴びると災難や病魔を退散させることができるという信仰から由来しています。<br />激しい四方鎮め、そして笹や太刀を採って、華やかで勇壮なクズシ舞です。<br /><br />権現舞<br /><br />神楽の最後に必ず行われる舞です。<br />本来姿のない神坑仏教の伝来とともに権現として姿を現しました。神楽の権現も、獅子頭に神を移して権現と呼ばれます。<br />つまり権現は神の仮の姿であり、その霊験により悪魔謝犬、無病息災、五穀豊穣なと、あらゆる災いを退散・調伏させ、人々の安泰を祈祷する舞です。<br />

    鞍矯舞 くらままい

    京都の鞍馬寺で、日本の天狗たちから剣術の手ほどきを受けた牛若丸(のちの源義経)のところへ、唐の天狗の首領善界坊(甚海坊)が兵法比べにやって来ます。
    善界坊は大きな鉄棒をびゅんびゅんと振り回し、牛若丸に打ちかかりますが、牛若丸は「差合」「浮船」「白波」「飛竜」「臥竜」などの秘術をつくして戦い、ついに善界坊は降参して唐へ逃げ帰るという舞です。

    根子切り舞 ねっこきりまい

    富士の麓に、年老いた両親と美しい娘がいました。娘は両親の願いで、蕨を採りに川を渡って南の山へ向かましたが、帰りに風雨で川が増水し、渡ることができなくなりました。娘は老船頭に、願い事は何でも叶えますと嘘を言い、無事に川を渡ります。一日一夜の暇.をもらい娘は家に帰りますが、待てど暮らせど娘はもどらず、老船頭は悔しさのあまり、蛇身となって人間を襲うようになるのです。

    笹割り舞 ささわりまい

    荒舞の一つで、非常に動きの速い、激しい舞です。
    山伏の修験の法に「湯立て」と言う神事があります。大釜に湯を煮えたぎらせ、その中に笹の葉を浸し、振って神かがりして託宣を述べ、湯しぶきを浴びると災難や病魔を退散させることができるという信仰から由来しています。
    激しい四方鎮め、そして笹や太刀を採って、華やかで勇壮なクズシ舞です。

    権現舞

    神楽の最後に必ず行われる舞です。
    本来姿のない神坑仏教の伝来とともに権現として姿を現しました。神楽の権現も、獅子頭に神を移して権現と呼ばれます。
    つまり権現は神の仮の姿であり、その霊験により悪魔謝犬、無病息災、五穀豊穣なと、あらゆる災いを退散・調伏させ、人々の安泰を祈祷する舞です。

  • これは、昼食休みの時に撮った写真。

    これは、昼食休みの時に撮った写真。

  • 神楽は、神様の前で踊る舞い。やっぱり、しめ縄が巡らせてあって、ここが聖域であることを示しています。舞いの最後の権現舞いでは、希望者はステージに上がって獅子頭に頭を噛んでもらいます。それで、無事に終了です。

    イチオシ

    神楽は、神様の前で踊る舞い。やっぱり、しめ縄が巡らせてあって、ここが聖域であることを示しています。舞いの最後の権現舞いでは、希望者はステージに上がって獅子頭に頭を噛んでもらいます。それで、無事に終了です。

  • 昼食は、近くに食堂もないので、お弁当を買いました。全体に山の幸といった感じでしょうか。

    昼食は、近くに食堂もないので、お弁当を買いました。全体に山の幸といった感じでしょうか。

  • それでもと思って、近くをうろうろしたら、これは高鉱菓子舗。かつてはここも賑わったんでしょうかというような街並みの一角です。

    それでもと思って、近くをうろうろしたら、これは高鉱菓子舗。かつてはここも賑わったんでしょうかというような街並みの一角です。

  • いただいたのは、「切りせんしょ」という米粉のお菓子。適度な粘り気もありますが、ちょっと甘い味付けで、お菓子というより素朴な食べ物といった方がいいかもしれません。地元の伝統的なお菓子だと思います。

