2011/07/12 - 2011/07/12
355位(同エリア507件中)
ロク69さん
7月12日(火)、この日もアローラまでバスで行ってモン・コロンに向かって歩き、ベルトール氷河(Glacier de Bertol)までのハイキングを計画した。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今日も晴れの良い天気で一日が始まる。いつものバス(エヴォレーヌ発7:37)でアローラへ向う。今年からアローラへはレ・ゾデールで乗換える必要がなく直行する。ラ・フォルクラ(La Forclaz)やヴィラ(Villa)へ行く場合のみ乗換えが必要だ。アローラでは、終点(Poste)の一つ手前のバス停(Arolla Magine)で降りる。終点まで行くとここまで坂道を下って来なければならない。アローラ氷河から流れ出た川に沿って平坦な道を歩いていく。正面にはモン・コロンがどっしりと構えて待ち構えているようだ。
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振返ると台形状のピークを持つ特徴的な山が見えてくる、ラ・マーヤ(La Maya、2916m)と思われる。
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40分くらい平坦な左岸を進んだあと、橋を渡って対岸にコースを取る。このあたりから登りが始まる。振返ると右下にアローラの村が小さく見え、左上方にはルージュ・ダローラが見えてくる。
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正面のモン・コロンが徐々に近付いてくる。その稜線や壁の様子が明瞭になり山の詳細が見えてくる。右の氷河は、モン・コロン氷河(Glacier du Mont Collon)だ。
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モン・コロンの左稜線のズームアップ、遠くから見るなだらかさと違って激しく荒々しい岩稜が続いている。やはり氷河によって削られた結果だと認識する。
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氷河とその右側の眺め、緑は全く無く岩と氷の世界しか見えない。
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よく見るとザラザラした斜面にいくつもの突起状の塊があるのが分る。どのようにして出来たのか興味が湧いてくる。
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ルージュ・ダローラ連峰も次第にはっきりとその姿を現してくる。
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途中にあった警告表示板、増水に注意のようだ。
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「Bertol」と朱書きされたペンキ、道は分りやすく迷うところはほとんどない。
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左側の急峻な岩壁が続くコースを進むと上方にマリア像らしきものが見えてくる。
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ベルトール小屋とブクタン避難小屋の標識が現われる、バックは荒々しさを見せるモン・コロン氷河だ。
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進むとともに高度が上がってきてさらに展望が開ける様になってくる。棚状になったテラスで一休み、ルージュ・ダローラも雲の下に遠望できる。
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やがて分岐点に到達、右はアローラ氷河、ブクタン避難小屋方面、左はベルトール小屋方面で、我が家は左のコースを取る。このあたりはかなりの登り斜面でゆっくりと進む。
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ジグザクを何度か繰り返して、前方にポアント・ド・ヴィニェット(Pointe des Vignettes、3194m)が大きく見え出す。背後には巨大なピーニュ・ダローラがどっしりと構えている。
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その反対方向は、ブクタン連峰が大きく見える。雲を頂いた連峰の迫力は大きいものだ。
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モン・コロンもいつの間にか斜め横から眺めるような位置になっている。しかも近いのでアローラの村からみる優雅さとは違うエネルギーを感じるようだ。
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モン・コロン氷河の上にはプティ・モン・コロン(Petit Mont Collon、3555m)が居座るように見えている。
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大小のモン・コロンの揃い踏み、よく名付けたもので高さで100m低く、山のヴォリュームも一回り小さいのが正面の「Petit」である。
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ルージュ・ダローラ連峰も明確に見えている。出発から1時間15分くらい経過している、まもなくPlans de Bertolの無人小屋に着くのだろうか。
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コースは少し緩やかになってきてベルトール氷河の谷が見えるようになってくる。雲の下の三角ピークはポアント・ド・ベルトール(Ponte de Bertol、3499m)だろうか。
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10:15にPlans de Bertol(2664m)に到着、標高差700m、約2時間の所要タイムだった。行こうとしているGlacier de Bertolまで40minとの表示がある。
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3方向を山に囲まれたこのあたり、正面はポアント・ド・ベルトール、左はドゥーヴ・ブランシュ連峰(Douves Blanches)、右はクレト・ド・プラン(Crete du Plan)の岩稜で囲まれている。
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無人小屋の前で一休み、谷の左(北)側に聳えるドゥーヴ・ブランシュ連峰を眺める。右の一際高いピークの荒々しさに惹かれる。
