2004/09 - 2004/09
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kojikojiさん
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大阪での仕事の合間にT工務店の意匠デザイナー達を連れて二条陣屋を案内しました。知りませんでしたが内部は撮影禁止だったのですね。祖父と母の生家なので大目に見てください。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 新幹線 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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大広間です。右手の床板は楓の一枚板です。昔は良い材料があったのですね。左に引き戸は小川破笠(はりつ)破笠細工で有名な松尾芭蕉の弟子でもあります。同じ小川なので縁者のようです。天井には明り取り兼武者隠しが見えます。
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数奇屋建築と言いながら障子の桟ひとつとっても意匠が違います。どうも50年近くかけて建てたらしいのですが詳しいことは分かりません。大福帳が残っていてまあ大層な投資をしたらしいとは聞いたことがあります。
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以前一緒に仕事をしていたアメリカ人の友人が分厚い洋書の写真集を見せながら言いました。「この本は僕の宝物なんだよ。この本を見て日本で仕事をしようと思ったんだ。」その本を見せてもらいながらどこかで見た石像だと思いました。「あれ、これ京都のじいさんが生まれた家だ!」大笑いでした。
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大座敷の奥の縁側です。子供の頃は乗れましたがもう乗れません。
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右側の竹は四方竹といって、普通に生えているのですが四角い竹です。
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能の間です。板戸がスライドして障子(明かり取り)になります。床板の下が覗けますが甕が仕込んであります。音響効果のためらしいです。畳を敷けば普通の座敷になります。置敷きの床の間もあります。
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能衣装を着て通るので壁は塗り壁では無く、衣装が傷まないように繊維が貼り付けてあります。
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春日の間です。奈良の春日大社と周辺の池や山をモチーフにデザインしてあります。詳しいことは忘れました。ここの雨戸は回転してスライドするので軸の分敷居の溝が二重になっています。土田麦僊さんの鮎の額があります。昔は旅館のような事もしていて、いろいろな絵描きさんが逗留されたようです。国華社で模写をされていた菊川京三さんなどもいらっしゃいます。
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春日の間の庭です。この家は井戸が十以上あって地下でつながっているらしいです。
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こうもり。
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ここの水屋も仕掛けがあります。隠れられます。
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床の間を造るスペースが無いのですが設えとして床の間があるように見立ててあります。
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吊階段とお風呂の写真がありません。???
吊階段はよく出来ています。是非見ていただきたい仕掛けです。忍者屋敷と言われた由縁です。 -
吊階段を上がった横のとま舟の間です。最初から計算して造られたのか古くなったからなのか分かりませんが歩くと艪を漕ぐようなギッギッと音がします。この部屋の外は昔は神泉苑の池だったそうです。そのため舟に見立てた部屋を造ったそうですが、後年教業小学校になりました。(現在は廃校)記憶にはありませんがこの窓から小学校の運動会を見ていらしいのです。そしてお尻が痒くなってズボンとパンツを下ろして掻いていたそうです。そこへお客さんを案内していた叔母が「こちらに見えますのが・・・。」と説明したのもですから大笑いだったそうです。45年経った今でも笑われます。
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この上に月見台までありますが見学コースには入っていないようです。私も上まで行ったことはありません。
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この家には全部で部屋が24室程あるそうです。(数えたことありませんが。)母は結婚して嬉しかったのは家が小さい事だったそうです。娘連中で掃除したそうですが大変だったそうです。(後年祖母から掃除はあまりしなかったと聞かされましたが。)
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イナックスの本の「竹」を見ていたらこの床の竹組が紹介されていました。
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昭和19年の週刊新潮に戦時下の防火認識を高めるためにこの家が紹介されていました。当時は数奇屋建築と防火建築で国宝に認定されていたそうです。
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