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7/11(月)の天気は「良い」との予報なので、朝早く起きてロングコースのハイキングに挑む。シオン行きのバス(6:46発)でVexにて乗換え、ディクサンス(Dixence)・ダムまで移動。ダム堰堤からダム湖(ディス湖)の東岸を遡行し、シェーヴル峠(Pas de Chevures、2855m)を経てアローラまで行く長いルートを歩く。 

スイス・ハイキングの旅 2011夏(8) ディス湖~シェーヴル峠~アローラ

12いいね!

2011/07/11 - 2011/07/11

181位(同エリア507件中)

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ロク69

ロク69さん

7/11(月)の天気は「良い」との予報なので、朝早く起きてロングコースのハイキングに挑む。シオン行きのバス(6:46発)でVexにて乗換え、ディクサンス(Dixence)・ダムまで移動。ダム堰堤からダム湖(ディス湖)の東岸を遡行し、シェーヴル峠(Pas de Chevures、2855m)を経てアローラまで行く長いルートを歩く。 

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦
交通手段
高速・路線バス 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 滞在地エヴォレーヌから東隣のエレマンスの谷(Val d’Heremense)へ行くには、シオンの手前のヴェ(Vex)まで戻りバスを乗換える必要がある。朝早い6;46エヴォレーヌ発のバスでヴェに向う。天候は雲はあるものの晴れの天気だったが、北へ進むにつれ雲がドンドン増えて完全な曇り空となってしまった。ヴェ(Vex Poste)には7:06着、乗り換えのバスは8:53で1時間45分程度の待ち合わせ時間がある。バス停前にある立派な建物、ECOLE DE VEXと書いてある。学校だろうか?

    滞在地エヴォレーヌから東隣のエレマンスの谷(Val d’Heremense)へ行くには、シオンの手前のヴェ(Vex)まで戻りバスを乗換える必要がある。朝早い6;46エヴォレーヌ発のバスでヴェに向う。天候は雲はあるものの晴れの天気だったが、北へ進むにつれ雲がドンドン増えて完全な曇り空となってしまった。ヴェ(Vex Poste)には7:06着、乗り換えのバスは8:53で1時間45分程度の待ち合わせ時間がある。バス停前にある立派な建物、ECOLE DE VEXと書いてある。学校だろうか?

  • ヴェ(Vex)はふたつの谷への分岐点でこのあたりでは、建物も多く雑貨屋(KIOSK)、小さなスーパー、カフェなどいろいろとある。左方向は、エランの谷でエヴォレーヌ、アローラ方面へ行く(黄色)。右はエレマンスの谷でディクサンス・ダム(Barrage de la Gde Dixence)へ向う(下段の青色)。

    ヴェ(Vex)はふたつの谷への分岐点でこのあたりでは、建物も多く雑貨屋(KIOSK)、小さなスーパー、カフェなどいろいろとある。左方向は、エランの谷でエヴォレーヌ、アローラ方面へ行く(黄色)。右はエレマンスの谷でディクサンス・ダム(Barrage de la Gde Dixence)へ向う(下段の青色)。

  • またエレマンス谷のバスは、通常のポストバスでななく「テイタ(THEYTAZ)」というバスで、いつもの黄色いバスとは違う会社のものだ。それにしても2時間近い待ち時間は辛いしもったいないが、エヴォレーヌの次のバスではもっと遅いバスになる。ロングコースのハイキングを思うとじりじりしてくるが、待つことしか方策はない(もともとこの待ち時間は分っていたが、実際に待っているとやはり永い)。

    またエレマンス谷のバスは、通常のポストバスでななく「テイタ(THEYTAZ)」というバスで、いつもの黄色いバスとは違う会社のものだ。それにしても2時間近い待ち時間は辛いしもったいないが、エヴォレーヌの次のバスではもっと遅いバスになる。ロングコースのハイキングを思うとじりじりしてくるが、待つことしか方策はない(もともとこの待ち時間は分っていたが、実際に待っているとやはり永い)。

  • 近くをぶらぶらしていると早朝から開いているカフェがあったので、そこで待つことにする。赤ワインとコーヒーを頼んでゆっくりと飲む。

    近くをぶらぶらしていると早朝から開いているカフェがあったので、そこで待つことにする。赤ワインとコーヒーを頼んでゆっくりと飲む。

  • 店内は数名の客と煙草を吸うマスターが一人いるだけで静かだ。壁やガラスに鷲の絵がかいてあるので、店の名前を確認すると「CAFE DE L’AIGLE」だったので納得した。

