2005/06/22 - 2005/06/22
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井上@打浦橋@上海さん
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南京西路から中山公園までの散歩の第2部です。
万航渡路(極司非而路・・Jessfield Road)⇒
武定西路(開納路・・Kinner Road)⇒
江蘇路(憶定盤路・・Edingburgh Road)⇒
愚園路⇒中山公園(兆豊公園・・Jessfield Park)
写真は日本の特務機関の息のかかった秘密警察の幹部・丁黙邨左)と李士群です。
日中戦争当時、日本側は汪精衛政権を支持していましたので、重慶側(蒋介石・国民党)とは
対立していました。
重慶側のテロ集団・藍衣社やCC団の度重なるテロに悩まされていた日本側が、
「中国人テロには中国人テロを」という方針のもと、国民党から引っ張ってきたのがこの2人です。
この秘密警察は、正式には「対重慶特工総部」と言いますが、極司非而路76号番地にありましたので、
一般には「ジェスフィルド76号」と呼ばれていたとか・・・。
極司非而路は今の万航渡路です。
この日の散歩では、そのジェスフィールド76号の跡地と愚園路にある汪精衛のお屋敷が主要目的でしたが、その他、面白そうなスポットの写真も撮ってきました。
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南京西路から華山路に入りまして愚園路に近づきますと、左に見えてくるのが百楽門舞庁です。華山路は愚園路を越えますと、万航渡路になります。
百楽門舞庁は3・4年前にダンスホールに復活しました。解放後は映画館になっていまして、一時はうらぶれていたとか・・。
百楽門はPramountということです。
私は、夜まるでダメな人間ですので、夜に行ったことはありませんが、昼間、中に入ったことがあります。 -
まだ、3時半頃でしたので、こんなもんでしょう。
この百楽門舞庁のように、上海は「昔返り」しているところ、この頃、よく見かけますね。
たとえば、南京東路の華聯商厦というデパートは、昔の名前の「永安」と言う名を最近使い始めました。
去年辺りまでは、近代的を装うために外壁の一部をガラス張りにしていたんですが、
そんな野暮なものは取り払って、昔の姿を前面に引き出し、綺麗に仕上げ、
永安百貨店として、復活再デビューをしました。
昔の妖しげな娯楽センター「大世界」(ダスカ)も、そうなるのかなと期待しています。
解放後は健全な娯楽センターとして、小学生が見学に来るような施設に成り下がってました。
ココ2年ほど改修のため休業中なんですが、再開後は、昔そのままと言うわけには行かないにしても、
それなりに「怪しげ&妖しげ」が味わえるものになるのかなと思っています。 -
万航渡路は北京西路と交差するまでは広々とした道路です。
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ココに新しく避風塘ができるようです。出店準備工事中でした。
写真では「老菘盛」の字が確認できますが、ココは上海の老字号(老舗と言うこと)のようです。避風塘が新規開店で、この老舗はなくなるのかどうか・・・
まあ、最近は、消えていく老舗がチラホラありますね。 -
北京西路をチョイ左に入ったところにあるお屋敷です。招待所の看板が出ていましたので、招待所になってるのか・・・
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万航渡路は北京西路を越えますと、道が狭くなります。雰囲気も変わってきます。いずれ拡幅されるのかもしれません。
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住宅も南京西路あたりの小区などから比べますと、相当レベルが落ちますね。ココは、まだまだ程度がイイほうでしょう。
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烏魯木斉北路にチョイ入ったところにある教会です。新恩堂と書かれています。
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聯義坊という小区です。
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こちらは三義坊という小区です。
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やはり街並みは、雑然としていますね。
いずれ道路拡幅の時には、撤去されるかもしれません。 -
新閘路との交差点です。
新閘路は東西に走る道路で、東端は西蔵中路ですが、西の端が、ここまで来てるとは・・・・。 -
万航渡路は、まだ続きます。もうすぐジェスフィールド76号です。このあたりの道路は、フランス租界っぽい道路になってきます。
