2013/07/27 - 2013/07/27
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たびたびさん
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今回の旅は、久しぶりの仙台。主要なスポットは何度も行っているし、例によってマイナーな観光スポットと街歩きでもう一度仙台の街のスケール感を確認してみるのが最初の目的でしたが、気が付くと、たまたま、夏祭りすずめ踊りと相馬野馬追の日程と重なっていました。それなら旅の予定は少し修正。むしろ、祭りが中心になってしまいました。
ただ、初日は、当初の予定通りの街歩き。少し雨混じりのお天気でしたが、無事に歩きとおすことができました。仙台は、もう少し、大きな町だったような気がしていましたが、こうして歩いてみると会津と比べたりしてもそうでもない。通りの立派さが目立っているので、それがイメージに影響していたのかもしれません。そして、三瀧不動院から晩翠草堂に仙台市博物館。これまでとは違った印象も受けたり、また理解が深まったような気がします。
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イチオシ
仙台駅に到着。
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構内では、もうすぐ始まる七夕祭りの飾りつけがすっかり整っていました。
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まずは、仙台市総合観光案内所へ。仙台駅のペデストリアンデッキへの出口付近です。朝、8時半から開いているので、こうした観光案内所の中では早い方。ありがたいことです。それに、係の人も多くて、心強い。
今回は、夏祭り、すずめ踊りの情報を仕入れるために寄ったのですが、聞いても、小さなポスターに書いてあること以外情報がないよう。もう少ししっかりしてほしいなあと思いました。ただ、後でわかったのですが、この祭り自体の浸透がまだまだのよう。地元でもイマイチ認知度が低くて、改善の余地があるようです。 -
では、さっそくクリスロードから。この通りは、仙台駅から市内中心部に向かう際には一番便利な通り道です。今回みたいに雨の降っている日などは、ここの威力は絶大です。
これから七夕を迎えますが、このクリスロードは仙台七夕祭りの中心。豪華な飾りが密集する中を泳ぐように歩く気分は、一度は味わわないと分かりません。 -
クリスロード商店街の途中にあるのが三瀧不動院。ビルの中に埋もれるようにあって、かなり特徴的ですね。そして、ここは、開運を呼ぶ福の神、「仙台四郎」を祀っている寺院としても有名です。
ちなみに、仙台四郎は、江戸時代末期から明治にかけて、仙台に実在した人物。ほとんど話せない人で、毎日町を徘徊していたような人ですが、彼がふらりと立ち寄る店は必ず繁盛したのだとか。不思議な人物です。 -
しばらく歩いて、一番町。これは白松がモナカ本舗です。仙台市内にいくつも店舗があるんですが、この一番町店は藤崎の前。9時から開いていて、まだ開店している店がほとんどない一番町ではありがたい存在です。
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看板商品の白松がモナカをいただきましたが、皮に自社の田畑圃場でつくったもち米「みやこがね」を使っていますとの説明でした。なので、皮に神経を集中していただきましたが、さすがに皮だけでそれほどの違いはないでしょう。
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サンモール一番町商店街は、仙台駅からクリスロード商店街をまっすぐ行った突き当り。東西に走るクリスロード商店街と南北に走るこのサンモール一番町商店街が交差します。
この商店街は、東北初のアーケード街だそうです。藤崎もあるのですが、逆に藤崎は閉店がけっこう早いので、夜しばらくするとさみしくなった雰囲気が出てしまうのがちょっとどうかと思います。 -
伊達政宗の街作りの伝統もあってか、仙台には、有名な大通りがいくつもあります。この青葉通りもその一つ。一番町商店街から出てきました。
仙台駅西口と仙台城址を結ぶ東西に延びる大通りは、ケヤキ並木が美しい。SENDAI光のページェントは、定禅寺通りが有名ですが、この通りも会場の一つです。 -
そして、晩翠草堂へ。晩翠草堂は、土居晩翠が晩年を過ごした家です。
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奥の日本間には、晩翠が亡くなったベッドがそのまま保存されています。
ところで、晩翠は教育者であり、英文学者でもあるのですが、明治の詩人としての存在も大きい。若菜集など、明治浪漫主義の抒情的な島崎藤村に対して、男性的な漢詩調詩風が特徴です。滝廉太郎の作曲で知られる「荒城の月」も、晩翠の作詞であることは有名です。
しかし、一方で、こうした漢詩調は、軍国主義にも通ずるということで戦後は問題視され、廃れて行ったのだとか。確かに、漢字の多用で勇ましく表現するって、暴走族とかが使ってます。ちょっと、残念な気もしました。 -
こちらは、あおば通り沿いにあった光明堂 仙台饅頭本舗。お店の名前と同じ仙台饅頭が看板商品です。カステラなんとかと説明書きが書いてあって、尋ねると、小麦粉や卵など原料がカステラと同じなのだそうです。
