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6月22日、母島に到着して2日目。23日は小笠原諸島最高峰の乳房山に登山。天気は山がガスッた状態だったが、視界が悪い分強い日差しが無くて助かった。<br /> 湿度はあってちょっと歩くとすぐ汗が出た。でもおかげさまでいい登山が出来た。

2009年の旅 16 小笠原へ 母島編1

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2009/06/19 - 2009/06/30

66164位(同エリア79623件中)

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waraji

warajiさん

6月22日、母島に到着して2日目。23日は小笠原諸島最高峰の乳房山に登山。天気は山がガスッた状態だったが、視界が悪い分強い日差しが無くて助かった。
 湿度はあってちょっと歩くとすぐ汗が出た。でもおかげさまでいい登山が出来た。

同行者
一人旅
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
新幹線 徒歩 バイク

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  •  母島1泊目はこのわんとねでした。意味は不明。聞かなかったのでちょっと後悔。たぶん方言で地名とか位置を表してるんだと思うけど・・・・<br /> 泊まる部屋は階段を登って各部屋に行くようになっており、まるで2世帯住宅。ダイニングや食堂は住居を兼ねた感じでした。<br />朝食がまた豪華で量も多く、びっくり。美味しく頂きました。

     母島1泊目はこのわんとねでした。意味は不明。聞かなかったのでちょっと後悔。たぶん方言で地名とか位置を表してるんだと思うけど・・・・
     泊まる部屋は階段を登って各部屋に行くようになっており、まるで2世帯住宅。ダイニングや食堂は住居を兼ねた感じでした。
    朝食がまた豪華で量も多く、びっくり。美味しく頂きました。

  •  今日は小笠原最高峰の乳房山に向います。その前に準備準備。<br /> お昼を頼んでおいたのに聞いてなかったようで、仕方なくお茶だけ貰ってあとは昨日買っておいたパンをお昼に当てる事にした。<br /> 出発前にビデオの確認と荷の整理をしてまずは今日の宿泊地、裏隣りのアンナビーチYHに寄って荷物を置かせてもらった。<br /> 宿の周りにはいろんな花や植物があって飽きない。写真はなんか不思議な花だったので撮ってみました。

     今日は小笠原最高峰の乳房山に向います。その前に準備準備。
     お昼を頼んでおいたのに聞いてなかったようで、仕方なくお茶だけ貰ってあとは昨日買っておいたパンをお昼に当てる事にした。
     出発前にビデオの確認と荷の整理をしてまずは今日の宿泊地、裏隣りのアンナビーチYHに寄って荷物を置かせてもらった。
     宿の周りにはいろんな花や植物があって飽きない。写真はなんか不思議な花だったので撮ってみました。

  •  札があったので見たらカエンボクと言うらしい。う〜ん、確かにそうかも。

     札があったので見たらカエンボクと言うらしい。う〜ん、確かにそうかも。

  •  朝の忙しい時間帯で申し訳なかったが、とりあえず宿泊の手続きを取り、館内の説明と案内を受けた。<br /> 小笠原で共通しているのはクーラーと冷蔵庫が自己管理されていること。とにかくクーラー無しではやっていけないし、冷蔵庫も死活問題だという事が分かった。本土での冷蔵庫の使用とは根本的に違う。こちらでは本当に食べ物の確保に冷蔵庫は絶対必要なのだ。とにかくその日の水と食糧は自己確保できちんと準備しないと痛い目に遭う。母島では特にそうだった。何しろ食堂はあきらめた方がいいし店だって小さな一般店が3軒のみ。行けば食べ物があるとは考えない方がいい。<br /> 受付時に数名の宿泊者がいた。今日帰る人が多くて結局本日の泊まりは私含め3名だった。<br /> 昨日の人達かな?YHや一部宿では送迎があった。わんとねは無かった。まあだから迷ったのだが・・・<br /> 私が昨日はわんとねだった事を言うと、仲のいい友達だという事だった。<br /> わんとねは旦那さんが今事故だか病気だとかで入院していて奥さん一人だそうである。あとは子供たち。どうりで寂しいと思った。でもお金には困らないみたい。旦那さんは元々建設会社の社員で、宿も建設関係の仕事ではここに泊まる人が多いのだそうだ。<br /> 宿を出ていよいよ登山。まずは観光センターで乳房山の記念登録証の発行の手続きをした。有料ではあるが、300円だし記念にはいい。<br />説明を受け、いざ出発!山頂にはプレートがあるのでそれを紙につけてクレヨンでこすり、それをまた観光センターに持っていくと記念証を作成してくれる。<br /> 昨日歩いたロース記念館まで来てまずはこれから登る山をパチリ。