    いただいたのは、「切りせんしょ」という米粉のお菓子。適度な粘り気もありますが、ちょっと甘い味付けで、お菓子というより素朴な食べ物といった方がいいかもしれません。地元の伝統的なお菓子だと思います。

  • 大迫交流活性化センターに隣接して、早池峰と賢治の展示館という旧稗貫郡役所を復元した建物がありました。

    大迫交流活性化センターに隣接して、早池峰と賢治の展示館という旧稗貫郡役所を復元した建物がありました。

  • 賢治の童話「猫の事務所」のモデルとなったのではないかとも言われているよう。洋風のなかなかおしゃれな建物です。<br />

    賢治の童話「猫の事務所」のモデルとなったのではないかとも言われているよう。洋風のなかなかおしゃれな建物です。

  • しっかり、童話の世界が

    しっかり、童話の世界が

  • 再現されています。

    イチオシ

    再現されています。

  • ただ、始めはこんなところにも賢治ですかあ。岩手はどこでも賢治ですよねとか思いましたが、ここは、農業の指導などをしていた若いころに仕事で訪れていた地域。ちゃんとゆかりの地なんだそうです。旅館に泊まって、けっこう長く逗留していたようで、仕事の打ち上げの宴会の様子が再現されたりして、それなりに面白く拝見しました。

    ただ、始めはこんなところにも賢治ですかあ。岩手はどこでも賢治ですよねとか思いましたが、ここは、農業の指導などをしていた若いころに仕事で訪れていた地域。ちゃんとゆかりの地なんだそうです。旅館に泊まって、けっこう長く逗留していたようで、仕事の打ち上げの宴会の様子が再現されたりして、それなりに面白く拝見しました。

  • さて、神楽が終わって、石鳥谷へ向かいます。というか、本当は花巻駅まで帰って、JRで行く予定にしていたのですが、タクシーの方がそれならと直接石鳥谷まで送ってくれました。これはとってもありがたい。ずいぶんな効率化となりました。<br /><br /><br />やってきた道の駅石鳥谷は、敷地内に南部杜氏の故郷、石鳥谷の歴史・文化を伝える施設、石鳥谷歴史民俗資料館や南部杜氏伝承館などの施設があって、観光の面ではとても充実しています。

    さて、神楽が終わって、石鳥谷へ向かいます。というか、本当は花巻駅まで帰って、JRで行く予定にしていたのですが、タクシーの方がそれならと直接石鳥谷まで送ってくれました。これはとってもありがたい。ずいぶんな効率化となりました。


    やってきた道の駅石鳥谷は、敷地内に南部杜氏の故郷、石鳥谷の歴史・文化を伝える施設、石鳥谷歴史民俗資料館や南部杜氏伝承館などの施設があって、観光の面ではとても充実しています。

