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 「キバナシロタンポポ」という名は小泉秀雄が昭和9年(1934年)5月25日に「日本産たんぽぽ属ノ研究(其五)」(「植物研究雑誌」 10(5):305-318)で最初に使用した。「キバナシロタンポポ」はシロバナタンポポの色変りと取らえられている。すなわち、シロバナタンポポの種子が発芽して生長し、「シロバナ」ではなく、「キバナ」の花を付けるのである。<br /> しかし、Webを検索してもシロバナタンポポの種子を蒔き、それが発芽して生長し、「キバナ」の花を咲かせたとされるのは私の「キバナシロタンポポ」の場合だけであった。<br /> また、「キバナ」は「硫黄色」の花とされているが、艶消しの黄色をした「キバナシロタンポポ」の花の色は80年経って「白っぽい黄色」とか「クリーム色」とか白系の表現で表現される花を付けるものまでが「キバナシロタンポポ」と称されるようになっている。<br /> 酷い内容のままでWebに掲載している「西日本タンポポ調査・西日本2010」には、「シロバナタンポポカタログ」(http://www.nature.or.jp/Tampopo2010/Album/Shirobana/Shirobana-index.html)があり、坂本彰氏が高知県香美市土佐山田町のキバナシロタンポポの集団ではないかと紹介し、博士たちがコメントしている。森田竜義氏は4倍体(2n=32)の「ケイリンシロタンポポ」ではないかとし、5倍体の「シロバナタンポポ」から派生した「キバナシロタンポポ」ではないことを調べるようにと指示している。それから2年半経っても結果は報告されていない。あるいは、「本場高知の「由緒正しい」キバナシロタンポポをご覧ください。」とあるが、「由緒正しい」とされる根拠は見付からなかった。<br /> また、「タンポポの種類と見分け方」にも「キバナシロタンポポ」があり、「シロバナタンポポの集団の中に、総苞外片の開き方、角状突起の形などシロバナタンポポそっくりだが、花の色が黄色のタンポポが見つかる。小泉(1936(ママ))はシロバナタンポポの硫黄色花として、キバナシロタンポポと命名した。つやを消したような滑らかな黄色を「硫黄色」としたのは当を得た表現である。<br /> 今回の調査では、鳥取県・島根県・愛媛県・高知県・福岡県・佐賀県で頭花が得られている。白花と黄花が同じ個体に生じたり、同じ株が毎年黄花を咲かせることもあると聞く。シロバナタンポポと区別すべきか今後の検討課題である。」(http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/ogawa/tanpopo/taxon/shirobana.html)とある。しかし、そこに掲載されている写真は「キバナシロタンポポの写真についてですが、愛媛でそれと思われる物を撮影してきました。」とあるものを掲載しているが、「キバナ」には見えないので、「Web(http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/ogawa/tanpopo/taxon/shirobana.html)に掲載されている「キバナシロタンポポ」の写真はとても「硫黄色」には見えません。「キバナシロタンポポ」ではなく、「シロバナタンポポ」ではありませんか?」とメールすると、レスはなかったが、新たに写真が追加されて「キバナ」に見えるようになった。しかし、「それ(「キバナシロタンポポ」)と思われるもの」であり、どのようにして「キバナシロタンポポ」と同定されたのか?こうした曖昧模糊の状態でタンポポのフィールド調査をして、果たして実が上がるものなのか?疑問が湧く。<br /> それにしても「キバナシロタンポポ」については80年前から何も進捗していないのであるから恐れ入る。タンポポ調査実行委員会を運営している大阪自然環境保全協会の関係者には調べると学位を取得している博士が何人かいたが、シダ類の専門家やタンポポの分類学者などであり、「キバナシロタンポポ」の専門家と呼べるレベルにはないだろう。なぜなら、多くのサンプルをDNA分析しているが、こうした疑義がある「キバナシロタンポポ」がDNA分析されたという記載もなく、「キバナシロタンポポ」と同定しているようだ。迷惑な話だ。<br />(表紙写真は1輪目の「キバナシロタンポポ」の花)