     朝の忙しい時間帯で申し訳なかったが、とりあえず宿泊の手続きを取り、館内の説明と案内を受けた。
     小笠原で共通しているのはクーラーと冷蔵庫が自己管理されていること。とにかくクーラー無しではやっていけないし、冷蔵庫も死活問題だという事が分かった。本土での冷蔵庫の使用とは根本的に違う。こちらでは本当に食べ物の確保に冷蔵庫は絶対必要なのだ。とにかくその日の水と食糧は自己確保できちんと準備しないと痛い目に遭う。母島では特にそうだった。何しろ食堂はあきらめた方がいいし店だって小さな一般店が3軒のみ。行けば食べ物があるとは考えない方がいい。
     受付時に数名の宿泊者がいた。今日帰る人が多くて結局本日の泊まりは私含め3名だった。
     昨日の人達かな?YHや一部宿では送迎があった。わんとねは無かった。まあだから迷ったのだが・・・
     私が昨日はわんとねだった事を言うと、仲のいい友達だという事だった。
     わんとねは旦那さんが今事故だか病気だとかで入院していて奥さん一人だそうである。あとは子供たち。どうりで寂しいと思った。でもお金には困らないみたい。旦那さんは元々建設会社の社員で、宿も建設関係の仕事ではここに泊まる人が多いのだそうだ。
     宿を出ていよいよ登山。まずは観光センターで乳房山の記念登録証の発行の手続きをした。有料ではあるが、300円だし記念にはいい。
    説明を受け、いざ出発!山頂にはプレートがあるのでそれを紙につけてクレヨンでこすり、それをまた観光センターに持っていくと記念証を作成してくれる。
     昨日歩いたロース記念館まで来てまずはこれから登る山をパチリ。

  •  ロース記念館とは反対の道を歩き、山に向っていくと登山口が2ヶ所ある。時計回りがコースとしてはいいらしいので最初に現われた右側の登山口はパスしてその奥の左側の登山口まで歩いた。<br /> 登山口にはこんな看板が。母島の解説があった。

     ロース記念館とは反対の道を歩き、山に向っていくと登山口が2ヶ所ある。時計回りがコースとしてはいいらしいので最初に現われた右側の登山口はパスしてその奥の左側の登山口まで歩いた。
     登山口にはこんな看板が。母島の解説があった。

  •  登山口にて。ここからいよいよ登山が始まる。<br />乳房山の詳しい位置関係は山頂がガスっていてよく分からなかった。たぶんあの辺りかなぁ〜?と、勝手に想像しながら登山開始。

     登山口にて。ここからいよいよ登山が始まる。
    乳房山の詳しい位置関係は山頂がガスっていてよく分からなかった。たぶんあの辺りかなぁ〜?と、勝手に想像しながら登山開始。

  •  登山道はいきなり暗いジャングルの中を歩く感じだった。<br /> 乳房山は女性の乳房に似ていることから付いたと言う。でも似たようなそれらしき山が多すぎてガスった今の状態では見当も付かない。

     登山道はいきなり暗いジャングルの中を歩く感じだった。
     乳房山は女性の乳房に似ていることから付いたと言う。でも似たようなそれらしき山が多すぎてガスった今の状態では見当も付かない。

  •  歩いたら数分でこんな世界の道に。<br />観葉植物で私の家にもある。まあいきなりすごいものを見てしまった。そこにアフリカマイマイやムラサキオカヤドカリがうようよいる。それにも驚き。<br /> アフリカマイマイは確か危険である上に駆除の対象だと思った。<br /> ヤドカリは一度決まってしまった法律が壁になって増える一方。なんで天然記念物にしてしまったのか?もう一度再決し直して解除しないと大変な事になるかも。とはガイドも漏らしていた。<br />まあ〜とにかくどこにいてもヤドカリはゴロゴロいる。このヤドカリも実は毒があって触ってはいけない。

