2013/11/24 - 2013/11/24
327位(同エリア1080件中)
玄白さん
近場の紅葉シーズンは終盤を迎え、2013年紅葉名所巡り旅行記も終わりに近づいています。栃木県内の紅葉の名所では一番遅く色づく足利に出かけてきました。
今年最後の紅葉狩りということで気合が入り写真の枚数も増えてしまったので、午前の部と午後の部に分割しました。
午前中は、足利市内中心部にある鑁阿寺と、その隣にある足利学校の紅葉を愛でて来ました。リタイアしてからは、ほとんど平日にしか出歩かないのだが、たまに週末に出かけると人混みの多さにちょっとウンザリ。しかし、翌日は雨の予報、紅葉はすでにピークを過ぎつつあるので、無理して日曜日の出動です。
鑁阿寺は、本堂が今年国宝に指定されたこともあって、例年にも増して観光客が多いようです。今のシーズンは、多宝塔の脇にある大銀杏やモミジが撮影ポイントで、大勢のカメラマンたちが撮影にいそしんでいます。
足利学校は、旅行記には書いていませんがすでに2回も訪れているので、今回は建物の中には入らず、敷地内の紅葉撮影だけです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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鑁阿寺(ばんなじと読みます)山門。ここは平安時代末期に源氏の始祖、八幡太郎義家の子義国と、その子で足利氏の始祖、足利義康が、邸宅を構えていたところです。鎌倉時代はじめに、足利尊氏より7代まえの義兼が、邸宅を撤去して真言宗金剛山鑁阿寺を創設したという古刹です。
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もとは武士の館だったので、寺の境内の周りには、防御用の堀が設けられています。
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明治のころにはすでに国の重要文化財に指定されていましたが、今年、最高位の国宝に格上げされた本堂。鎌倉時代に足利尊氏の父貞氏が、当時、日本に伝わった禅とともに導入された最新式の建築様式だったというのが、国宝に指定された理由だそうです。
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樹齢550年の大イチョウ。樹勢が衰えているということなのだが、鮮やかに黄色に色づいた葉をたくさんつけています。
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幹周り9m、高さ30mの巨木です。天然記念物に指定されています。
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多宝塔と大イチョウ。
多宝塔は鑁阿寺創建時のものを江戸時代に再建した2代目。 -
イチオシ
空の青とイチョウの黄色のコントラストがまことに美しい
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モミジと多宝塔
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見事な紅葉は、多宝塔と大イチョウの周辺に多いので、色々なアングルで撮影を試みました
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背後のイチョウが天然記念物の大イチョウで、手前にもそれに負けない見事なイチョウがあります。
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そのイチョウです。
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西側からのアングル
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イチオシ
北側に回りこみます。
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桜は秋には主役にはなれませんが、控えめに赤く色づいた桜の紅葉も風情があります。
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西門近くのモミジも鮮やかに染まっています。
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一切経堂。足利義兼が正妻の供養の為一切経会の道場として建てられました。現在の経堂は1407年に当時の関東管領である足利満兼が再建し江戸時代初期に改修されたもの。(栃木県WEB観光案内所HPによる)
国重要文化財指定です。 -
一切経堂
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大黒堂(校倉)
奈良正倉院と同様の校倉作りで宝物を収蔵していたことから宝庫とも称していましたが忍空上人の代で宝庫から足利家伝来の大黒天を祀り大黒堂と呼ばれるようになりました。鑁阿寺大黒堂は足利市指定有形文化財に指定されています。
(栃木県WEB観光案内所HPによる) -
蛭子堂
