2009/05/03 - 2009/05/06
3637位(同エリア6150件中)
冷風扇さん
このところ、GWは花巻の大沢温泉の自炊部に家族で繰り出すことが多かったのですが、今年は出足が鈍って満室になってしまいまして、初めて夏油温泉に行って来ました。
夏油温泉は秋田の玉川温泉と同じく「秘湯」という名がふさわしい場所にあり、11月から4月下旬まで雪で道路が封鎖されるため、なかなか行きにくい。(玉川は秋田県の努力?で道路の整備と無線を積んだバスの運行で冬季も公共の交通手段であれば行くことが出来ます)
「4月中旬にならないと道路開通日がわからないので予約受けられません」なんて言い放たれるので、「だったら花巻行こう」っていつも大沢温泉に流れていたのですが、今回大沢温泉がいっぱいだったので夏油に行ってみました。
夏油温泉のレポです。
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線
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まずは一ノ関です。松竹さんでソースカツ丼を食べるために下車した一ノ関。ここで自炊用の食材を物色します。
この時期の東北は春の恵み「山菜」が豊富です。
商店街の八百屋さんや地元経営の小さなスーパーがねらい目。
たらのめ、こしあぶら、うどにうるいにせり!
お好みの山菜を手に入れましょう。 -
山菜売り場をずーーと見渡すとこんな感じ。この辺には山菜や葉ものの野菜が平積みになっています。
店のおじさん曰く、農家の人たちは、自分で畑を耕して種を植えて大事に育てた物を「商品」として認識し、こういう山菜はどこにでも生えているので売り物にならん!と思っていたそうです。農家を集めた試食会まで開いたりして、これだけの山菜を集めたそう。
それを畑仕事の合間に畑に生えている山菜、野草を取ってきてもらって買い取って出しているらしい。
関東に来たら田圃や畑も少ない上に、こういう野草が全然なくってビックリするだろうなぁ。昔は家の近所にもあったのに・・・。 -
これは番外です。
ビックリするくらいまんじゅうとか素朴和菓子のコーナーに場所を裂いているお店だったので思わずぱちり。
一ノ関の人って甘い物好きなんですねぇ。 -
一ノ関名物のがんつきです。蒸しパンみたいです。
その他にも白あんぱんなど、素朴な見た目でがつんと甘いあんこ物や団子などがずらーーーーーーっと並んでいました。
関東や他の地方のスーパーの和菓子コーナーの10倍くらいの量と面積にただビックリ。 -
今回山菜を手に入れたのは一ノ関駅から徒歩5分くらいのところにある新鮮館おおまち。
建物をよーーーく見ると元ダイエーだったみたいです。
肉、野菜、お菓子など、ほとんどのものが地元のものばかり。農家と直接契約して持ってきてもらっているみたいです。
郊外の大手スーパーとは品揃えが全然違う上に、内装などに手をかけずその分安くしているので「ご主人なかなかやるな」というお店だった。
お土産に面白い掘り出し物が見つかるかも。 -
一ノ関の駅からまーーっすぐ歩いてみると川に出ました。
「東北は今頃菜の花なんだなぁ」と季節の移り変わりをしみじみと干渉。
よーーくみると川を鯉のぼりが横断してます。 -
ところ変わって夏油温泉です。
一ノ関で途中下車し、昼食。その後、ローカル線で北上に出て、北上からバスでやってきました。
北上駅から夏油温泉行きのローカルバスは4月29日からの運行。確かに途中の道は相当険しく、且つ狭くて、冬の雪の中の走行では、雪崩が起きたりして危険かも・・・って納得。 -
このサイトのテーマはグルメ旅行記なんですが、折角なので温泉の様子も少しだけ。
夏油温泉はこのように宿から坂を下った川沿いに露天風呂がいくつかあります。
かなり高温の源泉かけながしなので、お湯に入るのも大変なのにさらに湯を出た後、えんえん坂を登らねばならず、お年寄りや心臓が弱い人はゆーーーっくりとはいってゆーーーーっくりと登らないと危険だ!