     歩いたら数分でこんな世界の道に。
    観葉植物で私の家にもある。まあいきなりすごいものを見てしまった。そこにアフリカマイマイやムラサキオカヤドカリがうようよいる。それにも驚き。
     アフリカマイマイは確か危険である上に駆除の対象だと思った。
     ヤドカリは一度決まってしまった法律が壁になって増える一方。なんで天然記念物にしてしまったのか?もう一度再決し直して解除しないと大変な事になるかも。とはガイドも漏らしていた。
    まあ〜とにかくどこにいてもヤドカリはゴロゴロいる。このヤドカリも実は毒があって触ってはいけない。

  •  台湾でよく見たビンローと同じだと思うのだが。<br />小笠原ではこれが住居など、生活には欠かせなかったようだ。<br /> 私はビンローというと、実を思い出す。タバコみたいに嗜好品で、この実を噛むのだが、オレンジの汁が出て、それは飲み込まずにそこら辺に吐いて捨てる。<br />当時はちょっと気が乗らなくて手は出さなかった。<br />懐かしい思いがした。

     台湾でよく見たビンローと同じだと思うのだが。
    小笠原ではこれが住居など、生活には欠かせなかったようだ。
     私はビンローというと、実を思い出す。タバコみたいに嗜好品で、この実を噛むのだが、オレンジの汁が出て、それは飲み込まずにそこら辺に吐いて捨てる。
    当時はちょっと気が乗らなくて手は出さなかった。
    懐かしい思いがした。

  •  固有種の案内板。いろいろ勉強になる。

     固有種の案内板。いろいろ勉強になる。

  •  うっそうとしたジャングルを抜けて第一展望台?に出た。上はやはりガスっていた。<br /> 展望は効いた。景色はよくて登ってきた山並みがハッキリ分かる。上から見るのと下から登ってくるのではイメージが全然違う。

     うっそうとしたジャングルを抜けて第一展望台?に出た。上はやはりガスっていた。
     展望は効いた。景色はよくて登ってきた山並みがハッキリ分かる。上から見るのと下から登ってくるのではイメージが全然違う。

  •  第一展望台まで約15分だった。YHから入り口まで約15分だからここまで30分の道のり。思った以上に近いのだ。その間観光センターで手続きをしたりしたからもう少し実際はかかっているが。<br /> そこからのんびり歩いて11分。観光ポイントの爆弾跡地に着いた。<br />もう汗だくだく。蒸し暑くて辛かった。水の補給も頻繁にする。今回の登山では純粋な水500cc、お茶500cc、水筒に氷を入れた冷たいお茶を500ccの1,5リットル用意。ペットボトルは現地では非常に役に立った。あまり捨てないで持っておくと便利な事が多い。小笠原ではペットボトルは貴重だから3本くらいはあったほうがいい。これはお金の節約とも関係ある。水と氷は宿で用意できるので使わない手はない。<br /> 

     第一展望台まで約15分だった。YHから入り口まで約15分だからここまで30分の道のり。思った以上に近いのだ。その間観光センターで手続きをしたりしたからもう少し実際はかかっているが。
     そこからのんびり歩いて11分。観光ポイントの爆弾跡地に着いた。
    もう汗だくだく。蒸し暑くて辛かった。水の補給も頻繁にする。今回の登山では純粋な水500cc、お茶500cc、水筒に氷を入れた冷たいお茶を500ccの1,5リットル用意。ペットボトルは現地では非常に役に立った。あまり捨てないで持っておくと便利な事が多い。小笠原ではペットボトルは貴重だから3本くらいはあったほうがいい。これはお金の節約とも関係ある。水と氷は宿で用意できるので使わない手はない。
     

  •  何でもたまたま戦争中米軍が余った爆弾をここに捨てたらしい。ひどい話だが、これが戦争だ。

     何でもたまたま戦争中米軍が余った爆弾をここに捨てたらしい。ひどい話だが、これが戦争だ。

  •  その爆弾跡も時を経て分からなくなってきている。言われなければたぶん分からない。当時はかなり大きな穴だったと思うが、今はそこに熱帯の植物が覆い茂っている。皮肉にもそれで有名ポイントとなっているのがマルハチというシダだかヘゴだか知らないが、そんな熱帯植物の仲間がりっぱに生えていた。<br /> マルハチとは幹の模様がハの字を逆さまにしたように出ているかららしい。

