2014/05/03 - 2014/05/03
109位(同エリア532件中)
naoさん
奈良県宇陀市にある室生寺は、奈良時代末期に創建された真言密教の寺院で、女人禁制の高野山に対して、女性の参詣を許したことから『女人高野』の別称で知られています。
自然の地形を在るがままに活かした山岳寺院特有の伽藍配置を持つ室生寺は、段状の平場に点在する金堂、本堂、五重塔などの建物をはじめ、奥の院に至るまで自然石の石段が縫うように続いており、およそ都会の喧騒とはほど遠い自然豊かな石段沿いに植えられた石楠花が、いかにも『女人高野』の名にふさわしい、あでやかで女性的な雰囲気を醸し出しています。
そんな室生寺を代表する景観として先ず挙げられるものに、五重塔があります。
この五重塔は国内に現存する五重塔としては最も背が低く、約16mと、他の1/3程度しかありませんが、この高さゆえに、周囲の木々に埋もれるように溶け込むその姿や、落ち着いた朱色の木部と檜皮葺の屋根が織りなす優美さから、『女人高野』の代名詞になっています。
なお、平成10年9月に紀伊半島に上陸した台風7号の暴風により、樹齢数百年におよぶ数多くの大木が倒されましたが、運悪くその内の一本が五重塔に倒れかかり、五層の屋根が無惨にも破壊され、永く愛されてきた五重塔が解体の憂き目に合うのではないかと云われるほどの被害を受けてしまいます。
しかし、五重塔の痛ましい姿が各メディアで報じられると、すぐさま全国から励ましの声が殺到、下は小学生から、年金暮らしのご老人に至るまで、多くの方々から修復のためにと浄財が寄せられます。
これら、室生寺を愛する全国の方々の励ましに支えられ修復された五重塔は、真新しい檜皮葺の屋根を携え、1200年前の建立当時の姿を取り戻しました。
室生寺と云えば、もう一つ挙げなければならないものに、写真集『女人高野 室生寺』をものした写真家、土門拳がいます。
「全山白鎧々(がいがい)たる室生寺が第一等である。」との住職の言葉を聞いた土門は、以来40年にわたり雪の室生寺を狙い続けるも果たせずにいたが、昭和53年3月12日のお水取りの日、待ちに待った雪が降り、とうとう雪の室生寺を撮ることに成功します。
定宿としていた室生寺門前の橋本屋旅館の女将さんが、「待ちこがる 雪降りきたり思わずと 手を握り合う水取りの朝」と、この時のことを和歌にしたため、撮影を終えて帰ってきた土門に贈ったと云う逸話を、土門自らが記しています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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女人高野へ向かう前に、宇陀市榛原にある「蕎麦・菜食 一如庵(いちにょあん)」さんへ昼食をいただきにお邪魔しました。
一如庵 グルメ・レストラン
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奈良から伊勢方面へ抜ける山間の、築150年になる古民家を改装した隠れ家のようなお店は、暖簾をくぐると小さな坪庭がしつらえられていて、苔むした手水鉢には椿の花があしらわれています。
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玄関には、丸太から木肌を残して切り出した、扁額のような看板が掛けてあり、店内に一歩踏み入ると、上がり框のある土間が鄙びた古民家のたたずまいを引きたてています。
お料理は、蕎麦だけではなく、精進料理仕立てのコースメニューも用意されています。
ちなみに、このお店は3年連続でミシュランガイドの星を獲得しておられます。 -
先客がたくさん居られたので、囲炉裏の席に通されました。
閉店間際に訪れたため「お蕎麦しかお出しできませんが・・・」とのことなので、十割のもりをお願いしました。 -
暫くして運ばれたお蕎麦は、小さなせいろに盛りつけられ、小ぶりの蕎麦猪口のつゆと・・・
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薬味の山葵が添えられています。
十割のお蕎麦はさすがに腰が強く、心地よい歯ごたえを感じながら美味しくいただきました。 -
もちろん、食後には蕎麦湯が供されます。
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食事を終えてお店を出ると、門の横に炭俵が置いてあるのに気づき、思いがけなく菊炭を撮ることができました。
菊炭の名は、炭の木口にできる放射状の模様が菊の花のように美しいことに由来しています。 -
お店の生垣に植えられた杉が、若芽を開いています。
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こちらは駐車場に植えられたレンゲツツジ。
では、美味しいお蕎麦と古民家の余韻に浸りながら、室生寺へ向かいます。 -
駐車場から少し歩いて室生寺へ着きました。
太鼓橋の右手前に見えるのは、土門拳が定宿とした橋本屋旅館さんです。
「室生寺を有名にしてくれはった恩人です」と、廊下には土門の作品がずらりと並べられ、使っていた部屋も当時のままにしておられるそうです。室生寺 寺・神社・教会
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山門の脇には、「女人高野室生寺」の石標が建っています。
この石標は、雑誌などによく使われるので、おなじみになっています。 -
太鼓橋を渡ると、石標の前の石楠花が迎えてくれます。
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仁王門へ至る参道には、五重塔の修復にと浄財を寄せられた方々のお名前を記した木札が掲げてあり、手前上方には「土門拳写真研究所」の名前も見ることができます。
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仁王門です。
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阿形の猛々しいお姿を、石楠花が和らげています。
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仁王門をくぐると、天蓋(てんがい)と呼ばれる大きな編み籠を被った虚無僧(こむそう)が托鉢をしていました。
虚無僧とは、普化宗(ふけしゅう)という仏教の一宗派に属するお坊さんのことで、お経を唱えるかわりに尺八を吹くことを修行としたそうです。
現在では、おそらく本物の虚無僧は存在しないであろうと云われています。 -
