フロリダ 大自然＆ディズニー（3/全11）： キーウェスト ⇔ “天空の城ラピュタ” ドライ・トートゥガス国立公園

2015/03/29 - 2015/03/29

ベストシーズンのフロリダで亜熱帯の大自然とディズニーワールドを満喫して来ました。

3日目は、快晴のなか キーウェストからドライ・トートゥガス国立公園に日帰りで行きました。

ドライ・トートゥガス国立公園はジェファーソン砦という廃墟になった要塞がコバルトブルーの海に囲まれてあり、まるで “天空の城ラピュタ” でした。また、渡り鳥を保護するために国立公園に指定されたこともあり、たくさんの野鳥を見ることもできました。キーウェストまで来たら、この国立公園まで足を伸ばすことをお勧めします！

キーウェストに戻って、シーフードを食べた後、有名な夕日鑑賞スポットのマロリー・スクエアで夕日を見ました。すごい人混みで、夕日を鑑賞する観光客を見に行ったような感じでした。

■ フロリダ 大自然＆ディズニー 9泊11日 ■
1日目） 準備編, ディズニーワールド攻略編, 往路
http://4travel.jp/travelogue/10998573
2日目） エバーグレーズ国立公園 ロイヤルパーム → キーウェスト
http://4travel.jp/travelogue/10998574
★3日目） キーウェスト ⇔ “天空の城ラピュタ” ドライ・トートゥガス国立公園
http://4travel.jp/travelogue/10998579
4日目） キーウェスト → セブンマイル・ブリッジ → ビスケーン国立公園
http://4travel.jp/travelogue/10998581
5日目） エバーグレーズ国立公園 フラミンゴ＆シャークバレー
http://4travel.jp/travelogue/10998582
6日目） エバーグレーズ国立公園 “1万の島々” ＆ビッグ・サイプレス保護区 → オーランド
http://4travel.jp/travelogue/10998583
7日目） ディズニーワールド 魔法の王国 マジック・キングダム
http://4travel.jp/travelogue/10998584
8日目） ディズニーワールド 実験未来都市 エプコット
http://4travel.jp/travelogue/10998586
9日目） ディズニーワールド 映画の世界 ハリウッド・スタジオ
http://4travel.jp/travelogue/10998587
10日目） ディズニーワールド 動物の王国 アニマル・キングダム
11日目） 帰路, 総集編（自然保護区, 野生動物）

エリア キーウエスト(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 交通手段: 船

今日はドライ・トートゥガス国立公園ツアーです。
船に乗り遅れないため、朝7時にモーテルを出発です。

シーシェル モーテル & キー ウエスト ホステル ホテル

フェリー・ターミナルの近くの立体駐車場にレンタカーを停めます。
24時間で13ドルです。
フェリー・ターミナルのすぐ横に深夜までで10ドルという駐車場があり、そちらを利用すればよかったです。

料金を支払う際に、トラブル発生！
“1-Day” のボタンを何回か押したためか、4日分 52ドルがクレジットカード決済されていました。
合計金額が液晶画面に出るようにして欲しいです。
翌日 キーウェスト市に電話をし、この券の写真を送ったりして 最終的には3日分の39ドルをクレジットカードに返金してもらえました。

搭乗開始時間 7時半の直前にフェリー・ターミナルに到着です。

前もって予約をしていたので、自分の名前を告げてフェリー乗船券をもらいます。
大人170ドル、小人125ドルで、往復のフェリー料金、朝食と昼食（食べ放題）、コーヒーなどの飲み物（飲み放題）、ガイドの説明、税金が含まれます。
大人料金には国立公園入園料5ドルも含まれているので、国立公園の年間パスを持っている場合は現地でクレジットカードにその5ドルを返金してもらえます。

一般観光客がドライ・トートゥガス国立公園に行くには、このフェリーか水上飛行機しかありません。
もちろん水上飛行機はクルーズ船よりも値段が高いです （半日ツアー 大人 299ドル、1日ツアー 大人 525ドル）。

運行している船は “ヤンキー・フリーダム3 （Yankee Freedom III）” という双胴船（カタマラン Catamaran）です。
揺れが少ないとされる双胴船ですが、途中で外海に出ると揺れがひどくて船酔いになりました。

座席は早い者勝ちです。
出航は朝8時ですが、よい席を取りたい場合は 乗船開始の7時半にはターミナルに着いていた方がよいです。

乗船して、まずは朝食です。
ベーグルなどのパン類、ハム、ゆで卵、フルーツ、ヨーグルトなどが取り放題です。
飲み物も、コーヒー、牛乳、オレンジジュースなどが取り放題です。

