2012/04/10 - 2012/04/10
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ドクターキムルさん
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新宿御苑にある下の池湖畔の八重枝垂れ桜の脇に、大島桜の葉と花を小振りにしたような枝垂れ桜が1本ある。初めて見る桜だ。幹には「枝垂染井吉野」の看板が掛けられている。
桜には一重桜と八重桜、枝垂れ桜と立ち桜、自然交配種とクーロン種がある。ここの「枝垂染井吉野」からは、一重、枝垂れ、クーロンが選ばれよう。しかし、DNAが同一であるクーロン種であれば、枝垂れてしまうほどのばらつき(固体変異)は生じないだろう。新宿門近くにある環境省自然環境局新宿御苑管理事務所で尋ねてみた。
「新宿御苑の桜」(2012年4月1日初版第1刷書苑新社発行)(500円)の著者である勝木俊雄氏は独立行政法人森林総合研究所の植物学者で、DNA鑑定をして、その結果が2週間前に知らせられたという。果たして「臭い」と思っていたら、「オオクサイザクラ(大臭桜)」という桜だということだ。しかし、Webにある「シダレオオクサイザクラ(枝垂大臭桜)」が正しいだろう。この桜は盛岡市加賀野で栽培されていたが、枯れてしまっている。 モリオカシダレの実生から生じたもので、オオクサイザクラに似ているが、枝が枝垂れるのが特徴(写真なし)と記載されている。大正年間に全国の桜を集めたというからこのときに集められて植えられ、現在は新宿御苑のこの地に花を咲かせているのであろう。Webでは写真も掲載されていないので、判断のしようがないのだが、相当に珍しい桜のようだ。「オオクサイザクラ。大臭桜」でWeb検索しても数件しか引っかからない。しかし、そのネーミングでは敬遠されてしまいそうだ。10数年前に、キリンビバレッジから“NATURAL(ナチュラル)”のネーミングの清涼飲料が発売されたが、「天然ボケ、馬鹿、白痴」の意味があるという私からのメールでの指摘で直に姿を消した。古くは人工合成肉を「石油たんぱく」と命名して失敗した醗酵メーカもあった。やはりネーミングは大切である。
多摩森林科学園にある枝垂れ染井吉野は葉が出る前に花が咲くようだ。神代植物公園にもあるようだ。
「枝垂染井吉野」などとDNAが同一でクーロン種である染井吉野の名を付けているのはやはり紛らわしい。楽天市場にも「花ひろば」が出店し、1,200円で販売している。「ソメイヨシノのしだれ型。大島桜と枝垂桜の雑種と推定されます。花は淡紅色で満開になると白に近くなります。一重咲き。葉より花が先に開くのが特徴。生長も早く、育てやすいです。」とある。写真を見ると染井吉野の花よりピンクがかって見えるが染井吉野に似ている。
(表紙写真は枝垂大臭桜)
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