2014/03/27 - 2014/03/31
1835位(同エリア5595件中)
ソラシドさん
人生初の長距離国際線LCCを利用して、父親と2人で出かけた東南アジア。
今回の主目的はマレー鉄道の寝台車に乗車すること。初めて海外の夜行列車に乗るということでせっかくならば1等寝台車に乗ろうと思い、販売開始直後にマレー鉄道の予約サイト(https://intranet.ktmb.com.my/e-ticket/login.aspx)に行ってみましたが…もう売り切れ!?仕方なく2等寝台を購入。
350kmでわずか45リンギット(1350円)の2等寝台、はたして乗り心地はいかに。
その1→KL街歩き(http://4travel.jp/travelogue/10873780)
その2→シンガポール街歩き前篇(http://4travel.jp/travelogue/10874583)
その3→シンガポール街歩き後篇(http://4travel.jp/travelogue/10947968)
その4→マレー鉄道&KL郊外観光(この旅行記です)
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 飛行機
- 航空会社
- エアアジア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エクスペディア
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-
ナイトサファリからタクシーを飛ばしてウッドランズ・チェックポイントへ。
シンガポール市街のタンジョン・パガーまで乗り入れていたマレー鉄道が、国境ギリギリのこの場所まで短縮されたのは2011年6月のこと。さらに近々この駅も廃止され、マレー鉄道の終着地点はジョホールバルになるとの情報もあります。シンガポールからマレー鉄道が消える日も近いのかもしれません。 -
このときの切符。インターネットで予約し、プリントアウトして持っていくだけです。
ちなみにこの切符、裏技を使っています。マレー鉄道の運賃はマレーシアリンギット建てで計算されているのですが、シンガポール国内のウッドランズ発の切符を買う場合、数字は同じで単位だけをシンガポールドルに変えます。1マレーシアリンギット=30円、1シンガポールドル=80円。つまり、クアラルンプール→ウッドランズとウッドランズ→クアラルンプールでは2倍以上の運賃の差があるということです。
これは癪に障るので、インターネット予約ではマレーシア国内に入って最初の駅であるJBセントラルからKLセントラルまでの切符を購入しました。これに現地でウッドランズ→JBセントラルの切符を買い足すという戦法です。 -
ウッドランズのチケット売り場でJBセントラルからの切符を見せ、テキトーな英語でゴニョゴニョ言っていると、「OK, 22ドル(2000円)!」と言います。何か高いと思いましたが、2等ではなく1等座席を売りつけられていたのでした。かといってゴネて乗れなくなるほうが困るので、おとなしく1枚11シンガポールドルの切符を購入。
国境を越えたJBセントラルまではたった5分。ジョホールバルからシンガポールへ通勤するマレーシア人も多いというのもうなずける距離です。 -
さて、切符も入手できたことだし、出国審査に向かいます。
ところが列が長すぎてなかなか進みません。赤道直下のシンガポール、扇風機しかない通路で待たされるのはかなり体に堪えます… -
思った以上に長い通路を抜け、明らかに怠慢な職員ばかりでイライラするイミグレを通ってホームへ。
発車寸前だったので写真は撮れず。寝台に収まったと同時に、列車は23時36分、6分遅れてウッドランズのホームを離れました。 -
国境をあっけなく走り抜け、マレーシアへ再び入国。
こんな時間でも交通量はものスゴいです。 -
天井にはこんな表示もありました。寝台の番号を示しているらしいです。
ボロ鉄道かと思っていましたが、意外に親切ですね。 -
1夜を過ごすベッド。
配置は日本の開放式A寝台と同じで、線路と平行に2段ベッドが通路の両側に10列、40個のベッドが設置されています。予想以上に快適で驚きました。
ただ、冷房が異常なほど効いているのと、シーツが泥で煮しめたかのように茶色だったのはいただけませんでしたが… -
わずか5分でマレーシア第2の駅、JBセントラルへ。ここから乗る客は非常に多く、目立っていた空きベッドはほとんどふさがりました。
ここで列車は30分以上停車し、0時17分にようやく発車。42分の遅れですが、そんなことを気にするマレーシア人はいないようでした。 -
寝息だけが聞こえる静かな車内。
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一眠りして目覚めると、まだ4時半にもなっていません。
列車はゲマス駅に停車していました。若干遅れを回復したようです。
人っ子1人いない夜の闇の底に、不気味なほど明るい電灯の光がベンチを浮かび上がらせていました。 -
眠れないまま横になっていると、空が白み始めてきました。
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前方にはマンションのようなものも見えてきます。大都市クアラルンプールが近づいてきているようです。
それにしてもかなり飛ばすので揺れがすさまじいです。正直怖いです… -
通勤用のような小さな駅に停車。
1夜を走り通した長大な客車列車が止まるには不釣り合いなような、そんな駅。 -
左から線路が近づいてきました。
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7時27分、定刻より3分早くKLセントラルに到着。まさかの早着。w
2等寝台車の全景を撮ってみました。 -
上段も撮影。
転落防止のベルトがあるなんて感激です。 -
連結部分。
幌も一応付いていました。 -
ドア回り。
段差もほとんどありません。 -
編成を後ろから。
ボロさは否めないですね。配色もイマイチですし。w -
隣のホームにはマレーシアが誇る高速列車「ETS」が停車していました。
KLセントラルと北部のイポーを2時間で結びます。 -
客車の前に付いていた荷物車。
「KIRIMAN EKSPRES」…? -
機関車。正直ボロッボロです。
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前から全体を撮ろうと思った瞬間、無情にも列車は発車していきました。
見送りつつ編成を確認しましたが、1等座席、2等座席、2等寝台…あれ?これだけ?