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イチオシ
しかし、いただいてみると、カステラとは全然違う味わい。バリバリのお饅頭なのですが、中の黄み餡がとてもまろやかで味わい深い。カステラと聞いて、皮に特徴があると思ったのですが、この黄み餡が特徴でしょう。なかなかうまいです。
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続いて、仙台市戦災復興記念館。これは、太平洋戦争で焼け野原になった仙台市の復興を記念した施設です。復興という言葉で、東日本大震災の関連かと勘違いしていました。
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仙台は、広島や熊本などと同様に、軍都でもあったらしく、明治期に鎮台府が置かれて発展したのだそうです。空襲の悲惨さを伝える展示がリアルでした。
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近くの菓匠三全へも寄ってみます。三全は、萩の月や伊達絵巻など、仙台のお土産としては定番のお菓子で有名なお店。そして、この広瀬通に面した菓匠三全は、広い駐車場もある立派な店舗。そういう意味でけっこう期待があってわざわざ訪ねたのですが、結局、駅でも買えるようなお菓子が並んでいるだけ。生菓子があるのではないかという予想は裏切られてしまいました。お店に入った途端に、お茶のサービスをいただいたりして、それはそれでありがたかったのですが、ちょっと、残念でした。
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続いて、斎藤報恩会。ここは、私財を投じて学術振興を行った一般財団法人です。創始者の斎藤善右衛門は、農地改革前は、庄内の酒田本間家に次いで全国第2位の地主といわれた資産家。石巻市に田畑約1500haを所有していたそうです。
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その後、学術振興は下火となって、今はこの自然史博物館がかつての隆盛を偲ぶものとなっています。
ただ、展示品は、雑多な感じ。ちょっと統一感がないかもしれません。 -
既に仙台市街の端まで来ています。西公園です。広瀬通りを仙台城址方面に向かって、広瀬川に出る手前にある公園。仙台市の西の方にあるので、西公園となったそうです。桜の名所として知られるようですが、この時期は、あちこち工事中。雨が降って足場も悪いし、広瀬川を見下ろすような景色も見たかったのですが、それもちょっとどこにあるのか分からない。場所を確認しただけのようなことになりました。
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公園の端にある櫻岡大神宮は、伊達政宗が創建した神社。仙台城下町の北の守りとして、北山丘陵の北山五山の西の方にあって、藩主が継承の際には必ず当社に参詣する慣例があったということです。そばに、政宗が朝鮮から持ち帰ったという臥龍梅もありました。
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ここから、仙台市博物館に向かうのですが、博物館はこの大橋を渡った先です。
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広瀬川を越えて行きます。広瀬川は、青葉城の足元を流れる川で、城を守る天然の要害となった川。しかし、今では、ヒット曲「青葉城恋唄」でもあるように、市民にとっては仙台のシンボル。
よく見ると、川に入って鮎釣りをしている人がいて、仙台の自然の豊かさには驚きます。 -
仙台市博物館は、到着。この辺りは青葉城の三の丸だった場所です。
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常設展は、伊達政宗の関連が中心で、これはこれで充実しているのですが、
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今回は、特に支倉常長に関する展示群が印象に残りました。
ここからは、特別展示室。まずは支倉常長の肖像画です。 -
常長が謁見した教皇パウロ5世とか。
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当時日本で作られて船で、太平洋を渡り、その後、さらに大西洋を越えて、スペインからローマまで。スペインとの直接貿易が目的だったようですが、
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鎖国に向かう日本の情報が明らかとなる中。帰りは、フィリピンでスペイン国王フェリペ3世の返書を待ち続けたり。最後の最後まで苦難の連続であったようです。
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ちょっと気持ちが重くなったところで、仙台の工芸品のコーナーへ。仙台の焼き物は堤焼というんですね。
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黒地に、わらばい釉ですね。
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イチオシ