    店内は数名の客と煙草を吸うマスターが一人いるだけで静かだ。壁やガラスに鷲の絵がかいてあるので、店の名前を確認すると「CAFE DE L’AIGLE」だったので納得した。

  • 店を出て二つの谷への分岐地点を見る、しっかりとした標識があって右方向(エレマンス谷)へ行く車が多い。ダンプカーのような大型車もかなり通過していく、奥で工事でもやっているのかなと想像する。

    店を出て二つの谷への分岐地点を見る、しっかりとした標識があって右方向(エレマンス谷)へ行く車が多い。ダンプカーのような大型車もかなり通過していく、奥で工事でもやっているのかなと想像する。

  • 9時ごろ予定時刻より5分ほど遅れてバスがやって来た。乗り込むのは我が家だけ、すでに乗客は15名程度いる。バスは高度を徐々に上げながら進む、ダム直前は九十九折を繰り返し9:40にダム下に到着する。目の前には立派なホテル、ル・リッツがあるが、我々は向かい側のロープウェイ乗場へと向う。ロープウェイは12人程度しか乗れない小さな箱のようなもので、かなり窮屈、しかもご婦人方の多くは芳しい香水をつけておられるのでちょっと息苦しくもある。数分で上部駅に到着する。気が付くと空は晴れ渡り雲はほとんど北方向にあるのみだ。

    9時ごろ予定時刻より5分ほど遅れてバスがやって来た。乗り込むのは我が家だけ、すでに乗客は15名程度いる。バスは高度を徐々に上げながら進む、ダム直前は九十九折を繰り返し9:40にダム下に到着する。目の前には立派なホテル、ル・リッツがあるが、我々は向かい側のロープウェイ乗場へと向う。ロープウェイは12人程度しか乗れない小さな箱のようなもので、かなり窮屈、しかもご婦人方の多くは芳しい香水をつけておられるのでちょっと息苦しくもある。数分で上部駅に到着する。気が付くと空は晴れ渡り雲はほとんど北方向にあるのみだ。

  • グラン・ディクサンス・ダムの上部、頑丈そうな堰堤を眺める。モアリダムの優雅なアーチ型と違って角度が付いたいかつい構造のダムだ。このあたりの高さは2364mで、これからむかうシェーヴル峠(2855m)とは490mの高度さだ。但し今日は距離が長いので一刻も早くスタートしたいと思い、すぐに出発する(9:55)。

    グラン・ディクサンス・ダムの上部、頑丈そうな堰堤を眺める。モアリダムの優雅なアーチ型と違って角度が付いたいかつい構造のダムだ。このあたりの高さは2364mで、これからむかうシェーヴル峠(2855m)とは490mの高度さだ。但し今日は距離が長いので一刻も早くスタートしたいと思い、すぐに出発する(9:55)。

  • スタート前に振返って北方向を見る。今上ってきたエレマンスの谷、雲の下のローヌ谷の向うに氷河を肩に持ったレ・ディアブルレ(Les Diablerets、3210m)が遠望できる。

    スタート前に振返って北方向を見る。今上ってきたエレマンスの谷、雲の下のローヌ谷の向うに氷河を肩に持ったレ・ディアブルレ(Les Diablerets、3210m)が遠望できる。

  • 歩き出すとすぐに奥の山々が見えてくる。左の雲の下の鋭いピークのモンブラン・ド・シェイロン(Mont Blanc de Cheilon、3869m)、右端の黒いピークはラ・リュエット(La Luette、3548m)、中央奥の雲の下に遠く見えるのがラ・リュイネット(La Ruinette、3875m)だ。ダム湖の水量が少なく湖面が低いのがやや残念だ。

    歩き出すとすぐに奥の山々が見えてくる。左の雲の下の鋭いピークのモンブラン・ド・シェイロン(Mont Blanc de Cheilon、3869m)、右端の黒いピークはラ・リュエット(La Luette、3548m)、中央奥の雲の下に遠く見えるのがラ・リュイネット(La Ruinette、3875m)だ。ダム湖の水量が少なく湖面が低いのがやや残念だ。

