上海・南京西路から中山公園（１）

2005/06/22 - 2005/06/22

今日のコースは・・・・
南京西路（静安寺路・・Bubbling Well Road)⇒
万航渡路（極司非而路・・Jessfield Road）⇒
武定西路（開納路・・Kinner Road)⇒
江蘇路（憶定盤路・・Edingburgh Road)⇒
愚園路⇒中山公園（兆豊公園・・Jessfield Park)
・・・・・です。
写真が多すぎたため（１）と（２）に分けました。
（１）が南京西路のみ・・・石門一路の交差点から、静安寺まで。
南京西路は日本で言えば、銀座通り。
デパート、ブティック、カフェ、老舗、Aクラス・オフィスビル、５星ホテルなどが並びます。しかし、こういった通りにも小区が隠れて存在します。南京西路沿いの小さなゲートをくぐって奥に入りますと、そこには、集合住宅や通路や広場がある広い空間があったりするのです。南京西路がある静安区は、上海人にしてみれば一等地です。ココに住んでることはステータスになるのです。その辺は、中を散策しますと、下町とは違うなと、実感できます。

エリア 上海(中国)

我が家から４１路のバスで、南京西路まで行きました。料金は１元。この建物は石門一路から南京西路へ入る手前にある中国造幣公司の建物です。薄べったいですね。

石門一路と南京西路の交差点です。正面は開開百貨公司です。右側には、造幣公司のビル。さらにその右隣りは、点心が美味しい、王家なんとか・・です。

南京西路のバス停です。
３３０路バスは、夜間専用でして市の北東部から外灘を通り、南京東路、西路を行き、中山公園まで行きます。
３７路バスは、３３０路と行程は殆ど同じ。静安寺のチョイ先まで行きます。
２０路バスは、トロリーバスでして、外灘から、南京東路、西路を行き、中山公園まで行きます。

南京西路＊泰興路の南東角にある建物です。

泰興大楼です。
メドハースト・アパートメントと言っていたとか。
１９３４年竣工アパートメントホテルです。
１９３７年当時、エドガー・スノーが部屋を借りていたらしいです。

地下鉄２号線・石門一路站です。

上海少年児童図書館です。
宋慶齢の像があります。

茂名北路との交差点です。正面に見えるのは向陽児童用品商店です。

老舗の洋菓子店。
凱司令という店です。キスリンということなのか・・・

梅龍鎮伊勢丹です。
伊勢丹は淮海中路にもあります。
梅龍鎮とは、このそばにある、昔からの四川料理レストランの名です。ということで、梅龍鎮の持ち物なのかもしれません。

伊勢丹の対面にある小区です。
静安別墅と言います。１９２４年から１９２６年までの間に、今の形になったようです。写真は南京西路の入り口を入り南方向を見たアングルです。この通路を真っ直ぐ行きますと、威海路に抜けられます。
この南北に走る通路がメインで、東西に広がる通路が、何本かこのメイン通路をよぎります。

コレは東西を走る通路です。西からのアングルです。

これは南北を走るメイン通路。
床屋と自動販売機があります。

南北に走る通路。売店もあります。床屋がここにもあります。

東西に走る通路です。やはり洗濯物が・・・

上の写真の逆アングルです。シート屋根の下で何か売っています。

威海路側の出入り口が見えてきました。ここでも商売する人が・・・左の電信柱には「茂北労務介紹所」の広告があります。「茂北」とは茂名北路地区と言うことなんでしょう。

威海路出入り口から、北を見た写真です。遠くに伊勢丹が見えます。

コレが先ほどチラッと見かけた自動販売機です。
真飲水站となってます。Drink Water Staitionっつうことでしょ。５リッターの水が１元。容器は自分で用意するんでしょう。

東西を走る通路です。こちらにも、あちらにも簡易店舗が・・・。

南京西路側の出入り口が近づいて、伊勢丹も近づいてきました。

静安別墅の南京西路側の出入り口です。
本雑誌を扱う店が両脇にあります。

梅龍鎮酒家の入り口です。レストランの建物は外装改修中でした。梅龍鎮酒家は１９３８年創業の四川料理店です。

この写真は１９３０年か４０年頃のものでしょう。
THE SIBERIA FUR STOREとなってます。ココ何故有名かと申しますと・・ジェスフィールド７６号という日本の特務機関の息のかかった秘密警察の幹部の丁黙邨が暗殺されかけたところなんです。彼を暗殺するためにココにおびき寄せたのが、蒋介石側の組織から送られた女スパイの鄭蘋茹です。彼女の母親は日本人です。
この辺のことは胡桃沢耕史の「上海リリー」や西木正明の「夢顔さんによろしく」に出てきます。

