2009/11/01 - 2009/11/01
5263位(同エリア25767件中)
みにくまさん
韓国に来たら、絶対にこの儀式を見たいと思っていました。
この王宮守門将交代儀式は、古宮「徳寿宮」と「景福宮」の2ヶ所で行われています。
私たちが見に行ったのは、ホテルから歩いてすぐ、「徳寿宮」の方です。
月曜日と酷暑時や極寒時を除き1日3回(11:00・14:00・15:30)行われている徳寿宮の王宮守門将交代儀式。約40分間(20分間)の儀式には、それぞれに様々な役割を担う30名あまりの人物たちが登場します。
◎ ■■□□■■ 韓国旅行 09年10月〜 ■■□□■■
http://4travel.jp/traveler/minikuma/album/10394224/
PR
-
10:42
徳寿宮大漢門
事前の調査により、この場所で王宮守門将交代儀式が行われる事が分かっていたので、少し早いですが見学に来ました。
◎ 王宮守門将交代儀式
朝鮮時代の王宮には、王宮門の開閉や警備を担う「守門軍(スムングン)」という軍隊がいました。この守門軍の交代儀式を、専門家による歴史考証を通じて再現したのが「王宮守門将交代儀式」です。
1996年より行われており、イギリスの近衛兵交代儀式に比肩する華やかさと格調ある雰囲気を楽しめます。
特に特寿宮では2009年7月に騎馬隊が登場。2009年9月からは、一部の回(毎週火曜日11時)で儀式終了後に騎馬隊がソウル都心を練り歩く巡察パレードも加わり、ますます見逃せなくなりました。 -
10:53
徳寿宮大漢門
◎ 王宮守門将交代儀式
日本の紹介ページを見ると、”約40分間の儀式”と書かれているのですが、私が見た徳寿宮11時(騎馬隊なし)の回は約20分間で終了しました。
公式HPの儀式の手順を見ても、合計時間は約20分となっていることから、基本的には儀式の時間は20分と考えておいて良いと思います。
騎馬隊が参加する儀式が、もしかしたら40分間なのかもしれませんが、それはごくごく一部(週1回)のことです。 -
10:53
徳寿宮大漢門
初めて来る場所なので、かなり早く到着してしまいました。
場所が分からなくて予想以上に時間を食うリスクもあるので仕方がないですね。
写真は大漢門の周りを飛ぶ鳥たち。 -
10:54
徳寿宮大漢門
◎ 雑像(チャプサン)
王宮に関係した建物には大抵ある屋根の上の像。
数が多いほど、王室に近い建物だということで、我々観光客にとっては、注目すべきレベルの良きガイドとして役に立っていました。
しかし・・・
時々鳥達が悪戯し、我々の目を欺いてくれます。 -
10:43
大漢門を警備していた将兵。
この人たちの正式な役職名は分かりません。
中央の赤い鎧を着た方を、”将軍”と仮に呼ぶこととします。 -
10:43
厳鼓(オムゴ)
この太鼓の音が、儀式の流れをリードします。 -
10:44
将軍
手に持っている武器は、環刀(ファンド)という長さ90センチほどの軍刀です。 -
10:44
将軍は、環刀の他に弓矢も装備しています。 -
10:44
将軍と旗手、槍兵。 -
10:45
槍兵 -
10:45
旗手の装備 -
10:46
将軍の装備 -
10:47
韓国風で、鱗の子札を重ね合わせたような鎧。 -
10:47
日本風に言えば”佩楯”か。
金色の鋲の他に、中央には獅子の装飾なども。 -
10:47
装飾性の高い冑。
耳から後頭部にかけては、鎧と同じ鱗の小札が貼られており、庇及び頭頂部にかけての装飾は金属製になっているので、防御性能も高そうです。 -
10:48
槍兵
槍は槍穂に鎌のような柄が付いていることから、鎌槍、この場合は両側に付いているので、両鎌槍と呼ばれています。 -
10:48
軍旗 -
10:49
こちらは槍ではなく薙刀。
形状から関羽の青龍偃月刀をイメージしました。 -
10:50
-
10:52
11時の儀式開始までは、門前で警備している衛兵さんと記念撮影をすることができます。 -
10:54
こちらの写真をご覧頂きたい。
中央の衛兵の周囲に、韓国の民族衣装を着た方々がたくさんいらっしゃいますが、この人達は一般人のゲストです。
実はこの門の前に着替え小屋があって、そこで料金を支払うとコスプレができるようになっているのだ。
「伝統衣装体験試着コーナー」 -
10:57
旗手
11時近くになり、門の前にいた小隊が、旗手を先頭に移動していきます。 -
10:57
旗手・槍兵・将軍の順で、横の道からどこかに行ってしまいました。 -
10:59
そして、その小隊が消えていった方向から、音楽と共に別の部隊がこちらに向かってきています。 -
10:59
先頭の旗には、”守将”と書いてあり、その後に様々な模様の描かれた旗を掲げた旗手がズラッと続いています。
どうやら守門将の部隊がこちらに向かっているようです。 -
11:00
守門軍 -
11:00
-
11:00
旗手 -
11:00
旗手 -
11:01
吹螺軍(チュラグン)
宮中の音楽と舞踏を担当する「掌楽署(チョンアッソ)」所属。チュラチョッとも呼ばれる。
交代儀式では行進時における軍楽演奏を担当。 -
11:01
守門将(スムンジャン)
王宮の警備、王宮門の開閉などを担当する機関である「守門庁」所属。従6品の武官。
王宮門の警備における総責任者で、守門軍を指揮する。
戦笠(チョンリッ)と呼ばれる装飾の付いた笠をかぶり、環刀(ファンド)という長さ90センチほどの軍刀を手にしている。 -