  • かなり暗いトンネルを3つほど通り抜けて進む。最初は眼がなれないのでほとんど見えない、足もとも結構濡れているので慎重に歩く必要がある。

    かなり暗いトンネルを3つほど通り抜けて進む。最初は眼がなれないのでほとんど見えない、足もとも結構濡れているので慎重に歩く必要がある。

  • トンネル出口から眺めるモンブラン・ド・シェイロン、トンネルの黒い額縁で絵になる構図となった。モンブランの左の白いピークは、ラ・セルパンティーヌ(La Serpentine、3789m)だ。

    トンネル出口から眺めるモンブラン・ド・シェイロン、トンネルの黒い額縁で絵になる構図となった。モンブランの左の白いピークは、ラ・セルパンティーヌ(La Serpentine、3789m)だ。

  • 最後のトンネルの出口には工事用の車両が置いてあって、景観が自然と人工物の入り交ざったものとなってしまった。

    最後のトンネルの出口には工事用の車両が置いてあって、景観が自然と人工物の入り交ざったものとなってしまった。

  • コースは高低差がなく平坦なので少しでも時間を稼ごうとどんどん進む。右に丸いピーク、ラ・サール(La Sale、3646m)が見え出してきた。ちょこんと飛び出した黒いピークが特徴的だ。その左は、ラ・リュエットとモンブラン・ド・シェイロン、ラ・セルパンティーヌと続く。

    コースは高低差がなく平坦なので少しでも時間を稼ごうとどんどん進む。右に丸いピーク、ラ・サール(La Sale、3646m)が見え出してきた。ちょこんと飛び出した黒いピークが特徴的だ。その左は、ラ・リュエットとモンブラン・ド・シェイロン、ラ・セルパンティーヌと続く。

  • さらに進むと、湖の奥が見え出して来る。モンブランはリュエットから伸びる稜線でだんだんと隠れそうになる、セルパンティーヌの左に伸びる黒い稜線は、ポアント・ド・ツェナ・レフィアン連峰(Pointes Tsena Refien、3500m)、その手前あたりが目指すシェーヴル峠だ。

    さらに進むと、湖の奥が見え出して来る。モンブランはリュエットから伸びる稜線でだんだんと隠れそうになる、セルパンティーヌの左に伸びる黒い稜線は、ポアント・ド・ツェナ・レフィアン連峰(Pointes Tsena Refien、3500m)、その手前あたりが目指すシェーヴル峠だ。

  • さらに左(東)方向には、エギュイーユ・ルージュ・ダローラ連峰が見えてくる。昨日みたこの連峰を反対側から見ていることになる。やはりギザギザの稜線が特徴的だ。

    さらに左(東)方向には、エギュイーユ・ルージュ・ダローラ連峰が見えてくる。昨日みたこの連峰を反対側から見ていることになる。やはりギザギザの稜線が特徴的だ。

  • 同じくルージュ・ダローラを眺める、逆光のため黒いシルエットになっているが却ってその形ははっきりと分る。

    同じくルージュ・ダローラを眺める、逆光のため黒いシルエットになっているが却ってその形ははっきりと分る。

  • 湖の奥までもう少しの所、シェーヴル峠が認識できるようになってくる。左の稜線が右へ落ち込んで一番低くなっている場所が峠だろう。そこへ到達するには、一旦右へ回り込んで湖から離れてさらに左方向へ本格的に登る必要がある。

    湖の奥までもう少しの所、シェーヴル峠が認識できるようになってくる。左の稜線が右へ落ち込んで一番低くなっている場所が峠だろう。そこへ到達するには、一旦右へ回り込んで湖から離れてさらに左方向へ本格的に登る必要がある。

  • 観光パンフレットなどにもよく登場する黒牛たち、今日の夕食にエヴォレーヌのレストランでこの黒牛のステーキを食べることになる。後ろの山は、ルージュ・ダローラ連峰。