     その爆弾跡も時を経て分からなくなってきている。言われなければたぶん分からない。当時はかなり大きな穴だったと思うが、今はそこに熱帯の植物が覆い茂っている。皮肉にもそれで有名ポイントとなっているのがマルハチというシダだかヘゴだか知らないが、そんな熱帯植物の仲間がりっぱに生えていた。
     マルハチとは幹の模様がハの字を逆さまにしたように出ているかららしい。

  •  爆弾跡からすぐに稜線に出た。まだまだ道は険しいが、視界の広がった所は気分がいい。<br /> 上から見て気が付くのだが、花がきれいに咲いている。下からでは全くわからない。これが熱帯特有の森なのだろう。

     爆弾跡からすぐに稜線に出た。まだまだ道は険しいが、視界の広がった所は気分がいい。
     上から見て気が付くのだが、花がきれいに咲いている。下からでは全くわからない。これが熱帯特有の森なのだろう。

  •  そこから7分でガジュマルの巨大な樹に出会った。ものすごくデカイ!怖いくらいにデカくて、その幹だか根っこを横に通り過ぎる。

     そこから7分でガジュマルの巨大な樹に出会った。ものすごくデカイ!怖いくらいにデカくて、その幹だか根っこを横に通り過ぎる。

  •  森には小鳥の休憩所みたいなのを作って野生の生息保護をしているらしい。<br /> この水の取り方は勉強になった。豊かな水の森があるから出来ることでもあるのだろう。

     森には小鳥の休憩所みたいなのを作って野生の生息保護をしているらしい。
     この水の取り方は勉強になった。豊かな水の森があるから出来ることでもあるのだろう。

  •  かつて島の食糧に植えたのだろう。野生化して山に育っている。グワバに似てるみたいだから美味しいのかな。キバンザクロと言うらしい。ブラジル原産。

     かつて島の食糧に植えたのだろう。野生化して山に育っている。グワバに似てるみたいだから美味しいのかな。キバンザクロと言うらしい。ブラジル原産。

  •  本土の園芸店でよく見るよね。こんなのはそこら中にある。私も手入れ不要とかでこれに似たコウモリランを買ったことがあるが、見事枯らせた。現場を見ると、本土での育て方がいかに違うかがわかる。

     本土の園芸店でよく見るよね。こんなのはそこら中にある。私も手入れ不要とかでこれに似たコウモリランを買ったことがあるが、見事枯らせた。現場を見ると、本土での育て方がいかに違うかがわかる。

  •  ちょうど植物の説明版がありました。

     ちょうど植物の説明版がありました。

  •  だいぶ上まで来たと思うのだが、ツルダコの木の群落があった。タコノキのツルバージョンだ。

     だいぶ上まで来たと思うのだが、ツルダコの木の群落があった。タコノキのツルバージョンだ。

  •  第2展望所まで来た。ガジュマルから約20分ちょっと。かなりゆっくり歩いているから早い人はここまであっという間かもしれない。<br /> 展望所からはきれいな海岸線が見れるようだが、真っ白。

     第2展望所まで来た。ガジュマルから約20分ちょっと。かなりゆっくり歩いているから早い人はここまであっという間かもしれない。
     展望所からはきれいな海岸線が見れるようだが、真っ白。

  •  第2展望所から更に17分。ついにピークに立った!観光センターから歩いて約2時間。視界はゼロ。でも時々雲の切れ間があった。晴れてたら強い日差しですぐに参ってしまいそう。<br /> 乳房山の看板の下にあるプレートには固有種のトカゲがいた。結構見かける。さっそく貰った台紙にプレートをかぶせ、クレヨンで写した。

     第2展望所から更に17分。ついにピークに立った!観光センターから歩いて約2時間。視界はゼロ。でも時々雲の切れ間があった。晴れてたら強い日差しですぐに参ってしまいそう。
     乳房山の看板の下にあるプレートには固有種のトカゲがいた。結構見かける。さっそく貰った台紙にプレートをかぶせ、クレヨンで写した。