さて、そのTHE SIBERIA FUR STOREは、どこにあったのか・・・・３・４年前には、第一西比利亜皮革服装公司というのが、ここらに有ったんです。写真のGEOXと看板のかかった店が、それのはずなんです。この写真の左側に見える宝くじや電話カードを扱う店のおばさんも、ココだと言ってましたから・・・。
オールド上海に詳しい駱駝さんから、掲示板にて南京西路１１３５号のはずだと、指摘がありました。となると、まず、ココでしょう。住居表示は１１３１号となってましたが、道路沿いに長い建物ですので１１３５号にも該当してると思います。

更にチョイ行った左側にある花園公寓の入り口です。

中に入りまして、南京西路側を振り返った写真です。
向こうに見える高層ビルは中信泰富広場か・・・。

海派作家というのがあります。コレは野暮ったい北京系の京派作家に対して、モダン思考を目指した上海派の作家達のことらしいです、その代表的な作家が２人の女流作家、程乃珊と張愛玲らしいです。程乃珊の祖父は銀行家で大金持ちでして、この花園公寓（全部だと思います）のオーナーだったとか・・。

英国風、行列式公寓ということです。

先ほど調べましたところ、
３２平米の部屋で、エアコン、洗濯機、家具付きで１ヶ月の賃貸料１５００元ですって。
ただし、キッチンは共用、トイレは２家族共用。

陝西北路を超えて、南京西路は更に続きます。

マンダリンホテルの手前にある小区です。
華業小区となってます。

華業小区の内部です。

マンダリンホテルを超えますと、視界が大きく開けます。遠くに見えます尖塔はロシア風建築・上海展覧中心です。昔の名は中ソ友好大厦です。今は展示場に鳴っていまして、この日は不動産展が開かれていました。

木陰で涼んでる人が居ますね。右がポートマンです。
ココで、ロレックスおじさんの声を掛けられました。
「ロレックス、ロレックス、安いよ！！」と言い寄ってくるおじさんです。無視して先に進みました。
もしかしますと、涼んでる人たちは、皆、カモ外人目当ての連中なのかも・・・。

ポートマンの前の木陰で涼んでる人たち。

上海市人民政府外事弁公室。
コロニアル風議事ルネッサンス様式の花園式邸宅建築となってます。旧租界時代の高官の住まいだったらしいです。

おなじみの避風塘です。「避風塘」の名を冠した店は数多くあります。ココのは本家・本元ですね。
本家・本元は、このほか、錦江飯店裏・長楽路と古北と
我が打浦橋と、虹口の海寧路と、浦東のヤオハンにあります。今のところ全部で６店舗ですが、この日に歩きました万航渡路にも出来るようです。

銅仁路を超えて振り返りました。左がポートマン、右が避風塘です。

常徳路との交差点です。

上海機場城市航站楼です。ココから浦東空港行きのノンストップ・リムジンバスが出ています。地下鉄２号線の静安寺站を出ればスグです。ここの上海人家は高級感が有ります。

久光デパートです。「そごう」だという人もいます。

言わずと知れた静安寺です。６・７年前は古くて、ボロッちかったんですが、やけに綺麗になってしまいました。後ろの高層ビルは静安寺に合わせたのかどうか、金ピカです。

華山路との交差点です。この道を右に行きまして、愚園路を越えますと万航渡路になります。前に見えますのは百楽門大酒店の入ってるビルです。ココまでで、大体１時間チョイでした。距離は短かったんですが、脇道に入り過ぎました。
これで、上海・南京西路から中山公園（１）は終わりです。

この旅行記へのコメント （4）

• 真珠さん 2008/08/14 23:43:37

  こんばんわー♪

  井上さん、初めまして！！！・・・と言うのは嘘です。いつも？お世話になっている真珠です。
  
  映画「ラスト、コーション」のモデルになったとも言われる女スパイの鄭蘋茹を調べてて、暗殺の現場になろうとした毛皮店のリンク（某ブログ）をクリックしたら、井上さんの４トラに来ました！何て偶然！！
  
  でも残念ながら、今はその毛皮店は実在しないのでしょうか？？まぁ、実際あったとして見ても、「ふーん、ここがあのっ！」って思うぐらいなんでしょうけど。（＾-＾；）
  
  実は真珠は社外人学生でありまして（通信教育部史学専攻）、そろそろ卒論を視野に入れないといけないのですが、テーマは一切決まっていません。できれば上海に関する・・・とは思っているのですが。で、いつの時代の上海よ？って感じですけど。「ラスト、コーション」を見て、「この時代の上海ってなんだか魅力的だー。」と影響されやすい私は単純に思ってしまいました。（タワー内にある上海歴史陳列館？もなかなかおもしろかったし）
  
  ９月に上海に行くかもしれません。また質問させて下さいね〜♪

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2008/08/15 06:03:14

  あの時代の上海は中味濃すぎるぅーッ！！！

  真珠さん、ニィハオ。
  
  > 映画「ラスト、コーション」のモデルになったとも言われる女スパイの鄭蘋茹を調べてて、
  > 暗殺の現場になろうとした毛皮店のリンク（某ブログ）をクリックしたら、
  > 井上さんの４トラに来ました！何て偶然！！
  