    観光パンフレットなどにもよく登場する黒牛たち、今日の夕食にエヴォレーヌのレストランでこの黒牛のステーキを食べることになる。後ろの山は、ルージュ・ダローラ連峰。

  • ルージュ・ダローラ連峰の眺め、かなり南へ来ているのでいつもとは違う形に新たな発見をしたような感じがする。いつのまにか天気は晴れに変わっていてとても快適だ。

    ルージュ・ダローラ連峰の眺め、かなり南へ来ているのでいつもとは違う形に新たな発見をしたような感じがする。いつのまにか天気は晴れに変わっていてとても快適だ。

  • ルージュ・ダローラ連峰のズームアップ、いつものギザギザで平面的な眺めとは違い大きな岩稜の塊に見える山容が新鮮だった。

    ルージュ・ダローラ連峰のズームアップ、いつものギザギザで平面的な眺めとは違い大きな岩稜の塊に見える山容が新鮮だった。

  • コースが湖の最奥に迫り大きく左へ曲がる場所(南西部)、ラ・サール(右)、その左のラ・プルルール(Le Pleureur、3703m)、コルを経て左のラ・リュエットと続いて見える。地図を見るとこのカール状の谷は、ラン・ダレー氷河(Glacier de l’En Darrey)となっているがほとんどそれらしい形跡は見えない。

    コースが湖の最奥に迫り大きく左へ曲がる場所(南西部)、ラ・サール(右)、その左のラ・プルルール(Le Pleureur、3703m)、コルを経て左のラ・リュエットと続いて見える。地図を見るとこのカール状の谷は、ラン・ダレー氷河(Glacier de l’En Darrey)となっているがほとんどそれらしい形跡は見えない。

  • ディス湖の南端から歩いて来た方向を眺める、ダム湖が「くの字」に曲がっているのでここからは堰堤は見えない。遠くレ・ディアブルレの白いピークが望まれる。

    ディス湖の南端から歩いて来た方向を眺める、ダム湖が「くの字」に曲がっているのでここからは堰堤は見えない。遠くレ・ディアブルレの白いピークが望まれる。

  • ディス湖から離れて、本格的な登りが始まった。すぐにディス小屋とシェーヴル峠方面の分岐には立派な案内板がある。ここまで出発してから1:45を歩いてきた、高低差はほとんどないが距離はかなりあったような気がする。

    ディス湖から離れて、本格的な登りが始まった。すぐにディス小屋とシェーヴル峠方面の分岐には立派な案内板がある。ここまで出発してから1:45を歩いてきた、高低差はほとんどないが距離はかなりあったような気がする。

  • やがてシェイロン氷河から流れてくる川をわたる鉄橋が現われる、頑丈な構造で安心して渡ることが出来る。向うからやって来たハイカーとすれ違い、「ハロー」「ボンジュール」と挨拶を交わす。

    やがてシェイロン氷河から流れてくる川をわたる鉄橋が現われる、頑丈な構造で安心して渡ることが出来る。向うからやって来たハイカーとすれ違い、「ハロー」「ボンジュール」と挨拶を交わす。

  • しばらく進んだところにやや広い岩があったのでそこで昼食、持参したおにぎりとサンドウィッチを食べる(12:10ころ)。食べ終わって足元を見るとなんと、エーデルワイスが咲いているではないか。今まで食べることに夢中で気付かなかったが、回りを良く見ると群落とでもいえるくらいに密生している。

    しばらく進んだところにやや広い岩があったのでそこで昼食、持参したおにぎりとサンドウィッチを食べる(12:10ころ)。食べ終わって足元を見るとなんと、エーデルワイスが咲いているではないか。今まで食べることに夢中で気付かなかったが、回りを良く見ると群落とでもいえるくらいに密生している。

  • 気が付いたら、エーデルワイスの撮影会になっていた。あるある、探せばそこらあたり一面にありそうだ。とても地味だが深みある風情が人々の琴線に触れるのだろうか、大きく惹かれる花だ。

    気が付いたら、エーデルワイスの撮影会になっていた。あるある、探せばそこらあたり一面にありそうだ。とても地味だが深みある風情が人々の琴線に触れるのだろうか、大きく惹かれる花だ。

  • 撮影会も終わり再び歩きだす、正面にはモンブラン・ド・シェイロンが聳えている。優雅で気品ある俊峰はこの谷の主役だろう。

    撮影会も終わり再び歩きだす、正面にはモンブラン・ド・シェイロンが聳えている。優雅で気品ある俊峰はこの谷の主役だろう。

  • さらに高度を上げていくと後ろにはラ・サール(右)とラ・プルルール(左)が見えてくる。一番右の平らなピークは、ポワント・ドゥ・ヴァズヴェイ(3356m)だ。コースの先には休んでいるグループがいて賑やかだ。

    さらに高度を上げていくと後ろにはラ・サール(右)とラ・プルルール(左)が見えてくる。一番右の平らなピークは、ポワント・ドゥ・ヴァズヴェイ(3356m)だ。コースの先には休んでいるグループがいて賑やかだ。

