武蔵横浜　動物園や児童遊園を包括している『野毛山遊園地』散歩

2011/11/07 - 2011/11/07

京浜急行電鉄日の出町下車、徒歩５分の桜の名所として有名な野毛山公園を訪問しました。

由来としては藩政時代は神奈川奉行領地で、その後茂木惣兵衛（野沢屋）や原富太郎（亀善）が別荘を建てた場所ですが、やがて関東大震災で壊滅したのを機に隣接の水道浄水池や市公舎、病院跡などを併合して国費にて施工し公園としました。

戦後は昭和２２年まで駐留軍の接収を受けますが、昭和２３年から旧日本庭園の部分に動物園を、旧洋式庭園に児童遊園が造営されて総称を野毛山遊園地とし現在に至っています。

当公園とその周辺はは起伏の豊かな地形となっており、日頃城跡廻りをしている自分にとっては格好の訪問でしたが歴史的経緯に「お城」に関する情報は全く記載されずやや肩透かしを食った気持ちとなりましたが公園としては知名度も高く有意義な訪問でした。

エリア 横浜(神奈川)

• 交通手段: 私鉄 徒歩

野毛坂交差点

当交差点を目印に左折すぐ公園の入口が視野に入り、坂を登ります。

野毛山遊園地由来説明

野毛山歴史探訪（説明）

野毛山公園変遷地図

１９２３年頃（右下地図）は豪商等の別荘の他市配水池・医院等が見られますが、現在は庭園と動物園とで構成され、そのうえで配水施設が拡大されているのが判ります。

庭園への通路

当公園全体が起伏に富んでいますので、右手は「城跡の土塁」かと思わず錯覚をしてしまいます（笑）。

中村汀女句碑案内

１９００年（明治３３年）～１９８８年（昭和６３年）、熊本県出身の俳人です。

中村汀女句碑

大蔵官僚の夫の転勤に伴い国内各地を転々としますが、この句は横浜に居住していた時代の作のようです。

中村汀女の句紹介

本名「破摩子」、ホトトギス派に所属高浜虚子の指導を受け、句誌「風花」を創刊主宰したそうです。

中村汀女受賞碑

文化功労賞及び日本芸術院賞と受賞を讃える石碑があります。

庭園の一部

城跡であれば本丸でしょうか。

ラジオ塔説明

ラジオ聴取契約数が１００万人を越えた記念にＮＨＫが全国の主たる公園・広場等に建てることになり、野毛山公園にも建塔されました。

野毛山動物園案内

この奥に動物園がありますが、訪問当日は休園日でした。

佐久間象山顕彰碑案内

１８１１年（文化８年）～１８６４年（元治元年）、江戸時代後期（信濃松代藩士）の兵学者及び思想家です。

佐久間象山顕彰石碑

１８６４年（元治元年）、象山は江戸時代末期に一橋慶喜に京都に招かれ、そこで公武合体と開国を説いたこともあり、それが尊王攘夷論者の攻撃の標的とされ同年京都で暗殺されます。

日本庭園

良く手入れされた庭園となっています。

日本庭園