開花した9輪のキバナシロタンポポの花

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2014/03/28 - 2014/05/01

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 「キバナシロタンポポ」という名は小泉秀雄が昭和9年(1934年)5月25日に「日本産たんぽぽ属ノ研究(其五)」(「植物研究雑誌」 10(5):305-318)で最初に使用した。「キバナシロタンポポ」はシロバナタンポポの色変りと取らえられている。すなわち、シロバナタンポポの種子が発芽して生長し、「シロバナ」ではなく、「キバナ」の花を付けるのである。
 しかし、Webを検索してもシロバナタンポポの種子を蒔き、それが発芽して生長し、「キバナ」の花を咲かせたとされるのは私の「キバナシロタンポポ」の場合だけであった。
 また、「キバナ」は「硫黄色」の花とされているが、艶消しの黄色をした「キバナシロタンポポ」の花の色は80年経って「白っぽい黄色」とか「クリーム色」とか白系の表現で表現される花を付けるものまでが「キバナシロタンポポ」と称されるようになっている。
 酷い内容のままでWebに掲載している「西日本タンポポ調査・西日本2010」には、「シロバナタンポポカタログ」(http://www.nature.or.jp/Tampopo2010/Album/Shirobana/Shirobana-index.html)があり、坂本彰氏が高知県香美市土佐山田町のキバナシロタンポポの集団ではないかと紹介し、博士たちがコメントしている。森田竜義氏は4倍体(2n=32)の「ケイリンシロタンポポ」ではないかとし、5倍体の「シロバナタンポポ」から派生した「キバナシロタンポポ」ではないことを調べるようにと指示している。それから2年半経っても結果は報告されていない。あるいは、「本場高知の「由緒正しい」キバナシロタンポポをご覧ください。」とあるが、「由緒正しい」とされる根拠は見付からなかった。
 また、「タンポポの種類と見分け方」にも「キバナシロタンポポ」があり、「シロバナタンポポの集団の中に、総苞外片の開き方、角状突起の形などシロバナタンポポそっくりだが、花の色が黄色のタンポポが見つかる。小泉(1936(ママ))はシロバナタンポポの硫黄色花として、キバナシロタンポポと命名した。つやを消したような滑らかな黄色を「硫黄色」としたのは当を得た表現である。
 今回の調査では、鳥取県・島根県・愛媛県・高知県・福岡県・佐賀県で頭花が得られている。白花と黄花が同じ個体に生じたり、同じ株が毎年黄花を咲かせることもあると聞く。シロバナタンポポと区別すべきか今後の検討課題である。」(http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/ogawa/tanpopo/taxon/shirobana.html)とある。しかし、そこに掲載されている写真は「キバナシロタンポポの写真についてですが、愛媛でそれと思われる物を撮影してきました。」とあるものを掲載しているが、「キバナ」には見えないので、「Web(http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/ogawa/tanpopo/taxon/shirobana.html)に掲載されている「キバナシロタンポポ」の写真はとても「硫黄色」には見えません。「キバナシロタンポポ」ではなく、「シロバナタンポポ」ではありませんか?」とメールすると、レスはなかったが、新たに写真が追加されて「キバナ」に見えるようになった。しかし、「それ(「キバナシロタンポポ」)と思われるもの」であり、どのようにして「キバナシロタンポポ」と同定されたのか?こうした曖昧模糊の状態でタンポポのフィールド調査をして、果たして実が上がるものなのか?疑問が湧く。
 それにしても「キバナシロタンポポ」については80年前から何も進捗していないのであるから恐れ入る。タンポポ調査実行委員会を運営している大阪自然環境保全協会の関係者には調べると学位を取得している博士が何人かいたが、シダ類の専門家やタンポポの分類学者などであり、「キバナシロタンポポ」の専門家と呼べるレベルにはないだろう。なぜなら、多くのサンプルをDNA分析しているが、こうした疑義がある「キバナシロタンポポ」がDNA分析されたという記載もなく、「キバナシロタンポポ」と同定しているようだ。迷惑な話だ。
(表紙写真は1輪目の「キバナシロタンポポ」の花)

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