ミュンヘン 朝霧のイギリス庭園　2011⑪ Englischer Garten　in the morning mist/Munchen

2011/10/17 - 2011/10/28

朝霧が立ち込めるミュンヘンのイギリス庭園　　2011.10.23　7:49
English Garden in early morning was cold and frosty.

先に公開した「2011ヨーロッパ鉄道の旅12日間/概要」http://4travel.jp/traveler/810766/album/10617323/に続いて個別の都市ごとの旅日記に基づいた写真旅行記の連載を進めます。
第11回はミュンヘンの中心市街地の北東に隣接する広大なイギリス庭園の散策です。
イギリス庭園Englischer Gartenの面積3.7Km2はセントラルパーク3.4Km2、ハイドパーク2.5Km2より大きく、世界有数の都市公園。
はじめ練兵場を作る予定地が庭園になったのだそうです。

2011.10.23（日　Sun）
昨夜は10時ごろ寝たので5時半ごろには起きてしまった。
朝食は別料金なので外のカフェで食べることにしていたが、それまでかなり時間があるので紅茶を煎れてカップ麺を食べた。　地図とガイドブックを見ながら今日の予定をメモ張に書いた。　
午前中はオリンピック公園とBMW博物館、午後はドイツ博物館と10月マーケット。
支度が速くできたので日出を見にイギリス庭園あたりへ行くことにした。
Rosenheimer駅の自販機でトラベルカードを買うのに苦労したが、操作（タッチパネル）を教えてもらってなんとか買えた。１日券　9.9ﾕｰﾛ
マリエン広場駅で乗り換え、２駅目のUniversitatで降りてイギリス庭園へ入った。
まだ日の出前で広大な緑の草地は一面霜でまっ白だ。寒い！
公園内を流れる川の周辺は朝霧が立ち込め、モノトーンのなんとも幻想的な光景に感動し立ち尽くしてしまった。言葉での説明は参考にならないのでこの辺で止めよう。
日曜日のためか寒い朝早くから何人ものジョッギングや散策を楽しむ人を見かけた。
小高い山の上の展望台から眺める景色はじつに雄大で、視界に入る教会の塔がなければ、到底都会の中の庭園とは思えない。
2時間あまりの散策の間に陽が射すようになり、霜の草原も緑色を取り戻してきた。
寒さと空腹も我慢の終わりにしたいので、庭園を出て、近くのパン屋MULLERで熱いコーヒーとチョコ・パンを食べてホットhotした。
Universitat駅の前は文字通り大学で、「賢者のコンテスト」の参加者かもしれない学生が集まっていた。
ここはルートヴィヒ・マクシミリアン大学（ミュンヘン大学）だ。

今朝考えた見学予定の前のイギリス庭園で感動的は風景をたっぷり楽しんだので、予定のオリンピック公園は止めることにした。
一人旅の気軽さで臨機応変に対応できるのがよい。
このあとはオリンピック公園となりのBMW本社に付属するBMW博物館を見学します。自動車エンジニアの私は、今からわくわくだ。

撮影　CANON EOS40D EF-S17/85,EF-S55/250
参考資料　
ﾌﾞﾙｰｶﾞｲﾄﾞ　わがまま歩き14　ドイツ
"CITY MAP Munich"Published by MPM Marketing and the City of Munich Tourist Office

旅行記2011①～⑩は前記の概要編http://4travel.jp/traveler/810766/album/10617323/にURLの記載(ﾘﾝｸ）があります。

第11回公開　2012.1.21　
毎週土曜日に新編公開予定「土曜旅画劇場」（入場無料）

お気に入りブログ投票（クリック）お願い
http://blog.with2.net/link.php?1581210

エリア ミュンヘン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: JTB

2011.10.23（日）　　7：47

Rosenheimer駅の自販機でトラベルカードを買うのに苦労したが、操作（タッチパネル）を教えてもらってなんとか買えた。１日券　9.9ﾕｰﾛ
マリエン広場駅で乗り換え、２駅目のUniversitatで降りてイギリス庭園へ入った。
まだ日の出前で広大な緑の草地は一面霜でまっ白だ。寒い！
公園内を流れる川の周辺は一帯に霜が降りて寒いため朝霧が立ち込め、モノトーンのなんとも幻想的な光景に感動し立ち尽くしてしまった。