クルーズ料金の元を取ろうと思って、食べ過ぎてしまいました。
このときは、この後まさか 船の揺れが強く 船酔いになるとは思いもよりませんでした。。。

出航は8時の予定でしたが、人数がそろったためか 5分早く出航です。
ジェファーソン要塞（ドライ・トートゥガス国立公園）までは片道2時間15分〜30分の船旅です。

巨大なクルーズ客船が並んでいます。
キーウェストには同時に3隻の大型クルーズ客船が停泊できます。

出発して30分ほどすると外海に出て、急に揺れが強くなりました。
ジェットコースターに乗ったときのような “ふわっと感” が連続して訪れます。
そして、船酔い。。。せっかく食べた朝食は胃の中からすべて出ていってしまいました。
二日酔いで吐くことはたくさんありましたが、乗り物酔いで吐くのは小学生のとき以来です。

油断していました。
乗り物酔いしやすい人は、酔い止めを飲んで、朝食を少なめにした方がよいです。
また、揺れが強くなると、船員が嘔吐用の袋を配るので、手元に持っていると安心です。

船酔いに1時間半ほど耐え、10時15分にやっと目的地のジェファーソン要塞が遠くに見えてきました。

少し近づいて来ました。
絶海の孤島のようです。

セグロアジサシが飛んでいます。
ちょうど今が繁殖の時期で、ブッシュ・キーにたくさんのセグロアジサシが飛来しています。

英名： Sooty tern
和名： セグロアジサシ （背黒鯵刺）
学名： Onychoprion fuscatus (Sterna fuscata)
分布： 大西洋、インド洋、太平洋の熱帯〜亜熱帯域
特徴： 額・首・腹が白色、頭〜背中が黒色、ドライ・トートゥガス国立公園のブッシュ・キーがアメリカ48州で唯一の繁殖地、イースター島での鳥人儀礼の対象

国立公園局の巡視艇 “フォート・ジェファーソン （Fort Jefferson）” です。

10時半に目的地のガーデン・キー（Garden Key）に到着です。
やっと船酔いから解放されました。

船着場の目の前がジェファーソン砦（Fort Jefferson）です。
この島全域を含めて、ドライ・トートゥガス諸島の全7島が国立公園に指定されています。

公園名： ドライ・トートゥガス国立公園 （Dry Tortugas National Park）
制定年： 1992年 （1935年にジェファーソン砦国定公園として指定）
所在地： フロリダ州
他の指定： ユネスコ生物圏保護区（1976年）
特徴： キーウェストから西に109キロ離れたドライ・トートゥガス諸島7つの小島
見どころ： ① ジェファーソン砦（南北アメリカで最大の石造建築物）、② バードウォッチング （セグロアジサシの重要な繁殖地、毎年10万羽が飛来）、③ シュノーケリング （珊瑚礁、熱帯魚、海亀）

ドライ トートゥガス国立公園 国立公園

立派な砦です。
このジェファーソン砦は南北アメリカで最大の石造建築物です。
1,600万個以上のレンガが使われています。
1846年から建設が始まり、1988年頃に未完のまま建築が中止されています。

橋をわたって、砦の中に入ってみます。

六角形の砦の内部には、建物はありません。
最盛期には軍人、料理人、医師、その家族など2000人近くの人が居住していました。

入って右手のビジターセンターに入ります。

小さな展示室、ビデオ上映室、売店があります。

国立公園パスポートにスタンプを押します。
2つの国立公園スタンプと2つの灯台のボーナス・スタンプがありました。
また、ピンバッジ（5.99ドル）は海亀です。

※ ドライ・トートゥガス国立公園 4つのスタンプ
左下） ドライ・トートゥガス国立公園
右下） 秘密結社 地下鉄道（Underground Railroad）： 黒人解放運動
左上） ガーデンキー灯台 （Garden Key Lighthouse）
右上） ロガーヘッド灯台 （Loggerhead Lighthouse）

11時から国立公園レンジャーによる話があったので、少しだけ参加しました。
このレンジャーは、キーウェストから同じフェリーで来ました。

横の木に黄色い鳥が来ました。
和名の通り、まるで黒い頭巾を被っているようです。

英名： Hooded Warbler
和名： クロズキンアメリカムシクイ （黒頭巾アメリカ虫喰）
学名： Setophaga citrina （Wilsonia citrina）
分布： 北米東部〜カリブ海
特徴： 昆虫食、アメリカ東部で繁殖し カリブ海沿岸で越冬

