2014/01/30 - 2014/03/12
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ドクターキムルさん
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理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーが新万能細胞「STAP細胞」を作製したとする画期的な研究論文(ArticleとLetter)が1月末に英科学誌ネイチャーに掲載されて以来、小保方さんがTVでもてはやされ、私でも双子の姉とかに興味が湧いたほどだ。
2月1日の昼休みの雑談では、「リケジョ」の話になって、私と同学年の人が、「小学生の同級生にかわゆくて勉強がすごく出来た女の子がいて、大学入試の前からカメラが追っかけていた。今は東工大の教授をしている。」と言う。テーブルを囲んでいたアラカンから上の人たちが覚えている40、50年前のことで「リケジョ」は少なく、いずれも容姿は綺麗であったということのようだ。たとえば、女優の菊川怜のようなものだという人もいた。その日の結論としては「リケジョにブスはいない」であった。
それから1ヶ月余りして、この小保方さんに係わるSTAP細胞の件も捏造ではないかと騒動となっており、TVニュースでも取り上げられるようになった。
高々科学誌ネイチャーのArticleとLetter論文ではあるが、写真(Figure)(画像と言われているが、)が小保方さんの博士論文からの使い回しであることやテキスト文が他の論文からのコピペ(copy & paste)であることなどから捏造ではないかという疑惑が深まっている。しかし、日本では最も権威があると思われているノーベル賞でさえ、かつては間違っていたことに与えられたことさえあるのだ。それでも、善意か故意かは決定的に違った結末を伴うであろうが。
私が一番驚いたことは、どこにでもある私立高校で成績が中の上のレベルでも早稲田大に進学でき、博士号まで取得していることだ。合格できたのはAO入試であったためだとしても、早大理工学部で博士号が取得できていることには正直驚きだ。マンモス校の早大ではあるが、理工学部の博士号取得者は私の周りには多くはない。おそらくは、早大理工学部で博士号を取得した者は皆がIntroductionをWebからコピペし、Referencesもコピペし(考古学を専攻している文学修士出のように)まともに打てないレベルで博士だとはと嘆いていることであろう。
2CHなどにも色々と書かれている(ために姉や両親のことも伺い知ることができるのである)が、慶応大ならともかく、早大では生物学の環境がないことは指摘されている通りであろう。しかし、そこには医学博士と理学博士・工学博士との違いがあることは触れられてはいない。
私が学位論文を纏めていた頃は、100年続いてきた論文博士の制度があったが、今では米国からの圧力でコースドクターだけに変えられてしまった。その頃、理工系の博士の数は医学博士と日本大が与えた博士を除いて数えるのが一般的であった。理工系の博士号の半数は日大から授与されているとも言われ、開業医の半数は医学博士であるとも言われており、除かれていたのだ。
また、どこの教授でもコースドクターの自分の学生にはどうしても学位審査は甘くなってしまうと言っていたし、聞いてみれば論文の査読では学生であっても甘くしていないのは私くらいのようだし‥。
私の知人に慶応医学部出の開業医がいるが、私は工学博士であると会った最初から言っていたのに、彼は他の医者がいうように「臨床医をやっていたら誰でも博士になれる。」と言うだけで、医学博士であると打ち明けたのは8年も経ってからのことである。博士の間にも医学博士は別にという雰囲気が実際にはある。湘南美容外科クリニックのTV CMのように、Dr.を医師(実際は医師免許を取得したM.Dとするのが正しいのだろう。そういえば、ハーバード大学医学大学院のチャールズ・バカンティ教授はPh.Dはなく、M.Dだ。)とし、必ずしも博士とはしていないのがその現れであろうか。
医学博士が中心となっている国内の学会であればそれなりのものであろうか。また、STAP細胞の論文が捏造だとして旧石器捏造事件を例に挙げる人もいるが、日本の考古学会ほどひどくはないであろう。事実、異例の会長の声明さえ出されているから正常であろうか。
論文博士の制度が廃止され(たと聞いていたが、Web(http://www.titech.ac.jp/enrolled/procedures/doctoral/flow.html)には残っている。)、結果、超えるべき博士のバーは低くなった。すなわち、「研究者としての完成した業績」で授与された論文博士から、「研究者として自立して研究活動を行なうにふさわしい資質、能力を備えていることの証明」で授与される博士号に変えられてしまったのだ。また、論文博士の制度があった頃は、博士課程の学生でも博士号を授与されなかったことが多々あったのだが、その制度が廃止された後はお情けで授与される博士号の学位も多くなっているのだろう。そうした人が書いた博士論文は指導教授が加筆訂正していないならば、相当に酷い内容であるのかも知れない。しかし、倫理の問題はそれとは別である。小保方さんの博士の学位は、他の学位授与者の手前もあり、早大が剥奪しなければ収まらないであろう。腐っても鯛。私学の雄・早稲田の誇りまでは失ないまいとするのは明らかだ。
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卒論でトンネルダイオードをテーマにしたという知人は早大(理工)の理事で、小保方さんの学位は取り消しすべきだ言っていた。
一人の理事の考えが理事会でどれほど反映されるのかは不明ではあるが、その方向に進むのであろう。
応用化学科卒の大学の先輩からもこの件で私の意見を聞かれた。
私は「早稲田大学の理工系におけるコピペ文化について」
(http://anond.hatelabo.jp/20140314233406)
の内容を話し、納得できる内容であり、早大理工では考えられないほど低い学力で入学した小保方さんはそのコピペ文化の中で学部を卒業して大学院博士課程までそのコピペ手法を駆使して学位を得たのであろう。
そうした環境で育ったために、悪意はなく、あのNature論文のコピペし、Figureの切り貼りになったのではあるまいか?
