練馬旅行記(ブログ) 一覧に戻る
6月といったら、やっぱりあじさい!<br />近所を見回すとまだ早いと思ったけれど、開花が早い山あじさいが見たくて、2年ぶりにとしまえんにやって来ました。<br />山あじさいは見頃を迎え、西洋あじさいは3〜5分咲きというところ。<br />でも、家を出るときにちょうど雨が上がったタイミングで、しっとりと雨にぬれていいかんじのあじさいたちから撮影を開始することができました。<br /><br />12時40分にとしまえんに着いて、雨にぬれたユリから撮影を開始し、17時10分まで、途中30分ほど休憩して4時間半。<br />さすがにこれで満足しておなかいっぱい気分になったので、ライトアップのあじさい撮影まではチャレンジしませんでした。<br />代わりに渋谷に出て、ザ・ミュージーアムの「花の画家ルドゥーテ『美花選』」展に行って、ルドゥーテの目を通して見た花の世界を堪能するとともに、今年2011年春バラのフィナーレを飾りました。<br />とはいっても今回の「ルドゥーテ展」は、バラに限らず、いろんな花を集めたものでした。<br /><br /><雨あがりのとしまえんの旅行記のシリーズ構成><br />■(1)プロローグ:しずくをたたえたあじさい&エピローグ:「ルドゥーテ美花選」展&おまけ<br />□(2)霧のあじさい坂〜育種家の遊歩道〜あじさい宝石箱<br />□(3)山あじさいの小径〜あじさいトンネル<br /><br />早めに行ってまだ雨が降っているうちに雨にぬれたあじさいを撮影しようかとも思ったけれど、実は本日は、来月の海外旅行のために買っておいた、おNewの靴慣らしも兼ねていました。<br />雨にぬれて靴が泥だらけになるのはいやだなと思っていたら、のんびり家を11時に出るときにはちょうど雨がやんでくれました。<br /><br />としまえんに着くまで、すなわち雨上がりから約1時間半。<br />でも、あじさい園の途中のユリや、特別展示のあじさい、そして模型列車あじさい号のそばのあじさいは、まだまだしずくをまとっていました。<br />本日の私のお供はスーパーマクロモードがあるPowerShot SX 200 ISの方だったので、超マクロでしずくの世界も狙うことができました。<br />これは雨が降っている中、かさをさしながらではとても無理でした。<br /><br />見頃になればもっと水色に染まるヒメアジサイやエンドレスサマーの水色の丘には、やはり少し早かったのですが、霧のあじさいの坂はいいムードでした。<br />霧のあじさいは2年前には覚えがないのですが、新しい企画でしょうか。<br />霧とあじさいは似合っていましたし、おそらくそのおかげであじさいがしっとりと色つやを増していたように思いました。<br /><br />としまえん公式サイト<br />http://www.toshimaen.co.jp/index.html<br />第九回としまえんあじさい祭り(2010年5月28日〜6月27日)<br />(夜間ライトアップあいじさいナイト:6月10日〜26日まで金・土・日17:00〜20:00)<br /><br />渋谷文化村ザ・ミュージーアム「花の画家ルドゥーテ『美花選』展」<br />http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_11_redoute.html<br /><br /><これまでのとしまえんのあじさい祭りの旅行記><br />2009年6月9日<br />「今年もあじさいはとしまえんで(1)女性に捧げられたアジサイと宝石のような西洋あじさい」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10345691/<br />「今年もあじさいはとしまえんで(2)ちんまり可愛いヤマアジサイとやっぱりお気に入りのガクアジサイ」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10345692/<br />2008年6月4日<br />「としまえんのあじさい祭り(1)咲き始めの「あじさい坂」から「あじさい宝石箱」」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10247956/<br />「としまえんのあじさい祭り(2)珍しいアジサイがいっぱい! 山あじさいの小径とあじさいトンネル」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10247959/<br />

雨上がりのとしまえんであじさい祭り(1)プロローグ:しずくをたたえたあじさい&エピローグ:「ルドゥーテ美花選」展&おまけ

15いいね!

2011/06/11 - 2011/06/11

157位(同エリア406件中)

2

46

まみ

まみさん

6月といったら、やっぱりあじさい!
近所を見回すとまだ早いと思ったけれど、開花が早い山あじさいが見たくて、2年ぶりにとしまえんにやって来ました。
山あじさいは見頃を迎え、西洋あじさいは3〜5分咲きというところ。
でも、家を出るときにちょうど雨が上がったタイミングで、しっとりと雨にぬれていいかんじのあじさいたちから撮影を開始することができました。

12時40分にとしまえんに着いて、雨にぬれたユリから撮影を開始し、17時10分まで、途中30分ほど休憩して4時間半。
さすがにこれで満足しておなかいっぱい気分になったので、ライトアップのあじさい撮影まではチャレンジしませんでした。
代わりに渋谷に出て、ザ・ミュージーアムの「花の画家ルドゥーテ『美花選』」展に行って、ルドゥーテの目を通して見た花の世界を堪能するとともに、今年2011年春バラのフィナーレを飾りました。
とはいっても今回の「ルドゥーテ展」は、バラに限らず、いろんな花を集めたものでした。

<雨あがりのとしまえんの旅行記のシリーズ構成>
■(1)プロローグ:しずくをたたえたあじさい&エピローグ:「ルドゥーテ美花選」展&おまけ
□(2)霧のあじさい坂〜育種家の遊歩道〜あじさい宝石箱
□(3)山あじさいの小径〜あじさいトンネル

早めに行ってまだ雨が降っているうちに雨にぬれたあじさいを撮影しようかとも思ったけれど、実は本日は、来月の海外旅行のために買っておいた、おNewの靴慣らしも兼ねていました。
雨にぬれて靴が泥だらけになるのはいやだなと思っていたら、のんびり家を11時に出るときにはちょうど雨がやんでくれました。

としまえんに着くまで、すなわち雨上がりから約1時間半。
でも、あじさい園の途中のユリや、特別展示のあじさい、そして模型列車あじさい号のそばのあじさいは、まだまだしずくをまとっていました。
本日の私のお供はスーパーマクロモードがあるPowerShot SX 200 ISの方だったので、超マクロでしずくの世界も狙うことができました。
これは雨が降っている中、かさをさしながらではとても無理でした。

