2006/08/21 - 2006/08/22
492位(同エリア593件中)
もろずみさん
上田の町のシンボルは何と言っても上田城。築城したのは真田幸隆の3男である真田昌幸。
幼少の頃、武田信玄の奥近侍衆として仕え、信玄亡きあとは勝頼の最期をもって滅亡するまで、武田氏の武将として数々の著名な合戦で活躍する。
織田・豊臣の時代、真田の領主として上田城を築城。のちに第1次上田戦争で北条・徳川連合軍を敗走させ、第2次上田戦争で再び徳川秀忠率いる3万8千の徳川軍をわずか2千の兵で退けるという名将ぶりを発揮した。
徳川家康にも一目置かれた真田昌幸・幸村父子の姿を探しながら、上田城や城下の史跡を歩いてみました。
しかし名将というものの実に喰えないおやじです。そんな昌幸とスーパーマン幸村は何と魅力的なのでしょう。
- 交通手段
- 自家用車
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-
善光寺があまりに暑かったので、暑さから逃れるために早めに上田入り。
時間があるので早速訪れたのが「池波正太郎・真田太平記館」です。ここは前から来たかった所です。 -
池波正太郎直筆の原稿やスケッチやら、掲載された雑誌など垂涎物の展示品の数々。でも中は撮影禁止なので・・・。
シアターで「真田太平記」のお勉強。30分以上のスライド映写でこれが一番でした。
何しろエアコンが効いているのが良かったです。 -
ということで「真田太平記」のストーリーをだいぶ思い出して宿入りしました。上田は真田氏の本拠地ですからここに泊まります。
市内を流れる千曲川に夕闇が迫ってシャワーの後のビールが美味しい。
でもこのあとすぐに猛烈な雷雨となりました。 -
一夜明けてまずは駅前を散策。ロータリーに真田幸村の騎馬像があります。
騎馬像になっているのは皆スーパーヒーロー。皇居前の楠正成、分倍河原の新田義貞など。 -
上田城の南の駐車場に車を入れて東櫓を仰ぎ見ます。
平城とは言えこの高さ。さすがに実戦経験のある城塞です。迫力あります。 -
西櫓も同じような構造。復元とは言っても良く作ってあります。
-
本丸には真田神社があります。
上田は真田氏が松代に転封になった後、仙石・松平と藩主が変わりました。
しかし築城した真田昌幸を偲ぶ史跡が多く、真田の町です。 -
真田神社の裏手にある真田井戸です。蓋をしてありますが、ここから2km先の太郎山まで抜け穴が繋がっているとの言い伝えがあります。
真田昌幸の考えそうなことです。 -
東櫓は東虎口門と繋がっていて見学できます。時間は早かったけど見学させてもらえました。
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堅牢な造りで感心しきり。
よく考えればこの城門も復元されたものでしたね。 -
会津の鶴ヶ城などは天守閣自体が博物館になってました。松前城もそうでした。
上田城はその点建物だけ。ただし昌幸・幸村・大助の人形があって臨場感を醸し出していました。
この場面は第2次上田戦争の時の籠城作戦の相談かな。 -
東虎口門の全景。左右に隅櫓を従えた堂々たる風格です。
この時ばかりは青空が出て良い絵が撮れました。 -
城門の石垣に組まれた石の中でも異様に大きいのが「真田石」です。
上田を去る真田信幸が記念に松代に運ばせようとしたようですが、あまりに重くて断念したと言います。 -
本丸の一画に建てられた「上田市立博物館」です。
真田・仙石・松平の治世を示す展示品がたくさんあります。
武具もあれば書状もあり、特産の上田紬の展示など盛りだくさんでした。ここにあるのはほぼ本物。 -
そろそろ城下に向かおうと二の丸橋を渡ります。
その手前の土塁に時の鐘がありました。鬱蒼と茂った森の中で歴史を感じます。 -
上田城下には北国街道が通っています。
紺屋町・柳町界隈は昔から賑わった宿場の風情が残っています。 -
矢出沢川に懸かる神宮橋。向こうに見えるのは上田大神宮です。
神社の前を国道18号が通っていますが、こちら側の旧北国街道は交通量も少なくて静か。 -
実は城下にはそんなに期待してませんでしたが、こんなに良い町並があるとは。
昔のままではないでしょうが、上手に風情を残しています。 -
柳町通りの真ん中辺りにある「森文」は昔の呉服屋の建物だそうです。
今はレストラン。コーヒーでもと思いましたが、残念ながら本日休業でした。 -
板壁や格子戸を残した町並が続きます。
どうやら明治以降の建物が多いようです。
夏らしく軒先の風鈴を入れて撮ってみたりしました。 -
町全体が景観保存に相当力を入れているようですね。
ぶらぶら歩くだけでも楽しめる実物のテーマパークです。 -