白と黒の組み合わせは、唐津焼なら朝鮮唐津。唐津焼でも最も格の高い焼き物とされているのですが、そうした意匠に重なります。これも、伊達好みということでしょうか。とても美しいです。
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こちらは土人形。
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堤人形というので、
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さきほどの堤焼きとは近いのでしょう。
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東北まで範囲を広げたコレクション。
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素朴な味わいの中にも
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イチオシ
それぞれ、人物の所作の特徴をよくとらえています。
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テーマも日常的なものが多くて、面白さが光ります。ちょっと気分転換になったでしょう。
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さて、博物館から伊達政宗像のある青葉城本丸跡まで歩きます。
仙台城大手門脇櫓は、仙台市博物館を横目で見ながら、少し山の方に上ったところ。名前の通り、青葉城の大手門の脇に建っていた櫓です。現在の建物は復元されたものですが、場所は青葉城に登城する最初の坂を上りきった辺りと思われます。ここが表門であったことがはっきり分かるよう、こうして復元されたものでしょう。 -
これは中の門跡。
ところで、青葉山公園は、こうして広瀬川から青葉城址の一帯の広い範囲。政宗像のある本丸跡、支倉常長像のある二の丸跡、仙台市博物館のある三の丸跡が含まれています。 -
今回、仙台市博物館から本丸跡まで歩いてみましたが、天下を目指していたのではないかという政宗の居城のその雄大さが表れています。
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青葉城本丸跡に到着したところで、仙台城見聞館へ。石垣のテーマに絞って解説するという、ある意味変わった展示です。
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築城の際に、上方からも石工を呼んで造ったのですが、技術はそれより高かったとありましたが、メインの展示石垣は大きな石の間に小石を詰めたというもの。石の技術はできるだけ隙間がないように組み合わせるのが技術の高さ。ちょっとちぐはぐな感じに思えました。
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本丸跡からは仙台市街を眺めて、
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伊達政宗像も確認。いつもどおりの景色です。
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隣りの宮城県護国神社は、明治維新以降の戦役でなくなった宮城県の関係者、5万6千余柱の英霊を祀っています。
博物館側から来る本丸跡への入口には大きな石の鳥居があって、なんだか本丸跡全体が護国神社のようなことになってます。 -
青葉城資料展示館は、今回が初めて。入場料700円を払って入りました。
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イチオシ
展示物は、甲冑や古文書に、発掘で出てきた焼き物のかけらなど、特に珍しいといったものではないような。
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仙台の街づくりをした政宗の紹介ビデオも子供向けで平易なものでした。
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コンセプトは家族連れ向けだと思います。
ただ、政宗が街割りにそれなりの情熱を持って取り組んでいたことは、私にとってはちょっと新鮮な視点だったと思います。 -
ここからは、るーぷる仙台で帰ることに。るーぷるは、瑞鳳殿、仙台市博物館、仙台城跡に、宮城県美術館、大崎八幡宮といった、ほとんど歩いてはいけない観光スポットを一気に回ってくれるので、便利は便利です。ただ、もう主要な場所は行ってしまった人にとっては、一周70分のバスはかなりかったるいかも。今回、あまりの大回りにはさすがにイライラしてしまいました。
ちなみに、料金は一回が250円。一日乗車券は600円です。 -
早めに帰ったのは、2時から始まるすずめ踊りを見るため。
会場の宮城野通りに到着しました。宮城野通りは、仙台駅東口から榴ヶ岡、宮城野原公園総合運動場方面に延びる直線道路。仙台市の中心は、仙台駅から西側にあるので、ちょっと駅裏のような印象があるのですが、ただ、通りは意外にりっぱだし、通りの両側にはビルも建っていて、けっこう開発が進んでいるように感じました。
さあ、会場に急ぎましょう。
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