見頃になればもっと水色に染まるヒメアジサイやエンドレスサマーの水色の丘には、やはり少し早かったのですが、霧のあじさいの坂はいいムードでした。
霧のあじさいは2年前には覚えがないのですが、新しい企画でしょうか。
霧とあじさいは似合っていましたし、おそらくそのおかげであじさいがしっとりと色つやを増していたように思いました。

としまえん公式サイト
http://www.toshimaen.co.jp/index.html
第九回としまえんあじさい祭り(2010年5月28日〜6月27日)
(夜間ライトアップあいじさいナイト:6月10日〜26日まで金・土・日17:00〜20:00)

渋谷文化村ザ・ミュージーアム「花の画家ルドゥーテ『美花選』展」
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_11_redoute.html

<これまでのとしまえんのあじさい祭りの旅行記>
2009年6月9日
「今年もあじさいはとしまえんで(1)女性に捧げられたアジサイと宝石のような西洋あじさい」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10345691/
「今年もあじさいはとしまえんで(2)ちんまり可愛いヤマアジサイとやっぱりお気に入りのガクアジサイ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10345692/
2008年6月4日
「としまえんのあじさい祭り(1)咲き始めの「あじさい坂」から「あじさい宝石箱」」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10247956/
「としまえんのあじさい祭り(2)珍しいアジサイがいっぱい! 山あじさいの小径とあじさいトンネル」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10247959/

PR

  • 来月の旅行のために買ったおNewの靴<br /><br />先週末に買いました。<br />漠然とトレッキングのためのシューズを探していたのですが、トレッキングシューズはあまりにも本格的すぎでした。<br />そこまで歩き込む予定ではないので、ふつうの日常レベルのウォーキングシューズとなりました。<br />

    来月の旅行のために買ったおNewの靴

    先週末に買いました。
    漠然とトレッキングのためのシューズを探していたのですが、トレッキングシューズはあまりにも本格的すぎでした。
    そこまで歩き込む予定ではないので、ふつうの日常レベルのウォーキングシューズとなりました。

  • 脱ぎ着しやすいファスナー付き

    脱ぎ着しやすいファスナー付き

  • 裏のゴムの突起も今は新品@<br /><br />新品じゃなきゃ撮れないこのアングル。<br />

    裏のゴムの突起も今は新品@

    新品じゃなきゃ撮れないこのアングル。

  • 12時25分頃、西武線の豊島園駅に到着<br /><br />とししまえんのあじさい祭りのポスターと西武線の黄色い列車。<br />

    12時25分頃、西武線の豊島園駅に到着

    とししまえんのあじさい祭りのポスターと西武線の黄色い列車。

  • 駅の改札を出たら、すぐにとしまえん@

    駅の改札を出たら、すぐにとしまえん@

  • 駅前のキンシバイさんたち、久しぶり〜!

    駅前のキンシバイさんたち、久しぶり〜!

  • ぬれた姿がステキですよ、キンシバイさん

    ぬれた姿がステキですよ、キンシバイさん

  • 私が行くときはいつも空いていてラッキーなとしまえん入口

    私が行くときはいつも空いていてラッキーなとしまえん入口

  • としまえんの入口と、入口前のあじさいディスプレイ

    としまえんの入口と、入口前のあじさいディスプレイ

  • 入口前にあった、本日の開花状況の看板<br /><br />行く前に公式サイトでもチェックしていてだいたい分かっていましたが、目当ての山あじさいの小径が見頃で良かったです。<br />入場料は1,000円でした。<br />

    入口前にあった、本日の開花状況の看板

    行く前に公式サイトでもチェックしていてだいたい分かっていましたが、目当ての山あじさいの小径が見頃で良かったです。
    入場料は1,000円でした。

  • ぬれそぼつ白ゆりと、西洋あじさいの影<br /><br />入口前広場の花壇にて。<br />

    ぬれそぼつ白ゆりと、西洋あじさいの影

    入口前広場の花壇にて。

  • ぬれそぼつオレンジのゆりと、西洋あじさいの影<br /><br />雨がやんでから1時間以上はたっていると思いますが、このあたりの花はまだまだしずくをたっぷりたたえていました。<br />

    ぬれそぼつオレンジのゆりと、西洋あじさいの影

    雨がやんでから1時間以上はたっていると思いますが、このあたりの花はまだまだしずくをたっぷりたたえていました。

  • ぬれそぼつ、うつむき加減のガクあじさい

    ぬれそぼつ、うつむき加減のガクあじさい

  • としまえんの園内マップと回った経路<br /><br />としまえんは子供の頃によくプールに泳ぎに来たものです。流れるプールや飛び込み台が大好きでしたっけ。<br />あじさい園はこうして見るととしまえんのごく一部。<br />今回、回った経路はあじさい目当てなので前回や前々回と変わらないです。<br />太いラインでなぞった3番から10番のあたりがあじさい園です。<br /><br />3年前の初としまえん・あじさい祭りのときに回った経路の写真<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14005007/<br />関連の旅行記<br />「としまえんのあじさい祭り(1)咲き始めの「あじさい坂」から「あじさい宝石箱」」(2008年6月4日)<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10247956/<br /><br />1:入口前広場で、しずくをしたたらせたユリの写真を撮ったところ。<br />2:橋のゆり花壇でも、しずくをしたたらせたユリの写真をゲット。<br />3:特別展示「園芸あじさいの華麗なる世界〜育種家たちのあじさい〜」や販売あじさい展示場所。<br />4:模型列車あじさい号の撮影スポット。<br />5:「霧のあじさいの丘」と、3分咲きほどだけどなかなか良かった「水色の丘」。<br />6:思ったより夢中になった「エンドレスサマー」や「育種家の遊歩道」。<br />7:咲き始めの大小のアナベルが待っていた「白い小径」。<br />8:さらっと回った「あじさい宝石箱」。<br />9:本日の一番目当ての「山あじさいの小径」のはじまりの地点。<br />10:開花はまあまあだった、つるあじさいの「あじさいトンネル」&周辺のガクあじさいや甘茶も撮影したところ。<br />