白壁の蔵も残っています。道路幅も旧街道のままなのでしょう。
北信濃の町はこういう風情を残している所が多いようです。また来たくなる町並ですね。 -
一際目を引くのがこの造り酒屋。
この外観だけで博物館と言えそうな凝りよう。
いやぁ、北国街道を存分に楽しめました。 -
市役所の隣、現在の上田高校は旧藩主館だった所です。
門がそのまま校門になっています。ちゃんと堀に囲まれて御屋敷そのもの。 -
歩道を歩いていると小学校の前に説明板がありました。
真田家の紋所「六文銭」は「六連銭」と言うのですね。なるほど。 -
町歩きしてみると結構興味深い町です。
大正期に建てられた洋館は「石井鶴三美術館」だそうです。
上田の彫刻家だそうですが、今日のところは外観のみの見学。 -
再び城内に戻って、二の丸の市立博物館の隣には「山本鼎記念館」もあります。
この人も上田出身の画家・版画家だそうです。 -
町をひと回りして3時間ほども費やして上田城に戻ってきました。
歩いて回れる規模ですが、見所はずいぶんありました。昨日のうちに「真田太平記館」を見ておいて良かったかな。そうでないと時間が足りなくなりそうでした。 -
なるほど上田は城下町でしたね。納得しました。
前回は乗換だけで塩田平・別所温泉に行ったので、町の様子が気になっていました。これで満足です。
観光資源はありますが観光地ではないので人も少なくて回りやすいです。出会った人たちはやはり歴史に興味のありそうな感じでした。
お薦めはやはり「真田太平記館」。上田に着いたら最初に行くのが正解だと思います。
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この旅行記へのコメント (4)
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- コクリコさん 2006/09/01 00:09:00
- 新聞の日曜版に
- 「池波正太郎真田太平記館」の記事がありました。
おっ、もろずみさんの旅行記とバッチリと思い喜んで読みました。
「草の者」たちのことがおもに書かれていました。「忍忍洞」なんてあるのですね。面白そう。私は伊賀や甲賀の忍者敷きに行ったくらいの忍者好き。
上田に行くことがあったら是非行ってみたいです。
- もろずみさん からの返信 2006/09/01 22:28:38
- RE: 新聞の日曜版に
- コクリコさん、どうも。
別にブームじゃないと思いますが池波先生は根強い人気がありますね。
はい、忍忍洞も通りましたよ。手裏剣が飛んできたり・・・(嘘)
忍者屋敷とは違います。ちゃんとした資料館です。
浅草の「池波正太郎文庫」は鬼平や秋山小兵衛の世界ですが、上田は真田一色です。
上田に行くなら寄ってみてくださいね。
今回は行きませんでしたが、周辺のお寺に塔や良い仏像があるようです。
次回はお寺巡りで行ってみたいものです。
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- コクリコさん 2006/08/26 22:12:36
- 「真田太平記」紀行
- もろずみさん、何時の間に「真田太平記」紀行が始まったのでしょうか?
いかにも、もろずみさんらしくって出来上がりが楽しみですよ。
随分前にNHK時代劇で「真田太平記」やっていましたよね。草苅正雄が幸村役でしたよね。
懐かしいですね。学生時代、真田君という友だちが宴会になると 花ならば〜花ならば〜♪と「真田節」を歌っていたことも思い出しましたよ。
では私ももろずみさんの旅行記を読みながら内容を思い出すことにしましょう。
- もろずみさん からの返信 2006/08/27 19:55:37
- RE: 「真田太平記」紀行
- コクリコさん、執筆中に見ていただいてありがとう。
写真だけだとわからないですよね。
今回のテーマは現地での思いつき。単発企画で終わると思います(^^;
「真田太平記」では幸村が主人公なので、今回は遠慮して「真田三代記」にしました。
いつもながらいい加減な歴史紀行ですが、結構見所がありました。
ちょっとマニアックな旅行記になるかも。
コクリコさんのフランスに対抗したわけではないですが純和風の旅でした。
そんな写真ばかりでしょ?日本にも良いところがありますよね。
信州は高速道路も新幹線もあるので手軽に行けて良いです。
1泊2日でもかなり密度の高い旅ができます。
とわかっていてもなかなか行きませんね。
少し反省して時々行ってみたいと思います。
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