2010/05/08 - 2010/05/08
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がりさん
初めての海外となる韓国への旅まであと1ヶ月!
ある日、本屋で韓国関係の本を立ち読みしていたら、大磯にあるという高麗山のことが紹介されていた。
なんでもその山は奈良時代に高句麗、つまり現在の韓国からの渡来人が居住し集落を作った山なのだという。
大磯か…、いつも東海道線で通過するばかりでもう長いこと行ってないな。
そういえば大磯にはひとつ、気になることがあるのだった。
この機会に久々に再訪してみることにしよう。
海と山に囲まれた箱庭のような大磯の町へ!
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土曜の朝の空いてる東海道線を大磯駅で降りました。
藤沢からあっという間で、こんなに近いんだ〜という印象。
でもホームに降り立つと空気がどことなくゆっくり流れてるような気がして、遠くまで来たような気分になります。 -
大磯で下車する人は少ないです。
やがて夏が到来すれば海水浴客やロングビーチへ行く人で賑わうんだろうな。
でも今日は夏を思わせるような暑さです。 -
駅前にはタクシー乗り場と小さな商店が何軒か。
華やぎは感じられないけど、湘南らしい明るさがあるような気がする。 -
東海道線も平塚までは都会の雰囲気だけど、大磯へ来ると一気にのんびりした雰囲気になる。
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東海道の宿場町だった大磯。
これから向かう高麗山が高来寺山として描かれています。 -
大磯は澤田美喜ゆかりの町でもあります。
彼女の開いた孤児院は今も大磯に現存しています。 -
そして大磯は避暑地として文豪や政治家にも愛された町。
吉田茂の邸宅も残っている、というか残っていた。
昨年、火災により焼失してしまったのです。
今では寄付金も集まりつつあるようで再建が行われるみたい。 -
海と山に囲まれた大磯の町。
まずは海を見に行こう。
久しぶりに湘南の海を見てみたい。 -
湘南発祥の地、大磯。
観光案内所の隣の交番から警官が2人出てきて「よしっ、泥棒をつかまえに行くぞ」と言っていました。
そのわりにはのんびりした風で、こういうところが大磯らしい(笑)。 -
あぁ、もう夏が来るんだな〜って思いますよね。
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駅から10分も歩けば海が見えてきます。
海岸へは自動車道路の高架を抜けていきます。 -
高架の柱には色とりどりの絵が描かれてて目を楽しませます。
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どれも海を題材にした絵です。
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湘南の海だ〜!
ここが海水浴のメッカである北浜海岸。
遠くに江ノ島も見えますね。 -
すでにサーフィンを楽しむ人がたくさん。
湘南の夏のはじまりって感じだね。 -
ほんとに久しぶりの湘南の海でした。
僕はいちおう藤沢に住んでるのですが、ほとんど海へ行くことがないのです。
湘南の海なんて汚くて見たくもない、とか言ってるけど、たまに来るとこの湘南独特の開放的な明るさがいいですね。 -
確かに湘南の海は、沖縄や高知桂浜や南紀白浜と比べたら綺麗ではないけれど、湘南の魅力はこの雰囲気なんだろうね。
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この日の波はサーフィンに適した良い波でした。
しばらく波乗りの光景を眺める。 -
明るく穏やかな印象の北浜海岸。
江ノ島の海岸ほど華やいでないところが好感持てます。
ここなら一日ずっと海を見ていても飽きないかもしれない。 -
後ろを振り向けば海岸道路とあとで行くことになる湘南平。
大磯は海と山にぎゅっと挟まれた箱庭のような町だと思う。 -
沖合にかぶと岩が浮かんでます。
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海岸沿いの高架下の風景。
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隣の大磯港にやってきました。
小さな船がたくさん並んでいます。
こんな船で海に出てよく酔わないものだ。 -
港にある漁協。
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小ぶりのアジがずらっと。
これは美味しそうです。 -
漁協で見つけた角氷の自動販売機、100円です。
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港には釣りを楽しむ人がたくさんいました。
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港では4月にオープンしたばかりという漁協直営の店「めしや」が大行列でした。
ここはその日に獲れた魚を提供する店で、だからメニューは毎日変わるんです。
ツイッターでその日のメニューを紹介するという斬新な方法が話題を集めてるようで、GWが終わっても大人気でした。 -
この日のランチメニュー、150食限定。
どれも美味しそう!
