2013/06/09 - 2013/06/09
834位(同エリア2887件中)
ベームさん
18日目、6/9(日)。
今日もお天気は晴れ、しかし午後ムルナウで急変します。数日忘れていた雨です。
ムルナウに行く前にちょっと街歩きとアルテピナコテークに行きました。アルテピナコテークはミュンヘンに来るたびに訪れ写真をを載せていますがやはり今回も外せませんでした。私のアルバムの積りで写真を沢山載せました、適当にご覧になってください。
写真はアザム教会。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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Uバーン/地下鉄のミュンヘン中央駅。
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Uバーンでゼントリンガー駅まで。
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ゼントリンガー門。
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イーザル門と共に13世紀バイエルン公ルートヴィヒにより造られたミュンヘンの城壁の南門。
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ゼントリンガー通りをマリエン広場に向け歩く途中にあるアザム教会。
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アザム教会。
今回の旅行ではあちこちでアザム兄弟の手による教会を見ました。 -
その手法が最も顕著に現われているのがアザム教会だと思います。
自分の教会なので自由自在に腕を振るったのでしょう。 -
しかし少し装飾過多のような気がします。
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狭い空間でこう周りがきらびやかで威圧的ですと、落ち着いてお祈りも出来ないのではないかと心配になります。
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祭壇。
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豪奢な天井。
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いささか目がくらくらしてきました。
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マリエン広場の駅の男子トイレ。
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マリエン広場からSバーンでイザール門へ。
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14世紀前半、バイエルン公ルートヴィヒ4世により造られた城壁の東門。
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1322年、アンフィングの戦いに勝利したルートヴィヒ。
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イザール門。
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10時オープンに合わせSバーン、トラムと乗り継いでアルテピナコテークに来ました。
ホテルで貰った交通機関無料カードが大活躍です。 -
アルテピナコテーク。
入口ホールから2階展示室に行く階段。
ノイエピナコテークと共にルートヴィヒ1世が残した大いなる遺産です。 -
ファン・デル・ヴァイデン:聖母を描くルカ。
以下収蔵品の数々です。絵の題名は通常流布されているもの以外は適当に訳しました。 -
ヨセフスフォルジェ:ヨセフとポティファルの女房。
説明書きに”Weib”とあります。絵の様に、貞淑な妻ではなく淫蕩な女です。
このヨセフは旧約聖書に出てくるヨセフで、キリストので弟子になるアリマタヤのヨセフや聖母マリアの夫ナザレのヨセフとは違います。
このヨセフはヤコブの息子で、エジプトに奴隷として売られ、その美貌のため仕える主人ポティファルの妻に誘惑されます。誘惑をはねつけられたポティファルの妻は逆にヨセフが私を手籠めにしようとしたと騒ぎ立て彼は投獄されます。
この絵は誘惑する女房と逃げ出すヨセフでしょう。 -
クラーナハ:ルクレチアの自害。
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デューラー:ルクレチアの自害。
ルクレチアは貞女の鑑。紀元前510年頃のローマの武将の妻。夫の出征中、時のローマ王の息子に凌辱され自害する。ローマ市民は王一族の横暴に反抗し王を追放して共和制を樹立する。伝説です。
ルクレチアはサロメ、ユーディットと共に中世の画家に最も好んで描かれた女性です。 -
デューラー:四人の使徒。1526年。
左からヨハネ、ペテロ、マルコ、パウロ。 -
デューラー:自画像。1500年、当時29歳。
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リヴァースベルガーの画家:聖母戴冠。
聖母マリアは死してのち天国に昇り(聖母被昇天)神の手で戴冠されます。 -
シュテファン・ロッホナー:合掌する聖母/幼子の崇拝。
大好きなロッホナーの絵です。1445年。 -
シュテファン・ロッホナー:芝生の腰掛けの前のマリアと幼子キリスト。
ロッホナーは15世紀前半に活躍したケルン派の画家で、ケルン大聖堂には有名な祭壇画があります。 -
シュテファン・ロッホナー
左:聖アントニウス、教皇コルネリウス、聖マグダレーナ。
右:聖カタリーナ、フベルトゥス、キルニウス。 -
参考までにロッホナーの作2点。
ケルン大聖堂にあるロッホナーの聖母マリアの祭壇画です。2011年の写真。 -
同じロッホナーの「薔薇垣の聖母」、ケルンのヴァルラーフ・リヒャルツ博物館にあるものです。2012年の写真。
ロッホナーの描く聖母マリアは本当にあどけないですね。 -
ケルン派:天国で戴冠したマリアと幼子キリスト。周りで若い女性と音楽を奏でる天使たち。
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マリアの生命の画家:マリアの里帰り。
