独立を求め、大韓皇帝即位式と祭祀のため造られた祭祀場 「円丘壇（ウォングダン）」

2009/11/01 - 2009/11/01

円丘壇（ウォングダン）は、今回私たちが泊まったウェスティン朝鮮ホテルの隣（敷地内？）にあるので、外に出る時とかに時々見かけていました。
歴史のある建物だということは何となく分かりましたが、けっこう歴史的にも重要な建物だということを知り、しっかりと見ておくことにしました。


◎ ■■□□■■　韓国旅行　０９年１０月〜　■■□□■■
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エリア ソウル(韓国)

円丘壇（ウォングダン）

天子が天に祭祀を行うための神聖な場所。

明洞(ミョンドン)・市庁(シチョン)エリアの高層ホテルの隙間に、美しい３層八角形の建物を中心にした広場「円丘壇（ウォングダン）」がある。

歴史に翻弄されながらも自分なりの朝鮮独立の道を探し続けた最後の朝鮮王・高宗が、大韓帝国皇帝に即位した場所だ。

ウェスティン朝鮮ホテルの中庭のようになっているが、誰でも自由に入れる。現在は真ん中にそびえる「皇穹宇(ファングンウ)」という建物と、正門である「石彫大門(ソッチョデムン)」、そして彫刻「石鼓(ソッコ)」の３つが残っている。

円丘壇（ウォングダン）

皇帝が即位した祭祀用の建物「圜丘壇（ファングダン）」は、日本によって撤去され１９１４年に植民地朝鮮を代表するホテル「朝鮮ホテル」が建てられたため今はないが、その北側に造られた「皇穹宇（ファングンウ）」は今も残る。

「ウェスティン朝鮮ホテル」の正面玄関を横切り、小さな門をかがんで通り抜けると、正面に皇穹宇（ファングンウ）がそびえたつ。１８９９年、皇帝即位の２年後に「神位板」を奉安するために造られた。

円丘壇（ウォングダン）

この円丘壇（ウォングダン）が造られた頃の末期朝鮮は、日本、清、ロシア、欧州各国など列強の圧力を受け続け、国内でも王室の失政や内乱が続く大混乱期の時代。李氏朝鮮王朝第２６代の国王、高宗は１８９７年、清からの独立の動きに押され、朝鮮では初めての皇帝に即位し、国名を大韓帝国とした。このとき即位に使われたのがここ円丘壇だ。

円丘壇（ウォングダン）

王は混乱の中で、新たな国づくりへの想いを胸に抱いてここで朝鮮初の皇帝になるべく祭礼を行ったのだろう。
しかし時代は皇帝など求めていなかった。朝鮮王であり続けようとした男はその後、圧倒的な力を持つ日本によって、大日本帝国の王公族の身分とされ、１９１９年に６７歳で生涯を終えた。

円丘壇（ウォングダン）

円丘壇（ウォングダン）とウェスティン朝鮮ホテルの間にある花壇。
正面に見えるのは石彫大門(ソッチョデムン）です。

円丘壇（ウォングダン）

花壇と皇穹宇（ファングンウ）。

円丘壇（ウォングダン）

昼間にも撮影にやってきました。
夜間は門も閉じられており、立ち入りできるエリアは限られていましたが、昼間は建物に触れられるところまで近づくことができました。

円丘壇（ウォングダン）

建物の近くまで来ました。
今までに見てきた李氏朝鮮の建物とは少し雰囲気が違うのは、時代の違いでしょうか。

円丘壇（ウォングダン）

円丘壇に入るための正面玄関が石彫大門(ソッチョデムン)。
３つの門を構える重厚な造りです。

円丘壇（ウォングダン）

石彫大門(ソッチョデムン)

この門から見た、皇穹宇（ファングンウ）の写真は定番中の定番なのですが、何故かその写真が無い・・・。
さらに、皇穹宇（ファングンウ）とウェスティン朝鮮ホテルの定番写真も、撮ろうと頑張ったのですが失敗に終わっているしで、ここではあまり良い写真が残せませんでした。

石鼓（ソッコ）

広場の隅にある３つの石造りの太鼓は、１９０２年に造られた石鼓（ソッコ）だ。これも祭祀のためのもので、側面の彫刻は当時を代表する傑作彫刻だといわれている。
高宗即位４０年を記念して造られた。

石鼓（ソッコ）

◎ おしまい

この石鼓（ソッコ）の説明文をしっかりと写真に撮っており、側面の竜の彫刻が素晴らしいものだということが書いてあるのに、その場では全く読まないから、その彫刻の写真が撮ってない。

毎回こういった失敗だらけです、私たちの旅行は・・・。

次回行く時の宿題にはなりますけどね。