東北三省　旧満洲の旅（２）～哈爾浜２　傳家甸・中央大街～

2010/08/11 - 2010/08/16

南崗区の次は、東清鉄道付属地外に中国人商人が集まったエリアである傳家甸に向かいます。南崗区のロシア風建築と一線を画する「中華バロック」建築が数多くみられる地区です。そして昨日に引き続き、帝政ロシア時代の建物が数多く残る中央大街を散策した後、列車で長春に向かいます。

＜日程＞
　8/11（水）　関空→大連→ハルビン
★8/12（木）　ハルビン→長春
　8/13（金）　長春→瀋陽
　8/14（土）　瀋陽→丹東
　8/15（日）　丹東→大連
　8/16（月）　大連→関空

エリア 哈爾濱(中国)

南崗区の秋林公司からタクシーで傳家甸地区に向かいます。南北に貫く大通りの景陽街の両側には、２階建ての旧式建築が軒を連ねています。この東側に傳家甸地区が広がっています。

東北地方の伝統芸能である「二人転」が上演されているようです。男女が組になって笑いを取る漫才のようなものです。

傳家甸の中心である靖宇街を東に進みます。右側の建物は閉鎖されていました。外観だけ残して内装を一新するようです。

傳家甸地区を東西に貫く靖宇街。

典型的な中華バロックの建物である旧同義慶百貨店（現純化医院）。1920年竣工。図説「満洲都市物語」でこの地区の存在を知りました。事前に読んでから哈爾濱を訪れると街歩きが一層楽しくなります。

洋風建築なのに全体が唐草で覆われていて、円柱の中央に竹のような節が施されており、他地区のロシア建築と様式が全く異なっています。

靖宇街。

靖宇街から南に向かいます。両側にはびっしり古い建物が残されているのですが、ゴーストダウンのようになっています。

現在、靖宇街の南のエリアは再開発中であり、外観のみ残して建て替えを行うようです。来るのが遅すぎました。

次に訪れる時はどのような街並みに変貌しているのでしょう。

渋滞で車がピクリとも動きませんでした。

その道路沿いに業務用器具を販売するお店が続いていました。

その中の店主。

靖宇街にある「老鼎豊」というアイスクリームショップ。

次に靖宇街の北側のエリアを散策します。

靖宇街の北側はまだ開発されておらず、市場も広がっていて人々の生活の匂いがまだまだ感じれます。

市場の一角。

かめに入れたお酒売り。

市場の入口の古い建物。

傳家甸から歩いて中央大街に向かいます。

ソフィスカヤ寺院。1932年竣工。ビザンチン様式のロシア正教の教会です。現在は博物館となっています。

ソフィスカヤ寺院。

ソフィスカヤ寺院。

ソフィスカヤ寺院。

ソフィスカヤ寺院のドーム。

旧香港上海銀行（田地街）。1925年竣工。

旧満州中央銀行（田地街）。1935年竣工。

旧ユダヤ教シナゴーグ。1921年竣工。

旧ユダヤ教シナゴーグ。

旧ユダヤ学校（通江街、現朝鮮族第２中学）

旧ユダヤ学校の玄関。朝鮮族の中学だけあって、ハングルが掲げられています。

イスラム教のモスク。

中央大街を北の松花江に向かって歩きます。

中央大街入口に位置する、旧ハルビン一等郵便局。

旧アグロフ洋行

旧ハルビン市公署（現中大大酒店）

旧ユダヤ国民銀行

旧カフェミニアチュ−ルのアールヌーボー調装飾。1927年竣工。

モデルンホテル。1913年竣工。ここに泊まりたかったのですが、満室でした。

旧松浦洋行（現３Ｆが新華書店）。1909年竣工。日本資本の百貨店でした。

旧松浦洋行の女人像。

旧松浦洋行のエレベーター。現在は使用されていないようです。

旧松浦洋行の１Ｆと２Ｆは服飾店で、３Ｆに参考書に特化した新華書店が営業していました。その窓から見下ろした中央大街。

旧万国洋行。1922年竣工。

中央大街から兆麟公園の東にある、旧桃山小学校（現兆麟小学）まで歩いてきました。1923年竣工。

松花江。暑いので夕方まで河畔で涼んでいました。

防洪記念塔の広場で、水の出る大きな筆で地面に漢詩を書く人々が数多くいました。

シベリア様式の建築の旧江畔公園飯店。1937年竣工。

対岸の太陽島とを結ぶロープウェー。

夕方ハルビン駅に戻り、１９時過ぎの特快にて吉林省の長春に向かいます。