2013/11/06 - 2013/11/06
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lucaさん
いつもより少しはやく、紅葉がギリギリ楽しめる時期にニューヨークに来たので、ハドソンバレーの美しい紅葉とロックフェラー家の豪邸カイカットを見学するために、メトロノース鉄道に乗ってニューヨークの北部、ウエストチェスター郡を訪れました。
「Kykuit」とはオランダ語で「丘の上」をという意味だそうです。
ロックフェラーが3代に渡って住んだそうですが、現在は5月から11月初旬の間だけ一般公開されています。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今まで我が家が北米を旅行するのは主にサンクスギビングの時期(11月後半)だったのでカイカットの公開シーズンでは無かったのですが、今年はじめて11月初旬に来ることになりました。
だいたい毎年5月初旬から11月上旬までの公開予定のようです。
見学する方法としては、
1.自分で公式ツアーを予約し、自力で現地まで(車・鉄道等で)行く。
2.ニューヨークにある旅行社のツアーを予約し、車でつれてきてもらう。
3.MTAの鉄道と公式ツアーのパックを利用する。
カイカット以外にも色々なパック(getaways)有り
http://web.mta.info/lirr/getaways/NewYorkCity/
私が調べた限りではこの3通りでした。
2ですが、これはあくまでも公式ツアーの予約代行とニューヨークとの送迎のみ、ツアーじたいは公式ツアー(英語のみ)です。個人や別のガイドによるツアーで廻ることはできません。
3はメトロノース鉄道の料金とクラシックツアーの料金がパックになってお得な代金でした、当初はこちらに予約しようとしましたが、予約画面でクレジットの手続き等、いくつか前に進めないところがあり、MTAに問い合わせると
・米国内に住所がないとチケットが送れない
・オンライン予約では海外発行のクレジットカードが使えない
との返事。
ただ、3の方法は、行きたい日にある程度予約枠に空きがあり、ニューヨークに着いてからなら、自販機や窓口で買えます。自販機では日本のVISAカードも使えました。
今回は1の方法で、以下の公式ページで日付と時間、結局2時間ちょっとのClassic tourを選んで予約。代金はオンラインでクレジット落とし、2人分で50ドル(5007円)。
http://www.hudsonvalley.org/historic-sites/kykuit/tours
鉄道のチケットについては現地に行ってからということにしました。
ツアーは4種類有り、3時間のGround tourは40ドル、他は25ドルですが、金・土・日に行くと28ドルになります。火曜は休み。
定員は18人くらいだったと思いますが、11月の初旬の平日ということもあり、私達の予約したツアーは12人くらい。 -
カイカットへ鉄道を利用して行くにはメトロノース鉄道のハドソンラインを使います。
メトロノースにはいくつか路線がありますが、タリータウンへはハドソン川を北上していくのでハドソンラインです。 -
これがメトロノース鉄道の平日の時刻表です。
グランドセントラル駅のコンコースセンターにあるインフォメーションでも手にすることができますがオンラインでももちろん確認できます。
http://www.mta.info/mnr/html/planning/schedules/
最寄り駅はタリータウン。所要40分〜程度。
快速ならストップする駅が2つくらいなのでわかりやすいです。
時間帯によってピーク運賃とオフピーク運賃があるので切符を買う前に確認が必要です。 -
切符はこの窓口で買えますが、券売機もあり、オンラインでは使えなかった日本のVISAカードも使えます。
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行く前日にグランド・セントラル駅でメトロノース鉄道のタリータウンまでの往復のチケットを買いました。二人分、往復で4500円くらいです。ひとり22.75ドル。
自販機で購入したのですが、チケットのみまたは各種ツアーとの組み合わせ、往復または片道、ピーク運賃またはオフピーク、もしくは両方の組み合わせなど、さまざまな選択肢で発行できます。グランドセントラルは台数も多いので時間帯を選べば人が後ろに並んで焦ることもありません。
チケット券面に記載のように、来年の1月3日まで有効、つまり、日付指定ではなく、購入後2か月間使えるチケットということです。
この切符では特に列車を指定するというわけでもありません。 -
グランドセントラル駅は歴史ある建物でいつ来ても写真を撮らずにはいられない美しい景観です。
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ホテルで朝ごはんをしっかり食べたあと、グランドセントラル駅へ。
私の滞在していたホテルからだとタイムズスクエアS線のホームが徒歩1分くらいなのでここに来るのもあっという間です。 -
8時過ぎには駅についたのですが10:15スタートのクラシックツアーを申し込んだので、30分前にビジターセンター着、駅からはタクシーで5〜10分ほどということで、8時46分発の快速に乗ることにしました。
ホームは電光掲示板によると37番。 -
フロアマップ。メインコンコースのところをよく見てみると・・
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赤い三角の印がこの掲示板を見ている場所で、このあたりに券売機もあるのですが、37番ホームはすぐ左にでて、廊下の突き当りみたいなところです。
そうそう、ホームって、こちらではトラックといいます。 -
グランドセントラル駅のコンコースからこの37番ホームはなんと階段無し。
違うフロアに行くホームもあるかもしれませんが今回はスターバックスのすぐそば、改札もなくドアもなく、そのままホームに入れました。
フェリーや航空機はもちろん、大きなショッピングセンター、美術館でも荷物チェックが当たり前のアメリカで、鉄道の移動に出入りフリーってなんだか怖い!!
