定年退職記念旅行−その３−

2003/05/19 - 2003/05/30

四国の一部を垣間見たとしか言えないような四国の旅から、北陸は石川県の白山山麓の温泉へと、列車の旅を続けます。

「列車の旅」は旅行者にとって大きな夢の一つですね。昔は名古屋発の急行「阿蘇号」、京都発の急行「日南３号」、豊橋発の臨時急行「高千穂５１号」なんかに乗って九州を訪ねましたが、その時はなるべく最後尾の車両の一番後ろに席を取ったものです（高千穂５１号は最後尾には乗れませんでした）。窓を開けて顔を出し、列車の全景を見るのが好きでしたね(^o^)　特にカーブにさしかかったときなど、たまりませんね。鉄道ファンならではの楽しみです。
こうして顔を出していると、顔になんか水滴みたいなものが当たるんですねぇ。何回かの旅行後、会社で先輩に聞いてみると、
「それはトイレから出たヤツが霧状になって飛んできた、アレだよ」
あの頃の列車は垂れ流しだったからねぇ(-_-;)

それはともかく、今日の狙いの列車は「サンダーバード１５号」です。このタイプの列車は初めてで、特急の中でも停車駅の少ない列車すからね。
運がよければ白銀の白山が見えるかも知れないという期待を込めて、さぁ、移動開始です。

↓をクリックすると地図が表示されます(画像右上の｢航空写真｣に切り替えてご覧下さい)｡
http://locapoint.com/SG2.WW5.VV7.ZE5-spahaku035

エリア 白山・白峰温泉・一里野温泉(石川)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル

四国の宿を出てからタクシーや列車を乗り継いで、金沢に着いたのが午後一時過ぎ。
「サンダーバード１５号」。新しいし、綺麗だし、速いし、静かだし、いい電車でしたよ（私達はグリーン車だったしね(^o^)　）。快適な列車の旅をするなら、新型車両が配置されている時刻を選ぶといいですね。名古屋からも同様の車両を使った特急がたくさん金沢・富山に運転されています。
ここへ来るまでには瀬戸内を走り、大阪・京都を抜けて琵琶湖を眺め、そして車内販売の弁当をいただきながら北陸の山々を見上げて来たのです。これだけでもなかなかよい旅ですよ。
金沢駅のプラットホームは、札幌駅のように高い屋根で覆われているのです。雪国ではこれが一番いいですね。こんな駅構造の違いを見るだけでも、旅行の一要素となって結構楽しいものですね。

せっかくだからと、先頭車両まで移動して記念の写真を一枚(^o^)　結構カッコいい電車ですね。ＪＲの長距離特急に乗るなんて機会は滅多にありませんから、こんな電車に乗れたのも、私達の人生には記念碑的なことかも知れません(~o~)
さぁ、これから駅を出て、駅前のホテル前にあるバス停を探さなけれがなりません。駅前はちょうど工事中で通り道が変わっており、ちょっと時間がかかりました。バス停には意外なほどの人数が集まっておりました。なんでも田舎だなんて決め込んでいてはいけませんね。
実は、野町までタクシーを飛ばして、そこから加賀一宮まで電車を使ってみたかったんですけど、種々考えてやめてしまったのです。

宿に着いたところで、早速一枚。
この宿も簡易保険保養所です。静かな山間の宿で、黒字が出るだけのお客さんを確保出来るのかと、要らぬ心配をしてしまいます。
この宿の前の道をさらに山奥へと行きますと、「岩間噴泉塔群」というのがあって、「岩間温泉」も近くにあります。山好き・温泉好きの人には魅力の場所だと思いますけど、私達は残念ながら割愛しました。

部屋に案内されて、眺めた風景です。
５月下旬のこの時期は、観光シーズンから外れいてどこでも閑散としています。二人でのんびり旅行するには、この時期こそが狙い時なのですよ！！　温泉の大浴場も一人で占領できますし、泳いだって平気です。（でも、やってはいけませんよ(^o^)　）

このあたりの楽しみは、冬のスキーと夏のキャンプでしょうね。他には、岩間温泉とか手取川ダムなども憩いの場所になるでしょう。

私はこの後お風呂に行きました。大浴場を独り占め！　でも、なんだか寂しい(;_;)　今日で三つ目の温泉なんだけど、どうして一人で入ってるの？？って不満がわいてきます。
我が家のお風呂は小さなものだけど、いつもカミさんと二人で入っているのです（少しきついけど幸いに底も抜けないし、壊れもせずにいますけど・・）。でも、温泉では一人で入浴しなきゃならない(T_T)　日本の温泉の最大の欠点かもね！！

写真があまりに少ないので、コレでご案内します。
自然豊かなところで、美味しいものをいただく！！　これぞ最大の贅沢ということでしょうか？

こんな山の方に来ても、やっぱり舟盛り？　お客さん受けするには宿側も苦労してるんだなぁと、察しますよ。

宿の設備ですが、ベッドはツインの部屋が多いですね。やっぱりダブルにして欲しいと思いますね。だいたい、日本の人々はツイン好みなんだよね〜。
私は冷え性という関係上、一人で寝ると風邪を引いてしまいます。そんなわけで、いつもはカミさんと一緒に寝ています。ですから、ベッドがツインかダブルかは非常に気になるのですよ。ホントに・・。

このバス停の地名がまた変わっていますね。これは「せめ」と読むそうです。北陸には読みにくい地名があちこちにあります。

今日は金沢に出て、新潟県の瀬波温泉へと移動します。バス停に行きましたところ、地元のおばさんがみえ、カミさんとは話が弾みました。
この方は旦那さんのみえる福祉施設に向かわれるとのことでした。ご一緒にバスに乗っていきましたが、途中でバスを降りられるときに
「これからも、お体に気をつけられて・・」
と、別れのご挨拶をさせていただきました。

ほんの僅かな旅の出会いでしたが、地元の方の暮らしの一端を聞かせていただいて、同情と我が身を攻められているような思いとがしました。
「旅は出会い」とはよく言ったもです。また「旅は学び」でもあると思いますね。