  •  ピークからの視界はご覧の通り。真っ白。

     ピークからの視界はご覧の通り。真っ白。

  •  でも時々雲の切れ間から景色が・・・・。美しい。でも反対が海なんて!地形がチンプンカンプン。<br /> 風も涼しくて助かった。ここでしばらくお昼休憩にした。

     でも時々雲の切れ間から景色が・・・・。美しい。でも反対が海なんて!地形がチンプンカンプン。
     風も涼しくて助かった。ここでしばらくお昼休憩にした。

  •  休憩をしていると・・・・グリーンのトカゲ。これが外来種でイグアナの仲間、グリーンアノール。繁殖が強く、固有種の昆虫などが根こそぎ食べられて絶滅が心配されている。この時期鳴くはずの小笠原セミもほとんど絶滅したらしい。このグリーンアノールを絶滅させる努力をしているらしいが、中々難事業だ。

     休憩をしていると・・・・グリーンのトカゲ。これが外来種でイグアナの仲間、グリーンアノール。繁殖が強く、固有種の昆虫などが根こそぎ食べられて絶滅が心配されている。この時期鳴くはずの小笠原セミもほとんど絶滅したらしい。このグリーンアノールを絶滅させる努力をしているらしいが、中々難事業だ。

  •  お昼休憩を終えて先へ進む。いよいよ下山だ。ここから先、少し歩いた辺りが一番景色がよかった。雰囲気も明るくていい。<br /> 途中大きなヘゴの木を発見。先ほどのマルハチとはお仲間かな?ヘゴといえば園芸店ではよく観葉植物の添え木としてよく知られた存在。ここまでくるとすごいね〜!

     お昼休憩を終えて先へ進む。いよいよ下山だ。ここから先、少し歩いた辺りが一番景色がよかった。雰囲気も明るくていい。
     途中大きなヘゴの木を発見。先ほどのマルハチとはお仲間かな?ヘゴといえば園芸店ではよく観葉植物の添え木としてよく知られた存在。ここまでくるとすごいね〜!

  •  少し下った所は木の遊歩道が設けてあった。明るい視界の開けた所で、ここに固有種で時期を迎えると美しい花が咲くハハジマノボタンの群落があった。咲くのはもう少し先。残念。

     少し下った所は木の遊歩道が設けてあった。明るい視界の開けた所で、ここに固有種で時期を迎えると美しい花が咲くハハジマノボタンの群落があった。咲くのはもう少し先。残念。

  •  視界の開けた稜線を歩く。向こうに見えるのがもう1つの乳房に当たるのだろう。遠くから見れなくて残念だった。登山道はもう1つのピークには無いのでそのまま下る事になる。<br /> 稜線はなんとススキが!これも外来種だと思うが。<br />明るい草原のようだった。

     視界の開けた稜線を歩く。向こうに見えるのがもう1つの乳房に当たるのだろう。遠くから見れなくて残念だった。登山道はもう1つのピークには無いのでそのまま下る事になる。
     稜線はなんとススキが!これも外来種だと思うが。
    明るい草原のようだった。

  •  時々ガスが晴れて海と半島がきれいに見えた。

     時々ガスが晴れて海と半島がきれいに見えた。

  •  草原のような所と潅木帯が続く。そこに例のブラジル原産のザクロが・・・。かわいく実が成ってきていた。

     草原のような所と潅木帯が続く。そこに例のブラジル原産のザクロが・・・。かわいく実が成ってきていた。

  •  ツルダコの花?それともタコノキの花?とにかく珍しかった。<br />たべられた跡もあり、野生動物の食糧にもなっているのかもしれない。

     ツルダコの花?それともタコノキの花?とにかく珍しかった。
    たべられた跡もあり、野生動物の食糧にもなっているのかもしれない。

  •  固有種で、一般的にはテリハマボウと言うらしい。地元ではいちび(一日花)と言っている。朝黄色で夕方赤くなり、落ちる。一日で終わってしまうからそう言うのかもしれない。ハイビスカスと間違えるくらい南国的できれいな花だ。

     固有種で、一般的にはテリハマボウと言うらしい。地元ではいちび(一日花)と言っている。朝黄色で夕方赤くなり、落ちる。一日で終わってしまうからそう言うのかもしれない。ハイビスカスと間違えるくらい南国的できれいな花だ。