モミジの若葉と朱色の仁王門。
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境内には、野点のお茶席が設けられています。
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野点傘と石楠花。
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さて、奥の院まで720段はあると云われる石段の、最初の石段が現れました。
金堂へ向かう鎧坂です。 -
石段の両側の石楠花は・・・
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満開を迎えています。
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モミジの足元を飾る石楠花。
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淡いピンクの石楠花が、石段を上る人々を見つめています。
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さっ、金堂まであと少しです。
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鎧坂を上った平場に金堂の姿が現れました。
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金堂の東側にあるのは、神仏習合時代の名残をとどめる天神社の拝殿です。
拝殿の奥の石段を上るとお社が控えています。 -
金堂と石楠花。
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石段脇のハナズオウが、満開の花を付けた枝をのばしています。
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金堂の前の小さな舞台は礼堂で、江戸時代に付けられたそうです。
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金堂の西側にある、三間四方のお堂は弥勒堂です。
堂内には、国宝の釈迦如来坐像が納められているそうです。 -
奥に見えるのは金堂です。
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金堂の西側には、本堂へ上がる石段があります。
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石段の上から振り返って見た金堂です。
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石段を上がった右手に本堂があります。
本堂左手の石段の上には、室生寺を代表する五重塔がわずかに姿を覗かせています。 -
石楠花越しに、桧皮葺きの本堂の屋根を望みます。
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さて、いよいよ待望の五重塔とご対面です。
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写真家、土門拳もこよなく愛した五重塔は、落ち着いた朱色の木部と檜皮葺の屋根が織りなす優美さから、『女人高野』を代表する景観と称えられています。
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この日は、この姿を見に訪れたと云っても過言ではありません。
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国内に現存する中で最も背が低いこの五重塔は、その高さゆえに、見事に周囲の木々に溶け込んでいます。
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華やかな石楠花も、優美な五重塔の前ではちょっと控え目です。
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では、石段を上って五重塔へ向かいます。
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写真では判りにくいと思いますが、ここまで来ると、本当に小ぶりな五重塔が実感できます。
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五重塔のある平場から本堂を見下ろしたところです。
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五重塔に対面する石仏たち。
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それにしても、この五重塔が、解体も免れないのではと云われるほど、台風で大きな被害を受けたとはとても想像できません。
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今日この姿を見ることができるのは、被害に遭うやいなや、室生寺を愛する全国の方々から修復のためにと貴重な浄財が寄せられたたまものです。
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これら浄財を寄せられた多くの方々の為にも、今後も、ますます愛される五重塔であってほしいと思います。
さて、そんな感傷に浸るのはここまでにして、この後は奥の院目指して長〜い階段を上ります。 -
五重塔を奥に進むと、奥の院への階段が見えてきます。
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室生寺は暖地性シダが分布する北限にあたるようで、赤い無明橋の周辺には、天然記念物に指定されたシダが群生しているそうです。
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これらが天然記念物のシダです。
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無明橋から上を見ると、何やら躊躇している様子の女性が居ます。
何なんでしょうか・・・。 -
ここまで上ってきて躊躇する原因が判りました。
そりゃ〜、この石段を見れば誰だって躊躇したくもなりますよね〜!
