第１部イスラエル周遊旅情第１部イスラエル周遊旅情第１章イスラエル回遊47イエス誕生の地に建つ生誕教会と聖母マリヤ in ベツレヘム

2011/11/04 - 2011/11/04

前日訪れる予定だった生誕教会だったが、ここでも待ち時間の影響でイスラエル旅行最終日の朝に訪れた。

生誕教会の建つベツレヘムはエルサレムの南10kmにあり、ダビデ王の生地と云われる地。

ナザレで受胎告知を受け、臨月であったマリアが、はるばる旅する。

旅の目的は色々説があるが、結婚前のマリアの受胎が、理由がどうであれ、地元ナザレの人たちの中傷の的になることを恐れたヨセフが,ナザレから離れた地にマリアを連れ出したのだと思われる。

成人してから住んだと云われマリアの故郷ナザレでのイエスの評価は芳しくなかった。

イエスは”私を信頼してくれないのはナザレ人たちだけだ”と嘆く。

またイエスは己の出生をどのように聞かされていたか不明だが、母であるマリアに対しては死ぬ直前になっても、マリアを”母”と呼ばず単に”婦人”と呼ぶ。

マリアはベツレヘムで産気付いたため、已むを得ず洞穴の羊小屋（日本の通説は馬小屋）で出産、飼い葉桶にイエスを寝かせる。

関連して色々の伝承がある。

東方の三博士が星に導かれてイエスの誕生を知り、イエスを礼拝しに来て、イエスがメシアであり、ユダヤの王だと告げる。

これを聞いたヘデロ王が恐れ、２歳以下の子供を全員殺させたという。

その為ヨセフはイエスを連れてエジプトに身を隠す・・等々。

この教会は東ローマ帝国(ビザンチン帝国)コンスタンチヌス帝の母ヘレナが、385年に飼葉桶のあったとされる跡に教会を建てたのが始まりと云われる。

1099年、ベツレヘムを占領した第1回十字軍は生誕教会の建物を要塞化し、教会の北側に新しい修道院・聖カタリーナ教会を建てた。

地下のイエスが誕生した洞窟には、床に埋め込まれたシルバー14忙星で飾られており、たまたま一緒になった正教会の巡礼者たちが、一人ずつシルバー14忙星にキスを捧げる。

その背後にギッシリ詰まって待ち草臥れている観光客等気にする様子はさらさらない。

影絵のように見える、ヴィア・ドロローサの彫り物が飾られた、聖カタリーナ教会はミサが始まったところで、我々も期せずしてその様子を見学。

生誕教会の正面の庭の銅像は、ギリシャ語の聖書をラテン語に翻訳したという聖ヒエロニムス像との事。

お蔭で西ローマでは聖書を読める人が限られ、庶民は聖書を読まなく（読めなく）なる。

飾り気のない要塞化した建物の上のから美しいマリア像が見下ろしている。

我々のイスラエルの観光はここで終わるのだが、美しいマリアのその後を見届けるために、前日訪れている聖母マリア永眠教会を、この旅行記では、最後に訪れることにする。

エリア その他の観光地(イスラエル)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）