足利義兼の正妻北条時子(北条時政の娘)を祀り、法名から智願寺殿とも呼ばれています。北条時子は義兼が鎌倉出府の際、花見に出かけ生水を飲んだところ、次第に腹が大きくなり妊婦のような姿になり、鎌倉から帰った義兼がその姿を見ると時子が不義密通したと勘違いし嫌疑をかけると、時子は「死後わが身体をあらためよ」と言って自害してしまい、死体を改めると時子の腹からは無数の蛭が出てきたそうです。この伝承から安産の神として信仰され、多くの妊婦が参拝に訪れています。鑁阿寺蛭子堂は足利市指定有形文化財に指定されています。 (栃木県WEB観光案内所HPによる) -
日曜日とあって、境内では野点なども行われています。
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1週間遅れで七五三のお参りをする子供達も大勢見かけました。
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参道をはさんで多宝塔の反対側にある鐘楼。これまた、国重要指定文化財です。
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鐘楼のそばの心字池に映り込んだ大イチョウと鐘楼
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足利学校に移動です。
足利学校は、日本最古の学校で、創建については、奈良時代の国学の遺制説、平安時代の小野篁説、鎌倉時代の足利義兼説など諸説があるほど古いものです。文献的に確証があるのは、室町時代(1439)に関東管領・上杉憲実が、現在国宝に指定されている書籍を寄進し、鎌倉円覚寺から僧・快元(かいげん)を招いて初代校長として足利学校の経営にあたらせてからです。
いつもは、¥400の入場料が必要なのですが、今日は無料公開の日でした。ただ、観光客で混雑しているし、学校内は2回観て、論語の素読体験までしているので、今回は外で紅葉の写真撮影に専念です。 -
イチオシ
遺跡図書館前の紅葉が見事です。
図書館は足利学校が明治初期に廃校になったとき、学校の書物を継承・保管するために大正4年に建てられたものです。 -
遺跡図書館前から方丈を望む。方丈は講義やいろいろな行事が行われた建物です。
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孔子廟。
江戸期の足利学校の主要な学問は、他の藩校同様に儒学が中心でした。 -
孔子廟
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当時使われていた古井戸が竹林の中に残っています。
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学校門
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イチオシ
黄葉はイチョウではなく、ナンバンハゼという木です。これも鑁阿寺の大イチョウと同じく、天然記念物になっています。
図書館の脇にあります。 -
堀の外側から見た足利学校
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鑁阿寺と足利学校をカメラを持ってウロウロしていると、早くも昼食時です。
今日も奥方は自分の趣味のスケジュールが多忙で一人旅なので、手軽に蕎麦で昼食を済ませます。
鑁阿寺の東門の通り沿いにある門前そば「きくや」本店に入ります。
この店、明治3年創業の老舗です。 -
更科系の二八そばで、腰があって香りよいおいしい蕎麦でした。メニューはお勧めの「門前そば」。とろろと卵の黄身をかけて食します。
このあと、行道山浄因寺と織姫公園モミジ谷の紅葉に行きます。
後続の旅行記にて。
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この旅行記へのコメント (2)
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- こあひるさん 2013/12/02 20:38:27
- 足利学校ってこんな感じ・・・
- 玄白さん、こんばんは。
あしかがフラワーパークに行くときに、いつもシャトルバスの中から気になっていた足利学校。
こんな感じなのですね〜。なかなか見ごたえありそうです!
フラワーパークの時くらいしかこっち方面には行かないから、寄っている時間がとれないので、ありがたく拝見させて頂きました。
こあひる
- 玄白さん からの返信 2013/12/02 21:56:36
- RE: 足利学校ってこんな感じ・・・
- こあひるさん こんばんは
フラワーパークには行かれているこあひるさんが足利学校には行っていないというのは意外ですね。
歴史、特に江戸期の歴史に興味があると、足利学校や会津藩の日新館、米沢藩の興譲館、水戸藩の弘道館、長州藩の明倫館など、明治以前の藩校は面白いと思います。
足利学校は紅葉は別として、フォトジェニック的にはそんなに面白くないのではないかな〜。庭に藤棚がありますが、フラワーパークの大藤に比べればしょぼいものだし・・・
玄白
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