  • 峠に近付くとコースは急峻になってくる、足場も岩や石がごろごろしていて歩きにくい。一息ついてモンブランを見上げる、右奥にラ・リュイネットが覗いている。

    峠に近付くとコースは急峻になってくる、足場も岩や石がごろごろしていて歩きにくい。一息ついてモンブランを見上げる、右奥にラ・リュイネットが覗いている。

  • まもなく峠に着く直前、モンブランとシェイロン氷河を正面から眺めることが出来る。

    まもなく峠に着く直前、モンブランとシェイロン氷河を正面から眺めることが出来る。

  • 大きな岩場を進むうちにシェーヴル峠をしめす赤いペンキ表示が現われる。丁寧にも梯子の絵まで付いてる。

    大きな岩場を進むうちにシェーヴル峠をしめす赤いペンキ表示が現われる。丁寧にも梯子の絵まで付いてる。

  • そして今度はリードマッテンのコル(Col de Riedmatten、2943m)との分岐の印が見えてくる。前にいた登山者はコルの方へ進んでいった。我が家は比較的楽そうな峠(60mほど低い)へと向う。この辺りは大きな岩(モレーン)の上を次々と登っていくが、コースがとても判りづらい。幸い新しいペンキ(蛍光緑色)が要所要所にあるので、それを辿れば問題ない。

    そして今度はリードマッテンのコル(Col de Riedmatten、2943m)との分岐の印が見えてくる。前にいた登山者はコルの方へ進んでいった。我が家は比較的楽そうな峠(60mほど低い)へと向う。この辺りは大きな岩(モレーン)の上を次々と登っていくが、コースがとても判りづらい。幸い新しいペンキ(蛍光緑色)が要所要所にあるので、それを辿れば問題ない。

  • シェーヴル峠の下部に13:35到着する。ダム堰堤の出発から3時間40分、休憩を除く実動は3時間20分だった。ここで有名な垂直の鉄梯子を登ることになるが、10名足らずの人が順番を待っている。ちょっとした渋滞状況なので、我が家も列の後ろに並んで待つ。振返ってディス湖方面を眺めるが、かなりはなれてしまったのでほとんど見えない。

    シェーヴル峠の下部に13:35到着する。ダム堰堤の出発から3時間40分、休憩を除く実動は3時間20分だった。ここで有名な垂直の鉄梯子を登ることになるが、10名足らずの人が順番を待っている。ちょっとした渋滞状況なので、我が家も列の後ろに並んで待つ。振返ってディス湖方面を眺めるが、かなりはなれてしまったのでほとんど見えない。

  • 降りてくる人、登る人(グループ)とが交互に入れ替わるのでなかなか順番が来ない。梯子は上下で2段になっていて、下段が長く上段は短い。また下段と上段の梯子はは2mくらい横にずれているので、乗換える時には絶壁の途中で真横に移動しなくてはならない。

    降りてくる人、登る人(グループ)とが交互に入れ替わるのでなかなか順番が来ない。梯子は上下で2段になっていて、下段が長く上段は短い。また下段と上段の梯子はは2mくらい横にずれているので、乗換える時には絶壁の途中で真横に移動しなくてはならない。

  • 15分ほど待ってやっと我が家の順番になる。パートナーを先に行かせてすぐあとから続く。決して下を見ないようにしながら一段一段ステップを上がる。途中の横移動は、水平の補助鉄棒があるのでそれをしっかり握ってカニの横這いだ。やっとの思いで登りきって恐る恐る下を見てみる。登りの方が降るより恐怖感は少ないと思う。なぜなら降りは行動の最初が絶壁の上部なのでどうしても下を見てしまうからだ。写真は前のグループが登っているときの様子、モンブラン・ド・シェイロンが後から見つめているようだ。

    15分ほど待ってやっと我が家の順番になる。パートナーを先に行かせてすぐあとから続く。決して下を見ないようにしながら一段一段ステップを上がる。途中の横移動は、水平の補助鉄棒があるのでそれをしっかり握ってカニの横這いだ。やっとの思いで登りきって恐る恐る下を見てみる。登りの方が降るより恐怖感は少ないと思う。なぜなら降りは行動の最初が絶壁の上部なのでどうしても下を見てしまうからだ。写真は前のグループが登っているときの様子、モンブラン・ド・シェイロンが後から見つめているようだ。