1等寝台の切符が買えなかったのは満席だったからではなく、そもそも連結していなかったからでした。理由は未だにわかりませんが… -
駅構内のケンタッキーで朝食。
ウエハースをおまけにくれました。 -
広くてきれいなコンコースです。
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天井が面白いですね。
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サインも直感的でわかりやすいです。
意外にも日本語表記もついていますが、これはKLセントラル駅の設計者が故黒川紀章氏であることも関係しているのかもしれません。 -
地下のKTMコミューターの駅へ降ります。
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KTMコミューターはクアラルンプール近郊の通勤電車です。20〜30分間隔で運行しています。
待つほどもなくペル・クラン行きの電車が入ってきました。 -
乗ってみると驚いたことに窓ガラスが割れたまま。あまりにも割れた窓が多いために、これは一種のデザインなのかと思ってしまったほどです。
マレーシアの鉄道はメンテもできないのでしょうか。なんだか悲しくなりました。 -
とはいえ車内は新しくて快適。
インド系からマレー系までいろいろな人種の人が乗っていますね。 -
車内での禁止事項です。
イスラムの国らしく、キス禁止なるものもありますね。 -
10駅目のシャー・アラムで下車。
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思ったよりも田舎です。
ここから車で10分ほどの「ブルーモスク」に行こうかと思っていたのですが、駅前にはタクシーもいません。困ったなと思っていると、どこからともなく緑色のタクシーが現れ、声をかけてきました。 -
すぐにブルーモスクに到着。ここでトラブルに遭遇。
なんと10リンギット札を切らしてしまい、手元にあるのは50リンギット札のみ。とりあえず出してみましたが、「釣りがない」と言って受け取ってくれません。「釣りはいらない」などと言ってみても頑なに断ってきます。親切なのか何なのかよく分かりませんが、このときは本当に困りました。
幸いモスクの人が出てきてくれ、50リンギット札を両替して無事解決。皆さんもタクシーに乗った際はご注意を。 -
さっそく中に入ります。
天井の高さに圧倒されます。 -
内部は入れないので遠くからカメラでズームするしかありませんが、それでもその美しさには目を見張ります。
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外から。
青が映えますね。 -
どこかの神殿に迷い込んだかのようです。
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さて、シャー・アラム駅までタクシーで戻り、電車でバツー・ケーブ駅へ。
KLセントラルの先ですが、乗り換えがないので便利です。 -
ケーブということは洞窟ですね。
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駅前では緑の仏様がお出迎え。
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洞窟が見えてきました。
思った以上に大きいですね。 -
金色に輝く仏様が鎮座しています。
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門も立派です。
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長い階段を汗だくになりながらようやく上り、洞窟へ。
こうやって見ると洞窟の高さが実感されます。 -
上から光がさしていました。
完全な洞窟ではないんですね。 -
出口にはサルが待機。
エサをあげるなとの表示にもかかわらず、親子連れなどがパンカスを与えていました。 -
階段の上から1枚。
KLの住宅街が一望できます。 -
駅に戻ります。
疲れたのでホテルで一憩することに。 -
KL市街のスナップ。
KLタワーは遠くからでもやはり目立ちます。 -
ホテルで休んだ後、KL一の繁華街、ブキッ・ビンタンに繰り出しました。
ところが激しいスコール。近くのビルに逃げ込みます。 -
中のフードコートで雨がやむのを待つことに。
亀ゼリーとかき氷。どちらも10リンギット(300円)ほどだったかと。 -
で、夕食はブキッ・ビンタンの名店「新峰肉骨茶」で東南アジアの国民食であるバクテーを食してみることに。
これはさとうきびジュース。何ともいえない味でした。 -
大きな鍋がドスンと手荒く置かれます。
確か30リンギット(900円)ぐらいだった気が。 -
日本人の口にも合う優しい味。
おいしくいただきました。 -
さて、これで実質的なKL&シンガポール観光は終わりました。
次は番外編と称して帰国までを書きます。今はエアアジアもKLIA2に移転し、LCCターミナルへの面倒な移動はなくなってしまいましたが、かつてのLCCターミナルの活気をお伝えしようと思います。
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