と話すと、
ではSTAP細胞は出来たのか?と問い返えされた。
私はSTAP細胞が出来ていた可能性としては60%程度はあるのではないか?と答えた。
0%に限りなく近いとする多くの人の印象とは異なる見方だ。
理研の14日の会見ではノーベル賞受賞者である野依さんやノーベル賞候補とされるセンター長が「未熟な研究者」とこけ下ろしていたが、そんな誰が見ても「未熟な研究者」を研究ユニットリーダに就けている責任はこうした幹部にあろう。少なくてもこのSTAP論文を纏める指導を任されたのは共著者でもある副センター長であるという。他の受賞式には出席しても、この中間報告会に出席していないのも作為を感じる。
それにしても野依さんが驚く姿をTVで見るのは、田中耕一さんがノーベル賞を受賞したとき以来であった。明らかにSTAP細胞のこの論文の件も田中耕一さんのノーベル賞受賞の件も野依さんからしたら想定外の出来事には相違ないであろう。
しかし、ノーベル賞受賞者であるのであるから、率直な話、若い未熟な研究者にも少しは思いやりや配慮があっても良いのではと感じた。
私も、IEEEに最初に掲載した論文は、背景の記述がつたなかったようで、査読者が見るに見かねて、私ならこのような文にしたいと書き下した文が書かれてあった。当然、その文を多少書き換えた程度で掲載されている。もしその文が査読者がどこかの論文等の文章をコピペしている可能性もあったであろうが、そこまでは気が回らなかった。
一度、論文が権威ある学会誌に掲載されると自信となり、後は苦労なく論文を纏められるようになるものだ。そして未熟な研究者からは脱していけるのだ。
個人的な経験を言うと、欧州の著名大学の有名教授の中には面倒見が良い先生がいて、投稿論文を赤字で添削してくだされるeditorもいた。未熟な研究者を育てる意識がひしひしと感じられた。しかし、そうした印象は野依さんからは微塵も感じられない。
ついでに付け加えると、投稿論文の査読で「否」としたら、editorから韓国大学の博士課程の指導教官からの手紙が後日転送されてきた。
博士課程を修了する学生は就職先も決定しているが、この論文が採録にならないと博士号を出せず、この学生が卒業できない。どうにかならないか?
という内容であった。
私が査読したところでは前半の部分は独創性も高く良いものである。しかし、後半はそうではない。前半だけを別論文として掲載までの時間が短い英国Express Letterに投稿したならば必ずや掲載となるでしょう。
と書いて送った。
忘れていたころに、editorから手紙が転送されてきた。
あの韓国の大学院の教授から、
助言されたようにして論文が採録されたので無事に学生に博士号を与えて卒業させることができる。
という内容のお礼の手紙であった。
そうした手紙の内容は査読者の私にも嬉しいものであった。 -
4月16日(水)には笹井芳樹(昭和37年(1962年)3月5日〜平成26年(2014年)8月5日)副センター長の会見が行われた。その内容は終始責任逃れで責任を山梨大の若山教授に押し付けているという解説者が多くいた。それでも笹井副センター長の会見をTVなりで見た人は誰でもその受け答えから笹井さんの(戦後では最年少で京大教授になった)優秀さを感じたことと思う。それに対し、解説していた元「ニュートン」副編集長・寺門和夫氏やサイエンス作家・竹内薫氏やTV系列の各新聞の論説委員は本質を指摘できない(程度のレベル)でお(あ)り、TVを見ていた人たちの理解を助ける言葉(解説)はなかった。
笹井氏が若山さんに責任を転嫁するのには正当性がある。笹井氏はSTAPのメンバーに参加したのは最後であり、そのときまでに、既にSTAP現象発見に係わった主要な3人は決定してしまっており、笹井さんはnature論文の14人の共著者の中では4番目以降に位置しており、 竹市 雅俊センター長から論文が商用雑誌nature誌に掲載されるように助言・協力するように指示され、上司の業務命令で(STAP現象を確信して)参加し、論文修正を行い、掲載に漕ぎ着けたというのである。
STAP現象を確信していたというから、あの1月28日の商用雑誌nature誌にARTICLEとLETTERが掲載されたときにTVで放映され、脚光を浴び注目された理由を思い起こしていただきたい。「ノーベル賞級」とか「ノーベル賞受賞は間違いない」などと言われたことである。
しかし、ノーベル賞の受賞者は各賞毎年3名に決まっている。すなわち、STAP現象の発見でノーベル賞が授与されることになっても受賞できる人は高々3人なのである。すなわち、笹井さんは、STAPのグループに参加したときにはもうとっくにその受賞できる顕著な寄与のある3人は決定していたのである。すなわち、小保方さん、若山さん、ハーバード大学のチャールズ・ バカンティ教授(麻酔科医、医師(M.D.))の3人である。田中耕一さんのように「棚ぼた」でノーベル賞を受賞できることなど、可能性としては限りなくゼロに近いことであり、前年にノーベル賞を受賞した野依さんが翌年に田中耕一さんが同じノーベル化学賞を受賞して、今回のSTAP論文のときと同じように仰天していたのである。
STAP現象ではノーベル賞受賞の可能性がない笹井さんは、それでもSTAP現象意外ではノーベル賞候補の一人として名が挙がる研究者である。
STAP論文の主要著者・責任著者の一人であることよりも、STAP現象発見では3人目以内の寄与・貢献者であったかどうかの見方の方がSTAP騒動での笹井副センター長の会見ではその中での答弁の内容の理解を助ける重要な背景である。
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