席も自由ですが、今回乗った車両は通路左が3人がけくらい、右が2人がけ程度の長椅子タイプだったので、なんとなく右へ・・
でも対岸の渓谷を見ながら北上するには断然左が良かったなとあとで後悔・・
発車後まもなくアムトラックと同じように検札がきて、証明を座席に貼るので、席の移動がなんとなくしにくくなります。
(この座席のタグは降りる駅が近づくと剥がしに来てくれます)
車掌さんによる検札はアムトラックで皆が見せていたPCや携帯デバイスのバーコード読み取りとは違い、切符にハサミで?印を入れていきます。 -
発車後は真っ暗な地下を走るのでかなり気味悪く、地上に出るまでかなりの距離を走ります。
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ipodのマップで確認したら、ちょうど99丁目あたりで地上へようやく出てきました。
しばらくは順調だったのですが、この日はこの先のヨンカーズでコカインマフィアの掃討作戦があったようで、私達の乗った車両はヤンキースタジアムを過ぎたあたりで駅でもない場所でかなりの時間停車し、その時点ではpolice activityとしか発表がなく、不安な時間を過ごすことに。 -
かなりの時間停車していたメトロノース鉄道ですが、その後走り出したらタリータウンまではノンストップ。
駅に着いたらまずタクシー乗り場(駅を出て左手(列車の進行方向))に走りました。何台か待っていて、運転手は皆、車を降りてお客さんを待っていて、声をかけてきます。
私達二人を乗せてもすぐ走らず、他の女性ひとり客も乗せて、あいのりで出発。
目指すのはPhilipsburg Manorで、その敷地内にカイカットツアーのビジターセンターがあります。
タクシー代はあいのりでどういう料金体系なのかはわかりませんが、たしかチップ込み10ドル程度払ったと思います。所要5分程度。 -
おひとり様の女性客より先に廻ってくれたので助かりました。
ビジターセンターの入り口を入ると右手に売店があり、その奥にツアーデスクがあります。
焦って来た割に、ツアー開始15分前で私達が一番乗り(笑)
おみやげをみたりしながら待っていると日本人のツアーの方が到着し、ガイドの人がまとめて手続きをしていました。他にも外国人のご家族が2組ほどいましたがほぼ日本人ばかりのツアーになりました。フィリップスバーグマノアー テーマパーク・動物園・水族館・植物園
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このシールをもらうので(結構大きい)胸や上着のポケットなど、わかりやすい場所に貼り、時間になるまで待ちます。
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時間になるとセンターの入口にバスが来ます。
売店などで買い物していてもちゃんと呼ばれるので大丈夫です。 -
バスに乗って出発。
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Philipsburg Manorも結構小高いところにあり、駅から歩くのはちょっと無理かなぁとタクシー乗車中に思ったのですが、そこから更に上に登っていきます。
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美しい木立の中をどんどん奥へ進みます。また、途中通る住宅街も感じの良い綺麗で可愛いお宅ばかりなんです!
