東北三省　旧満洲の旅（８）～大連～

2010/08/11 - 2010/08/16

東北三省・旧満洲の旅の最後の街、大連にやって来ました。大連の街中は高層ビルが林立する大都会ですが、その中には日本統治時代の面影を残す近代建築が数多く残されています。宿泊先の旧ヤマトホテルである大連賓館を拠点にして、残り時間の少ない中で建物探訪を楽しみました。

＜日程＞
　8/11（水）　関空→大連→ハルビン
　8/12（木）　ハルビン→長春
　8/13（金）　長春→瀋陽
　8/14（土）　瀋陽→丹東
★8/15（日）　丹東→大連
★8/16（月）　大連→関空

エリア 大連(中国)

大連駅前のバスターミナルに到着。1937年竣工の大連駅。上野駅に良く似ています。

大連駅前にそびえる高層ビル。ここから予約している大連賓館まで歩いていきます。

近代建築を利用したケンタッキー。

中山広場（旧大連大広場）に面した大連賓館に到着。

戦前の満鉄（南満州鉄道株式会社）により1914年に竣工した大連を代表する近代建築です。

大連賓館のフロント。360元。

吹き抜けの階段。チェックインして街歩きに出かけます。

大連賓館前の中山広場。周囲には日本統治時代に建設された近代建築が今も現役で残されています。

夕日に照らされた大連賓館。

大連賓館の隣に位置する旧大連市役所（現中国工商銀行大連分行）。1920年竣工。

旧大連市役所の塔。祇園祭の山車をモチーフにしたそうです。

旧大連市役所の表玄関。玄関の両脇には社寺建築で使用される、和風の「斗栱」がついています。

旧大清銀行大連支店（現中信実業銀行）。1909年竣工。

旧原田商事本店（現天天漁港人民路店）。1918年竣工。

旧大連税関。1914年竣工。

世界貿易大廈。残念ながら展望台は営業していないようです。

夕飯は中山広場の近くの水餃屋。

三鮮水餃。

お土産で購入した茶店の小姐。

夜になると中山広場の建物はライトアップされます。

ライトアップされた旧大連市役所。

ライトアップされた大連賓館。。

この旅も最終日となりました。関空へのフライトは午後なので、午前中は大連の街歩きに費やします。まずはホテルの目の前の中山広場から。旧大連民政署。1908年竣工。

旧大連民政署。

旧朝鮮銀行大連支店（現中国人民銀行）。1920年竣工。

旧関東逓信局（現大連市郵政局）。

旧横浜正金銀行大連支店（現中国銀行）。1909年竣工。

高層ビルと対照的な近代建築。

旧満鉄本社本館。

旧満鉄本社本館に入ります。入場料50元。

廊下。

満鉄本社総裁室。日の丸と満鉄の社旗が立てられていました。

旧満鉄大連医院（現大連大学付属中山医院）。1925年竣工。当時は東洋一の規模と医療設備があったそうです。

旧満鉄大連医院。

古い日本人家屋が残されている哈爾濱路を歩きます。

半ばスラム化していました。取り壊されるのも時間の問題でしょう。

どこか懐かしさを思わせる造りです。

哈爾濱路の東側はすでに一部が取り壊されていました。

魯迅路まで歩いてきました。

新旧の路面電車。

満鉄本社第二別館（世紀街）。

旧大連電気作業所。

交番。

レトロな路面電車が今でも現役です。

路面電車に乗って勝利橋まで向かいます。

勝利橋（旧日本橋）からの風景。

勝利橋を渡ると、旧ロシア人街となりロシア風建築が立ち並んでいます。まず目に入るのが旧東清鉄道汽船株式会社。近年レプリカとして建て替えられたそうです。

団結街の道沿いにはホテルや土産物屋が入っているロシア風建築がありますが、ほとんど新たに建て替えられたそうです。

通りの奥にある旧大連自然博物館。1900年竣工。ロシア時代はダーリニー市役所、日本統治時代は満鉄本社、大連ヤマトホテル、満蒙資源館と経て、戦後は大連自然博物館となり、現在は使用されていないようです。

旧大連自然博物館。

観光客の集まるロシア風情街から西に一歩入ると、帝政ロシア時代に建てられた東清鉄道社宅が数多く残るエリアが広がっていますが、半ばスラムと化しており、ロシア風情街からは一切見えないようにされていました。

立派な住宅が数多く残されているのに、ごみ溜めのようになっています。

東清鉄道社宅の現在の住民。

道の真ん中にはゴミが散乱しており、辺りに異臭が漂っています。

洗濯物で塞がれた東清鉄道社宅。

ダンボールの天日干し。

発泡スチロールの山。

この建物は他と異なり住民の撤収がされたようです。

大通りに面した建物は何とか、見るに耐えうる整備がされています。

このエリアこそ、建物を残した上で再開発すれば観光の目玉になると思うのですが。

10時半頃ホテルに戻り、タクシーで空港に向かいます。

ほぼ定刻に関空に向けて飛び立ちました。