基本的に混浴だったようですが、現在は時間を区切って女性客のみの入浴時間もあり。
だからほとんどの女性客は混浴してません。 -
いきなりおかずです。
この日は北上のスーパーで買った鶏肉と山菜をゆでてみました。後はごはんを炊いて食べます。
山菜は今回初めて知った「うるい」と「しどけ」です。
しょう油とマヨネーズでお好みの味にして頂きます。
茹でる前に写真とるの忘れました。 -
鶏肉アップ。実はユーリンチーを作りました。
油淋鶏とかいてユーリンチーと読みます。
中華風の唐揚げで、すっぱあまからいたれをかけて頂くのです(たれは家で作って持ってきた)。
下味を付けた鶏肉に片栗粉をまぶし、少量の油で焼き揚げにし、しょう油、砂糖、酢、唐辛子で作ったたれをかけて食べます。
(※油を少量にしたのは、旅先なので油を節約しただけで、適宜普通に揚げてください。そっちの方が早いので)
だから山菜はあっさりおひたしにしたのですわ。 -
お次は洞窟風呂です。
夏油山荘の奥の道を案内に沿って歩いてみたら出てきました。
滝の手前に立派な橋が架かっていて、その奥に怪しげな洞窟が。 -
なんか炭坑みたい。
今にも崩れ落ちそうでコワイです。
人気もなかったし。 -
奥まで潜入してみました。
洞窟を利用した天然サウナと唱ってありますが、後できいたところ、ここにも昔は湯船があったそうです。
暗いしひとけはないしで、なんか不気味。
宿の人もあえて案内してくれなかったところを見るともう放置されている状態なんでしょうね。
洞窟沿いにベンチが3つほど並べてあるのが湯気の向こうにぼやーーっと浮かび上がります。
あやしいわ〜。 -
翌日は持ってきたインスタントのトマトソースでパスタです。
トマトの赤の合間に見える緑は、一ノ関で手に入れた旬の食材。
パスタのゆであがり2分前に芹と葱を入れて一緒に茹でました。
自炊ってゆっても旅行中なのでかんたんにすますのがポイントです。葱も甘いし、芹の香りもいいし、かんたんで安上がりで美味いお昼だ。 -
夜は盛岡の三元豚のショウガソース肉にキャベツと葱をたっぷり入れて炒めてみました。
昼に残った芹のおひたしと冷や奴。そしてカマボコです。
調理法はかんたんでも地元の食材を使うことで普段と違った旅の食卓になって気分が楽しいのだ。 -
翌日は少し山歩きなどしてみました。(っていっても10分程度だが)。写真は天狗岩です。
つい1週間ほど前まで道路が封鎖されていたので、山に誰も立ち入れず、山の芽吹きがそのまま見られて感動します。
ふきのとうとか食べ頃をすぎて大きくなっちゃっているのがあちこちに見つかってくやしーのです。
山に入れないから誰もとれないわけで、山菜が一杯あってビックリした。 -
2,3個だけ残っていたふきのとうともうすっかり開いてしまったつくしを取ってきてみた。
つくしって昔は家の近所に群生してたんですが、今は農地が宅地に変わってしまってすっかり見なくなった。 -
つくしはしょう油煮。ふきのとうはふきのとうみそに。
ふきのとうみそは、インスタントみそ汁に砂糖と調味料を混ぜただけです。これをつまみに風呂上がりの一杯!
なんかやってること親父だな〜。 -
最後の晩だけ宿の食事を頼んでみました。
山の中の宿ですが、海の幸まで入っているのはおそらくお客がそれを望むからでしょう(私は山の幸のみで充分なのだが)。
美味しかったのが、刺身の左にあるやつ。
だしのきいた卵が魚の皮でくるんである蒸し物で初めての味でした。 -
天ぷら。食材は至って普通。
でも私はこんなにさっくり揚げられないので自分では滅多に作らないので、外で出てくると大変うれしい。
エビ好きだし。 -
朝食は頼んでなかったのだけど、間違って準備してしまったので食べてほしいと言われて食べた。
「捨てるのもったいないから」って言われたけど、精算の時に会計に入っていたのは驚いた。メキシコかと思ったよ・・・。
(「メキシコは注文間違いがよく起こる上に食べると加算されるので払いたくない場合はいらないってきっぱり言い切って交換を要求すること」とガイドブックに注意書きがある。私も旅行中に頼んだ物より3倍の高い料理が間違って来たことあります)
ご主人と話して、維持するの大変みたいだなぁとは思っていたが、その他にもいろいろ思うところはあったりして。そのうち客ともめると思うなぁ。ここのご主人。 -
最後に夏油温泉の入り口をまた。
夏油温泉は建物によって経営が違います。ご主人に聞いたところによると3つの一族の経営だそう。川向こうの大きなホテルは昔バブルの頃に市が造ったもので、その後、別の経営者が買い取ったらしい。
冬の間営業できないこともあり、昔のままをなんとか維持しているという感じで、日帰り客の方が多かった。
「なんとかなくさないように」という感じでギリギリ維持しているので、もっと攻めの姿勢で半年の営業でも大丈夫なくらいお客を呼ぶ方法を夏油温泉全体で徹底的に取り組まないとそのうち駄目になっちゃうだろな〜っていうのが個人的な感想です。
勿論、言うは易しです。
でも、私の例で言っても、お風呂が好きな時間に入れなかったり、自炊設備が不十分だったりすることを考えると、やっぱり次は大沢温泉に行こうっておもうもん。
電話やテレビの電波状態もめっぽう悪いので、逆にそういう俗世間とは遮断された静かな空間っていうのを売りにしたリゾートにするとか、日帰り客に特化した設備を整えるとか、ご主人が言うように「温泉治療」を軸にというなら、坂を下らなくても入れるお風呂じゃないとだめだと思うし・・・。(玉川温泉は設備、食事など、とことん温泉治療に徹底されてた)
勝手にじりじりした温泉郷でした。
立地が他の温泉地に比べてとことん不利なのはわかりますが、それを逆手に取って一発逆転してほしいです。
東北は温泉大国なので、何か決め手がないと、次はあそこ、次はあそこってリピーターになるより、他を渡り歩いてしまうのが旅人ゴコロです・・・。
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