マリアは従姉妹エリーザベト(洗礼者ヨハネの母)と故郷で再会します。
里帰りは変な訳ですが故郷に帰った場面です。 -
マリアの生命の画家:受胎告知。
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聖女ヴェロニカの画家:聖顔布を持つ聖女ヴェロニカ。1420年頃。
十字架を背負ってゴルゴタの丘に上るキリストに、額の汗を拭くよう自分のヴェールを差し出す。すると奇跡が起こり、汗をぬぐった布にキリストの顔が浮かび上がった。
絵を描いたのはケルン派の画家ですが絵にサインが無いので名前は分かりません。 -
美しいヴェロニカをのお顔をもっとはっきりさせたくてwebから借用したものです。
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フィリッポ・リッピ:キリストとマリアの代願。
人間が神であるキリストに直接願い事をするのは傲慢であるとして、マリアに人間に代ってキリストにお願いしてくれるよう頼むことらしいです。 -
フィリッポ・リッピ:受胎告知。1450年頃。
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ダ・ヴィンチ:カーネーションの聖母。
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館内。
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ラファエロ:テンピ家の聖母。1507年頃。
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ラファエロ:垂幕の聖母。
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ラファエロ:カニジャーニの聖家族。
ラファエロの代表作がまとめて展示されているのは豪華です。 -
アンドレア・デル・サルト:聖家族。
夏目漱石の「吾輩は猫である」のなかで美学者迷亭先生が「イタリアのアンドレア・デル・サルトがどうのこうの・・・」って言っていますが法螺ではなく実在の人物でした。フランスのシュノンソー城でもデル・サルトの絵を見ました。 -
ティチアーノ:この世の驕り。
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ティチアーノ:夕刻のマリアと幼子。
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ティチアーノ:皇帝カール5世。1548年。
マルチン・ルターと生涯対立を続けた神聖ローマ帝国皇帝。対プロテスタント戦争に明け暮れた皇帝はルターの死後も生きながらえたが、晩年はスペインで静かに修道士生活を送ったという。
バイエルン、ヴィッテルスバッハ家はドイツにおけるカトリックの牙城なのでさすがにマルチン・ルターに関する絵は見当たりません。クラーナハの絵はあっても彼のルターの肖像画はありません。 -
ティントレット:ヴィーナスとマルスの不意を襲うウルカヌス。
鍛冶と火の神ウルカヌスが妻ヴィーナスと軍神マルスの不義の現場を押さえ、網に捕えて神々の前に晒し者にする。
絵の右奥のベッドの下に兜をかぶったマルスが隠れています。 -
ファン・ダイク:紳士と婦人像。
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ファン・ダイク:アンナ・ファン・ティーレンと娘アンナ・マリア。
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ファン・ダイク:キリスト哀悼。
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ボッティチェリ:キリスト哀悼。1490年頃。
この絵に出会ったときは感動しました。キリスト哀悼、ピエタの絵の中で有名なのですがアルテピナコテークで出会えるとは。気絶しているマリアが壮絶です。 -
WEBからのコピーです。
絵の劇的さがよくお分かり頂けると思います。 -
キリスト哀悼。
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ルーベンス:すいかずらの東屋のルーベンスとイサベラ・ブラント。1610年頃。
ルーベンス32歳、ブラント18歳。 -
インターネットからの借用です。
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ルーベンス:結婚衣装のヘレーネ・フールマン。1630年頃。
ルーベンスの2番目の妻。 -
ルーベンス:果物の衣装。
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ルーベンス:花輪の中の聖母子。
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ルーベンス:死にゆくセネカ。
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ルーベンス:水浴のスザンナ。
ユダヤ人の人妻スザンナが水浴しているのを好色な二人の老人が覗いている。老人はスザンナに、自分たちに身を任せなければ不義を働いていたと密告すると脅す。スザンナは拒否し訴えられ死刑になろうとする。不義に対する刑は死刑だった。
一人の青年が現れ老人の密告は虚偽だと証明する。老人は逆に裁判で死刑になる。 -
ルーベンス:レウキッポスの娘の誘拐。
ゼウスが白鳥に身をやつしスパルタ王の妻レダと交わり双子の神を生む。双子は成長し叔父レウキッポスの2人の娘を略奪し妻とする。
聖書の場面を題材にした絵は興味ありますが、ギリシャ神話をテーマにした絵もとても面白いです。特にゼウスは姉でありかつ正妻のヘラの目を盗み、手当たり次第に神であろうが人間であろうが女性に手をだします。ゼウスは変身の名人で、戦地にいる夫に化けてその人妻に近づいたり、白い牡牛、黄金の雨、白鳥、蛇等に変身して女性に近づきます。ヘラはヘラで嫉妬し浮気相手の女性とか生まれてきた子供に復讐したりしてうっ憤を晴らしてます。 -
ルーベンス:ベツレヘムの嬰児虐殺。
イエスの生誕を知ったユダヤの王ヘロデは、将来イエスが自分の権力を奪うのを恐れてベツレヘム近辺の2歳以下の幼児をすべて殺すよう兵士に命じた。
神のお告げでこれを知ったヨセフとマリアはイエスを連れエジプトに逃れた。エジプト逃避です。 -
ヤン・コサート:ダナエ。1527年。