    としまえんの園内マップと回った経路

    としまえんは子供の頃によくプールに泳ぎに来たものです。流れるプールや飛び込み台が大好きでしたっけ。
    あじさい園はこうして見るととしまえんのごく一部。
    今回、回った経路はあじさい目当てなので前回や前々回と変わらないです。
    太いラインでなぞった3番から10番のあたりがあじさい園です。

    3年前の初としまえん・あじさい祭りのときに回った経路の写真
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14005007/
    関連の旅行記
    「としまえんのあじさい祭り(1)咲き始めの「あじさい坂」から「あじさい宝石箱」」(2008年6月4日)
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10247956/

    1:入口前広場で、しずくをしたたらせたユリの写真を撮ったところ。
    2:橋のゆり花壇でも、しずくをしたたらせたユリの写真をゲット。
    3:特別展示「園芸あじさいの華麗なる世界〜育種家たちのあじさい〜」や販売あじさい展示場所。
    4:模型列車あじさい号の撮影スポット。
    5:「霧のあじさいの丘」と、3分咲きほどだけどなかなか良かった「水色の丘」。
    6:思ったより夢中になった「エンドレスサマー」や「育種家の遊歩道」。
    7:咲き始めの大小のアナベルが待っていた「白い小径」。
    8:さらっと回った「あじさい宝石箱」。
    9:本日の一番目当ての「山あじさいの小径」のはじまりの地点。
    10:開花はまあまあだった、つるあじさいの「あじさいトンネル」&周辺のガクあじさいや甘茶も撮影したところ。

  • 入口前広場の花壇と球体の噴水

    入口前広場の花壇と球体の噴水

  • 水もしたたるイイ女@<br /><br />橋のゆり花壇のゆりです。<br />

    水もしたたるイイ女@

    橋のゆり花壇のゆりです。

  • 雨にぬれてますます情熱的に

    雨にぬれてますます情熱的に

  • オレンジとビルーのコラボが意外に合う!

    オレンジとビルーのコラボが意外に合う!

  • あじさい園の前に、特別展示「園芸あじさいの華麗なる世界〜育種家たちのあじさい〜」めぐり<br /><br />さまざまなあじさいの品種を生み出して受賞している育種家たちの品種や、昔から自生する原種のあじさいが美しくディスプレイされていました。<br />

    あじさい園の前に、特別展示「園芸あじさいの華麗なる世界〜育種家たちのあじさい〜」めぐり

    さまざまなあじさいの品種を生み出して受賞している育種家たちの品種や、昔から自生する原種のあじさいが美しくディスプレイされていました。

  • さかもと園芸によるディスプレイ<br /><br />日本の園芸あじさいの先駆けとなった育種家だそうです。<br />フラウ・クミコやフェアリーアイを生み出した育種家でもあります。<br />今回どちらも写真を撮らなかったけれど。<br />フェアリーアイ(妖精の目)はとしまえんではないところで撮影したことがあります。<br /><br />関連の写真<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/18905396/<br />関連の旅行記<br />「昭和記念公園の東京インターナショナル・フラワー&ガーデンショー2010(前編)」(2010年4月21日)<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10451264/<br />

    さかもと園芸によるディスプレイ

    日本の園芸あじさいの先駆けとなった育種家だそうです。
    フラウ・クミコやフェアリーアイを生み出した育種家でもあります。
    今回どちらも写真を撮らなかったけれど。
    フェアリーアイ(妖精の目)はとしまえんではないところで撮影したことがあります。

    関連の写真
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/18905396/
    関連の旅行記
    「昭和記念公園の東京インターナショナル・フラワー&ガーデンショー2010(前編)」(2010年4月21日)
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10451264/

  • 谷田部園芸によるディスプレイ<br /><br />「リップル」、「ミライ」、「ピーチ姫」、「ラブユーキッス」、そして花火シリーズとしては「スターマイン」「凜花」「可憐」など数多くの品種を生み出している育種家だそうです。<br />今回、「リップル」、「ミライ」、「ピーチ姫」、「ラブユーキッス」、「凜花」は撮影しました。最初の3品種は「育種家の散歩道」で撮ったので、その写真はシリーズの続きの旅行記です。<br />

    谷田部園芸によるディスプレイ

    「リップル」、「ミライ」、「ピーチ姫」、「ラブユーキッス」、そして花火シリーズとしては「スターマイン」「凜花」「可憐」など数多くの品種を生み出している育種家だそうです。
    今回、「リップル」、「ミライ」、「ピーチ姫」、「ラブユーキッス」、「凜花」は撮影しました。最初の3品種は「育種家の散歩道」で撮ったので、その写真はシリーズの続きの旅行記です。

  • 販売用のあじさいより、ピンクのガクあじさいとピンクのアナベル

    販売用のあじさいより、ピンクのガクあじさいとピンクのアナベル

  • しずくたっぷりのピンクのアナベル

    しずくたっぷりのピンクのアナベル

  • ひらひら飛ぶチョウチョの軌跡のような「ラブユーキッス」

    ひらひら飛ぶチョウチョの軌跡のような「ラブユーキッス」

  • とっても愛らしいピンクの手まり型とガクあじさい型<br /><br />リトマス紙のように色を変えるあじさいの赤紫とは違うこの美しい色合いにはあこがれてしまいます。<br />奥はピンクのアナベルだと思うのですが、手前はどうでしょう。<br />品種名の札は見当たりませんでした。<br />

    とっても愛らしいピンクの手まり型とガクあじさい型

    リトマス紙のように色を変えるあじさいの赤紫とは違うこの美しい色合いにはあこがれてしまいます。
    奥はピンクのアナベルだと思うのですが、手前はどうでしょう。
    品種名の札は見当たりませんでした。

  • ピンクと青の装飾花が入り交じる「レディ・サチコ」

    ピンクと青の装飾花が入り交じる「レディ・サチコ」

  • 「凛花」と「ジューンブライドハーモニー」

    「凛花」と「ジューンブライドハーモニー」

  • まだしずくが残る……<br /><br />特別展示の「園芸あじさいの華麗なる世界」の「あじさいの原種」コーナーで撮りました。<br />現在見られるいろいろな園芸あじさいの元となったのは、日本に自生していたガクアジサイ、ヤマアジサイ、ヒメアジサイ、エゾアジサイだそうです。<br />