霜で覆われた草原を朝霧が流れていきます。
全く非日常の風景です。

霧が発生するのがミュンヘンの標高約500ｍと関係あるかどうか判かりません。

ほとんど人気のない公園は水の音だけがわずかに聞こえます。

川の水は外気より暖かいためか、水面(ﾐﾅﾓ）から立ち昇った霧が草原に集まっています。7：49

モノトーンの景色はまるで水墨画を見るようです。

川辺の柳と黄葉
緑のベンチも霜で白くなっています。

黄葉が始まったばかりのカエデ

霜に覆われたプラタナスの落ち葉　　7：51

日曜日の朝は犬の散歩です。7：52

朝霧が流れる幻想的で非日常的な風景　7：53

この光景を見ただけでも早起きし、寒さをついてやってきた甲斐があります。

都会の中の公園とはとても思えない雄大な景色です。

当初の計画通り練兵場にならなくてよかったと思います。

大樹の周辺のモグラの土盛（手前）は自然豊かな証拠でしょう。
除草剤などの農薬とは無縁で、エサになるミミズが豊富なのでしょう。

餌を求めて寄ってきたカラスたち。7：59

霜で白くなった草原（ｸｻﾊﾗ）でいつも携行しているパンを投げると喜んで食べてくれます。
美味しかったカー？

柏？の葉先も霜でこのとおりです。

草原の真ん中に放置自転車がありました。8：06
ドイツ鉄道のDBマークが見とれます。

Call a bikeはドイツ鉄道の子会社が運営しているレンタル自転車です。

ハンドルには霜の結晶が立っています。

サドルもこの通りで乗ったら貼り付いてしまいそうです。

ようやく市の中心部にある教会に日が当たり始めました。8：07

草原の草は霜の結晶がこんなに成長しています。8：08

日本では雲仙の霧氷が有名ですが、これはそれと同じでしょうか。
私の印象を漢字にすると「草氷」です。

＜参考＞霧氷
気温が０℃以下のとき，空気中の過冷却水滴または水蒸気が地物に衝突し凍結または昇華してできる付着氷の総称。樹氷，粗氷，樹霜の３種類がある。粗氷とは気温が０℃に近く水滴が比較的大きいときにできる透明に近い氷。

・雲仙の霧氷
http://www.jalan.net/kankou/420000/420800/spt_42367ab2080007882/

これではとても掛ける気にはなりませんね。8：09

寒くても気持ちよさそうに走っています。人も犬も。8：10

よけいな説明はしないほうがよさそうです。8：15

木の間の朝日

イギリス庭園の中央の小高い山（15ｍほど）の上に建つモノプテロスMonopteros(展望台）　　8：27

ここからの眺めは素晴らしいです。

展望台からの眺めです。8：29

ここにもようやく日が当たり始めました。

まるで海に浮かぶ小島のようです。

展望台からの眺めをじっくりご覧ください。
寒さで口の動きが滑らかにはならないので・・・。

展望台からの眺めはまるで海に浮かぶ小島のようです。
「草海」という字がふさわしいです。
そーかい？

秋の気配が漂う黄葉の始まりです。

展望台を降りてもう少し北のチャイナ・タワーへ向かいます。8：47

川沿いの道は誰も通らず、静かで寒ーいです。

ようやく日差しがちらほら・・。

チャイナ・タワー

チャイナ・タワーのレストランとビヤガーデン　　8：54

飲み残しのジョッキは冷凍室から取り出したように凍っています。8：58

エサをねだるカラスに朝食のパンをサービスです。9：02
私の朝食はまだでーす。グー！

木漏れ日の光筋が寒気を和らげてくれる。9：06

寒さの厳しさを感じさせる緑の落葉
緑の落ち葉は台風の跡のようです。

台風一過のわが街小手指と西武電車　
http://4travel.jp/traveler/810766/album/10604216/

小さい落差の滝ですが静かな公園で聞こえる唯一の音です。

橋の上から見るとこんな感じです。ザーザー

小川の散歩道ですが、この小川はかなりの川幅がありベートーヴェンが交響曲第6番「田園」の曲想を得たというウィーン郊外のハイリゲンシュタットの小川よりずっと大きいです。

ハイリゲンシュタットのベートーヴェンの散歩道・小川
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10466980/

イギリス庭園に隣接する住宅　　　9：15
この静かな森の中は都会ではなく別荘地のようです。

朝日は洩れてきましたが水面にはいまだに靄・霧が昇っています。

暗くてよく見えませんが、ここも庭園の出入り口です。9：17

日差しを求めて朝入ったゲート目指して散策します。9：19
一緒に歩きませんか。しばらく説明はありません。

陽が射したところから順次霜が解け、緑に変わってゆきます。9：25

ようやく朝来た入り口前に戻りました。9：38
HOFBRAUはミュンヘンでは有名なビールのようです。
http://www.hofbraeuhaus.de/en/index_en.html