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いよいよ庭へ。門扉も庭のしつらいも素敵です。派手過ぎず、落ち着いたちたずまい。
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赤いスラックスの方がガイドの方。
完全英語のツアーなので、英語が全くわからない、という方はちょっとキツイですが、頑張って聞けば多少理解できる、というくらいの英語力で十分楽しめます(←私)
ただ、外国人だからと言ってゆっくり話してくれる、というサービス精神はありませんでした(笑)
お屋敷正面がこちら。
入る前に入口に置いてあるロックフェラー家の写真を見ながら家族の歴史をざっと説明されます。 -
これは裏から見たお屋敷。
残念ながら中は撮影禁止。
中は調度品、美術品、食器類と素晴らしい物が満載、鑑賞ルートは決まっており、順路を変更できないようにロープがあちこちはってあります。
特に地下のピカソのタペストリーの迫力は凄い。これだけでも見に来る価値有り。
ロックフェラーがピカソに依頼、ピカソはタペストリーを作るなら、原画よりも大きい物を希望したということです。そしてデザインし、自分で選んだ機織り職人を選んで作らせたそうで、数も多いし、大きさがすごいんです。
女性に人気だったのは陶磁器のコレクション、そして厨房にある銀食器。
しかし調度品も食器や美術品もよく洗練されているというか、ギラギラした豪華絢爛なものではなく、置かれた場所に調和している素敵なものばかり。
生活の中に芸術が根付いている、そんなご家族のセンスが伺われました。 -
これはティールームで、特に夏、アイスクリームを食べるお部屋という建物(笑)
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中には入れないのですが外から写真を撮ることが許されました。
カフェみたい。
食事をした後、美しい庭を歩いて、こちらでお茶を、なんて言ってみたい!! -
お屋敷の裏側からのぞむハドソンリバー。
対岸の景観を守る為にNational trustの人たちとお金を出し合って対岸の土地を買い取ったというすごいスケールの話を聞きましたが、私の聞き間違いでなければその範囲が南はジョージ・ワシントン橋から北へ。
ジョージ・ワシントン橋って、、マンハッタンからニュージャージーにかかっているずーっと南の端で、距離では20マイル(30キロ?)以上あるんですけど・・(汗) -
この日は、というよりもう初秋で、ちょっと霞んだ天気。
キリリと晴れた夏の日なんかは清々しい緑とハドソンリバーの水の色がきれいだろうなと思いました。
もちろん今の時期は紅葉が美しいので十分楽しみました。 -
家族の為のゴルフコース。10以上あるとか・・
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あちこちに点在する彫刻。
これらの彫刻をじっくり堪能するにはクラシックツアーではなく、別のツアーが良いみたいです。 -
イサムノグチがあるとのことでしたが、今回は見つけられず。残念。
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噴水はあちこちにあります。
主にイタリアの様式のようです。 -
これだけの庭を維持・管理するのは大変だろうなと思いましたがあまり庭のお手入れをしている人を見かけませんでした。時間帯、あるいは火曜のお休みの時に入るのでしょうか?
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次に別の場所にある車両と馬車のお宅に向かうのですが広いのでまたバスに乗車。
せめて見える範囲にあってもいいのにww -
バスの中からもあちこちの彫刻を楽しむことができます。
彫刻作品はクラシックなものからモダン・アートまでさまざま。 -
バスを降りて次の建物へ。
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ここは車(クラシックカー)と馬車の建物。
ここのコレクションも凄いです。 -
馬車は本物ですが、馬はレプリカです。(あたりまえか)
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御者の衣装も何通りもコレクションが残っています。
こんな衣装を誂えられては、誇りを持って仕事していたことでしょう!! -
時代によって形も大きさもさまざま。
子どもたちをのせる乳母車?も大きくて立派です。
えーと、私の中ではキャンディ・キャンディのアードレー家のイメージ。 -
車のコレクションも時代の流れでさまざま。ここだけで入場料とって博物館になりそう。
クライスラーの8気筒のハイヤーも。 -
私がかぶりついているのが電気自動車。
他はガソリン車ばかりだったのでびっくりしました。時代を先読みしていたのでしょうか。 -
またバスに乗ってビジターセンターに戻りツアー終了したのが12時半くらい。
それからタクシーを呼んでホワイト・プレインズ通りにあるルース・クリス・ステーキハウスへ移動。
http://www.ruthschris.com/Restaurant-Locations/tarrytown
場所はウエストチェスター・マリオットホテルの敷地内にあります。
ニューヨークではこの時期はレストランイベントは何もありませんが、ここハドソンバレーではちょうど2週間のレストラン・ウイークを開催しており、色々なレストランでランチ・ディナーお得な料金で楽しむことができます。