    まだしずくが残る……

    特別展示の「園芸あじさいの華麗なる世界」の「あじさいの原種」コーナーで撮りました。
    現在見られるいろいろな園芸あじさいの元となったのは、日本に自生していたガクアジサイ、ヤマアジサイ、ヒメアジサイ、エゾアジサイだそうです。

  • 横から見るとちょっと違った花のよう

    横から見るとちょっと違った花のよう

  • 葉っぱのカサがかばってくれたけど@

    葉っぱのカサがかばってくれたけど@

  • 美しいしずくとあじさいの不思議な世界<br /><br />これでもあじさいです。<br />ガクあじさいタイプの真ん中の両性花を下から狙ったものです。<br />PowerShot SX 200 ISのスーパーマクロモードで超・接近!<br />しずくがカメラにつかないように、うっかり揺らしてしずくを垂らさないように、と息を詰めて撮影しました。<br />

    美しいしずくとあじさいの不思議な世界

    これでもあじさいです。
    ガクあじさいタイプの真ん中の両性花を下から狙ったものです。
    PowerShot SX 200 ISのスーパーマクロモードで超・接近!
    しずくがカメラにつかないように、うっかり揺らしてしずくを垂らさないように、と息を詰めて撮影しました。

  • 仕事のあいまに一息ついていた、模型列車あじさい号<br /><br />模型列車をきれいに撮りたくてぐるぐる回ったら、ちょうど良い撮影スポットを見つけました。<br />あじさい号を撮るのに良い撮影スポットだ、という看板も立っていました。<br />乗り場よりもちょっと左手で、アトラクション「ミステリーゾーン」のすぐそばです。<br />

    仕事のあいまに一息ついていた、模型列車あじさい号

    模型列車をきれいに撮りたくてぐるぐる回ったら、ちょうど良い撮影スポットを見つけました。
    あじさい号を撮るのに良い撮影スポットだ、という看板も立っていました。
    乗り場よりもちょっと左手で、アトラクション「ミステリーゾーン」のすぐそばです。

  • 可愛らしくあじさいが飾られていた、模型列車あじさい号<br /><br />1回300円です。<br />3年前の初としまえん・あじさい祭りのときに乗ってみて、どんなかんじかわかっているので、もう乗らないですけどね。<br />乗るなら、できれば水色の丘が見頃のときが良いでしょう。<br /><br />3年前の初としまえん・あじさい祭りのときに撮ったあじさい号の写真<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14005015/<br />関連の旅行記<br />「としまえんのあじさい祭り(1)咲き始めの「あじさい坂」から「あじさい宝石箱」」(2008年6月4日)<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10247956/<br />

    可愛らしくあじさいが飾られていた、模型列車あじさい号

    1回300円です。
    3年前の初としまえん・あじさい祭りのときに乗ってみて、どんなかんじかわかっているので、もう乗らないですけどね。
    乗るなら、できれば水色の丘が見頃のときが良いでしょう。

    3年前の初としまえん・あじさい祭りのときに撮ったあじさい号の写真
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14005015/
    関連の旅行記
    「としまえんのあじさい祭り(1)咲き始めの「あじさい坂」から「あじさい宝石箱」」(2008年6月4日)
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10247956/

  • 光の水玉の中で、やっと泣き止んだようなあじさい

    光の水玉の中で、やっと泣き止んだようなあじさい

  • ベビーピンクのあじさいたち

    ベビーピンクのあじさいたち

  • うっすらしずくが残ったあじさい

    うっすらしずくが残ったあじさい

  • 静かに思いにふける

    静かに思いにふける

  • 雨に濡れても元気@

    雨に濡れても元気@

  • そぉーっと、そおーっと<br /><br />あじさい園のはじまりのところで咲いていた隅田の花火です。<br /><br />この後は、霧のあじさい坂と水色の丘に向かいました。<br />その写真はシリーズ続きの旅行記「雨上がりのとしまえんであじさい祭り(2)霧のあじさい坂〜育種家の遊歩道〜あじさい宝石箱」にて。<br />

    そぉーっと、そおーっと

    あじさい園のはじまりのところで咲いていた隅田の花火です。

    この後は、霧のあじさい坂と水色の丘に向かいました。
    その写真はシリーズ続きの旅行記「雨上がりのとしまえんであじさい祭り(2)霧のあじさい坂〜育種家の遊歩道〜あじさい宝石箱」にて。

  • エピローグのはじまり:パステルカラーの汽車とあじさい<br /><br />12時半から撮影を開始し、15時から30分ほど休憩をはさんだあと、17時半まであじさいを撮影していました。<br />撮った写真をカメラの液晶で検証しながらまた30分ほど休憩をとったあと、渋谷のザ・ミュージーアムの「ルドウーテ展」を見に行くことにしました。<br />あじさいのライトアップをやっていることは知っていましたが、まだ17時ではあたりは明るくてライトアップの効果がどのくらいあるだろうと危ぶまれたし、あじさいは、今日一日はさすがにもうこれでおなかいっぱいになったので。<br />

    エピローグのはじまり:パステルカラーの汽車とあじさい

    12時半から撮影を開始し、15時から30分ほど休憩をはさんだあと、17時半まであじさいを撮影していました。
    撮った写真をカメラの液晶で検証しながらまた30分ほど休憩をとったあと、渋谷のザ・ミュージーアムの「ルドウーテ展」を見に行くことにしました。
    あじさいのライトアップをやっていることは知っていましたが、まだ17時ではあたりは明るくてライトアップの効果がどのくらいあるだろうと危ぶまれたし、あじさいは、今日一日はさすがにもうこれでおなかいっぱいになったので。

  • あじさいの前で休むパトカー

    あじさいの前で休むパトカー

  • あじさいを背に、遊びに来る子供を待つ船

    あじさいを背に、遊びに来る子供を待つ船

  • ボクらは2人いるからさびしくないもん!<br /><br />駅前のスターバックスで軽食をつまみつつ、さらに30分休んでから渋谷に向かいました。<br />金曜と土曜は夜間21時まで開館していることを知っていたので、心身ともに疲れを癒しながら、のんびり出かけたわけです。<br />

    ボクらは2人いるからさびしくないもん!

