長かった旅も最終日です。<br />今日は一日サラエボを観光し、18時の便でイスタンブールを経由し関空へ戻ります。<br /><br />いろいろありましたが、本当に思い出深い旅になりました。<br />冬の中欧はあまり行く人もいないと思いますが、それだけのんびりと<br />旅ができた気がします。

卒業旅行～中欧の旅⑱（サラエボ）～3/14

9いいね！

2011/02/24 - 2011/03/15

227位(同エリア370件中)

#街歩き

エリア

サラエヴォ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

旅行の満足度: 5.0

交通手段: 鉄道

ホテルをチェックアウトし、荷物を預けて街に出かけます。
まずは駅を通り抜け、Avaz Twist Towerを目指します。

相変わらず人気のないサラエボ駅。
列車もくたびれていて、落書きや汚れが目立ちます。
Avaz Twist Towerは駅から徒歩5分くらいの高台にあります。
銃痕の残る古い家と近代的な高層ビルの対比がなんとも言えません…
この国の復興もまだ途上で、さらに多くの人はこうした古い家での生活をしているのだと予想できます。
36階の展望台から。
今日は本当に風が強く、手すりを持たないと飛ばされそうです。
真剣に命の危険を感じます（笑）
オリンピックスタジアム方面。
無数の墓標が印象的です。
Holidai innと政府庁舎。
この方向には近代的なビルが目立ちます。
こちらはアメリカ大使館。
上からなら撮影してもばれません（笑）
2泊したホテルグランドが眼下に見えます。
手前がサラエボ大学。奥に高層ビルが並びます。
こうしてみるとサラエボは本当に盆地なんだと実感します。

前の大学では地理学を専攻していたのですが、教授が「初めての土地を調査するときはまず高いところに登れ」というのを思い出します。

確かに上から見るとその土地の地理感をつかむ易くなります。
タワーを降り、トラムで旧市街へ向かいます。
有名なセビリ。
月曜の朝ですが人通りが多いです。
ラテン橋。
周りの建物に橋が映えます。
Museumは残念ながら休館日でした。
路上チェス。
本当にやっているんですね。
この辺りは屋根に瓦が使われており、日本のような風景です。
しかし、人通りが多い。
調べたところサラエボの失業率は45％とのこと（実際は30％くらいらしい）。それでも日本よりはるかに高く、まだまだ経済状態は良くないみたいです。
昼食はチェヴァプチチ。一皿でお腹いっぱいになります。少し塩味が濃いかも。
土産物屋さんでＢＨ代表のタオルマフラーとＴシャツを買います。
店のおじさんはやたら色々勧めてきますが、なんかあやしい雰囲気（笑）

でも、ここで土産を売っているおじさんも十数年前はあの紛争のさなかにいたのだと思うと、少しくらい高くても、ばったもんぽくても、買おうって気になります。
せっかくなので、サラエボ大学にも入ってみました。
大学の校舎も銃痕だらけ。当時の学生はどんな状況だったんでしょうか。
勉強どころではなかったんでしょう。
ホテルに戻り、荷物をピックアップして、タクシーを呼んでもらい、トンネル博物館に向かいます。
滑走路の下をトンネルがくぐります。
途中までトンネルに入れます。
ビデオもみれますが、本当に当時の状況は大変だったようです。

ボスニア紛争があったのは私が高校生の時。その頃はあまり感じませんでしたが、これほどまでに激しい戦争だったとは…
　タクシーでそのまま空港に戻ります。サラエボ空港は小さな空港で、暇を持て余します。BH Airlineでイスタンブールへ。

　今回はアウシュビッツ、サラエボとどちらかというと人間の負の部分の遺産が多かったですが、実際に自分の目で見ることの大切さを実感しました。これほどまでに、実物が訴えかけるものは強烈なんだと…

　くしくも、東日本大震災もあり、我々が普段命の危険を感じずに、日々平穏に生きていられることがどれだけ幸せであるかを再認識した気がします。
　命さえあれば…そう思った旅でした。正直国家試験の結果も気にならなくなりました。落ちても命まで取られない…

ＰＳ　無事国家試験は合格しました。

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#街歩き

この旅行記へのコメント（4）

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ホワちゃんさん 2014/02/26 20:30:25

おめでとうございます。

国試の結果発表前の卒業旅行だったのですね。
余裕でしたか？(^^)
サラエボ、お天気でタワーからの眺めがすごいですね。
私も上ればよかったと思いました。
アウシュビッツ。。。私は断念しました。
直前まで悩みましたが。
受け止めきれないと思ったので、クラクフをうろうろしてました。
また、そちらの旅行記もお邪魔しますね。
ホワちゃん

つばささんからの返信 2014/02/27 00:11:31

RE: おめでとうございます。

ホワちゃんさん

　メッセージありがとうございます。
モスタルではもっとゆっくりしたかったと思っています。今思えば、ユーロで何か買い物して、お釣りをもらってもよかったかなと思っています(笑)

　国試は正直微妙な手ごたえだったのですが、すんでしまったことはしかたないと切り替えて、旅に出ていました。おかげさまでちゃんと仕事をしております。

　アウシュビッツですが、広島、長崎、知覧と国内はいろいろ訪れ、祖母も広島出身の被爆者だったので、よく戦争の話は聞いていたので、日本の同盟国のことも知っておいても良いと思って、あとこの機会でもないといけないと思って、行きました。行って良かったと思います。ただ、今思えば、日本人のガイドさん（中谷さん）に説明してもらいながらのほうがさらに理解が深まったと思います。やはり、母国語でない分、しかも展示の文面だけより人から語られるほうが残りやすいかと思いました。というわけで、いつかまた訪れたいです。

　

　正直、旧ユーゴもとても重くて、行く人も少ないですけど、こういった国々に行って学ぶことってとても多いし、良い経験だと思います。

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kintakunさん 2014/02/25 21:46:10

はじめまして。

こんばんは、つばささん。
kintakunと申します。

国家試験に合格して、もう少しで丸３年バリバリにお仕事されているなんて、本当にスゴイですね。
３年前の卒業旅行は、思い切って長い期間の旅をして正解だったようですね。
この旅行記、じっくり読ませていただきました。

今は、お仕事も忙しくてとても大変だと思いますが、半年に一回程度は、リフレッシュ休暇ということで、旅行はぜひ行って下さいね。(行かれているようなので安心していますが・・)

この後の旅行記も、これからゆっくり拝見させていただきます。

つばささんからの返信 2014/02/26 15:28:32

RE: はじめまして。

kintakunさん

　はじめまして。旅行記楽しく拝見させていただきました。
仕事はそれなりに忙しいですが、年に1度は少なくとも休めますので、いまのところなんとか旅には出ています。

　私も、長生きして定年後に子供と旅行できるようがんばって働きます(笑)

　これからもよろしくお願いいたします。

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