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さて、ココが、ジェスフィールド76号があったところです。今は、上海市静安職業学校になっています。スッとぼけて、中に入ろうとしましたら、門衛に、あんた、なんだい!って呼び止められ、中に入ることは出来ませんでした。いずれにしても当時の面影を残す建物は、数年前に無くなってしまったとか・・・。
当時は、この門の中では拷問が行なわれ、捉えられた人たちは、生きてココを出ることは無かったとか・・。
恐ろしいところだったんですね。
門衛のオッチャンに、ココはもしかして、昔は・・
「極司非而76号」か、と紙に書いて示しましたら、そうだ、と言う答えが返って来ました。 -
あきらめて、外に出て、21と言うコンビニに入り、缶ビールをキュッとやりました。三得利の缶ビール、3元です。
しばらく行き、振り返った写真がコレです。赤い看板の酒楼の下が、ジェスフィールド76号の入り口です。道路は、当時もこの広さで、こんな感じだったんでしょう。 -
コレはコンビニでビールを買ったときにもらったポリ袋です。日本の関西地区のホームセンター・コーナンの袋ですね。この袋、最初に上海で見かけたのは、5・6年前。その時、上海にもコーナンがあるのかと思ったわけです。その後も袋は何度も見かけましたが、コーナンには出会ったことない。で、一度、この袋が手に入りジックリ文字などをチェックしました。そうしましたら、やはり、ありましたね、マチガイが・・・つまり不良品だったんでしょう、この袋・・。だから、大量に上海に出回っていたんでしょう。拡大してみるとわかります・・
右下の注意事項に「この袋は幼兒や子供にとって窒息などの危險が伴うものどす」となっています。「兒」「險」が漢字の異体字で、「ものです」が「ものどす」と京都弁になってます。
この写真は先ほど(05年6月25日、午前10時半)に撮ったものどす。左上のおんどとり君は、気温33.0度を示してますどす。 -
さて、散歩に話を戻します・・・。
江寧路を超えてチョイ行った左側にある華園と言うお屋敷です。1923年ごろの建物らしいです。 -
武定西路に入りました。道路名表示板はモップを干すのにも使われるんです、上海では・・・。
写真を撮る時には気がつきませんでしたが、今、見直してみて、はじめてモップに気が付きました。 -
武定公寓というやつかもしれません。だとしますと1930年代のもので、当時は開納公寓と呼ばれていたそうです。
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明日新邨という小区です。
トゥモロー・ニュータウンというところでしょうか。 -
上海愛楽楽団(Shanghai Phiharmonic Orchestra)という看板が掲げられた門の中にあるお屋敷です。やはり由緒あるものなんでしょう。
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江蘇路に出ました。広い道路です。向こうに見える高層マンションは2年前に出来たものです。
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コレもなかなか古そう。もしかしますと上海海関税務司住宅かも・・・。今は一般住人が住んでます。
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江蘇路と愚園路の交差点です。この高層マンションの真下に地下鉄2号線の江蘇路站があります。上海でも、勿論、地下鉄の駅に近いマンションは人気があります。まず、平米当たり2万元以上、あるいは2万5千元くらいでしょう、このマンション・・・。
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愚園路に入りました。愚園路は西半分と東半分は様相が違います。東半分は拡幅されて昔の姿ではないんですが、この辺りから始まります西半分は、昔の姿のままなんでしょう。フランス租界の道並のような雰囲気を漂わせます。愚園路は中山公園手前で終わります。
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ここが長寧区少年宮への入り口です。
少年宮とは青少年のための芸術関係の教室のようですね。少年宮には、昔の、お屋敷が利用される場合が多いようです。静安区にある上海少年宮なんて、スゴイですよ。大理石大厦というユダヤの大金持ちの素ん晴らしいお屋敷が利用されています。そのユダヤ人はカドゥーリーと言いますが、香港のペニンシュラホテルのオーナー系統の人です。 -
コレが長寧区少年宮です。国民政府のお偉いさん王伯群の邸宅で1934年竣工です。王伯群公館とも言いますが、1940年には汪精衛が上海駐在の連絡機構をココに置きましたので汪公館とも言います。
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長寧区少年宮の東隣にありました庭園です。宏業花園と言う小区の庭園のようです。
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愚園路はまだ続きます。