    駅前のスターバックスで軽食をつまみつつ、さらに30分休んでから渋谷に向かいました。
    金曜と土曜は夜間21時まで開館していることを知っていたので、心身ともに疲れを癒しながら、のんびり出かけたわけです。

  • 渋谷文化村ザ・ミュージーアムへ<br /><br />20時に到着しました。鑑賞時間はややギリキリ。<br />お花のアイテムを身に着けてくると、1,400円の入場料が100円引きになります。<br />私は以前、京成バラ園で買った、バラの指輪をしていきました。<br />でもあとでよく見たら、国際バラとガーデニングショウの会場でもらったチラシが100円引きになっていました。<br />もちろん2つの割引は併用できないので、利用するなら、いずれにしてもどちらかです。<br /><br />渋谷文化村ザ・ミュージーアム「花の画家ルドゥーテ『美花選』展」<br />http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_11_redoute.html<br />会期:2011年5月29日(日)−7月3日(日)<br /><br />渋谷の文化村のザ・ミュージーアムでルドゥーテ展がまた開催される!<br />と知った今年2011年が開けて間もなくの頃、とても楽しみにしていました。<br />ところが3月の東日本大地震の影響で出品作品が大幅に変更になったとのこと。<br />ひょっとしたら予定していた海外作品を集めるのが難しくなったのかもしれません。<br />版画作品が中心になったと知って、それなら前に同じくザ・ミュージーアムで1度見ているし、別にいいかも、と行く気がそがれました。<br />でも、国際バラとガーデニングショウの会場でこのチラシを手に入れ、やはり今年の春バラ・フィナーレを、この美術展に行くことで飾りたくなりました。<br />

    渋谷文化村ザ・ミュージーアムへ

    20時に到着しました。鑑賞時間はややギリキリ。
    お花のアイテムを身に着けてくると、1,400円の入場料が100円引きになります。
    私は以前、京成バラ園で買った、バラの指輪をしていきました。
    でもあとでよく見たら、国際バラとガーデニングショウの会場でもらったチラシが100円引きになっていました。
    もちろん2つの割引は併用できないので、利用するなら、いずれにしてもどちらかです。

    渋谷文化村ザ・ミュージーアム「花の画家ルドゥーテ『美花選』展」
    http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_11_redoute.html
    会期:2011年5月29日(日)−7月3日(日)

    渋谷の文化村のザ・ミュージーアムでルドゥーテ展がまた開催される!
    と知った今年2011年が開けて間もなくの頃、とても楽しみにしていました。
    ところが3月の東日本大地震の影響で出品作品が大幅に変更になったとのこと。
    ひょっとしたら予定していた海外作品を集めるのが難しくなったのかもしれません。
    版画作品が中心になったと知って、それなら前に同じくザ・ミュージーアムで1度見ているし、別にいいかも、と行く気がそがれました。
    でも、国際バラとガーデニングショウの会場でこのチラシを手に入れ、やはり今年の春バラ・フィナーレを、この美術展に行くことで飾りたくなりました。

  • ザ・ミュージーアムの出口の壁のルドゥーテ展のポスターとチラシ置き場<br /><br /><今回の美術展の構成><br />第一部 早春の可憐な花々<br />第二部 初夏の庭─バラの花園<br />第三部 ヨーロッパの花々─アルプスから地中海まで<br />第四部 美しき実り─果実の肖像<br />第五部 庭の新しい仲間たち─遠方からの導入種<br />第六部 東洋への憧れ<br />第七部 エキゾチックな植物<br />第八部 ブーケの魅力<br /><br />ルドゥーテというとバラをすぐに連想してしまうし、私自身も今年の春バラのフィナーレを飾るつもりでした。<br />実際、前回は、皇妃ジョゼフィーヌがマルメゾン宮殿の庭で育てていたバラのアルバムを作るつもりで作り始めた「バラ図譜」が中心でした。<br /><br />※コメントにルドゥーテ展の感想を書いた、カタログやチラシのある写真<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/13911424/<br />関連の旅行記<br />「嬉し恥ずかし春バラ求めて───旧古河庭園にて・その2」(2008年5月23日)<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10243608/<br /><br />でも今回は「美花選」。<br />てっきり、この企画の関係者が、展示のコンセプトに合うとして、ルドゥーテが描いた中でとりわけ美しいと判断して選んだ花の版画コレクションかと思ってしまったのですが、「美花選」というのはルドゥーテ本人が選んだ晩年の作品集のことでした。<br />長い長いタイトルだったので、その一部だけがタイトルのように呼び習わされているようです。<br />ルドゥーテが、自らの集大成であるとともに、絵描きを目指す人やたしなみで絵を学ぶお嬢様たちのための手本や産業デザインに利用してもらえたら、という願いを込めて作ったものだそうです。<br /><br />というわけで、今回の「美花選」展の構成は「美花選」がもともとバラに限らずだったため、いろんな方面のバランスよい、バラエティに富んだ展示でした。<br />私のように3年前と続けて2度見た者にとっては、展示のコンセプトが程良く違っていて、なかなか興深かったです。<br /><br />第一部の前に、ルドゥーテに植物学と図像の道に進むきっかけとなった植物愛好家レリティエやその他の先人たちによる植物版画の展示と、ルドゥーテが名を馳せたきっかけの「ユリ科植物図譜」がありました。<br />ルドゥーテの「ユリ科植物図譜」はしっかり鑑賞しましたが、先人たちの植物画はさらっと眺めるにとどめました。時間があまりなかったし、どうせ図録を買うつもりでしたから。<br />第八部の後には18世紀キャプテン・クックの大航海に同行したジョセフ・バンクスの「バンクス花譜集」からの版画もありました。<br />私の鑑賞モードはすっかりルドゥーテになっていたので、こちらは、今でも十分エキゾチックと思える植物が物珍しく思えたくらいでした。<br /><br />