  • 峠の上部に着いた時刻は13:55、渋滞を含めて約20分の峠越えとなった。アローラ方向の眺めは抜群の景観だ、特徴ある山々がずらりと並んでいる。左からヴェージヴィの連山、ペロック、ジュネヴォア、ダン・ブランシュの頭、エギュイーユ・ド・ラ・ツァの尖峰、ドゥーヴ・ブランシュ連峰と続く。さらに右には、左右に氷河を持ったダン・ド・ベルトール(Dent de Bertol、3547m)、ブクタンと並ぶ。右端はモン・コロンだ。左手前の尖がりピークは、プチ・モン・ルージュ(Petit Mont Rouge、2928m)。空は青空、雲は一部あるが晴れの好天気だ。

    峠の上部に着いた時刻は13:55、渋滞を含めて約20分の峠越えとなった。アローラ方向の眺めは抜群の景観だ、特徴ある山々がずらりと並んでいる。左からヴェージヴィの連山、ペロック、ジュネヴォア、ダン・ブランシュの頭、エギュイーユ・ド・ラ・ツァの尖峰、ドゥーヴ・ブランシュ連峰と続く。さらに右には、左右に氷河を持ったダン・ド・ベルトール(Dent de Bertol、3547m)、ブクタンと並ぶ。右端はモン・コロンだ。左手前の尖がりピークは、プチ・モン・ルージュ(Petit Mont Rouge、2928m)。空は青空、雲は一部あるが晴れの好天気だ。

  • ダン・ド・ベルトールとブクタン連峰のズームアップ、ブクタン連峰の荒々しさは眺める人を強く惹き付けるものがあるようだ。ブクタンの左側、左右に氷河を持つベルトールの後に雲に隠れながら、かなりの高峰のピークが見えている。果たして何の山だろうか?

    ダン・ド・ベルトールとブクタン連峰のズームアップ、ブクタン連峰の荒々しさは眺める人を強く惹き付けるものがあるようだ。ブクタンの左側、左右に氷河を持つベルトールの後に雲に隠れながら、かなりの高峰のピークが見えている。果たして何の山だろうか?

  • さらなるズームアップで詳細を見る、まさにベルトールの真後ろに聳える鋭いピークがはっきりと認識できる。地図を開いて確認すると、シェーヴル峠からダン・ド・ベルトールに直線を引いてその奥にある山は何と、セルヴァン(Cervin、MatterHorn、)ではないか。さらにさらに雲の取れるのを待つがこれ以上はよく見えない。帰国後、ネットで調べるとシェーヴル峠からこの方向にマッターホルンの穂先が見えることが分った。<br />(http://www.arolla.org/trek/colchevr.php)<br />いずれにせよ好天気のお陰で、峠からの大展望を経験することができて大きな感動を得た時間だった。

    さらなるズームアップで詳細を見る、まさにベルトールの真後ろに聳える鋭いピークがはっきりと認識できる。地図を開いて確認すると、シェーヴル峠からダン・ド・ベルトールに直線を引いてその奥にある山は何と、セルヴァン(Cervin、MatterHorn、)ではないか。さらにさらに雲の取れるのを待つがこれ以上はよく見えない。帰国後、ネットで調べるとシェーヴル峠からこの方向にマッターホルンの穂先が見えることが分った。
    http://www.arolla.org/trek/colchevr.php
    いずれにせよ好天気のお陰で、峠からの大展望を経験することができて大きな感動を得た時間だった。