  • 地元の特産品を扱うショップでは、酒のソフトクリームに、

    地元の特産品を扱うショップでは、酒のソフトクリームに、

  • お勧めは薄焼きのかりんとうでしょう。

    お勧めは薄焼きのかりんとうでしょう。

  • これは、ショップの隣りの杜氏伝承館。

    これは、ショップの隣りの杜氏伝承館。

  • 石鳥谷は、なんといっても南部杜氏の故郷なんですよね。

    石鳥谷は、なんといっても南部杜氏の故郷なんですよね。

  • 南部杜氏は、全国の酒蔵に出稼ぎとして働きに行ったのですが、

    南部杜氏は、全国の酒蔵に出稼ぎとして働きに行ったのですが、

  • その腕の良さからとても有名です。

    その腕の良さからとても有名です。

  • 南部杜氏の行っていた範囲は

    南部杜氏の行っていた範囲は

  • 四国・中国地方まで及んでいたことなどが

    四国・中国地方まで及んでいたことなどが

  • 説明されていましたが、

    説明されていましたが、

  • 圧巻はビデオでしょう。朝早くから仕込み作業にいそしむ杜氏たちの働きぶりが生き生きと紹介されていて、これは必見だと思います。

    圧巻はビデオでしょう。朝早くから仕込み作業にいそしむ杜氏たちの働きぶりが生き生きと紹介されていて、これは必見だと思います。

  • 続いては石鳥谷歴史民俗資料館。南部杜氏伝承館、石鳥谷農業伝承館とのセット券で回れます。<br />奥のホールのような展示室では、酒蔵で使われた大きな装置や道具類が整然と並んでいて、かなりの充実度。全国の酒蔵から寄贈されたものではあるのですが、その一方で、岩手県内にもかつては500ほどの酒蔵があったそうで、コレクションが充実するためにはそうした背景もあるようです。<br />なお、酒造用具1,788点は、国指定重要有形民俗文化財に指定されています。

    続いては石鳥谷歴史民俗資料館。南部杜氏伝承館、石鳥谷農業伝承館とのセット券で回れます。
    奥のホールのような展示室では、酒蔵で使われた大きな装置や道具類が整然と並んでいて、かなりの充実度。全国の酒蔵から寄贈されたものではあるのですが、その一方で、岩手県内にもかつては500ほどの酒蔵があったそうで、コレクションが充実するためにはそうした背景もあるようです。
    なお、酒造用具1,788点は、国指定重要有形民俗文化財に指定されています。

  • 最後は、石鳥谷農業伝承館は、かつての農業機械、農具を中心に展示していましたが、

    最後は、石鳥谷農業伝承館は、かつての農業機械、農具を中心に展示していましたが、

  • しかし、この程度の内容であれば、あちこちにある他の施設と同じかなあとも思います。<br />

    しかし、この程度の内容であれば、あちこちにある他の施設と同じかなあとも思います。

  • ただ、木綿か麻の機織りや賢治の農業指導に関係した展示はちょっと個性的かもしれません。

    ただ、木綿か麻の機織りや賢治の農業指導に関係した展示はちょっと個性的かもしれません。

  • 機織りの布で作ったしおりもお土産にいただきました。

    機織りの布で作ったしおりもお土産にいただきました。

  • 道の駅を離れて、石鳥谷の市街地へ。<br />まちの駅いしどりや酒蔵交流館は、石鳥谷の国道沿い。あまり観光スポットはない場所なのですが、立派な蔵の建物が見えたので、なんだろうと寄ってみました。しかし、この施設は非公開。外から見るだけしかできません。隣接した建物ではお土産物のショップがありましたが、小さいしどうでしょう。ちょっと寂しいかなあと思います。

    道の駅を離れて、石鳥谷の市街地へ。
    まちの駅いしどりや酒蔵交流館は、石鳥谷の国道沿い。あまり観光スポットはない場所なのですが、立派な蔵の建物が見えたので、なんだろうと寄ってみました。しかし、この施設は非公開。外から見るだけしかできません。隣接した建物ではお土産物のショップがありましたが、小さいしどうでしょう。ちょっと寂しいかなあと思います。

  • その先にあるのが砂田屋は。石鳥谷の国道沿いで、大きくて明るい店舗の洋菓子屋さんです。

    その先にあるのが砂田屋は。石鳥谷の国道沿いで、大きくて明るい店舗の洋菓子屋さんです。

  • いただいたのは、看板商品の「輪菓子」。ドーナツのように穴の開いたスポンジケーキ。ハチミツとか黄な粉とか味噌とか豊富な種類で目移りします。それぞれしっとり感があるし、味に違和感がない。これはなかなか工夫が感じられます。

    いただいたのは、看板商品の「輪菓子」。ドーナツのように穴の開いたスポンジケーキ。ハチミツとか黄な粉とか味噌とか豊富な種類で目移りします。それぞれしっとり感があるし、味に違和感がない。これはなかなか工夫が感じられます。