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休憩は10分でまた歩き出す。唯一開けた方向は今まで登ってきたコース、プティ・モン・コロンが正面に望まれる。比較的緩やかな道が続く。
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しばらく進むと羊の群れに出会う。荒地をものともせず悠々と草を食んでいる。
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ベルトール氷河の遠望、稜線のコルあたりから人が降りてこようとしているのが見える。コルはド・ラ・ツァのコル(Col de la Tza) のようだ。
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プティ・モン・コロンとピーニュ・ダローラの展望、高度が上がったせいでダローラも見える部分が大きくなってきた。
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緩やかなコースは終わり大きな壁のような斜面を登る。前を行く2人連れは稜線を進む。見上げるブランシュ連峰が近くなってくる。
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前を行く2人が辛そうなら我が家も同じく辛い。この斜面を上りきれば展望が開けそうに思えて頑張る。
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登り切ったところからの展望、正面にベルトール小屋(Cab.de Bertol CAS、3311m)が斜面にへばりつくように建っているのが見える。左のピークが、ポアント・ド・ベルトールだ。
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ベルト−ル小屋のズームアップ、小屋に至る3連の鉄梯子も認識できる。それにしてもすごいところに建てたものだと思う。
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下部にはルートへの注意事項がたくさん書いてある、登攀用具、経験あるハイカー、天候、自己責任など。我が家は今回はここまで、もし将来、ベルトール小屋まで行くとしたら体力の強化と条件の揃った時期が必要かもしれない。
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ここから小屋(左端)までの様子を確認して、下山することにする。残る高さは約450m、時間は2時間見れば大丈夫だろうか。
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ブランシュ連峰の素晴しい迫力の眺めもしっかりと焼き付けておこう。
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下山にあたって進む方向を見ながら、ピーニュ・ダローラの右奥にあるピークが気になって仕方がない。位置的には、モンブラン・ド・シェイロンのような気がするのだが。
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ズームアップで確認すると、その鋭いピークの形、方向などから間違いないようだ。
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帰りでも羊群と遭遇、さっき見かけた顔のようにも見える。
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プラン・ド・ベルトールからはコースを左に取って、アローラ氷河の方向へ進む。ブクタン連峰も雲が取れて全貌が見える。
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モン・コロンの横側まで来ているのでかなり歪な形状でコロンが見える。
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川縁りまで降りてきたところでブクタン連峰を見る。この右手には水力発電の小さな設備があった。ここで来た道を戻ることにする。
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プラン・ド・ベルトールへは戻らず、途中からアローラと書いてある方向へ進む。まもなくクサリ場が現われて注意して降りきると、朝登ってきて分岐した地点にやって来た。
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登って来たとき眺めたマリア像らしき所まで降りてきた。あとは足元に注意してアローラへ向う。
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アローラの村が見えてくるとなんとなく安堵感が広がる。ルージュ・ダローラも温かく迎えてくれているようだ。
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村に近付くと、大きく見えてきたのが左に見える抉れたモン・ドラン(Mont Dolin、2974m)と中央のモン・ギツァ(Mont Gitsa、3114m)と後ろに重なるラ・ルセット(La Rousette、3262m)だ。右奥はルージュ峰の穂先。
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出発点あたりから見上げるド・ラ・ツァ針峰も健在だ。
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アローラのバス停までは最後の登りがきつい。下のバス停で待っていても良いのだがバスの時間まで1時間あるので、休憩のレストランに行きたくて登ってきた。到着は14:00、バスは15:00発だ。
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いつものホテル・グレイシャーのテラスでビール、赤ワインで疲れを癒す。美しい花たちが心地よい時間を作ってくれる。今日の全行動時間は、5時間40分、実動時間5時間10分で約1000mの上り降りだった。
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今日は天候にも恵まれて楽しいハイキングの一日だった。夕食は、サラダ、鶏肉のトマトソース煮(ズッキーニ、オニオン入り)、カレー、漬物だ。もちろんワインとビールも楽しむ。ちょっと気になるのは、20年近く愛用してきた登山靴の前部が開きかけてきたことだ。今は大きな影響は無いが、あとの日程に耐えてくれるかどうか心配だ。夕方から曇ってきたので明日の天候を気にしながら就寝する。
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