  • こちらは近くのプチ・モン・ルージュのアップ、後にヴェージヴィとペロックの山群を見ながらこの可愛いくて愛らしいピークを愛でる瞬間だ。

    こちらは近くのプチ・モン・ルージュのアップ、後にヴェージヴィとペロックの山群を見ながらこの可愛いくて愛らしいピークを愛でる瞬間だ。

  • 峠の北側上部、ここから上は我々の一般登山者は行けない。さぞかしもっと素晴しい景色が見えるのだろう。

    峠の北側上部、ここから上は我々の一般登山者は行けない。さぞかしもっと素晴しい景色が見えるのだろう。

  • モン・コロンのズームアップ、アローラから見るこの山の印象とは少し違うものがある。左右の鋭い稜線の様子はこの山も氷河に削られたのだということの証明だ。

    モン・コロンのズームアップ、アローラから見るこの山の印象とは少し違うものがある。左右の鋭い稜線の様子はこの山も氷河に削られたのだということの証明だ。

  • もう一度、ダン・ブランシュの頭とド・ラ・ツァを見てみる、前者の丸く白いピークと後者の黒い針峰の鋭さの対比が興味深い。

    もう一度、ダン・ブランシュの頭とド・ラ・ツァを見てみる、前者の丸く白いピークと後者の黒い針峰の鋭さの対比が興味深い。

  • 14:00にシェーヴル峠を出発、アローラへ向う。モン・ルージュも近くにも奇岩が多く見られる。次に来るときもこのままの状態を保っているのだろうか。

    14:00にシェーヴル峠を出発、アローラへ向う。モン・ルージュも近くにも奇岩が多く見られる。次に来るときもこのままの状態を保っているのだろうか。

  • 降り始めると、歩き易いコースが続く。今まで見えてなかった、ピーニュ・ダローラと右下のツィジオール・ヌーヴ氷河が大きな迫力で迫ってくる。

    降り始めると、歩き易いコースが続く。今まで見えてなかった、ピーニュ・ダローラと右下のツィジオール・ヌーヴ氷河が大きな迫力で迫ってくる。

  • さらにブクタン連峰とモン・コロンも大きく見えてくる。青空の下、素晴しい山々の造形に感謝しながら歩く。

    さらにブクタン連峰とモン・コロンも大きく見えてくる。青空の下、素晴しい山々の造形に感謝しながら歩く。

  • 降る途中にあった廃屋、モン・コロンを背景に収めておく。

    降る途中にあった廃屋、モン・コロンを背景に収めておく。

  • モン・コロン(左)とピーニュ・ダローラの揃い踏み、手前の緑の高原のやさしさとと高峰の厳しさの対比が美しい。

    モン・コロン(左)とピーニュ・ダローラの揃い踏み、手前の緑の高原のやさしさとと高峰の厳しさの対比が美しい。

  • ジグザグを繰り返し降りてきた場所にあるレストラン、山々の景観が贅沢な休憩場所だ。

    ジグザグを繰り返し降りてきた場所にあるレストラン、山々の景観が贅沢な休憩場所だ。

  • 同じ場所からのド・ラ・ツァの眺め、小高い丘にある十字架と山のショットは雰囲気のあるものになったでしょうか?

    同じ場所からのド・ラ・ツァの眺め、小高い丘にある十字架と山のショットは雰囲気のあるものになったでしょうか?

  • 大きな戦艦を思わせるピーニュ・ダローラの全貌、黒い森の上に、右へ競り上がる山容はモン・コロンと双璧をなす堂堂たる姿だ。

    大きな戦艦を思わせるピーニュ・ダローラの全貌、黒い森の上に、右へ競り上がる山容はモン・コロンと双璧をなす堂堂たる姿だ。

  • アローラには15:35に到着した、シェーヴル峠から1時間35分のコースタイムだった。ここではいつもお世話になるのはホテル兼レストラン、グレイシャーで休憩する。バス停の奥、徒歩2分の立地で美しい花で飾られたテラスはハイキングの疲れを癒してくれる最上の指定席だ。

    アローラには15:35に到着した、シェーヴル峠から1時間35分のコースタイムだった。ここではいつもお世話になるのはホテル兼レストラン、グレイシャーで休憩する。バス停の奥、徒歩2分の立地で美しい花で飾られたテラスはハイキングの疲れを癒してくれる最上の指定席だ。

  • テラスからはモン・コロンを望む絶好の位置にある。一杯の花たちで飾られたこの店の人たちの対応も素晴しく、快適な時間を過ごすことが出来る。

    テラスからはモン・コロンを望む絶好の位置にある。一杯の花たちで飾られたこの店の人たちの対応も素晴しく、快適な時間を過ごすことが出来る。

  • この日もバスを待つ間、赤ワインとビールで寛ぐ。至福の時間をじっくりと感じることができる。

    この日もバスを待つ間、赤ワインとビールで寛ぐ。至福の時間をじっくりと感じることができる。

  • ついでファンダン(白ワイン)を注文し、山に向って乾杯。好天気と無事のロング・ハイキングに感謝して飲むワインの美味しさは格別だ。本日の全行動時間は5:35、内訳は休憩20分・実動5時間15分、登り520m、降り855mだった。