でもこの行列に並んでたらいつ食事にありつけるかわからなかったので別の店を当たることにしました…。
というか僕はお店の行列に並ぶのって苦手なんです。 -
ということで港を離れて住宅地を歩き、山のほうへと向かいます。
海岸に近い住宅地にはごく普通の家が並んでいます。 -
住宅地の中にあった魚屋。
こういう地元色あふれる店が今も健在っていうのはいいなぁ。 -
旧東海道の松並木。
ちょっと当時の風景を想像させる。 -
昔は多くの人がこの松並木の道を歩いたのだろう。
この道を歩いていけばやがて京都に辿り着く…。 -
住宅地の中の彩り。
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大磯限定マンホール。
松の木と海の風景のデザイン。 -
山に登りはじめたら食べれる店がないのでここらでお店を探す。
見つけたのがラスカルというアジア料理のお店。 -
店の小さな佇まいがいい感じ。
店内も狭いですが、海辺の町のレストランという趣きです。
メニューは沖縄やタイ、インド料理などバリエーションあります。 -
インド風チキンシチューを頂きました。
味はなかなか本格的!
いや別にインドに行ったことがあるわけではないので実際どうか知らないけど、ただそんな気がしただけ(笑)。 -
お腹を満たせたので大磯の山に登ろう!
といっても低いのですが、正面の山がこれから登る標高168mの高麗山です。
その名のとおり、韓国とのゆかりがある山で、それに惹かれてここへ来たのです。 -
山のふもとの高来神社。
ハイキングの人がちらほらと見られます。
この地にかつて高句麗からの人々が住んでいたのか…。 -
地名も「高麗」。
かつて高句麗が滅亡したとき、その高句麗からの亡命者が海を渡ってこの大磯の海岸に流れ着いたんだそうです。
そしてこの山の一帯に集落を形成し定住した、という話です。
ただこの話は伝説の域を脱していないようで、真偽のほどはわかりません。
ただいずれにせよ、不思議と想像力を掻き立てられるエピソードですよね。 -
この高来神社から高麗山を経て、湘南平を目指すことにしました。
ハイキングコースとして整備されてるようです。 -
麓にある慶覚院という寺。
江戸時代までは山に高麗寺という寺もあったとのこと。 -
高来神社は静かで居心地のいい神社でした。
吹き抜ける涼しげな風が5月を感じさせます。 -
ここで来月の旅が良い旅になるようお願いしました。
こんなところで変?とも思ったけど、少しでも韓国とゆかりのある神社なら悪くないだろうと思ったのです〜。 -
境内に響く水音が心地良い。
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力石というのがありました。
かつてこれで力比べをして、高句麗の人が優勝したという伝説があります。
今も韓国の人は筋肉質というイメージがあるけど、昔もそうだったのかな?
試しに僕も石を両手で持ち上げようとしてみましたが…。
びくともしません(笑)。 -
昔の高麗山はこんな感じでした。
山全体が神域だったことがうかがえます。 -
山頂へ至る道は二手に分かれてました。
急な男坂と緩やかな女坂。
どっちの道を行こう!?
もちろん楽な女坂のほう…ではなくて、やはりここは男坂に挑戦しましょう。 -
しかし登りはじめてからちょっと後悔。
低山だから大したことないだろうと思ってたのですが、これがなかなかしんどい道だったのです。
しかも崖スレスレを通るような道があったりと山登りに慣れてない身にはちょっとこわい。 -
息を切らせて登りながら、山登りの魅力を思いました。
「登る」という単純な行為に意識を集中させる。
すると心の中にあるわだかまりのようなものが少しずつ消えていくのがわかる。
登れば登るほど、体は疲れても心はリフレッシュしていくように感じた。 -
初夏の陽光が山道に降り注ぐ。
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途中であとから来たおじさんに追い抜かれるという情けないことがありましたが(笑)、ようやく男坂を抜けました。
山頂まではもうちょっと! -
振り返ると、木々の間から海が望めました。
けっこう登ってきたな〜。 -
この一帯の広葉樹林は自然林なんだそうです。
寺の霊域として樹木の伐採が禁じられていたため、今に残されているんです。
そんな新緑を見つめながら耳を澄ませば、かつて朝鮮から渡来してきた人々の声が聴こえてきそうな気がする…。 -
神社の名残りなのか石段を上ると、そこが高麗山の山頂でした。
ここにも渡来伝説の説明がありました。 -
山頂からはどんな素晴らしい眺望が?
と思ったら、木々に遮られて眺望はまったくなし。
山頂には神社の遺構があるだけでしたが、独特の静謐さが良い雰囲気です。 -
こんな山の上に昔は社があったのかぁ。
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ここからは湘南平へ向けて尾根を歩きます。
この一帯は山城でもあったらしく、堀切の遺構などが残ります。
たまにハイキング客と擦れ違うと「こんにちは〜」と挨拶します。
登山の常かな。 -
八俵山という山に着きました。
標高は高麗山より少し低い160m。
昔は毘沙門堂が建っていたのだという。
ここも樹木に覆われていて眺望はなし。 -
緑きらきら。
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次に着いたのが浅間山。
ここもとくに眺望は開けず、小さな浅間神社があるだけ。 -
社の上に置いてありました。
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さらにしばらく山道を行くと、やっと眺望が開けてきました。
見上げれば湘南平のテレビ塔!
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