“きなくさい中東”の心優しき人々（１）

2008/10/18 - 2008/10/28

帰ってきた。東洋と西洋に挟まれた世界でも有数のリッチな国、日本。この１１日間、振り返ってみれば、これまでの一人旅でも最高の想い出に満たされているかもしれない。もちろんインドはインド、モロッコはモロッコ、バングラはバングラで、エチオピアはエチオピアの良さがあったが。多くの出会い、何千年前から続く町、時を経て遺跡と呼ばれるようになったもの、そして人。
そこにあるどんなものよりも、その地で出会った人との想い出がこの胸を満たしている。時差ボケが少しあるし、明日からは仕事だけど、それをおしても書きたい気持ちがある。それは、当地で出会った人々がそれぞれの人生をそれぞれなりに歩んでいる姿に接しられたこと、そして前向きに人生を歩む姿を傍で感じられたことだろう。仕事をやめて一人旅をしているもの、世界一周をしているカップル、世界一周をしているプロカメラマン、シリアで出会ったたくさんの心優しき人々、シリアレストランのナイスおじさん、パルミラのムハマド、ダマスカスのORIENT　HOTELの心優しき韓国人夫婦、アカバの中華料理店従業員アクラン、アルメニア人のヨセフ、タクシードライバーのビックガイ、ぺトラの宿の人々、ぺトラの心優しき若き警官、ヨルダンリバーホテルのサーメル、いで君、タクシードライバーのムサ・・・。路上では今日もアザーンが鳴り響き、あの地にもこの日本にもまた太陽が昇っていく。繰り返されるニュースや報道で無意識のうちに形作っていた“きなくさい中東”の概念は、当地で生活する親切で心優しい人々との触れ合いで穴があく。この気持ちももう寝れば少しは薄れるのか。それが薄れれば、また旅に出ればよいだろう。２００８年、だいぶ遅い夏休みは、多くの優しさに接しられた最高の旅になりました。
(10.29.1.50 寮）

エリア ダマスカス(シリア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 航空会社: エミレーツ航空

あの9月の忙しさがまだ余韻に残っている。体調を崩していてその微熱が体をポカポカに包んでいる。
（家の前にて）

経理の早川でも、仲間うちの早川でもない、ただ独りの人間として、ここに居る。それがめちゃくちゃ気持ちいい。
（ダマスカスの大衆食堂にて）

さあこれからどこに行こう。
（ダマスカスにて）

予定はまったく未定だ。
（ダマスカスにて）

まずは、スークへ行こう。
（スーク入り口にて）

気さくな兄ちゃん、空中でドリンクを作ってくれる。
（スークにて）

『Welcome to syria!俺らの写真を撮ってくれないか。』
（スークにて）

『ここは“テロ支援国家”ですぜ。いいのかい？』
（スークにて）

モスクがある地へと歩く。
（スーク脇にて）

７１５年建立。ウヤマドモスク。
（スークにて）

圧倒的な存在感を感じる。
（ウヤマドモスクにて）

心が落ち着く。
（ウヤマドモスクにて）

ブラブラのんびり過ごそう。
（ウヤマドモスクにて）

歴史を感じるのは塾でも学校でもない。
（ウヤマドモスクにて）

アザーンと人々の礼拝を目前で見て、再びスークを散策する。
（スークにて）

ブラブラと店をまわる。
（スークにて）

１１８０年営業開始。アンマーム・ヌールッディン。
（アラブ風呂にて）

長旅の疲れを癒そう。
（店内にて）

マッサージ師のお二方。男性好き。
（店内にて）

道端で遊んでいる子供たち。このような笑顔に会いに来た。
（スークにて）

ずっと前からこんな雰囲気の街を歩きたかった、と錯覚してしまうような道を歩く。
（スーク傍にて）

長旅の疲れもあり宿へと戻る。
（ダマスカスにて）

不思議と落ち着く街。
（ダマスカスにて）

それは歴史ある街の余裕なのか。
（ダマスカスにて）

それは人々の心に余裕があるからだと思う。
（ダマスカスにて）

生活は決して豊かではないだろうけど。
（ダマスカスにて）

夕方４時間ちょっと寝てから再び街へ。これHotDogに見えますか？
（ダマスカスにて）

夜２２時過ぎ。猫が匂いを嗅ぎつけてきた。
このあと日本人留学生と話し、宿へ戻る。
忘れていた旅の高揚感を、再び感じている。
（ダマスカスにて）