  •  一瞬海がきれいに映えた。記念に一枚。まるで北海道礼文島の海みたいだった。

     一瞬海がきれいに映えた。記念に一枚。まるで北海道礼文島の海みたいだった。

  •  草原のような明るい区間は第三展望台まで。そこから再びジャングルの中。でも何となく明るかった。場所や植生によってずい分差がある。<br /> これはたぶんムニンヒメツバキ。今が開花期で、香りもよい。ただ、私が歩いたルートでは稜線の上から見れた程度で、上を向かないと分からない程樹勢が強くて背も高かった。遊歩道にはたくさん花が落ちていた。

     草原のような明るい区間は第三展望台まで。そこから再びジャングルの中。でも何となく明るかった。場所や植生によってずい分差がある。
     これはたぶんムニンヒメツバキ。今が開花期で、香りもよい。ただ、私が歩いたルートでは稜線の上から見れた程度で、上を向かないと分からない程樹勢が強くて背も高かった。遊歩道にはたくさん花が落ちていた。

  •  そのまま乳房山コースを歩くのが普通だが、私はあまのじゃくなのでいったんコースを外れ、舟木山の滝コースに向った。<br /> ここは丁度コースの分岐点。玉川ダムの起点ともなっている。このダムは農業用で、他に乳房ダムと言って飲み水用のダムがある。こちらは残念ながら今回は行けなかった。母島に2つもダムがあったのには正直ビックリだった。

     そのまま乳房山コースを歩くのが普通だが、私はあまのじゃくなのでいったんコースを外れ、舟木山の滝コースに向った。
     ここは丁度コースの分岐点。玉川ダムの起点ともなっている。このダムは農業用で、他に乳房ダムと言って飲み水用のダムがある。こちらは残念ながら今回は行けなかった。母島に2つもダムがあったのには正直ビックリだった。

  •  ダム分岐点から約15分ほど歩くと滝のある終点に到着する。かなりゆっくり歩いたからコースとしては簡単。道も整備されている。ただし、暗くて寂しい所。一人だったから余計そう感じたのかもしれないが。<br /> 滝は思った以上に拍子抜け。時期的な問題もあったかも知れないが、岩肌にちょろちょろ水が流れているだけだった。<br /> むしろそれよりもここはうっそうとしたジャングルみたいでガジュマルの樹や野鳥のさえずりがすごかった。ここは野鳥観察には向いてるかもしれない。

     ダム分岐点から約15分ほど歩くと滝のある終点に到着する。かなりゆっくり歩いたからコースとしては簡単。道も整備されている。ただし、暗くて寂しい所。一人だったから余計そう感じたのかもしれないが。
     滝は思った以上に拍子抜け。時期的な問題もあったかも知れないが、岩肌にちょろちょろ水が流れているだけだった。
     むしろそれよりもここはうっそうとしたジャングルみたいでガジュマルの樹や野鳥のさえずりがすごかった。ここは野鳥観察には向いてるかもしれない。

  •  滝の看板と、正面に見える木はちょっとグロテスクなくらい根の張った生え方をしていた。何ていう木かな?

     滝の看板と、正面に見える木はちょっとグロテスクなくらい根の張った生え方をしていた。何ていう木かな?

  •  滝の写真を撮ってすぐ引き返した。途中ランのような植物を発見。資料によるとたぶんこれは月桃という植物。生活の為に素材として持ち込まれ、どこの家庭でも栽培したようだ。詳しい事はわからないが・・・

     滝の写真を撮ってすぐ引き返した。途中ランのような植物を発見。資料によるとたぶんこれは月桃という植物。生活の為に素材として持ち込まれ、どこの家庭でも栽培したようだ。詳しい事はわからないが・・・