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コレが豊田紡織職員宿舎だと思います。
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コレもそうだと思いますが、上のが平社員用で、こちらは部課長用かも・・・・
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この脇道の両側は愚園邨という小区のようです。
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中国共産党上海市長寧区委員会です。革命文物陳列館があるようです。
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中山公園前の広場に近づいてきました。愚園路も終わりです。
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長寧区は広い区でして、虹橋開発区(オフィスビル街、日本領事館も日系企業が集まる国際貿易センターもある)や古北地区(外国人がたくさん住んでる地区)なども、抱えてますが、この中山公園地区も目玉地区です。既に、商業都市として成熟してますが、更に発展するでしょう。地下鉄2号線の駅と、明珠線の駅もありますから。
97年に、私はこのあたりのマンションを買おうとしました。発展するの分かってましたし、公園が近いですし、愚園路も気に入ってましたから・・・・。でも、踏ん切りがつかず、今の打浦橋地区に決めてしまいました。今、考えますと、こちらのほうが良かったかもしれません。 -
中山公園入り口です。現在はミイラ特集でして、ツタンカーメンのでかい像が入り口の上にドカット鎮座してます。お化け屋敷などもあるとか。
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公園の入口前の巨大スクリーンではハムナプトラシリーズの映像が流れています。
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公園の内部です。今は入場は無料です。去年までは2元取られたんですが・・。
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公園前の緑地帯からの眺めです。
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中山公園の南側で建設中のビルです。凱旋門タイプですね。こういうの好きですね中国人は・・。
コレで、今日の散歩は終わりです。
南京西路から中山公園まで、トロトロ寄り道しながら、3時間弱でしたね。
帰りはこの近くから出ています96路のバスを利用しました。
今日の経費は・・・
41路バス・1元、ビール・3元、アイスキャンディー・1元、96路バス・1元・・・・合計6元でした。 -
今日のコースは・・・石門一路が南京西路にぶつかるところから始まります。そこから南京西路を西へ向かい静安寺まで行き、そこで右(北方向)に曲がります。この道が華山路ですが、華山路はスグ終わり、万航渡路に変わります。万航渡路を北西方向道なりに行き、武定西路に入ります。この道を西に行き、江蘇路に出ます。江蘇路を南に下がり、愚園路まで行き、その愚園路を右(西方向)に曲がり、中山公園まで、というコースです。
地図には中山公園は確認できませんが、愚園路が終わる先にありますから、この地図のスグ左にあるということです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- りっちゃんさん 2005/06/25 20:53:27
- わたしも見たんです!
- はじめまして。今年5月から上海を行ったり来たりの生活をしています。
わたしもそのフクロ見ました、地鉄の東方路駅で。。。わたしは龍陽路駅すぐ近くにすんでいて いろいろな情報誌を見てもそんな事書いてなかったから、どこにあるのだろうって思いました。が、実はそう言うことだったのですね、ちょっと残念。
でも疑問は解決、おもしろい情報ありがとうございます!
- 井上@打浦橋@上海さん からの返信 2005/06/26 07:29:29
- リニアは延伸する気があるのか、どうか?
- りっちゃんさんは、上海が長いようですね。じゃあ、コーナンの袋に出会ってるでしょうね。
だったら、勿論、ロレックスおじさんや、紙きりおじさんにも、出会ってるのでは・・。
お住まいが龍陽路站近くですか、今は便利になったでしょう、あそこは。
ところでリニアですが、あれは、あそこで終わりではなく、更に延びるんでしょうか・・・
延びるつもりですと、あのマンションが邪魔するわけですが、
アレはブッ壊してしまうんでしょうか・・・・???
独り言ですので気にせんでください。
では、また訪れてください。
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