ライフェル渡り鳥保護区（1回目）： ハクガン飛来＆秋の散歩

2013/10/27 - 2013/10/27

ジョージ・C・ライフェル渡り鳥保護区にハクガンを見に行きました。

ハクガンの群れはロシア北極圏にあるウランゲリ島から10月半ば〜4月半ばの間、ここに越冬にやってきます（12月半ば〜3月半ばまでは、さらに南の米国ワシントン州スカジット川に移動）。

この保護区はデルタにあり、バンクーバーから車で40分くらいです。ラムサール条約にも登録されている湿地です。今回、素人かつ双眼鏡なしでも9種類の野鳥に出会えました。大人から子供まで楽しめる水鳥の楽園です。

※ 鳥の名前は、下記の日本語パンフレットを参考にして記載しました。間違いなどあれば、教えて下さい。 http://www.reifelbirdsanctuary.com/jap.pdf

■ ライフェル渡り鳥保護区 訪問歴 ■
★1回目） 秋： ハクガン飛来＆秋の散歩
http://4travel.jp/travelogue/10826112
2回目）冬： ハクガンの大群＆冬の散歩
http://4travel.jp/travelogue/10991998
3回目） 初夏： ひな鳥の季節＆初夏の散歩
http://4travel.jp/travelogue/11022420

■ バンクーバー近郊で紅葉探し ■
1） クイーン・エリザベス公園 （バンクーバー）
http://4travel.jp/travelogue/10947298
2） リッチモンド自然公園 （リッチモンド）
http://4travel.jp/travelogue/10828147
3） ディア湖公園 （バーナビー）
http://4travel.jp/travelogue/10945308
★4） ライフェル渡り鳥保護区 （デルタ）
http://4travel.jp/travelogue/10826112
5） ベーカー山 （米国ワシントン州）
http://4travel.jp/travelogue/10943918

エリア バンクーバー(カナダ)

• 旅行の満足度: 5.0

バンクーバーから車で40分、フレーザー川の河口に浮かぶウェストアン島に渡ります。
木の橋は車1台分の幅なので、対向車が来ると待つ必要があります。

ジョージ・C・ライフェル渡り鳥保護区（George C. Reifel Migratory Bird Sanctuary ）に到着です。
入場ゲートで、入場料は大人5ドルです。
ここでエサ（種）も購入でき、1袋1ドルです。

ジョージ C ライフェル 野鳥保護区 サファリ・動物観察

ハロウィンの時期ですが、ここではかぼちゃに描かれている絵も鳥です。

渡り鳥保護区の地図です。
ジョージ・C・ライフェル氏は1920年代にこの土地を所有していた方で、その息子がBC州水鳥協会に土地の一部を寄贈しました。
現在はカナダ政府直轄の渡り鳥保護区となっています。

快晴です。
保護区内には多数の池があります。

保護区内に入ったところの道は整備されています。
道の上にカモなどが多数います。

マガモ。
エサをやると寄ってきます。
オスは緑の頭、メスは茶色の頭です。

英名： Mallard
和名： マガモ （真鴨）
学名： Anas platyrhynchos
分布： 北半球全体、オーストリア、ニュージーランド
特徴： オスは黄色のくちばし、緑色の頭、白い首輪。メスはくちばしが橙と黒で、ほぼ全身が黒褐色。アヒルはマガモを品種改良した家畜。

カナダヅル。

英名： Sandhill Crane
和名： カナダヅル （カナダ鶴）
学名： Grus canadensis
分布： カナダ〜アラスカ〜シベリア最東部で繁殖、アメリカ〜メキシコ北部で越冬
特徴： 前頭部が赤色、羽根は灰色〜褐色。主に植物食。

カナダガン。

英名： Canada Goose
和名： カナダガン （カナダ雁）
学名： Branta canadensis
分布： アメリカ北部〜北極圏で繁殖、アメリカ南部〜メキシコで越冬、英国・北欧・ニュージーランドに移入
特徴： 頭〜首が黒色、頬が白色、羽根が茶色。北米では最もありふれた鳥の1つ。

イエスズメ。

英名： House Sparrow
和名： イエスズメ （家雀）
学名： Passer domesticus
分布： 極東アジアを除くユーラシア大陸原産、南北アメリカ・アフリカ・オーストリアに移入
特徴： オスは頭頂部が灰色、目の周りが黒色、頬が白色。メスは全体的に茶色。世界一分域の広い鳥の1つ。スズメ（Tree Sparrow）とは別種。