  そうなのです。
  上海関連で検索すると、私のところに行く着くことが多いのです。
  ええ、また出てきたよ、この野郎のブログが、と煙たがられていたりするのです。
  ウザイ野郎だと思われてるかも・・・でもイイのだ、コレでイイのだ！！
  私が意図的に、自分のブログに引き込ませようと仕向けてるところもあるので
  それでイイのだ！！
  
  > でも残念ながら、今はその毛皮店は実在しないのでしょうか？？
  > まぁ、実際あったとして見ても、「ふーん、ここがあのっ！」って
  > 思うぐらいなんでしょうけど。（＾-＾；）
  
  そうなのです。
  なくなっていたほうが、想像力を掻き立ててくれるのです。
  でも、 上海歴史陳列館には、その模型が展示されていました。
  下記がそうです。
  http://4travel.jp/traveler/dapuqiao/pict/10780921/
  
  > いつの時代の上海よ？って感じですけど。「ラスト、コーション」を見て、
  > 「この時代の上海ってなんだか魅力的だー。」と影響されやすい私は単純に思ってしまいました。
  
  いやあ、あの時代の上海は中味濃いですよ。いや濃すぎますよ。
  いくらでも題材あります。
  だから絞り込むのは大変。
  「ラスト、コーション」関連だって、中味濃いです。
  でも、コレ扱ったら、おお、この生徒、あの映画に影響されたな、
  ミーちゃんハーちゃんだなと、評価する人に、思われてしまうかも。
  
  私のお勧めは、
  上海とユダヤですね。
  あの時代の上海は、ユダヤ人なくして語れない。
  和平飯店、錦江飯店など当時の立派な建物は皆ユダヤ資本。
  当時のレストランやダンスホールやクラブやバーなどの
  経営者はほとんどがユダヤ人。
  そして当時、上海にはユダヤ人街もあったのです。
  それに関しては下記をご覧ください。
  「上海のユダヤ人街・提籃橋」
  http://4travel.jp/traveler/dapuqiao/album/10047991/
  
  そして、２０１０年の上海万博までに完成する
  上海ペニンシュラも、勿論、ユダヤ資本なのです。
  実質オーナーのカドゥーリーは、
  当時の上海で大儲けした人物で、
  共産中国になる前に香港に逃げ、
  今、また上海に戻ってくると言うわけです。
  カドゥーリーはイスラエルで切手にもなってるとか・・・。
  
  でも、まあ、コレも中味が濃すぎるかも・・・
  
  > ９月に上海に行くかもしれません。また質問させて下さいね〜♪
  
  ドンドン、してくんろ。

• チビケイさん 2006/01/14 19:35:27

  上海・南京西路から中山公園（１）ご一緒に散策させて貰っているような気分です(*⌒∇⌒*)♪

  井上さん(* ^-^)ﾉこんばんわぁ♪
  
  上海を詳しく知る事ができる旅行記に出会えて
  とても嬉しいです。
  
  ‘上海・南京西路から中山公園（１）’では、
  まるで自分も一緒に散策しているような気分になりました(^_-)-☆
  チョコットだけしか行った事がない上海♪
  もし行く前にこんなに詳しい旅行記を拝見できていれば
  もっともっとディープな上海を味わえたのにﾅｧ〜とシミジミ(*^。^*)
  
  マンダリンホテルには両親と一緒に宿泊したので
  あの近辺の景色が既に懐かしく感じました。
  
  お水の自動販売機があるんですねぇ〜(*'ー'*)ノ~~
  やっぱり上海もお水は買うものなんですネ♪
  表通りばかり歩いていては遭遇できない
  上海の顔を垣間見る事が出来ました。
  
  先程クラウンプラザの頁も見せて頂きましたが
  上海にはまだまだ見るところが多く
  １回や２回では本当の上海って分からないですネ(ﾟｰﾟ)(｡_｡)ｳﾝｳﾝ
  次回上海に行く時は井上さんの旅行記を
  是非参考にさせて下さいm(__)m
  
  とても楽しい４トラ上海の旅が出来ました。
  <(_ _*)> ｱﾘｶﾞﾄｫｺﾞｻﾞｲﾏｽ
  続けて（２）の方も見せて下さいm(__)m
  

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2006/01/15 05:22:04

  チビケイさん、謝々！！

  チビケイさん、どうも。
  訪問、ありがとうございます。
  チビケイさんは、なんか知りませんが、律儀ですね。
  謝々。
  
  私の紹介する上海は、ディープなものばかりでして、
  一般受けしないのかと、思ってましたが、結構、興味を示してくれてる方が
  多いようで、喜んでるとともに、驚いています。
  
  エステとか高級グルメは出てきませんが、
  気が向きましたら、また訪れてください。