この住宅街を通ってUniversitat駅へ戻ります。

ベンツのスポーツカーですが型式などの知識はありません。9：41
カッコイイ！　さりげなく路上駐車です。

ようやく朝食にありつけます。9：49
イギリス庭園へ来てちょうど2時間経ちました。

若いマダムだけ写してごめんなさい。年配マダム！　9：56
たまたま手が空いていたので頼んだのです。
ストロボしない配慮はしています。

このパン屋はMULLER

日曜日の静かな住宅街

こちらはBMWですが、ベンツとのバランスを取ったわけではありません。
BMWはこのあとBMW博物館でたっぷり見られます。（第12回）

Professor-Huber-PlatzはUniversitat駅前の広場

http://en.wikipedia.org/wiki/Kurt_Huber

美しい青海波を描いた石畳は上記広場にあります。10：01

上記広場の北にある凱旋門

ルートヴィヒ教会とSMART

めずらしい自転車を見つけました。

車軸に直接ペダルが付いています。まさにダイレクトドライブですね。

左側にだけ足の仮置き場があり、それに上ってサドルに掛けるようです。

走る姿はこのようになります。眺めが良さそうですね。

ミュンヘンの凱旋門
http://takemovies.blog.so-net.ne.jp/2010-10-26-1
レオポルト通りにある凱旋門は、バイエルン王ルートヴィヒ1世はレジデンツからシュライスハイム方面に続く田舎道を19世紀の代表的な通りにすることを考え、1817年クレンツェが計画を立て、1830年からゲルトナーがそれを引き継ぎ、レジデンツから当時村であったシュヴァービングの端まで大きな通りを造った（1852年完成）。

ルートヴィヒ・マクシミリアン大学（ミュンヘン大学）前のルートヴィヒ通り

Universitat駅出口　　10：08

Universitat駅には地下鉄3号線、6号線が通っています。
市の中心部のマリエン広場駅から二駅です。

ルートヴィヒ・マクシミリアン大学（ミュンヘン大学）では10月22-25日に「賢者のコンテスト（知能オリンピック）」のような大会が開かれていました。

Die 11. Munchner Wissenschaftstage vom 22.-25. Oktober 2011
http://www.muenchner-wissenschaftstage.de/

大会の参加者でしょうか。　　10：13
賢そうに見えますか？

右は引率のProfessorでしょうか。
聞く勇気はありませんでした。

ルートヴィヒ教会

大学前の大噴水？

大学前の広場Geschwiser-Scholl-Platz 10:16

2時間半の早朝散歩はいかがでしたか。全く想像していなかった光景に接し長居してしまいましたが充実した時間でした。
団体ツアーではありえないコースです。
冷たい朝の空気で心の洗浄ができました。
このイギリス庭園に満足したので、オリンピック公園に行くのは止めにします。
このあとはBMW博物館へ向かいます。

この旅行記へのコメント （2）

• fujickeyさん 2012/01/22 01:16:33

  一緒に散歩を楽しみました。

  yamada423さん、こんばんは。
  今週も｢土曜旅画劇場｣を観に来ました(笑)
  庭園の幻想的な景色にうっとりしました。霜の降りた自転車や草木を見る限り、実際はとても寒かったと思いますので土曜旅画劇場で楽しめたのはﾗｯｷｰです。
  今までの海外旅行はほぼﾂｱｰでの参加なのでyamada423さんのようなのんびりとした時間がとれていません(涙)好きなところに好きなだけ居られるｽﾀｲﾙには本当憧れます。
  我が家の愛車はﾄﾞｲﾂ車です。(といっても大衆車のﾒｰｶｰの方ですが)同じﾄﾞｲﾂ車つながりで次回のBMW編が大変楽しみです。
  
  fujickey...☆

  yamada423さん からの返信 2012/01/22 10:07:09

  ご来場ありがとう

  fujickeyさん　おはようございます
  
  早速寒いミュンヘンの朝をご覧いただいたのですね。
  
  確かに朝の寒さは尋常ではありません。10月といってもミュンヘンの標高は503ｍありますのでそのぶんだけでー5度あり、体感温度は零度近かったように思います。
  でも感動的な景色が寒さを忘れさせてしまいます。
  ツアーでは朝の出発時刻が9時ですが、一人旅では7時とかで、早いこともあります。ベネチアもそうでした。連泊にするのは丸一日そこで活動したいからです。のんびりのつもりではなく、逆に欲張ったスケジュールを考えるので朝が早くなってしまいます。あと何年続けられるかわからないので、体力があるうちにと考えています。
  
  寒い景色も暖かい部屋で見ていただけるように「土曜旅画劇場」としました。
  来週もBMWご期待下さい。自画像もありますよ。
  　　　　yamada423