    ザ・ミュージーアムの出口の壁のルドゥーテ展のポスターとチラシ置き場

    <今回の美術展の構成>
    第一部 早春の可憐な花々
    第二部 初夏の庭─バラの花園
    第三部 ヨーロッパの花々─アルプスから地中海まで
    第四部 美しき実り─果実の肖像
    第五部 庭の新しい仲間たち─遠方からの導入種
    第六部 東洋への憧れ
    第七部 エキゾチックな植物
    第八部 ブーケの魅力

    ルドゥーテというとバラをすぐに連想してしまうし、私自身も今年の春バラのフィナーレを飾るつもりでした。
    実際、前回は、皇妃ジョゼフィーヌがマルメゾン宮殿の庭で育てていたバラのアルバムを作るつもりで作り始めた「バラ図譜」が中心でした。

    ※コメントにルドゥーテ展の感想を書いた、カタログやチラシのある写真
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/13911424/
    関連の旅行記
    「嬉し恥ずかし春バラ求めて───旧古河庭園にて・その2」(2008年5月23日)
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10243608/

    でも今回は「美花選」。
    てっきり、この企画の関係者が、展示のコンセプトに合うとして、ルドゥーテが描いた中でとりわけ美しいと判断して選んだ花の版画コレクションかと思ってしまったのですが、「美花選」というのはルドゥーテ本人が選んだ晩年の作品集のことでした。
    長い長いタイトルだったので、その一部だけがタイトルのように呼び習わされているようです。
    ルドゥーテが、自らの集大成であるとともに、絵描きを目指す人やたしなみで絵を学ぶお嬢様たちのための手本や産業デザインに利用してもらえたら、という願いを込めて作ったものだそうです。

    というわけで、今回の「美花選」展の構成は「美花選」がもともとバラに限らずだったため、いろんな方面のバランスよい、バラエティに富んだ展示でした。
    私のように3年前と続けて2度見た者にとっては、展示のコンセプトが程良く違っていて、なかなか興深かったです。

    第一部の前に、ルドゥーテに植物学と図像の道に進むきっかけとなった植物愛好家レリティエやその他の先人たちによる植物版画の展示と、ルドゥーテが名を馳せたきっかけの「ユリ科植物図譜」がありました。
    ルドゥーテの「ユリ科植物図譜」はしっかり鑑賞しましたが、先人たちの植物画はさらっと眺めるにとどめました。時間があまりなかったし、どうせ図録を買うつもりでしたから。
    第八部の後には18世紀キャプテン・クックの大航海に同行したジョセフ・バンクスの「バンクス花譜集」からの版画もありました。
    私の鑑賞モードはすっかりルドゥーテになっていたので、こちらは、今でも十分エキゾチックと思える植物が物珍しく思えたくらいでした。

  • 本日、ザ・ミュージーアムのルドゥーテ展でゲットしたもの<br /><br />カタログ1,500円+クリアフォルダ350円×3枚。<br /><br />ポスターと図録の表紙と買ったクリアファイルに共通している絵は、第六部「ブーケの魅力」で一番気に入った、ロサ・ケンティフォリアとアネモネとクレマチスの組み合わせです。<br />クリアフォルダのピンクのバラの絵はロサ・ケンティフォリア‘ムスコサ’で、萼がモス系のように毛深いタイプ。<br />黄色いバラの方は、ロサ・ヘミスフェリカ。現在の中国のバラを祖先とする黄色いバラとは系統が違うようです。<br /><br />* * * * *<br /><br />ルドゥーテをはじめとした植物学の絵は、昔は好きではありませんでした。<br />点描の写実的な絵は、とても味気なく思えたのです。<br />好きになったのは、2006年にデジカメを手にして花を追いかけるようになった後です。<br />カメラ目線で、それまでよっぽどでなければ美しさに感動することになかった花の素朴な美しさにまず目覚め、それからルドゥーテの描く、いまやオーソドックスになったバラの絵にあらためて惹かれるようになりました。<br />そして3年前に同じく渋谷文化村で開催された「ルドゥーテ展」に行き、ルドゥーテの描く植物の正確さと、正確な記録をとろうとしつつも美術的な美しさを求めた彼の描き方に共感とあこがれを抱くようになりました。<br /><br />輪郭を線描しない多色刷りの「点刻彫版法(スティップル・エングレーヴング)」という技法については今回初めて知りました。<br />昔はそれがあまりに写実的すぎてきれいに思えなかったのですが、今回はその苦労と美しさに改めて開眼した思いです。<br />趣味や嗜好は年齢とともに変わるものだろうと思いますが、変われば変わるもんだなぁと我ながら驚いてしまうくらいです。<br /><br />展示は、当初の予定と違ってしまった代わりに、改めて追加されたものもあったように思えます。<br />展示室そのものがバラの図録にふさわしい壁はピンクでシックながら乙女チックだったり、マルメゾンの宮殿の室内装飾にインスピレーションを得て特別にデザインされたサロンというのは当初からの予定だったかもしれませんが、ダマスク・モダンとティーの二種類のバラの香りで包まれる演出や、ビーズ刺繍デザイナー田川啓二氏のバラをあしらったドレスの展示は、代わりに改めて追加されたものではないかなと推測。<br />田川氏のドレスは、予想どおり、去年の国際バラとガーデニングショウで展示されていたものに違いない!<br />と思ったら、どうも記憶と写真に残ったものとの食い違いが……@<br />もっとちゃんと見てくるんでした。<br /><br />関連の旅行記<br />「国際バラとガーデニングショウ2010年(3)バラにつつまれる幸せを……」(2010年5月13日)<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10459350/<br /><br />ルドゥーテの「バラ図譜」が中心だった前回の展示では、もう存在しない品種や、今のバラ園ではなかなか見られない品種が多かったのですが、今回は今でも見られる、実際に撮影している比較的身近な花や、出会える可能性は皆無でなく、もし出会えればぜひ写真に撮りたい花、というのが多かったです。<br />とりわけ第一部の「早春の花」と第三部の「ヨーロッパの花々」。<br />なので、写真を撮るときの見本のようなつもりで鑑賞していたところもあります。<br />そう思うと、図譜は、実際の花ではなかなかありえない理想の状態であることがよくわかりますし、花のポーズは、画家が風景画を描くときに少し手を加えるのと同じような人工性が感じられました。<br />でも、決して嘘ではなく、自然の中でありえる姿ではあるわけですから、理想としてめざすにはうってつけだと思えました。<br /><br />第二部のバラは、やはり一番熱心に見たところです。<br />前に見たし、ルドゥーテの中では一番有名ともいえる「バラ図譜」で見覚えはあるけれど、やはり撮影された図録の写真より版画の方が、当然ながらずっと魅力的でした。<br />ルドゥーテ自身もバラが一番好きだったらしく、「美花選」の中でもバラは格段に多かったそうです。<br />そしてバラの中でも、花びらの数が多くてふっくらしたロサ・ケンティフォリアが多く、一番ルドゥーテ好みだったようです。<br />私もルドゥーテが描く中ではロサ・ケンティフォリアが一番好きです。<br /><br />「美花選」のケンティフォリアは、よく見ると「バラ図譜」とは違っていました。<br />ルドゥーテも「バラ図譜」で描いた自分の作品が気に入っていたので踏襲したところはあるようですが、「美花選」ではチョウチョがいたり、葉っぱにしずくがあったりして、「バラ図譜」にはないお茶目さ、というか、静物画を意識した点が感じられました。<br /><br />第四部の果物は、時間があまりなかったせいもあり、さらっと終わらせました。<br />点刻彫版法の良さに目覚めとはいえ、花はいいけど、果物はいまひとつ瑞々しさがかけて美味しそうには見えなかったせい(苦笑)。<br /><br />第五部の「遠方からの導入種」というのは、主にアフリカや北アメリカ、メキシコなどからの輸入種ですが、キンセンカやハルシャギクやユリノキやダリアなど、今やすでに身近になっている花ばかりです。<br />ちょっと前にピークを終えた花が多く(ハルシャギクはこれから@)、絵を眺めながらなつかしさも沸いてきました。<br />今回の展示にはありませんでしたが、ヒマワリもメキシコの花だったことを思い出しました。<br /><br />第六部の「東洋のあこがれ」は、さらに身近に感じられるものばかりでした。なにしろ、ツバキにボタンにモクレンにアジサイです。<br />特にアジサイを撮ってきたばかりだったので、ルドゥーテのアジサイの絵は1枚だけでしたが、なかなか新鮮に思えました。<br /><br />今回の展示でとりわけ気に入ったのは、第八部の「ブーケの魅力」です。<br />どこかですでに工業デザインとして使われていて目にしたことがあるような絵ばかりでしたが、改めていいなと思いました。<br />当時のブーケというと必ずしもいわゆるブーケでなく、花瓶に生けられた切り花も指したそうです。<br />でも、静物画で切り花がなんの背景もなく描かれることはなく、美しい切り花しか描かない技法はルドゥーテ独自のものだったそうです。<br /><br />動物の皮から作られたというベラムは、言われてなければ、真っ白な紙としか思えなかったろうと思います。<br />きちんと額縁の中に入っていたから。<br />どうも私は、はじっこに毛がついていて、いかにも動物の皮の一部をキャンバスにしたのが分かるようなものを想像していました。<br />ベラムは紙よりも絵の具がしみこまないため発色がきれいだそうですが、扱いの難しさがあって、高い技術が要求されるそうです。<br />そういうことを知らなければ、ふうん、でほとんどスルーしてしまったかもしれません。<br />世の中にあふれている事象の真の価値を知るのって難しいなぁとつくづく思いました。<br />