これもゼウスの仕業。絵の中央、上から黄金の雨が降り注いでいます。娘の息子/孫により殺されるという予言を信じた父王により塔に幽閉されたダナエは黄金の雨に姿を変えたゼウスにより身ごもります。そして生まれたのがペルセウスで、後に知らないで王(祖父)を殺すことになります。予言は実現したのです。 -
館内。
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フェルディナント・ボル:アムステルダムのワインギルドの長老たち。
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レンブラント
左:キリスト昇架。
右:キリスト降架。 -
レンブラント:イサクの犠牲。
ユダヤの長老アブラハムが100歳の時子供が出来、イサクと名付ける。後に神がアブラハムに、イサクを生贄に捧げよと命令する。まさにアブラハムがイサクの首を刎ねようとしたとき天使が現れこれを止める。イサクは救われた。 -
ホントルスト:放埓な学生。
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グィド・レーニ:聖母被昇天。
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ナティエ:フローラに扮したバリオン侯爵夫人。1746年。
当代一の美人と謂われた。 -
フランソワ・ブーシェ:ポンパドール侯爵夫人。1756年。
ルイ15世の寵姫。1721〜1764年。
ブルジョワの娘に生まれ20歳の時役人と結婚するがその美貌がルイ15世の目に留まり公妾として宮中に入る。
政治に無関心なルイ15世に代り宮中を取り仕切る一方芸術に関心が高く、芸術家のパトロンでもあった。 -
webからの借用です。
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同じブーシェによるポンパドール夫人の別の絵です。
夫人がいかに美しかったかが分かりますね。イギリス、ウォレスコレクション所蔵。
ブーシェは夫人お気に入りの画家でいくつもの夫人像を描いています。 -
ラ・トゥールのポンパドール夫人。ルーヴル美術館所蔵。
何だか夫人の美しさに魅せられてしまいました。 -
ブーシェ:ソファーに臥す少女。
このモデルはルイーズ・オマーフィといいルイ15世の愛妾になったという。
ルイ15世は妃マリー・レクザンスカ(前ポーランド王、後ロレーヌ公スタニスラス・レクザンスキーの娘)との間に6人もの子を設けながら、政治はそっちのけで女性あさりと狩猟に明け暮れた。多くの愛人を持ったため「最愛王」なんてあまり自慢にならないあだ名を付けられている。 -
フラゴナール:犬と戯れる少女。
1770年頃の作だが不道徳として長らく公開されることはなかった。 -
フラゴナール:マリー・マドレーヌ・ギマール。
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グレコ:着物を剥がれるキリスト/キリスト聖衣剥衣。
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デ・ラ・クルス:スペイン女王イサベラ・クララ・オイゲーニア。1599年。
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ロレンツォ・ロット:聖カタリーナの神秘の結婚。
カタリーナは夢の中でイエスに指輪をはめてもらい天の花嫁となる結婚を行う。 -
フランシスコ・スルバラン:シナイ山上での聖カタリーナの埋葬。
カタリーナは殉教した後天使らによりシナイ山に運ばれた。右下に聖カタリーナのアトリビュート車輪が描かれています。 -
館内。
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ホセ・アントリーネ:アトリエのシーン。
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ムリーリョ:パイを食べる子供。
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ムリーリョ:葡萄とメロンを食べる子供たち。
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ムリーリョ:果物売りの少女。
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ジャン・パプティスト・ペーター:田園の宴。1735年頃。
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アルトドルファー:イッソスの戦い。1529年。
別名アレクサンドロス大王の戦い。
紀元前333年、マケドニアのアレクサンドロス大王がイッソスでペルシャ王ダレイオスを破った戦い。 -
グリューネヴァルト:聖エラスムスと聖マウリティウス。1520年頃。
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ハンス・バルドゥング:ALLEGORISCHE FRAUENGESTALT。
女性の姿態のアレゴリー/寓意? -
ヴェロネーゼ:アモールと二匹の犬。
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ヨルダーンス:農夫とサテュロス。
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トリンケッセ:優雅なパーティー。
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中:死のマリア。
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メッシーナ:受胎告知のマリア。
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ホルバイン:聖セバスチャンの祭壇画。1516年。
中央:聖セバスチャンの殉教。
左:聖バルバラ。
右:聖エリーザベト。 -
パサッチ:キリスト哀悼。
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堪能して外に出てきました。
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ケーニヒ広場は輝いていました。
これからムルナウに向かいます。道中が大変でした。
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