砦を歩きます。
美しい廃墟です。

ジェファーソン砦は六角形、2階建てのレンガ造りで、屋上を歩くこともできます。
屋上には、ガーデンキー灯台があります。

この砦はカリブ海の海賊を鎮圧するための海軍基地として建築されたので、大砲もあります。

水上飛行機とフェリーが並んで停泊しています。
水上飛行機の左奥が、今は地続きになっていますが、セグロアジサシの繁殖地 ブッシュ・キー（Bush Key）です。

青い海に囲まれた廃墟で、まるで “天空の城ラピュタ” にいるような気分になります。
ラピュタ城のモデルとされる場所はいろいろと噂されていて そのいくつかに行ったことがありますが、あまり知られていない このジェファーソン砦が実は一番似ていると思います。

その理由は、下記の3点です。
1） 廃墟のすぐ周りがコバルトブルーの海で、まるで空の上に浮かんでいるよう。
2） 廃墟の中に大きな木が生えている。
3） 鳥がたくさんいる。

スタジオ・ジブリが好きな方は、一度 自分の目で確かめて下さい。

砦は六角形をしていますが、一辺がけっこう長いです。

2階からの眺めです。

地上に降りて来ました。

砦の中には新しい住居があり、国立公園の関係者が住んでいます。

軍艦鳥がはるか上空を気持ちよさそうに飛んでいます。
真っ黒の方がオスの成鳥、頭〜腹が白色の方が幼鳥です。

英名： Magnificent Frigatebird
和名： アメリカグンカンドリ （アメリカ軍艦鳥）
学名： Fregata magnificens
分布： メキシコ、カリブ海、南米の東岸
特徴： オスは全身黒色で赤い喉袋（繁殖期に膨らます）、メスは胸が白色、幼鳥は腹に菱型の白色

遠くにアマサギが歩いています。

英名： Cattle egret
和名： アマサギ （猩々鷺、飴鷺）
学名： Bubulcus ibis
分布： 南極以外の五大陸に広く分布
特徴： 頭頂部・前胸部・背部にオレンジ色の羽毛

こっちはアマサギの倍くらいの大きさのダイサギです。

英名： Great Egret
和名： ダイサギ （大鷺）
学名： Ardea alba
分布： 南北アメリカ、ユーラシア、アフリカの熱帯〜温帯に広く分布
特徴： くちばしが黄色、黒い脚、首をS字型に縮める

ここにもクロズキンアメリカムシクイ。
ジェファーソン砦の中でよく見かけました。

昼食を食べるため、船に戻ります。
小さい鳥が歩いています。

※ いろいろと調べましたが、種名がわかりません。
ご存知の方、ご教示よろしくお願いします。

昼食は11時〜13時の間にフェリーの中で食べます。

バイキング形式で、サンドイッチを作りました。
ジュース、清涼飲料水も自由に飲めます。
帰路の船酔いに備えるため、食事は少なめにします。
暑いので、水分は十分取ります。

午後1時、水上飛行機が飛んで行きます。
半日ツアーで、キーウェストに帰るのでしょう。

ブッシュ・キー（Bush Key）に行ってみます。
ジェファーソン砦のあるガーデン・キーとは離れて描かれている地図もありますが、現在は陸続きになっています。

セグロアジサシやクロアジサシの繁殖期である4〜9月頃は、観光客は立ち入り禁止です。

無数のセグロアジサシが飛び交っています。

足元には、セグロアジサシのヒナが よちよち歩いていました。
近づいて見ると、じっとしています。

ジェファーソン砦、白いビーチ、コバルトブルーの海の組み合わせが美しいです。

超広角レンズで撮影すると、ジェファーソン砦の全景が入りました。

この後、ビーチに向かいます。

渡り鳥を保護するために制定された国立公園だけあって、少し歩くといろいろな野鳥がいます。

ここの茂みにアマサギが3羽います。

キャンプ場の机の上にハトがいます。

英名： Eurasian Collared Dove
和名： シラコバト （白子鳩）
学名： Streptopelia decaocto
分布： ユーラシア大陸〜北アフリカ
特徴： 北米〜カリブ海に移入、首の後に黒い襟、尾が長い

タイランチョウの仲間は、南北アメリカのみに生息します。
種は違いますが、コスタリカでもよく見かけました。

英名： Gray kingbird (Pitirre)
和名： ハイイロタイランチョウ （灰色太蘭鳥）
学名： Tyrannus dominicensis
分布： フロリダ〜カリブ海
特徴： 頭〜尾は灰色、黒いアイマスク、胸は白色、尾は2つに割れる

アメリカムシクイの仲間が、地面をピョンピョン飛んでいます。

英名： Northern Waterthrush
和名： キタミズツグミ （北水鶫）
学名： Parkesia noveboracensis
分布： アラスカ〜北米の東部で繁殖、カリブ海〜南米の北部で越冬
特徴： アメリカムシクイの一種、眉が黄色