  •  ダム分岐点まで戻ってからそのまま船木山散歩コース入り口まで出てきた。ここからは明るい普通の道だ。

     ダム分岐点まで戻ってからそのまま船木山散歩コース入り口まで出てきた。ここからは明るい普通の道だ。

  •  船木山入り口起点が玉川ダムでもある。思ったより大きい感じ。<br /> 少し休憩して舗装された農道を歩いて下っていく。

     船木山入り口起点が玉川ダムでもある。思ったより大きい感じ。
     少し休憩して舗装された農道を歩いて下っていく。

  •  農道は果てしなくどこまでも続いている気がして心細かった。何しろ手元にはガイドマップのみ。距離感や土地勘がまったく無かった。でもまあこのまま歩けば着く事は分かっているので気が楽と言えば楽だ。<br /> 所々農地があって、バナナ園やパッションフルーツ、その他野菜や飼育場などが点々とあった。<br /> 道は車一台がやっとすれ違えるくらいの細い農道で、海も見えないしただただ山々がそびえ立たつ中クネクネと続いた。<br /> 歩いていてふと見ると野生のパパイヤ!しかし変。実が成っていない。あれ?とよく見る。なんと、パパイヤには雄と雌があるのだ。初めて知った。

     農道は果てしなくどこまでも続いている気がして心細かった。何しろ手元にはガイドマップのみ。距離感や土地勘がまったく無かった。でもまあこのまま歩けば着く事は分かっているので気が楽と言えば楽だ。
     所々農地があって、バナナ園やパッションフルーツ、その他野菜や飼育場などが点々とあった。
     道は車一台がやっとすれ違えるくらいの細い農道で、海も見えないしただただ山々がそびえ立たつ中クネクネと続いた。
     歩いていてふと見ると野生のパパイヤ!しかし変。実が成っていない。あれ?とよく見る。なんと、パパイヤには雄と雌があるのだ。初めて知った。

  •  その隣りではたくさんのパパイヤの実が成っていた。青パパイヤは料理として使うらしいが、分からないので手の出しようが無い。熟した黄色い実なら採って食べたんだけど・・・・<br /> 1ヵ所一個だけ黄色く熟したパパイヤを発見したが、届かなくてあきらめ。残念。

     その隣りではたくさんのパパイヤの実が成っていた。青パパイヤは料理として使うらしいが、分からないので手の出しようが無い。熟した黄色い実なら採って食べたんだけど・・・・
     1ヵ所一個だけ黄色く熟したパパイヤを発見したが、届かなくてあきらめ。残念。

  •  船木山コース基点から歩いて約40分位だと思う。やっと海岸線の道路に出た。出た先は石次郎海岸という所だった。意外に沖港から近く、そこから10分で観光センターまで着いてしまった。トータルで観光センター往復5時間半のハイクだった。<br /> この山が船木山コースを取ったために行けなかった剣先山。最初これが乳房山だとばかり思っていた。今度来る事があったら登ってみたい。

     船木山コース基点から歩いて約40分位だと思う。やっと海岸線の道路に出た。出た先は石次郎海岸という所だった。意外に沖港から近く、そこから10分で観光センターまで着いてしまった。トータルで観光センター往復5時間半のハイクだった。
     この山が船木山コースを取ったために行けなかった剣先山。最初これが乳房山だとばかり思っていた。今度来る事があったら登ってみたい。

  •  観光センターで証明書を受け取り、YHへ戻る。今日はいい旅だった。<br /> 宿はとてもいい所だった。旦那さんはYHのペアレント会議だとかで東京へ出てしまっていて来週辺り帰ってくるとか。<br /> 奥さんとヘルパーの女の子の2人でやっていた。<br /> 本日は3人の宿泊。居候みたいに居座っている名物おやじさんらしいが、その方と同じように普通に旅してる若い男性。そして私。みんな個性的。<br /> Pさんはどこの出身か忘れたが、自然ガイドや保護活動もしている方らしい。<br />奥さんとはやはり旅で知り合った仲。その奥さんはなんと北海道根室の出身。まったく正反対の環境だ。同じ辺境の地ではあるが・・・・<br /> 小笠原は静岡や北海道などの出身が多いと聞くが、出会って話を聞くと普通にそんな話が出るのが面白い。<br />だから宿では北海道の話も出るし料理も北海道のものが一品は出る感じ。YHの特異性もあるだろうが、話しのネタが全国、いや、世界規模なところが面白いなと思う。