アメリカコガラ。
餌を手のひらに置くと、素早く飛んできて餌を食べます。
手がこそばいです。

英名： Black-capped Chickadee
和名： アメリカコガラ （アメリカ小雀）
学名： Poecile atricapillus
分布： アラスカ〜アメリカ中部
特徴： 頭頂部が黒色、頬が白色

展望タワーを目指します。
道が狭くなります。

キノコ。
バンクーバー周辺は雨が多いので、キノコが大きく育ちます。

途中の展望台です。

秋も終わりに近づいています。

この保護区は、鳥だけでなく、湿地帯の景色もきれいです。

ハゴロモカラスのオス。
黒い中に羽根に小さなオレンジ色があり、きれいです。

英名： Red-winged Blackbird
和名： ハゴロモガラス （羽衣烏）
学名： Agelaius phoeniceus
分布： 北米〜中米に広く分布
特徴： カラスではなくムクドリモドキの一種、オスは黒い体色で肩だけ赤〜黄色、メスは全体が茶色

アメリカコガモのオス。

英名： Green-winged Teal
和名： アメリカコガモ （アメリカ小鴨）
学名： Anas crecca carolinensis
分布： アラスカ・カナダ・アメリカ北部で繁殖、アメリカ中南部〜中米で越冬
特徴： コガモ（Anas crecca）の亜種。オスは頭が栗色、目の周り〜後頭部にかけて濃緑色。メスは全体的に褐色。

アメリカオシドリのオス。

英名： Wood Duck
和名： アメリカオシドリ、アメリカオシ （アメリカ鴛鴦）
学名： Aix sponsa
分布： カナダ南部〜アメリカ西部と東部〜メキシコ北部
特徴： オスは頭部が深緑色、喉から目の前後と後頭部に白い帯模様、赤いアイリング。メスは白いアイリング。

池を泳ぐマガモ（Mallard）もいっぱいいます。

展望タワーに到着です。

タワーの上からは見渡す限りの湿地帯です。
でも、どこを見ても、お目当てのハクガンがいません。

湿地沿いの小径を歩きます。

すると、遠くから多数の鳥の鳴き声が聞こえてきました。
目を凝らしていると、鳥がたくさん飛んできました。
これが、コハクガン（Lesser Snow Goose）です。

英名： Snow Goose
和名： ハクガン （白雁）
学名： Anser caerulescens
分布： 北極圏で繁殖、カナダ南部〜メキシコ北部で越冬
特徴： 翼の先端が黒色。オオハクガンと（コ）ハクガンの2亜種。コハクガンはロシアのウランゲリ島（世界遺産）が主な繁殖地。

群れでどこかに食事に行っていたようです。
鳴き声が独特ですね。

素人かつ双眼鏡なしでも9種類の野鳥に出会え、大満足です！
大人から子供まで楽しめる水鳥の楽園でした。

この旅行記へのコメント （2）

• 潮来メジロさん 2013/11/01 19:04:44

  すごい数のコハクガンですね。ヾ(^o^)

  昆虫博士さん、こんばんは！　ヾ(^o^)
  毎度、訪問ありがとうございました。
  
  > すると、遠くから多数の鳥の鳴き声が聞こえてきました。
  > 目を凝らしていると、鳥がたくさん飛んできました。
  > これが、コハクガン（Lesser Snow Goose）です。
  
  すごい数のコハクガンですね。ハクガンの亜種のようですね。
  今迄、ハクガンは日本でも見ていますが、亜種コハクガンというのは知りませんでした。
  亜種オオハクガンというのもいるそうですね。
  
  ではまた・・・。(^o^)／~~~
  　　（潮来メジロ）

  昆虫博士さん からの返信 2013/11/03 15:16:57

  RE: すごい数のコハクガンですね。ヾ(^o^)

  潮来メジロさん
  
  コメント、投票ありがとうございます。
  
  潮来メジロさんが日本で見られた「ハクガン」と私が見た「コハクガン」は、ひょっとしたら分類上は同種なのかも知れません。
  
  Wikipdiaによるとハクガンは「オオハクガン」と「ハクガン」に分類され、私が見たものは後者のようなので。。
  
  昆虫博士