なんとプリフィックスのランチで20.95ドル。
ニューヨークではまともに食事すると結構どこのレストランでも高いので、この価格でちゃんとしたコースがいただけるとは感激です。
ルース・クリスは日本にも進出しているようですが私は初めてです。
美味しいステーキを堪能しました。
ウエストチェスターは日本人の駐在員のうち、割と高所得の人が住むエリアだそうで、小さいこどもを連れた奥様たちが近くの席でランチ中でした。ウェストチェスター マリオット ホテル
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お店の前も紅葉が美しかったです。
タクシーはお店の人に頼んで呼んでもらいました。
駅まで戻るには12ドルくらいでした。
しかし助手席に置いた袋菓子を食べながら運転、ま、、安全運転なら別にいいのですが!! -
タリータウン駅は海のそばですが、ここに降りてくるまでの道沿いの住宅街は清潔でこじんまりとした可愛い家ばかりで、住むならこんなとこがいいなと思えるエリアでした。
今回はタリータウンでの移動はすべてタクシーを利用しましたが駅前にはバスも入ってきます。 -
駅舎内も無人だったと思います。
しかし駅の規模としては私の地元駅とよく似た大きさ。 -
走行レールの横に地面と絶縁して給電用のレールが有ります。
第3軌条方式ですね。700ボルトの記載。 -
上りと下りは連絡橋有り。
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ホームにある券売機。
改札はないのでそのまま列車には乗れますが、車内検札にはちゃんと切符を持ってないといけません。 -
自販機。
アメリカで飲料の自販機ってあまりみなかったのですが、ここは自販機が置ける程度の治安ということでしょうか? -
これも自販機。チョコレートです。
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駅近くに駐車している車。こちらに来てからスバル車をよくみました。北米ではとても売れているみたいです。フォレスターが売れていると聞いていましたがレガシイもよくみました。
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通過するアムトラック。
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ようやく来ました。メトロノース鉄道の車両です。
行きと客車のタイプが違いました。 -
座席は微妙に独立しているタイプです。
今回はちゃんと川の見えるところに着席。
平日の午後3時頃なのでホームで待っていたひともまばら、席も自由に座れました。 -
タッパン・ジー・ブリッジ。
対岸に向かってかかっているとても大きな橋です。
タリータウンの駅をでると最初にすぐ見えてきます。 -
冬曇りの天気で対岸の紅葉はところどころぼんやりとしか見えず。
川幅も広いので遠いです。 -
遠くにジョージ・ワシントン・ブリッジが見えてきたところで、大きく左にカーブしてハドソン川からハーラム川沿いに列車が曲がり、このヘンリー・ハドソン・ブリッジの下をくぐります。
私達が帰った後1ヶ月もしないうちに大きな脱線事故があったのがこの端に差し掛かる前のカーブです・・
後からニュース映像をみて、旅行の中の思い出でもはっきり覚えている場所だっただけにショッキングなニュースでした。
私達の乗っていたのは快速だったのでこの駅には止まりません。
もっとスピードが出てたのかも・・怖いです。
でも、やっぱり次回ニューヨークに行った時はこのメトロノースに乗って、もう一度カイカットへ行き、今回じっくり見れなかった庭の彫刻や、時間が無くてパスしたユニオンチャーチのシャガールのステンドグラスを堪能したいと思っています。
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この旅行記へのコメント (3)
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- ぷりんさん 2018/04/12 00:27:37
- 分かりやすい!
- 初NYで初日からTarrytown へ自力で行く予定なのですが、駅のマップやホームについての説明が非常に参考になりました。
- lucaさん からの返信 2018/04/13 12:43:41
- RE: 分かりやすい!
- ありがとうございます!嬉しいです。
まだ4travelには載せてませんが、昨年、同じ路線でディア・ビーコンに行きました。
その際、自販機でも窓口でもクレジットカードの利用制限があることを知りました。米国外発行のクレジットカードでは50ドル制限があり、券売機では先に進めなくなるのでご注意ください。
タリータウンも50ドル以下なら問題ありませんが、ゲッタウェイにして企画チケットで2名分とかだと超えるかもしれません。
詳しくは別ブログに書きましたので、間に合えばどうぞ。
http://www.lucamileagelife.net/entry/2018/01/05/124629
ホームも突然変わったりします。そしてアナウンスなどは何もありません(笑)
どうぞ気をつけていらしてください。
ご旅行楽しんでくださいね。
- lucaさん からの返信 2018/04/13 12:48:46
- RE: 分かりやすい!
- 失礼、カイカットはまだおそらく公開時期ではないので、タリータウンまで別件でのご用事ですね。
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