この方も石段を見上げて思案しているようです。 -
さすがにお寺の方もこの辺の状況をよく判っておられるようで、喉を潤して奥の院まで上ってもらおうと、湧水をくみ上げた水場が用意してあります。
心憎いばかりの気配りで、「お・も・て・な・し」の精神が現れています。
よ〜し、このご厚意を無駄にするわけにはいきません。
ここは当初の目的どおり、力水を付けて上ることにします。 -
この時は知らなかったんですが、あとで聞いたところでは、五重塔から奥の院まで優に400段はあるとのことでした。
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でっ、上り始めたはいいが、これがなかなか進まない。
当然、先ほど見上げた時に下りて来ていた方々とも、すれ違いもしない。 -
と云うことで、上を見てもきりがないので、石段を見つめて上る以外に手はありません。
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石段沿いで咲く石楠花が、折れそうになる気持を癒してくれるのだけが頼りです。
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もう少しで奥の院の建物にとどきそうだ〜、と思った途端・・・
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後から上ってきた女性2人組に抜かれる始末です。
やだやだ、歳はとりたくありません。 -
そんなこんなで、やっと奥の院に到着です。
我ながらよく頑張りました・・・。
でっ、この建物は常燈堂です。 -
常燈堂の舞台の手すりには、たくさんのおみくじが結びつけられています。
皆さん、良い札が出たんでしょうか・・・。 -
おみくじ越しに下を覗くと、石楠花が見上げていました。
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御影堂の屋根のお日さまが、大分西に傾いてきました。
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御影堂の西側の、古来信仰を集めてきたとされている岩山の上には、石造の七重塔が建っています。
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御影堂の軒先には、小ぶりの鐘が吊られています。
日も西に傾いてきたので、そろそろ下界に戻ることにします。 -
常燈堂の舞台造りの木組み。
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その木組みを額縁に見立てた遠景の一枚です。
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下を見ると、思わず足がすくんでしまいそうになるくらい急な石段です。
不揃いの石段なので、足を踏み外さないように気をつけないと大変なことになってしまいそうです。 -
大半が淡いピンクなんですが、一部に濃いピンクの石楠花も見かけます。
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無明橋が見えています。
何とか無事に下りてくることができました。 -
五重塔の建つ平場まで、ほんの僅かですが石段を上ります。
奥の院への400段もの石段に比べれば、この石段なんか「ほんの僅か」に感じてしまいます。 -
大樹が創り出した自然の造形美。
人智など、及びようのない美しさです。 -
大樹の陰から五重塔が見えてきました。
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天を目指す五重塔の相輪。
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角材と丸太で変化を付けた屋根の垂木。
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落ち着いた朱色の木部と檜皮葺の屋根が復元され、1200年前の建立当時の姿を取り戻した五重塔は・・・
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全国の方々に愛される幸せ者です。
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モミジの若葉が・・・
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やさしく本堂を包みこんでいます。
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陽の光を浴びながら、風に揺れる若葉と・・・
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彩りを添える石楠花。
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もちろん金堂も・・・
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例外ではありません。
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これからしばらくは石楠花のアップを・・・。
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花びらの斑点模様。
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石楠花はツツジ科の植物なので、斑点模様はツツジに通じるものがあります。
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開きかけの蕾の中に雄しべが見えます。
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雄シベと雌シベ。
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固く閉じた蕾。
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開きかけの蕾。
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開きかけの花。
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これはモミジの種。
時が経つと、羽を広げて飛び立ちます。 -
鎧坂もそろそろ下りきります。
野点のお茶席もが付けられていますね。 -
仁王門を額縁に見立てた1枚。
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ドウダンツツジの蕾も膨らんでいるので、そろそろ開花を迎えるようです。
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仁王門脇のかぶき門をくぐります。
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怒りを露わにする阿形と・・・
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内に秘める吽形。
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仁王門に続く土塀。
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瓦のこの文様は、徳川五代将軍・綱吉の母、桂昌院の実家、本庄家の家紋「九目結文(ここのつめゆいもん)」です。
室生寺が真言密教の寺院になったのは桂昌院の力添えがあったからこそとのことで、以来、この文様が使われているそうです。
山門脇の「女人高野室生寺」の石標にも使われています。 -
室生川も西日を浴びて色付きかけてきました。
では、日が暮れる前に次の目的地へ向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ちょんたさん 2014/05/07 08:50:38
- 本当に女人高野の名に相応しいですね
- naoさん
初めまして、ちょんたと申します。
美しい石楠花の花に囲まれた室生寺、こんなに美しくなるんですね。
私たちが伊東からバス旅行で行った時には寒い時期だったので、ちょっと悲しげな室生寺でした。
一応旅行記に載せてありますので、よろしかったらご覧くださいませ。
このお花が咲いたらどんなになるのかしらね〜と友人たちと話しながら登った階段。こんな美しい花たちに迎えられたら、心に傷を持ってこちらを訪れた人々がどれだけ癒されたことでしょう。
奥の院には400段ですか!久能山の東照宮に登った時のことを思い出しました。あそこもちょうど400段ぐらい。
時間の都合でとても登れませんでしたので、今回見せて頂けて良かった。
登っていただいて感謝です。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ちょんた
- naoさん からの返信 2014/05/07 20:11:19
- 上った甲斐がありました。
- ちょんたさん、こんばんは。
拙い旅行記に投票していただいてありがとうございます。
この季節の室生寺は、石楠花の華やかさと、芽吹きを迎えた新緑の相乗効果
で、とても美しい姿を見せてくれます。
中でも、石段から見上げた五重塔は、「絵も云われない美しさとはこのことでは
ないか」と思うくらいです。
久能山で400段の石段を経験しておられるとのことですが、400段はキツイです
よね〜!
でも、ある種の達成感があって、上って良かったと思っています。
それに、こんなに喜んでもらえたし・・・。
室生寺の旅行記を拝見しましたが、木々が冬枯れしていて、寂しげであること
は否めませんね。
では、これからもよろしくお願いします。
nao
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