     観光センターで証明書を受け取り、YHへ戻る。今日はいい旅だった。
     宿はとてもいい所だった。旦那さんはYHのペアレント会議だとかで東京へ出てしまっていて来週辺り帰ってくるとか。
     奥さんとヘルパーの女の子の2人でやっていた。
     本日は3人の宿泊。居候みたいに居座っている名物おやじさんらしいが、その方と同じように普通に旅してる若い男性。そして私。みんな個性的。
     Pさんはどこの出身か忘れたが、自然ガイドや保護活動もしている方らしい。
    奥さんとはやはり旅で知り合った仲。その奥さんはなんと北海道根室の出身。まったく正反対の環境だ。同じ辺境の地ではあるが・・・・
     小笠原は静岡や北海道などの出身が多いと聞くが、出会って話を聞くと普通にそんな話が出るのが面白い。
    だから宿では北海道の話も出るし料理も北海道のものが一品は出る感じ。YHの特異性もあるだろうが、話しのネタが全国、いや、世界規模なところが面白いなと思う。

  •  母島アンナビーチYHの夕食。質素だが、美味しかった。<br />島ではどこもそうだろうが、食べ物の確保は大変だ。特に小笠原はおが丸の入港が生命線だからなおさらである。前にも話したが、漁師とか農家で無い限り普段食べるものもお客に出すものも普通に店で買うしかない。ものは限られているからそれなりの食事だと言う事は知っておくべきだろう。<br />意外に肉料理が多い気がした。保存も効くからやはりそういうものが主流になるのは仕方がない。<br /> 刺身は名物おやじさんが釣ってきたものらしい。鯛だったかな?美味しかった。<br /> アスパラは実家の北海道から送ってきてもらったものらしい。ここのYHは小笠原母島で北海道が味わえる。<br /> 若い男性は明日亀料理の民宿に泊まるそうだ。そのあと父島でYHだというからまた会うことになる。その時また話しを聞いてみよう。亀料理は小笠原郷土料理でもあるが、一般的にそんなに食べてるわけではない。捕獲量も年間で決まっているし、許可の免許も必要だ。現在は母島に一人だけ亀漁師がいる。父島にも一人いたが、確かもういないと聞いた。<br /> その亀漁師の民宿がロース記念館の近くにある。ちょっと興味深々。<br /> 名物おやじさんはずっと小笠原母島。ここが好きなのだそうだ。初夏から夏の観光シーズン手前までここで過ごし、夏は北海道、秋は山の主に北アルプス穂高周辺に行くそうである。母島ではいつものんびり釣りをしたり泳いだりしているらしい。<br />一人身なのだろう。ずっと独りだったのだろうか?それは分からないが、お金持ちであることは間違いない。いつも共勝丸でやってきて帰るのだそうだ。<br /> 明日はいよいよ島巡りに出かける。<br /><br />〜つづく〜

     母島アンナビーチYHの夕食。質素だが、美味しかった。
    島ではどこもそうだろうが、食べ物の確保は大変だ。特に小笠原はおが丸の入港が生命線だからなおさらである。前にも話したが、漁師とか農家で無い限り普段食べるものもお客に出すものも普通に店で買うしかない。ものは限られているからそれなりの食事だと言う事は知っておくべきだろう。
    意外に肉料理が多い気がした。保存も効くからやはりそういうものが主流になるのは仕方がない。
     刺身は名物おやじさんが釣ってきたものらしい。鯛だったかな?美味しかった。
     アスパラは実家の北海道から送ってきてもらったものらしい。ここのYHは小笠原母島で北海道が味わえる。
     若い男性は明日亀料理の民宿に泊まるそうだ。そのあと父島でYHだというからまた会うことになる。その時また話しを聞いてみよう。亀料理は小笠原郷土料理でもあるが、一般的にそんなに食べてるわけではない。捕獲量も年間で決まっているし、許可の免許も必要だ。現在は母島に一人だけ亀漁師がいる。父島にも一人いたが、確かもういないと聞いた。
     その亀漁師の民宿がロース記念館の近くにある。ちょっと興味深々。
     名物おやじさんはずっと小笠原母島。ここが好きなのだそうだ。初夏から夏の観光シーズン手前までここで過ごし、夏は北海道、秋は山の主に北アルプス穂高周辺に行くそうである。母島ではいつものんびり釣りをしたり泳いだりしているらしい。
    一人身なのだろう。ずっと独りだったのだろうか?それは分からないが、お金持ちであることは間違いない。いつも共勝丸でやってきて帰るのだそうだ。
     明日はいよいよ島巡りに出かける。

    〜つづく〜

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