    本日、ザ・ミュージーアムのルドゥーテ展でゲットしたもの

    カタログ1,500円+クリアフォルダ350円×3枚。

    ポスターと図録の表紙と買ったクリアファイルに共通している絵は、第六部「ブーケの魅力」で一番気に入った、ロサ・ケンティフォリアとアネモネとクレマチスの組み合わせです。
    クリアフォルダのピンクのバラの絵はロサ・ケンティフォリア‘ムスコサ’で、萼がモス系のように毛深いタイプ。
    黄色いバラの方は、ロサ・ヘミスフェリカ。現在の中国のバラを祖先とする黄色いバラとは系統が違うようです。

    * * * * *

    ルドゥーテをはじめとした植物学の絵は、昔は好きではありませんでした。
    点描の写実的な絵は、とても味気なく思えたのです。
    好きになったのは、2006年にデジカメを手にして花を追いかけるようになった後です。
    カメラ目線で、それまでよっぽどでなければ美しさに感動することになかった花の素朴な美しさにまず目覚め、それからルドゥーテの描く、いまやオーソドックスになったバラの絵にあらためて惹かれるようになりました。
    そして3年前に同じく渋谷文化村で開催された「ルドゥーテ展」に行き、ルドゥーテの描く植物の正確さと、正確な記録をとろうとしつつも美術的な美しさを求めた彼の描き方に共感とあこがれを抱くようになりました。

    輪郭を線描しない多色刷りの「点刻彫版法(スティップル・エングレーヴング)」という技法については今回初めて知りました。
    昔はそれがあまりに写実的すぎてきれいに思えなかったのですが、今回はその苦労と美しさに改めて開眼した思いです。
    趣味や嗜好は年齢とともに変わるものだろうと思いますが、変われば変わるもんだなぁと我ながら驚いてしまうくらいです。

    展示は、当初の予定と違ってしまった代わりに、改めて追加されたものもあったように思えます。
    展示室そのものがバラの図録にふさわしい壁はピンクでシックながら乙女チックだったり、マルメゾンの宮殿の室内装飾にインスピレーションを得て特別にデザインされたサロンというのは当初からの予定だったかもしれませんが、ダマスク・モダンとティーの二種類のバラの香りで包まれる演出や、ビーズ刺繍デザイナー田川啓二氏のバラをあしらったドレスの展示は、代わりに改めて追加されたものではないかなと推測。
    田川氏のドレスは、予想どおり、去年の国際バラとガーデニングショウで展示されていたものに違いない!
    と思ったら、どうも記憶と写真に残ったものとの食い違いが……@
    もっとちゃんと見てくるんでした。

    関連の旅行記
    「国際バラとガーデニングショウ2010年(3)バラにつつまれる幸せを……」(2010年5月13日)
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10459350/