11:01
守門将(スムンジャン)と守門軍
守門軍は、守門庁に所属する一般兵士。
様々な武器や旗手(キス)と呼ばれる旗を手にした兵士からなる。 -
11:01
吹螺軍(チュラグン) -
11:01
吹螺軍(チュラグン) -
11:02
-
11:02
-
11:02
左 掖庭署司鑰(エッチョンソ サヤッ)
王宮の器や鍵の管理を担当する「掖庭署(エッチョンソ)」所属。従6品の内官で、鮮やかな赤い笠と衣装が目印。交代儀式では承政院注書とともに儀式の監督を行う。
右 承政院注書(スンジョンウォン チュソ)
王の秘書機関「承政院(スンジョンウォン)」所属。正7品の文官で、両方に羽が付いた紗帽(サモ)という帽子をかぶっている。交代儀式では監督官を務める。 -
11:03
参下(チャマ)
守門庁所属。従9品の武官で、守門将の任務を補佐する。
パッと見た感じは主門将と全く同じなので、区別が付かない。
手に持っている箱には王宮門の鍵が入っています。 -
11:04
-
11:04
この守門軍の兵士が持っている長い角材のような武器が何なのか分かりませんが、恐らく儀礼的な武器なのでしょう。 -
11:04
高く掲げて下に降ろす。 -
11:04
こちらを向いて待機。 -
11:05
守門将及び、守門軍の兵士が整列を完了。
この後、交代軍の到着を待ちます。 -
11:05
交代軍が守将旗を先頭に、宮殿内より行進して来ました。 -
11:06
旗手 -
11:06
-
11:06
-
11:06
吹螺軍(チュラグン) -
11:06
吹螺軍(チュラグン) -
11:06
吹螺軍(チュラグン) -
11:06
交代軍 -
11:07
一般兵士 槍兵 -
11:07
交代軍の守門将 -
11:07
-
11:08
軍号応対(グノウンデ)
王宮門を警備していた守門軍と、交代軍の交代儀式。
それぞれの軍の参下が軍号(毎日3文字以内で定められた暗号)を確認し、お互いが味方であることも確認します。 -
11:08
-
11:09
-
11:09
厳鼓手(オムゴス)
掌楽署所属。交代儀式の進行を知らせる厳鼓(オムゴ)という太鼓を鳴らし、儀式の流れをリードする。 -
11:09
厳鼓手(オムゴス)
この時鳴らされる太鼓の数は6回。
それぞれの手順により、鳴らす回数が決まっています。 -
11:10
厳鼓手(オムゴス) -
11:09
初厳(チョオム)
太鼓が6回打ち鳴らされると、掖庭署司鑰(エッチョンソ サヤッ)が見守るなか、王宮門の鍵が入った箱が守門軍の参下から交代軍の参下に引き継がれます。
箱の引継ぎ順は以下のとおり。
守門軍の参下
↓
守門軍の守門将
↓
交代軍の守門将
↓
交代軍の参下 -
11:10
-
11:10
中厳(チュンオム)
3回の太鼓の後、両軍の守門将が王命を確認します。
この時、符信を2つ合わせてぴったり合えば本物。
符信(プシン)
木製で円形。王命を書いたものを半分にし、守門軍・交代軍の各守門将が1つずつ所有します。 -
11:10
巡将牌(スンジャンペ)の引継ぎ。
軍を率いる将校が携帯していた身元保証用の札。 -
11:11
-
11:11
巡将牌(スンジャンペ)を高く掲げ、周囲の人々も確認できるようにします。 -
11:11
-
11:11
三厳(サモム)
太鼓が2回打ち鳴らされると、両軍が向かい合って整列。軍礼を交わし、任務交代となります。 -
11:11
元々の守門軍は、任務を終え宮殿内に戻って行きます。 -
11:12
-
11:12
-
11:13
-
11:13
吹螺軍(チュラグン)も退場。 -
11:14
旗手の方はまだ残っていましたが、儀式はここまでで終了です。 -
11:14
-
11:16
10本の矢が乗った台を、木の先に付けた旗印のような飾り物。
兵士の1人が持っていました。 -
11:16
何か意味がありそうですが、どこを調べても全く手がかりがつかめませんでした。 -
11:17
新しく任務に就いた守門軍兵士。
この時間は門の周囲を自由に歩きまわれるので、真横から撮影してみました。 -
11:17
守門軍兵士の装束と装備。 -
11:19
左から
掖庭署司鑰(エッチョンソ サヤッ)
承政院注書(スンジョンウォン チュソ)
厳鼓手(オムゴス)
彼らは門の中にいて、希望者と記念写真を一緒に撮ったりしていました。
ただし、門の中に入るには、徳寿宮の入場料が必要になります。
入場料1000KRW=77円(安い!!) -
11:19
承政院注書(スンジョンウォン チュソ)の衣装。細かい部分までしっかりと作られているようです。 -
11:21
終わったはずなのに?
何故かまた軍団が門の方に向かっていました。
定期的に巡回しているのでしょうか。
◎おしまい
無料で見られるショーとしては、とっても見応えがあって楽しい。一度は時間を調整して見ておくべきでしょう。
最初に見た当時は予備知識など全く無く、意味も分からず眺めているだけでしたが、この旅行記を作成するにあたっていろいろと勉強をしましたので、次に見たらもっと別の楽しみ方ができそうです。
では、この後は徳寿宮の見学に行ってきます(^_^)/
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
みにくまさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
82