    ついでファンダン(白ワイン)を注文し、山に向って乾杯。好天気と無事のロング・ハイキングに感謝して飲むワインの美味しさは格別だ。本日の全行動時間は5:35、内訳は休憩20分・実動5時間15分、登り520m、降り855mだった。

  • アローラを16:40のバスで出発、レ・ゾデールの村とダン・ブランシュが車窓より美しく望まれた。

    アローラを16:40のバスで出発、レ・ゾデールの村とダン・ブランシュが車窓より美しく望まれた。

  • エヴォレーヌには、17時前に到着。一つ手前のバス停で降りて食材を買い出してアパートに戻る、村の目抜き通りは明るい日差しがまだ残っている。今日はアパートを出てから11時間も活動したことになるので、夕食は外食とすることにした。

    エヴォレーヌには、17時前に到着。一つ手前のバス停で降りて食材を買い出してアパートに戻る、村の目抜き通りは明るい日差しがまだ残っている。今日はアパートを出てから11時間も活動したことになるので、夕食は外食とすることにした。

  • 入ったのは「AU VIEUX MAZOT」という村の中ほどにあるレストラン、いつも前を通って肉を焼くにおいに惹かれていたからだ。女性店主らしい立派な体格のおばさんが、備え付けの専用炉で肉類、チーズなどを焼いてくれる。

    入ったのは「AU VIEUX MAZOT」という村の中ほどにあるレストラン、いつも前を通って肉を焼くにおいに惹かれていたからだ。女性店主らしい立派な体格のおばさんが、備え付けの専用炉で肉類、チーズなどを焼いてくれる。

  • 注文したのは、まずビールと赤ワインのグラス。料理は、スープ、野菜サラダ、エラン谷の黒牛ステーキ(1皿)だ。店の女性の難解なフランス語で、「サラダはステーキに付いている」「肉の大きさと焼き方は?」と言ってくるが理解するのに少し時間が掛かった。

    注文したのは、まずビールと赤ワインのグラス。料理は、スープ、野菜サラダ、エラン谷の黒牛ステーキ(1皿)だ。店の女性の難解なフランス語で、「サラダはステーキに付いている」「肉の大きさと焼き方は?」と言ってくるが理解するのに少し時間が掛かった。

  • 「肉は小さめで、ミディアム焼き」とお願いした、ステーキにはポテトなども付いている。スープにはパンもあるので、胃袋の小さめの我が家はこれだけで満足だ。ただワインが足らないので、赤ワインのボトル(500ml)を追加した。これで約CHF60の料金、味わいや雰囲気の良さを考えれば妥当な値段と思った。

    「肉は小さめで、ミディアム焼き」とお願いした、ステーキにはポテトなども付いている。スープにはパンもあるので、胃袋の小さめの我が家はこれだけで満足だ。ただワインが足らないので、赤ワインのボトル(500ml)を追加した。これで約CHF60の料金、味わいや雰囲気の良さを考えれば妥当な値段と思った。

  • 満足してアパートまでゆっくりと帰る。見上げる我がアパートの全景、1階部分はイタリア・レストランになっていて大きなな庭が魅力だ。但し、残念ながら我が家は行く機会がなかった。

    満足してアパートまでゆっくりと帰る。見上げる我がアパートの全景、1階部分はイタリア・レストランになっていて大きなな庭が魅力だ。但し、残念ながら我が家は行く機会がなかった。

  • この晩は珍しく夜更かしした、9時過ぎになってベランダから眺めるヴェージヴィ、ペロック山群に最後の陽が当りだし月とともに美しく眺めることが出来た。<br /><br />なお本コースを歩くにあたり下記のHPを参考にさせていただきました。ここに感謝とお礼を申し上げます。<br />http://www.eonet.ne.jp/~miejinta-wwwalk/to_arolla.htm(Jin様)<br />http://www.geocities.jp/otokaoru/montana6.html#chargeur(おーと様)

    この晩は珍しく夜更かしした、9時過ぎになってベランダから眺めるヴェージヴィ、ペロック山群に最後の陽が当りだし月とともに美しく眺めることが出来た。

    なお本コースを歩くにあたり下記のHPを参考にさせていただきました。ここに感謝とお礼を申し上げます。
    http://www.eonet.ne.jp/~miejinta-wwwalk/to_arolla.htm(Jin様)
    http://www.geocities.jp/otokaoru/montana6.html#chargeur(おーと様)

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