    ルドゥーテの「バラ図譜」が中心だった前回の展示では、もう存在しない品種や、今のバラ園ではなかなか見られない品種が多かったのですが、今回は今でも見られる、実際に撮影している比較的身近な花や、出会える可能性は皆無でなく、もし出会えればぜひ写真に撮りたい花、というのが多かったです。
    とりわけ第一部の「早春の花」と第三部の「ヨーロッパの花々」。
    なので、写真を撮るときの見本のようなつもりで鑑賞していたところもあります。
    そう思うと、図譜は、実際の花ではなかなかありえない理想の状態であることがよくわかりますし、花のポーズは、画家が風景画を描くときに少し手を加えるのと同じような人工性が感じられました。
    でも、決して嘘ではなく、自然の中でありえる姿ではあるわけですから、理想としてめざすにはうってつけだと思えました。

    第二部のバラは、やはり一番熱心に見たところです。
    前に見たし、ルドゥーテの中では一番有名ともいえる「バラ図譜」で見覚えはあるけれど、やはり撮影された図録の写真より版画の方が、当然ながらずっと魅力的でした。
    ルドゥーテ自身もバラが一番好きだったらしく、「美花選」の中でもバラは格段に多かったそうです。
    そしてバラの中でも、花びらの数が多くてふっくらしたロサ・ケンティフォリアが多く、一番ルドゥーテ好みだったようです。
    私もルドゥーテが描く中ではロサ・ケンティフォリアが一番好きです。

    「美花選」のケンティフォリアは、よく見ると「バラ図譜」とは違っていました。
    ルドゥーテも「バラ図譜」で描いた自分の作品が気に入っていたので踏襲したところはあるようですが、「美花選」ではチョウチョがいたり、葉っぱにしずくがあったりして、「バラ図譜」にはないお茶目さ、というか、静物画を意識した点が感じられました。

    第四部の果物は、時間があまりなかったせいもあり、さらっと終わらせました。
    点刻彫版法の良さに目覚めとはいえ、花はいいけど、果物はいまひとつ瑞々しさがかけて美味しそうには見えなかったせい(苦笑)。

    第五部の「遠方からの導入種」というのは、主にアフリカや北アメリカ、メキシコなどからの輸入種ですが、キンセンカやハルシャギクやユリノキやダリアなど、今やすでに身近になっている花ばかりです。
    ちょっと前にピークを終えた花が多く(ハルシャギクはこれから@)、絵を眺めながらなつかしさも沸いてきました。
    今回の展示にはありませんでしたが、ヒマワリもメキシコの花だったことを思い出しました。

    第六部の「東洋のあこがれ」は、さらに身近に感じられるものばかりでした。なにしろ、ツバキにボタンにモクレンにアジサイです。
    特にアジサイを撮ってきたばかりだったので、ルドゥーテのアジサイの絵は1枚だけでしたが、なかなか新鮮に思えました。

    今回の展示でとりわけ気に入ったのは、第八部の「ブーケの魅力」です。
    どこかですでに工業デザインとして使われていて目にしたことがあるような絵ばかりでしたが、改めていいなと思いました。
    当時のブーケというと必ずしもいわゆるブーケでなく、花瓶に生けられた切り花も指したそうです。
    でも、静物画で切り花がなんの背景もなく描かれることはなく、美しい切り花しか描かない技法はルドゥーテ独自のものだったそうです。

    動物の皮から作られたというベラムは、言われてなければ、真っ白な紙としか思えなかったろうと思います。
    きちんと額縁の中に入っていたから。
    どうも私は、はじっこに毛がついていて、いかにも動物の皮の一部をキャンバスにしたのが分かるようなものを想像していました。
    ベラムは紙よりも絵の具がしみこまないため発色がきれいだそうですが、扱いの難しさがあって、高い技術が要求されるそうです。
    そういうことを知らなければ、ふうん、でほとんどスルーしてしまったかもしれません。
    世の中にあふれている事象の真の価値を知るのって難しいなぁとつくづく思いました。

この旅行記のタグ

15いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (2)

開く

閉じる

  • のりアロハさん 2011/06/14 21:32:17
    紫陽花にはやはり雨が似合いますね♪
    まみさん、こんばんは。

    豊島園に紫陽花が咲いているなんて初めて知りました。
    豊島園=遊園地という印象が強いもので…。

    表紙の写真とっても素敵でいいですね。凄く気に入りました。
    紫陽花にはやはり雨が似合いますね。
    でも、少しでもタイミングを外すと、しずくが落ちてしまい難しそう。

    雨の降っている中で撮影するのは大変で、ちょっと嫌だなあと思いますけど、雨上がりに行くとシャッターチャンスが多そうですね。

    キンシバイは、紫陽花と季節が同じなんでしょうか?
    一緒に咲いてるのを時々見かけますね。

    ゆりの花も品があっていい感じ。
    オレンジとビルーのコラボ、確かに良く合ってます!


    のりアロハ

    まみ

    まみさん からの返信 2011/06/15 19:29:05
    RE: 紫陽花にはやはり雨が似合いますね♪
    のりアロハさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

    私も昔は豊島園は遊園地、というより遊べるプールというイメージが強くして、あじさい園なんてびっくりしました。
    西武線を利用していれば、車内にポスターがあるので、気にとめたかもしれませんね〜。
    3年前に豊島園のアジサイを知ったきっかけは、たしか、もろずみ師匠とコクリコ姉さん(いや、私の方が姉さんか?)だったと思います。

    表紙の写真気に入ってくださって嬉しいです。
    しずくは繊細なので、落ちないように撮るのはなかなか大変でした。
    せっかく狙っていたのにおちちゃったこともありましたヨ。
    雨が降っている最中であれば、葉っぱや花びらがぬれている様子が撮れるでしょうけど、こんな風に垂れそうな、水晶玉のようなしずくを狙うのはとても難しかったと思います。
    カサさしてるからぶつかっちゃう確率も高くなりますしね。

    キンシバイとビヨウヤナギはこの季節みたいですね〜。

    > ゆりの花も品があっていい感じ。
    > オレンジとビルーのコラボ、確かに良く合ってます!

    ああーん。
    ドラフトを推敲していたときに、「ビルー」に気付いていたのに〜。
    直すのうっかり忘れました。
    でも、面白いのでこのままにしておきます。

まみさんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP