2008/10/04 - 2008/10/04
1882位(同エリア3398件中)
みにくまさん
京都世界遺産めぐり?「加茂別雷神社(上賀茂神社)」
1994年に古都京都の文化財として世界遺産に登録された。
下鴨神社と並び、京都でもっとも古い神社で、天武天皇の御代(678)、現在の社殿の基が造営されました。
緑あふれる広大な敷地、一ノ鳥居から二ノ鳥居までは、競馬(くらべうま)などの五穀豊穣の神事が行われる開放的な芝生となっています。
国宝:本殿・権殿の2棟
重要文化財:34棟
◎「国宝・本殿特別参拝とご神宝の拝観」
拝観料:500円
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上賀茂神社
一ノ鳥居
本当は、下鴨神社と一緒の日にこちらにも来たかったのですが、あまりにも下鴨神社で時間を使ってしまい、断念しました。 -
上賀茂神社
祭神は賀茂別雷神(かもわけいかずちのかみ)。
下鴨神社と供に賀茂社と総称し、当社を上社、下鴨神社を下社と呼びます。祭神の賀茂別雷神は下鴨神社の玉依姫命(たまよりひめのみこと)の子です。 -
上賀茂神社
一ノ鳥居
遠くに二ノ鳥居が見えます。
その間の広場には、大きな桜が何本もあり、それぞれに名前が付いていました。 -
斉王桜 樹齢100年
葵祭りの斎王の如く美しい色を見せる事がその名の由来だそうです。
5月15日に行われる「葵祭」。京都三大祭の一つで、わが国の祭のうち最も優雅で古趣に富んだ祭として知られています -
御所桜 樹齢180年
上賀茂神社の社家の蒋池清山が、孝明天皇から御下賜されたものを明治6年に奉納しました。 -
鞭打ちの桜
競馬(くらべうま)の際に、この桜の前で鞭を使うのだそうです。 -
境内広場
この広場の木の下などで、休憩している方がたくさんいらっしゃいました。
立ち入りはできますが、遊んではいけませんという看板があったような。 -
外弊殿(御所屋) 重要文化財
1628年造替
法皇、上皇等の美幸、摂関加茂詣の際の著到殿。
又、競馬会神事、葵祭に使用されます。 -
ならの小川について
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
みそぎぞ夏の しるしなりける (藤原家隆卿)
小倉百人一首の古歌で有名な「ならの小川」で、平安の昔、神職がみそぎを修していた情景を詠んだものである。
この辺りを「ならの小川」と称する。 -
ならの小川
涼しげな小川のほとりで、春から初夏にかけて色々な行事が催されるそうです。
この小川は、境内を出ると明神川に名を変えます。 -
北神饌所(庁屋)
1628年造替
往古の神饌調進所、中古政庁として兼用した。
競馬会神事に、また能舞台としても使用する。 -
渉渓園
加茂曲水宴開催の地
1959年に皇太子殿下裕仁親王の御生誕を祝って、京都市はかつて曲水宴が行われたこの場所にふさわしい平安末期の様式を踏襲した庭園を再建しました。
1960年には曲水宴を再現することができましたが、それ以降開催されることなく、庭園は荒廃しました。
その後1994年、平安遷都1200年の記念事業の一部として、地元倶楽部の尽力もあり、曲水宴は再び再現することになりました。
◎曲水宴
ならの小川の川辺に参加者が座り、流に杯を浮かべ、流れてくる杯が自分の前を通り過ぎるまでに詩を詠みあげることを求められる。できなければ、罰ゲームとしてその杯の酒を飲む、という宴会である。 -
二ノ鳥居
一ノ鳥居からのんびり歩くこと10分、二ノ鳥居にたどり着きました。 -
世界遺産のゴールドプレート
世界遺産を回っていると必ず見かけるプレートです。
上賀茂神社のものは、二ノ鳥居の隣にありました。 -
楽屋 重要文化財
1628年造替。
神佛習合時代供僧方の用いたもの、一切経楽屋ともいう。 -
土屋 重要文化財
1628年造替
往古より神主以下社司の著到殿、現今は祓所として用う。
祓所=ハライジョ?ハライドコロ?
説明文では、祓の字は、”示”ではなく”ネ”になっていましたが、漢字が表示されないので、祓にしました。
間違っているかもしれません。 -
土屋
高床式の建物かと思いきや、床が無いみたいですね〜。
こういうものなのでしょうか。 -
細殿 重要文化財
1628年造替
行幸の際及び斉王の御著到殿。
手前にある2つの山は「立砂(たてずな)」といいます。
盛砂とも言い、神様のご出現に由来した言葉であり、神代の昔、ご祭神が最初に降臨された、本殿の後ろ2kmにある円錐形の美しい形の神山に因んだもので、一種のカモロギ(神様が降りられるよりしろ)である。
鬼門・裏鬼門にお砂を撒き清めるは、この立砂の信仰が起源で、「清めのお砂」の始まりである。 -
細殿
ここでよく出てくる斉王(斎王)とは誰のことなのだろうか。なかなか具体的な記述が無く、いろいろ探し回った挙句、以下のような説明を見つけました。
斎王は「いつきのひめみこ」ともいい、「斎」は「潔斎して神に仕えること」をいう。斎王はかつて伊勢神宮や賀茂の神社に奉仕した未婚の内親王、女王のことなのである。
始まりは平安時代の初期。810(弘仁元)年、嵯峨天皇は伊勢神宮の斎王にならって、賀茂の社にも斎王を置いた。この初代斎王、有智子内親王から鎌倉時代はじめの礼子内親王(後鳥羽院皇女)まで、約400年にわたって賀茂の斎王は続いたが、後鳥羽院と鎌倉幕府との政変=承久の乱で途絶えてしまった。
昭和28年に祭の復活後、行列を華やかに盛り上げるため、葵祭行列協賛会などの努力で、斎王代を中心にした女人列を加えて今日に至っているのである。斎王代は民間の未婚の女性が選ばれることになっている。
(京都新聞電子版ー葵祭2008より) -
舞殿(橋殿) 重要文化財
1863年造替。
往古より勅使御拝の殿舎。
ならの小川の上に建てられています。 -
舞殿
少し離れた橋の上から撮影しました。
紅葉の時期のここからの眺めも、なかなか良さそうです。 -
名水「神山湧水(こうやまゆうすい)」
この手水舎の水は、ご祭神「賀茂別雷大神」がご降臨された神山のくぐり水を汲み上げて使用しています。
歴史上特に由緒深い境内の井戸水と同じ水脈の名水であり、飲料用水質基準にも適合しています。 -
楼門・東西廻廊 重要文化財
1628年造替。
他の社殿に地味なものが多い中、ひと際目立つ赤い建物、楼門と東西廻廊。
神社に来たら、やっぱりこういう建物を見たいものです。
しかし、この角度からの写真しか残ってないというのは如何に・・・。 -
摂社 須波神社 重要文化財
祭神 阿須波神外四柱一座
延喜式内の古社で、本宮の前庭を守護される神。 -
片岡社
紫式部がお参りした由緒あるお社。
五色の鈴の緒が特徴的なお社です。
正依比売命(たまよりひめのみこと) が祀られており、縁結び、子授け、家内安泰に御利益があるとか。
中央にある金ピカの鈴は、近年据えられた物だそうですが、これを振れば、恋する相手に”振られない”のだという伝説があるそうな・・・。 -
片岡橋 重要文化財
明治初期に建造。
木造廊橋、唐破風造。
ならの小川の支流である小さな谷川「御物忌川(みものいみがわ)」にかかっている橋です。 -
玉橋 重要文化財
木造反橋、高欄付。
こちらの橋も「御物忌川(みものいみがわ)」にかけられています。
この橋の正面に楼門があります。 -
末社 川尾社
祭神 罔象女神(みづはのめのかみ) 一柱一座
当社のうしろを流れる御物忌川を守る神です。 -
摂社 新宮神社 重要文化財
祭神 たかおかみの神
水を司り、心身健全・若返りの神様。
ここには門があり、立ち入り禁止になっていましたので、中は撮影できませんでした。 -
忌子殿 重要文化財
1628年頃造替
本殿前からだと、幣殿の影になって見られないので、裏側に回って撮影しました。 -
幣殿(祈祷殿) 重要文化財
1628年造替
私たちが訪れた時に、丁度結婚式を行っているようで、この建物を使っていたようでした。 -
高倉殿 重要文化財
1628年頃造替
◎「国宝・本殿特別参拝とご神宝の拝観」
この中ではご神宝の拝観ができるようになっていました。
ただし、特別拝観料500円が必要。
また、展示物の撮影も不可です。 -
本殿権殿取合廊 重要文化財
1863年建造 -
本殿東渡廊取合廊 重要文化財
1863年頃建造 -
四脚中門 重要文化財
1628年建造
中門の向こう側に本殿・権殿がありますが、撮影禁止なので、ここまでです。
◎本殿 国宝 1863年建造
◎権殿 国宝 1863年建造
1863年と比較的新しい建物なのに、国宝に指定されるのは珍しいことで、神社建築様式の一つ「流造」を代表するものと言われています。
流造は、屋根は切り妻、入り口は平入りとなっていて、入り口前には階段が造られています。そして正面の屋根が階段の上まで延長されて流れるような造りになっているのが最大の特徴です。
権殿は、本殿の予備棟の役割を持ち、本殿に差し障りがある時のために作られたものです。 -
一ノ鳥居
最初に来た時には無かった看板が立っていました。
コンサートが行われるようです。
◎まとめ
歴史ある神社で、年を通して様々な行事が行われているようです。
次回京都に訪れた際に、うまくタイミングが合えば、お祭も見てみたいものです。
国宝建築物の撮影が出来ないのは仕方が無いとして、楼門の正面からの写真が無かったのが一番の失敗です。
後はやっぱり紅葉・桜などの時期に来ると、素晴らしい光景がみられそうです。夏にはならの小川で、ホタルが見られるとか。
そうそう、この神社には、パンフレット・境内案内図の類がありませんでした。
パンフレットが無いか、係員の方に聞いたところ、人気があってコピーしてもすぐに無くなってしまうんだとか。せめて特別拝観料を支払った人には必ず配るようにして欲しいものです。
おかげで、旅行記作成にかなり難航しました。
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