  • そして、最後のお楽しみは、石鳥谷の名物焼き肉店、三平です。念のため、予約をして伺いました。開店と同時に入ったつもりだったのですが、既にグループ客がいて、ワイワイガヤガヤ。スタート早いですねえ。

    そして、最後のお楽しみは、石鳥谷の名物焼き肉店、三平です。念のため、予約をして伺いました。開店と同時に入ったつもりだったのですが、既にグループ客がいて、ワイワイガヤガヤ。スタート早いですねえ。

  • 私はその隣で一人。始めに人気のホルモンを頼んだら、ご主人が「1皿ですか、2皿ですか?」と聞いてくる。1皿に決まってるでしょ。しかし、量が多いはずなのに、なんでそんなこと聞くのかなあと思いつつも、もしかしたらそうでもないのかも?ちょっと気を許してしまったのが失敗のもと。続けてレバーを頼んでしまったら、ホルモンもレバーも超巨大。皿にてんこ盛りで出てきました。

    イチオシ

    私はその隣で一人。始めに人気のホルモンを頼んだら、ご主人が「1皿ですか、2皿ですか?」と聞いてくる。1皿に決まってるでしょ。しかし、量が多いはずなのに、なんでそんなこと聞くのかなあと思いつつも、もしかしたらそうでもないのかも?ちょっと気を許してしまったのが失敗のもと。続けてレバーを頼んでしまったら、ホルモンもレバーも超巨大。皿にてんこ盛りで出てきました。

  • ホルモンは文句なく、超うまい。これが看板メニューであることはうなずけます。

    ホルモンは文句なく、超うまい。これが看板メニューであることはうなずけます。

  • レバーもこのテカりから活きがいいのが分かりますが、やっぱりすごい量ですよ。

    レバーもこのテカりから活きがいいのが分かりますが、やっぱりすごい量ですよ。

  • おまけにご飯の量もとんでもない。全体として半分も食べれず、肉の方は隣りにいたグループに食べてもらいました。<br />ただ、味は確かに最高ですよ〜。この並外れた量がまずは話題になるんでしょうが、味もいいんですよね。とにかく、これほど破格サービスのお店は初めて。バカ受けでした。<br /><br />さて、これでチャグチャグ馬っ子からの駆け足旅は終了。新花巻駅から最終便で新幹線で東京に帰ります。お疲れ様でした。

    おまけにご飯の量もとんでもない。全体として半分も食べれず、肉の方は隣りにいたグループに食べてもらいました。
    ただ、味は確かに最高ですよ〜。この並外れた量がまずは話題になるんでしょうが、味もいいんですよね。とにかく、これほど破格サービスのお店は初めて。バカ受けでした。

    さて、これでチャグチャグ馬っ子からの駆け足旅は終了。新花巻駅から最終便で新幹線で東京に帰ります。お疲れ様でした。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • fuzzさん 2015/09/22 00:14:58
    ようこそ岩手へ♪
    たびたびさん、こんばんは。

    花巻の旅行記にお邪魔してます。

    今日も花巻に行きました。

    いつでも行けると思うからか、花巻の観光ってしたことがないのです。

    東京の人が東京観光をしないと言う理由と同じでしょうね。

    なのでこうしてフォートラで岩手の旅行記を見つけると嬉しくて書込みをして

    しまいます。花巻観光を岩手の私が、たびたびさんに教えて頂きました。

    ありがとうございます(^O^)/

    fuzz

    たびたび

    たびたびさん からの返信 2015/09/25 14:54:16
    RE: ようこそ岩手へ♪
    岩手は小岩井農場が課題になっていますが、網張温泉も気になってるんですよね。花巻も温泉の方はかなりご無沙汰してますので、機会があればと言ってもいつになるかわかりませんが、また行ってみたいと思います。

たびたびさんのトラベラーページ

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