アサギアメリカムシクイは名前の通り、浅葱色ですね。

英名： Northern parula
和名： アサギアメリカムシクイ （浅葱アメリカ虫喰）
学名： Setophaga americana
分布： 北米の東部で繁殖、カリブ海沿岸で越冬
特徴： 頭〜羽根が浅葱色（緑がかった水色）、喉は黄色

ジェファーソン砦の左手にビーチがあり、少し泳ぎました。
水は少し冷ためです。
この島にはフェリーか水上飛行機でしかアクセスできないので、混んでなくてよいです。

更衣室は船着場のすぐ近くにあります。
水シャワーがフェリー内にあるとのことでしたが、利用しませんでした。

遠くにロガーヘッド・キー（Loggerhead Key）の灯台が見えます。

午後2時45分に出航です。
現地の滞在時間は4時間15分でした。

もう少し滞在したかったです。
島内でキャンプができるので、この国立公園を心ゆくまで満喫するには それがよさそうです。

ジェファーソン砦ともお別れです。
2時間半かけてキーウェストに戻ります。

外海に出ると船が揺れることを考えて、眠りにつきます。

もうすぐキーウェストです。
キーウェストに3隻の大型クルーズ客船が停泊しています。

夕方5時過ぎにキーウェストに到着です。
船酔いになりましたが、帰路は吐かずに済みました。

駐車場に停めたレンタカーに荷物を置きに戻ります。
このときにレンタカーに傷を発見！
誰に擦られたようです。
自分が気をつけて運転していても、駐車中に当てられると どうしようもないですね。
車両保険に入っていたため、傷に関する修理費用の負担はありませんでした。

気を取り直して、散歩します。
お土産店で見つけた “マイル・ゼロ” Tシャツ。
国道1号線には1マイルごとにマイルメーカーというマイル標識がありますが、キーウェストが出発点 “マイル・ゼロ” です。

ハーフシェル・ロー・バー（Half Shell Raw Bar）で夕食にします。
よい意味でキーウェストっぽい雰囲の店です。

ハーフシェル ロウ バー シーフード

生牡蠣（1ダース、9ドル）。
ハッピーアワーで、安くなっていました。

コンク・チャウダー（ボールサイズ、6.95ドル）。
コンク貝はキーウェストの名物の1つです。

ジャンボ・クラブケーキ・サンド （17.95ドル）。

シーフード・パスタ（24.95ドル）。

ハッピーアワーの対象以外は全体的に値段が高めですが、どれも美味しかったです。

マロリースクエアに夕日を見に行きます。

キューバ・コーヒーの店。
キーウェストはキューバの目と鼻の先なので、キューバからの移民も多いのだと思います。
カリブ海っぽい色遣いです。

ヘミングウェイが行きつけだったバー “スラッピー・ジョーズ・バー （Sloppy Joe's Bar）”。
床が水浸しだったことが多かったらしく、ヘミングウェイが “水浸しのジョーのバー” と命名しました。

風車とカイト（凧）の店。

オーデュボンの家（Audubon House）。
鳥類学者オーデュボン（John James Audubon）が住んでいた、コロニアル風の邸宅です。
彼は、精密な鳥類の絵を描いたことで有名です。

オーデュボンハウス 博物館・美術館・ギャラリー

旧税関博物館（Museum of Art & History at Custom House）。
かつての税関が、今はアートと歴史の博物館になっています。

巨大なオブジェが展示されています。

これは “白昼夢 （Daydream）” という、アンリ・マティスの “ダンス” をモチーフにした作品です。
寝転がっている人もオブジェで、彼が白昼夢を見ているのでしょう。

マロリー・スクエア（Mallory Square）に夕方7時20分に到着です。
世界でも有数の夕日スポットです。
ギリギリ日没に間に合いました。

マロリー・スクエア ビーチ・海

夕日を見ようと、ずらりと観光客が集まっています。

水平線に沈みます。

観光客がたくさんいます。
それを目当てに大道芸もやっていました。
金持ちの人はクルーズ船から優雅に夕日を眺めていました。

モーテルに戻ります。
クラシックカーはキーウェストによく合います。

スラッピー・ジョーズ・バー （Sloppy Joe's Bar）の前をもう一度通ります。
キーウェストで最も有名なバーなので、大人気です。
音楽の生演奏をしています。

昨日も通ったデュバル通りを南下します。
コロニアル風の建物が、レストランやバーになってます。

デュバル・ストリート 散歩・街歩き

道に迷いながらも、夜8時過ぎにモーテルに到着。
天気に恵まれ、充実した1日でした。

翌日は、セブンマイル・ブリッジなどを通って、ビスケーン国立公園に行きました。
4日目） キーウェスト → セブンマイル・ブリッジ → ビスケーン国立公園
http://4travel.jp/travelogue/10998581

シーシェル モーテル & キー ウエスト ホステル ホテル